派遣が合わないと感じたら皆さんはどうしますか?

2016年のデータですが、日本の派遣会社の事業所数は、81,530社となっていて、一部上場の大企業から、中小企業と様々な規模の会社があります。

派遣会社の契約先企業によっては、自分にはこの派遣先が合わないとお悩みの方も多いはず。

ここでは、そんな派遣の働き方が合わないと感じた時の対処法をお伝えできればと思います。

ここで、しっかりと自己分析をして次回は失敗しない為の方法を、元派遣会社SV(スーパバイザー)の私が教えます。

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派遣先が合わない…。よくある原因とその対策とは?

派遣会社へ登録後にマッチングが行われ、キャリアや経験を基に契約企業へ派遣され、そこで企業からの指揮命令で業務に取り組みます。

数ヶ月すると実際の業務の実績や仕事ぶり、遂行率等が少しずつ分かってきます。

自己分析をした結果、仕事が自分に合わないケースも少なくありません。

その原因や対策を幾つかご紹介します。

キャリアや経験を活かせない

派遣というと即戦力を期待されることも少なくありません。

数ヶ月で結果を出さなければ厳しい評価を頂く場合もあります。

充分なキャリアと経験を持っていても派遣先企業によって実績を上げられる場合と上げられない場合があるのは、勤務してみないと分からないのも現実的な問題です。

その対策とは?

まずは自己分析を客観視できるかどうかです。

なかなか実力を発揮できないと焦ってしまい、もっと頑張らなくてはと空回りもします。

軌道修正ができて上手にパフォーマンスを発揮できれば問題ないのですが、そのまま実績が出ない状況の時に自己分析を早めにできるかどうかに懸かってきます。

クライアントや直属の上司(派遣元のSV等)、同僚に自己分析を含めた相談を小まめにすることができると、良いアドバイスも必ずもらえます。

「自分の力で何とかしなければ…」とプライド等が邪魔をして一人で頑張ってしまうと、マイナスの結果になってしまうこともあります。

マッチングミス

派遣会社のマッチング担当者のミスにより、派遣先で結果が出せない場合もあります。

本人が一生懸命に頑張っても、元々のマッチングミスによるものなのでどうすることもできません。

その対策とは?

クライアントと本人には充分に説明をして理解を頂いた上で別の派遣社員と交代するのがより良いと思います。

またマッチング者との面談もあるので、その席でしっかりと状況を把握し納得した上で派遣した方が良いかと思います。

人間関係が上手くいかない

マッチングも仕事上でも問題ないが、クライアントの上司や従業員との人間関係が上手くできずに居づらくなってしまうこともよくあります。

仕事なので感情は出してはいけないと分かっていても好き嫌いの感情が出てしまい、存在が浮いてしまうこともあります。

その対策とは?

コミュニケーション能力の問題となります。

どの職場でも有り得ることですので、最も気を遣わなければなりません。

派遣されている身なので、アウェー感は否めません。

ある程度の開き直りも必要ですし、程良い距離感を持って接することをおすすめします。

派遣先(クライアント)の要望や要求レベルが高い

クライアントの要望や要求レベルが高い為、自分のキャリアや経験ではそのレベルに応えることができずに苦悩の日々を送ってしまいます。

コールセンターではサービスレベルを上げる為に、毎日のテストやクライアントリーダーからの叱咤激励は数時間置きにあったりします。

そのプレッシャーに耐えられない人も少なくありません。

その対策とは?

高い要求レベルに応えようと必死になるも難しいと自己判断した際に、派遣元の上司(SV、マネージャー等)に直ぐに相談をし、クライアントへ打診するタイミングを早めに決めると、事態が大きくなる前に対処できる可能性があります。

要求レベルに追いつけずに業務に支障が出てしまうと損害や迷惑がかかってしまうので、派遣元との迅速な対応が必要となります。

本来の仕事とは別の仕事を要求されてしまう

派遣社員が契約内容以外の仕事を要求されるというのはよくあることで、実際に仕事をすると決められた範囲内だけというのは難しいことでもあります。

本人が快諾すれば別の仕事も行う場合もあります。

だからと言って、どんどん要求が膨らんでしまって本来の仕事も疎かになってしまうと本末転倒です。

その対策とは?

要求をされた時点で派遣元の上司(SV、マネージャー等)にすぐに相談するのが良いと思います。

もちろん就業時間内なのでその場ですぐには無理ですので、休憩時間や終業後などその日の内に連絡すれば問題ないでしょう。

精神的なプレッシャー等に負けてしまう

仕事内容やキャリア的にも問題ないと判断しても、実際に業務を行っていくとプレッシャーや追い込まれる感覚に負けてしまうケースもあります。

例えば以下のような場合です。

  • この項目を午前中に終わらせないといけない
  • PCの操作がブラインドタッチのレベルでないと時間内に終わるところができない
  • 常に見られている
  • コールセンターでは会話が録音されているので話した内容を吟味される
  • サービス向上の為毎日テストを実施

捉え方によっては、人として思っていないのでは?と疑ってしまうケースもあります。

その対策とは?

メンタルの問題なので強くなければならない部分もあります。

慣れや場数で免疫はできてくるので経験がモノを言いますが、ストレスを溜め込まずに上手に発散して自分の力で乗り越えなくてはなりません。

SV(スーパーバイザー)と合わない

派遣先ではなく一緒に派遣されているSVと合わない場合も少なくありません。

人間性や仕事上の考え方、指示命令が的確ではなかったりフォローしてくれない等、細かいことを言えばきりがありません。

SVは派遣社員と一緒に派遣先企業へ出向し、人や物の管理をします。

派遣先企業と派遣社員との間に入り、潤滑油のような中間管理職となります。

派遣社員から見れば派遣元の直属の上司となるので、この関係が上手くいかないと長続きはしません。

その対策とは?

既に派遣されている他の社員が在籍していれば、その方に仕事が終わった後などにSVのことを伺う方法もあります。

他の社員がいなければ、SVと直接面談やお茶などをしながら人となりを探るのも良いかと思います。

どこの会社に行っても上司は選べないので、仕方がない部分もあります。

どうしようもない場合はSVの上司(マネージャー等)がいますので、その上司に直訴する方法もあります。

これは最終手段にしないと、その後もSVと仕事はしなくてはなりませんので気まずくなることは否めません。

自分に合う派遣先を見つけるために

派遣元のマッチングにより派遣先企業は決まってしまうので、自力で見つけるのは至難の業でもあります。

そのため、登録の時点でのスキル、経験、得意分野、得意な業種等をキチンとアピールできるかどうかも大きなカギとなります。

更に、マッチングの際に派遣元と派遣先両方との面談もありますので、その席で自己アピールと派遣先の情報を把握できるようにしましょう。

登録時での自分の情報

まず登録の時に自分の情報を正確に伝えられるかで合う派遣先が見つかるかどうかが大きく変わってきます。

スキル、経験、得意分野、得意な業種等、決して背伸びをせずにありのままの自分の情報をしっかりと伝えることが肝心です。

派遣元での面談

マッチング者との面談があり、選ばれた派遣先企業の情報や業種、具体的な業務など摺り合わせを行います。

その際に、派遣先企業の業務内容を把握して自分にできるかどうかをしっかりと吟味しなければなりません。

ここを曖昧にしてしまうと実際に勤務してからの失敗に繋がってしまいます。

もし不安なら、その場で決めずに1日時間を置くなどの方法もあります。

派遣先企業での面談

派遣元でのマッチング者との面談も終わり問題もない場合は、派遣先企業での面談となります。

先方は容姿、雰囲気、誠実さ、明るさ等を見ます。

問題がなければ採用となりますが、自分が合うか合わないかは職場の環境や雰囲気を見なければ分かりません。

職場の見学は必ずさせてもらって下さい。

また面談の際に次のことは必ず質問して下さい。

  • 自分に求めるものを具体的に明示してもらう。
  • もし期待するレベルに到達しなかった場合はどうなるのか?
  • 何かあった時に相談する方はどなたが良いか?

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派遣先で上手くやっていくには?

派遣先が合う合わないの判断の前に、まずはそこで上手にやっていかなければいけません。

特に人間関係が原因で辞めていく方も多いので、参考にしてみて下さい。

クライアントに対して上手にやっていく方法

クライアントと言っても様々な方がいます。

自分と携わる方は、最初に面談をする方(部長、課長クラス)、所属長、指示命令をされる方、一般社員等がいます。

それぞれの人に対し上手に接していかなくてはいけません。

基本は、当たり前のことですが常に笑顔で明るく、挨拶はきちんとすることです。

会うたびに笑顔で明るいと、好印象を持たれます。

そんな人物が逆に暗い顔をしていると心配してくれるなどの配慮もあります。

挨拶も朝夕だけではなく、すれ違った時にも『お疲れ様です』と気持ち良くしましょう。

慣れてくると当たり前のことができない人が多いと思います。

次に、何事もオープンにすることです。

自分の業務のことで「今日はここからここまで仕事をした」 「今この業務が滞っている」 「これからこんなことにチャレンジしてみたい」等、細かいことでも良いので自分だけで抱え込んでいないで同僚やクライアントへオープンにすることも必要となります。

同僚(派遣社員)と上手にやっていく方法

同じ派遣社員でも、既に在籍している先輩、一緒に派遣された同僚、後から派遣された後輩がいて、年齢も自分より年上だったり年下だったりと様々です。

派遣社員に関わらずどこで働いても避けて通れないことです。

特に女性同士は妬み嫉みの感情が絡んでくるので、とても面倒でもあります。

個人差はありますが、程よい距離感を保って接することが重要です。

人数が多いとグループも存在しますので、気をつけないと深みにハマる可能性もあります。

どこで誰が見ているか分からないので、飲みなどの席やSNSでも誹謗中傷等は絶対にNGです。

上司と上手くやっていく方法

一般企業の退職理由で最も多いのが上司と上手くやっていけないというものなので、一番難しいことかもしれません。

派遣社員の場合は、直属の上司がクライアントの場合と派遣元のSVの場合があります。

SVの場合は前述にもありますが上司であるマネージャーに直訴することもあるので、SVが交代することも少なくありません。

厄介なのがクライアントの場合です。

その上の上司には直訴も難しく、まずは派遣元へ相談となります。

間接的にクライアントへ相談してもらっても、交代するのはその上司ではなく自分となるケースが殆どです。

それではどうしたら良いかというと、周りを巻き込んでいくことです。

その上司に直してほしいことやパワハラ的な発言等に対して自分一人だけがそう思っているのではないことを証明する為に、周りを巻き込んで最終的に他の人に動いてもらうように仕向けることです。

人間性で乗り越える方法

派遣先でなかなか結果が出ずにキャリア的に不向きではないかと感じた時に、前述のように交代という選択肢もありますが、雰囲気や人間関係も良好で辞めたくない場合もあります。

そんな時は自分のキャラクターで乗り越える方法があります。

仕事はそこそこでも、あなたがいるといないのとでは雰囲気が違うというようにムードメーカー的な存在になると、周りの見る目やクライアントの態度も変わってきます。

つまり、なくてはならない存在になるのです。

とてもレベルの高い技ではありますが、現実にそのような方も沢山いらっしゃいます。

まとめ

派遣社員という選択をした際にはそれなりに大変なことも多いことがお分かり頂けたのではないでしょうか。

特にプレッシャーとの闘いは否めませんが、誰にでも合う合わないはあります。

派遣先はアウェーではありますが、結果を出せばホームになります。

ダメなら次があるのが正社員との違いです。

悲観せずに自己分析を客観視しながら取り組んでみて下さい。

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商社に派遣で働くのってありだと思いますか?商社マンと聞くとなんだかハイスペックなイメージがありますが、今や正社員雇用だけではなく、商社の派遣社員という手段で働くことも可能なんです。では、正社員との違いとはいったいどんな内容なのでしょうか?ここでは商社の派遣求人について詳しくお話していきたいと思います。また実際に派遣社員から正社員にステップアップした方の事例もご紹介しますので必見ですよ。商社の派遣とはどんな業種?商社はメーカーとは違い自社で製品を作りません。自社で製品を作らず既にあるモノを購入してそれを販売するというスタイルです。仕入れて自社の利益をプラスして売ります。仕入れるモノは製品だったり

派遣のメリット6選。こんな人には絶対おすすめです!

現在は仕事の多様化が広がっていて、当たり前であった正社員という働き方の他に派遣社員も選択の一つとして多くの意味を持つようになりました。以前では「正社員になれないから繋ぎ」や「不安定な働き方」などのイメージが強かった派遣社員ですが、人によって正社員としての働き方が合っている方もいれば派遣社員としての働き方が合っている方もいます。そこで、派遣社員として働くメリットと向いている人の特徴をまとめました。派遣の仕事ってどのような仕事?派遣社員とはそもそもどのような働き方なのでしょうか。アルバイトやパート、正社員はその雇用先と直接雇用契約を結び仕事をします。その一方で派遣社員は派遣会社が間に入り就業先と契

単発派遣の仕事を選ぶ時の3個の注意点を体験談から解説!失敗したことややって良かったと思うことまで

皆さんは単発の派遣の仕事の経験はありますか?単発派遣の仕事をするきっかけは、アルバイトの掛け持ちであったり空いた時間に稼ぎたかったりと、単発で仕事ができる場所を探したことで初めて経験する場合が殆どだと思います。そのような少ない日数で仕事ができるのが、単発での派遣業務になります。仕事を始める方法は、派遣会社に登録をしてから短期の仕事(1日~数ヶ月)を紹介してもらうという形になります。では、単発派遣の仕事はどのようなところを注意しなければならないのでしょうか。ここではそんな単発派遣の注意点を経験談を基にご紹介できればと思います。ぜひ参考にしてみてください。単発派遣の仕事の働き方そもそも単発派遣とは

単発派遣とはどんな仕事?「短期派遣」やいわゆる「派遣」との違いやよくある募集職種

皆さんは「派遣業務」の働き方に違いがあるのはご存知ですか?派遣業務には様々な業種があるのは知っている方も多い中、派遣業務としての「働き方」にも様々な形があるのは、実際に働いた人にしか分からない情報でもあります。ここでは、そんな派遣業務の働き方の違いがよく分かる「短期派遣」などの「派遣業務」としての働き方についてご紹介できればと思います。そもそも「短期」で働く派遣業務とはどのようなものなのか。「単発派遣」とはどのようなものなのか。実際に働いてみないと分からない派遣のシステムについてもご紹介していきます。また、ご紹介に伴って派遣求人によく見られる募集職種についてもご紹介できればとも思います。ぜひ求

名古屋の派遣求人の仕事でよくある職種や時給相場、仕事が多いエリアを地元民が解説します

愛知県の派遣求人を探すときにおすすめしたい場所が名古屋市です。名古屋市は愛知県の県庁所在地で、各種商業施設も多数あり働く場所も沢山あります。そのため派遣求人も件数が多く、仕事を探すのにうってつけの場所です。時給相場が高いのもおすすめの理由の一つです。実際にご紹介させていただく私も名古屋市で派遣登録をして様々な職種を経験してきました。そこで今回は、名古屋市の派遣求人についてご紹介していきます。実際に経験したことも踏まえてお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。名古屋の派遣求人の仕事でよくある職種ここでは名古屋市の派遣求人でよくある職種についてご紹介していきます。名古屋市の多数ある職種

愛知の派遣求人の仕事でよくある職種や時給相場、仕事が多いエリアを地元民が解説します

愛知県に転職を希望している方の中には、遠方からの転職を考えている方や県内で転職を希望している方がいると思います。愛知県は日本三大都市の一つでもあり、県内で働いている人の中には愛知県外出身の方も多く在籍しています。では、、愛知県で派遣の仕事を探す際に、どうすれば良い求人と巡り合うことができるでしょうか。今回は愛知県の派遣求人について様々な情報をご紹介できればと思います。愛知県の派遣求人でよくある職種を紹介します愛知県の有効求人倍率は全国と比較しても多い傾向にあります。その中でどのような職種の派遣求人があるのかをご紹介していきます。食品製造員・販売員働く場所に所属することなく、派遣社員として現地に