派遣で仕事をする人たちが「派遣社員を辞めたい」「派遣は辛いから辞めたい」と思うのは、どんなシチュエーションなのか皆さんは知っていますか?
今回はそんな派遣ならではの悩み、派遣での業務でぶち当たる壁など、様々な意見をまとめました。
また、派遣先を辞めたい時の対処法、上手な派遣の辞め方などを解説します!
共感していただいたり、参考にしていただければ幸いです。
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派遣を辞めたいと思ってしまうのは、こんなとき!
具体的に、派遣の仕事を辞めたいと思うのはどんな時でしょうか。
派遣でなくても仕事を辞めたいと思うことはあると思いますが、派遣ならではの理由もあります。
それぞれのシチュエーション別の対処法も合わせてご紹介します。
派遣を辞めたいと思うとき1:孤独を感じるとき
派遣が職場で1人しかいないなど、状況によっては孤独を感じるという話はよく耳にします。
大手企業であると、同期であったり横の繋がりがあったりしますが、派遣は誰も知らない職場に1人で入っていくことになります。
また、職場に慣れて周りの人たちとやっと親しくなった頃には契約が終了して次の職場へ移るということも多くあります。
対処法
派遣で仕事を続けていこうと思うのであれば、そういった環境にも慣れることをおすすめします。
職場は仕事する場と割り切って、職場の人たちのグループの輪に入れなかったとしても気にせずに淡々と仕事をこなし、プライベートを充実させるなどして気分転換をはかりましょう。
また見方を変えれば、煩わしい人間関係に惑わされることなくて済むというメリットもあります。
自分の捉え方次第で状況は変わるものです。
前向きに考えてみることをおすすめします。
派遣を辞めたいと思うとき2:職場の人間関係や雰囲気が悪い
派遣であろうと正社員であろうと、職場の人間関係や雰囲気が悪ければ辞めたいと思ってしまうこともあるでしょう。
毎日勤務する場所の雰囲気が悪いというのは、耐えるのが厳しいものです。
いわゆるブラック企業と呼ばれるような体質の企業であれば、職場が殺伐とした雰囲気で皆疲れきっているということもあります。
対処法
劣悪な職場環境であれば、自分の気分転換だけで乗りきるのは難しいかもしれません。
もし本当に続けるのが困難だと感じるのであれば、早めに派遣会社に相談しましょう。
紹介した派遣会社側にも責任はあります。
コンプライアンスに問題があるような企業であれば、適正に対処してもらいましょう。
そういった職場に派遣されないためにも、事前の情報収集を怠らないように気をつけることも重要です。
派遣を辞めたいと思うとき3:聞いていた以外の仕事も任されるようになってしまった
派遣を都合良く使う職場があるというのも事実です。
残念ながら、聞いていた話と違うというのはよくあるケースです。
正社員がやりたくない仕事を派遣にまわすというのも、現実としてはあります。
仕事を始めてから「聞いていた話と違う」となった場合はどうすれば良いのでしょうか。
対処法
契約書にない業務内容を任されるのであれば、派遣会社に相談してみましょう。
中には、契約書の業務内容に「庶務全般」など曖昧な表現の場合が含まれることがあります。
どこまでが庶務に含まれるのか予め確認しておくと、こういった行き違いは少なくなるでしょう。
まずは、派遣会社に相談することが大切です。
派遣を辞めたいと思うとき4:想像していた仕事内容と違い、合わないと感じた
思っていた仕事内容と違うという可能性もあります。
自分には合わないと感じ、辞めたいと思う人もいます。
私の経験ですが、英語を使った仕事をしたいと希望し、英語の仕事を紹介する専門の派遣会社に登録した時のことです。
そこで外資系企業の受付兼電話応対の仕事を紹介してもらいました。
しかし実際働いてみると英語での問い合わせや来客は皆無に近く、英語を活かす機会には恵まれませんでした。
外資系であっても英語を使うとは限らないと後になって気がついた時には時すでに遅し。
もっときちんと質問するべきでした。
対処法
多少のことであれば、仕事だと割り切って乗り切ることを考えましょう。
仕事は必ずしも思った通りではありません。
契約が完了するまでの辛抱と思って続けるのも一つの選択肢です。
しかし内容的にあまりにも大きなギャップがある場合や、続けるのが非常に困難だと思うほどの内容であれば、派遣会社に相談してみましょう。
また、そういったことを防ぐために、できるだけ事前に詳しく確認しておきましょう。
派遣先が合わないと思った時は、こちらの記事を参考に!
派遣を辞めたいと思うとき5:将来に不安を感じた
このまま派遣として働き続けていて将来は大丈夫なのかと、不安に感じる人は多いようです。
「派遣切り」という言葉が新聞やニュースを騒がせたのは、記憶に新しいのではないでしょうか。
どうしても契約期間が定められる派遣は立場が弱く、必ず次の職場が見つかるという保証はありません。
一旦契約が終了してから次の仕事が決まるまでは「無職」という状態になるので、その期間に不安が増大するようです。
対処法
派遣として働き続けることに不安を感じるなら、まずはスキルアップをはかりましょう。
他の人たちと差別化できる得意分野を作ることで、仕事をもらい続けることが可能になります。
また、正社員を目指して求職活動することに切り替えることも考えてみましょう。
また、次の職場が決まるまでの期間は不安を感じる期間ではなく、自分を成長させる期間だと捉えてみてはいかがでしょうか。
自分を見つめ直し、次の仕事が見つかるまでの間、自分を向上させるために時間を使うことをおすすめします。
派遣を辞めたいと思うとき6:同じようにフルタイムで働くなら、正社員になりたいと思った
派遣から正社員へと採用されるという話はよくあります。
同じ働き方なら、正社員になりたいと思う人も多いでしょう。
正社員になれば安定して勤めることができ、福利厚生の条件なども改善される可能性があります。
また、契約期間終了後に次の仕事の心配するという状態から脱することができます。
対処法
採用前に、派遣からの正社員登用はあるのか確認しておくのが一番確実です。
確認せずに働いているのなら、まずは派遣会社に相談してみましょう。
初めから紹介予定派遣のみを条件に、派遣会社に仕事を紹介してもらうこともできます。
派遣から正社員を目指すなら、その後もずっとその職場で働くことを意識して人間関係など気を配りながら仕事に励みましょう。
派遣を辞めたいと思うとき7:パートナーの転勤や体調不良などの事情
結婚やパートナーの転勤、体調上の理由など、やむを得ない事情で辞めたいということもあります。
こういった事情で派遣を辞めたい場合はどうすれば良いのでしょうか。
対処法
正当な理由がある場合は、分かった時点で早めに伝えましょう。
派遣は契約期間があるので、期間を残して退職するのは簡単ではありませんが、早めに申し出ておけば問題になることはまずありません。
契約の際に途中退職についての取り決めがあった場合は、基本的にその規定に従います。
体調による理由で急を要するものであれば、この限りではありません。
無理することなく、きちんと事情を話しましょう。
派遣を辞めたい人が気になる疑問
派遣を辞める時にどうすれば良いのか悩む人たちは多くいるでしょう。
では、派遣を辞めたい人たちの疑問を具体的に解説します。
契約期間が残っているけど、辞められる?
もし契約期間中に自分の都合で辞めたいとなったら、辞めることは可能なのでしょうか。
初めの契約で辞める際の取り決めがあれば、基本的にそれに従います。
通常は、1ヶ月以上前に申し出ておけば代わりを見つける時間もあり、大きな迷惑をかけずに済む期間と見なされるでしょう。
労働基準法では正社員は2週間前までに申し出れば退職する権利がありますが、この規定は派遣には適用されません。
しかし正当な理由があり早めに申し出れば、ほとんどの場合はきちんと退職ができるでしょう。
ただ、あまりに自分勝手な理由であると難しいかもしれません。
初めの契約の際に退職の規定などについて確認しておきましょう。
辞めるための手順は?
辞めるためには、まず派遣会社に相談してください。
そこで認めてもらうことができれば、派遣会社の方で職場への連絡や代わりの派遣社員の手配をしてくれることになります。
絶対に職場の人に先に伝えることはしないでください。
トラブルの元となります。
辞めても同じ派遣会社から別の仕事を紹介してもらえる?
辞め方にもよるでしょう。
自分勝手な理由によるものであったり、中途半端な時期に辞めるのであれば、再度紹介してもらうのは厳しいでしょう。
やはり信用を積み重ねていくことで、次に良い仕事を紹介してもらえるということに繋がっていきます。
信頼を裏切らないように、辞める際は細心の注意を払いましょう。
また派遣会社の営業担当としても、派遣社員が途中で辞めたというのはあまりいい経歴にはなりません。
紹介した側の責任を問われることもあります。
営業担当からしてみれば、契約途中で辞めた人に対してまた仕事を紹介しようという気持ちは起こらないでしょう。
契約途中で辞めたことが自分の経歴に影響する?
あまりに短い期間に辞めていた、頻繁に職場を変えているようだと、次の職場を探す際に影響を与える可能性はあります。
長く続ける自信がないのであれば、初めから契約期間が短い仕事を探してみてはいかがでしょうか。
私は初めて派遣で仕事をする時、長く続けられるか分からなかったので、契約期間3ヶ月ほどの短いものから始めました。
その後はだんだんと自信もつき、派遣として働くことにも慣れたので、徐々に期間を長くしていきました。
契約期間を満了してから次の職場へ移ることができるように、まずは短いものから始めることも一つの方法です。
健康保険や福利厚生はどうなる?
派遣での仕事の契約が切れたら、派遣会社からの健康保険や福利厚生はどうなるのでしょうか。
就業期間中は、いくつかの条件を満たせば派遣会社で用意された健康保険に加入でき、各種福利厚生を利用することができます。
派遣の就業が終了しても条件を満たせば任意で継続できる場合もありますので、各派遣会社に確認してみましょう。
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今すぐ辞めたくても、絶対にしてはいけないこと
今すぐ辞めたいと思っても、社会人として働く以上してはいけないルールがいくつかあります。
辞めたくても絶対にしてはいけないこと1:派遣会社を通さずに職場に直接辞めたいと伝える
職場に辞めたい気持ちを早く伝えた方が良いと思っても、まずは派遣会社に相談しましょう。
仕事上の悩みなどを職場の上司に相談するのは良いかもしれませんが、辞めることを勝手に伝えてしまうとトラブルの原因になりかねません。
派遣会社と派遣先の職場との信頼関係にも関わる問題です。
必ず派遣会社の営業担当に伝えること、そして担当から職場に話を通したことを確認した後に、職場で退職理由やお詫びの言葉を伝えるようにしましょう。
辞めたくても絶対にしてはいけないこと2:突然辞める
一般的に、辞める1ヶ月ほど前に伝えておいた方が良いでしょう。
「明日から来ません」となれば、職場にも派遣会社にも多大な迷惑をかけることになります。
何も伝えずに無断欠勤状態になるというのも、社会人として言語同断です。
もしどうしても突然辞めなければいけない正当な理由があるなら、きちんと事情を説明しましょう。
また、派遣会社との取り決めで「辞めるときはいつまでに伝える」と伝えられていることが一般的なので、契約書を確認してみましょう。
辞めたくても絶対にしてはいけないこと3:辞めたい気持ちを職場で態度に出す
いくら自分が仕事を辞めたいと思っていても、仕事中にそれを態度で表してしまうことは社会人としてやってはいけないことです。
周りの人も気づいて、職場の雰囲気が悪くなってしまいます。
仕事は仕事と割り切って、辞めるまでの間はベストを尽くすように心がけましょう。
ストレスが溜まったら、職場以外のところで発散する手段を見つけるようにすることをおすすめします。
派遣という働き方を上手く活用するには?
正社員との違いを活用する
正社員と違い、派遣は働き方を選びやすいといったメリットがあります。
正社員は就職してから配属先が決まり、業務内容も割り当てられます。
しかし、派遣は初めから部署も業務内容も指定された上で仕事を受けるので、自分のやりたい仕事をすることが可能になります。
正社員だと、秘書の仕事に憧れて就職したけれど営業担当になったということもあります。
期間限定で働きたい人が利用しやすい
人によっては、ある一定期間だけ働きたいということがあります。
留学費用が貯まるまで働いて海外へ行きたい、結婚したので子どもを授かるまでマイペースに働きたい、体調が理由で長くは続けられないなど、様々な理由があります。
登録時点で働きたい期間を指定できる派遣という働き方は、こういった人たちにとって非常に便利です。
残業時間、勤務時間を選べる
派遣は、初めの契約でおおよその残業時間や勤務日について取り決めを交わします。
プライベートを大事にしたい人などにとって、時間が初めから選べるというのは大きな魅力です。
キャリアを積んでいく
派遣で様々な仕事を経験をしていくことによってキャリアを積んでいくことも可能です。
正社員の時に思うような仕事ができなかった人も、自分を活かすことのできる職場を求め、派遣としてキャリアを積むことを選ぶことができます。
具体的な仕事内容を知った上で応募できるので、経験したいことをきちんと選びやすいのは派遣の大きなメリットです。
様々な人たちと出会える
派遣社員として大手企業に3社ほど勤めた経験から、会社のカラーというのはあるのだと感じました。
それぞれの会社で出会う人たちは本当に個性が全く違い、様々な人間関係の中で学ぶことが沢山ありました。
一つの会社だけに勤めていたら、できなかった経験です。
幅広い人間関係を築きたい人、様々な人との出会いを経験したい人にはとても向いている働き方と言えます。
自分に合った新しい派遣先の見つけ方
派遣で新しい職場を探す時、どうすれば自分に合った仕事を探すことができるのでしょうか。
自分に合った新しい派遣先の見つけ方1:完璧な仕事や職場はないと心得て、自分の希望のなかで妥協できる点とできない点を考える
実際に働いてみて、理想と違うことは多々あります。
むしろ、理想通りだったという人の方が少ないのではないでしょうか。
仕事をしていく上で、自分の好きな業務だけを行ったり、周りの全てが良い人であるということはないと思っておいた方が良いでしょう。
仕事だと割り切って、どうしても譲れない点以外は妥協していくことも必要です。
自分に合った新しい派遣先の見つけ方2:派遣会社の担当者に自分の希望をしっかりと伝え、よく話し合う
派遣の職場選びで一番大切なのは、初めにしっかりと希望を伝え、担当者とのコミュニケーションを取ることです。
実際の職場にも出入りしている担当者であれば、職場の雰囲気などもよく知っているはずです。
気になることをしっかり質問し、確認しておきましょう。
後から訊いておけば良かったということにならないように、細かいことも確認しておくことです。
自分に合った新しい派遣先の見つけ方3:派遣会社の担当者との信頼関係は重要!頼りない場合は、変えてもらえるよう相談するのも一つの手
様々な派遣会社があり、担当者がいます。
中には、どうしても話が通じない、自分に合う職場を紹介してもらえないということもあるでしょう。
このままでは職探しが難航すると判断した場合は、思い切って担当者を変えてもらうという手段もあります。
ただ、言い方には気をつけましょう。
「同性の方が相談しやすいので女性にお願いしたい」「ベテランの方にアドバイスをいただきたい」など、相手を傷つけない言い方でお願いすると良いでしょう。
自分に合った新しい派遣先の見つけ方4:派遣会社を変える、複数の派遣会社に登録しておく
派遣会社は数多く存在しています。
紹介される仕事内容が合わないと感じたり、担当者がいまいち信頼できないというようなことがあれば、他の派遣会社にも当たってみましょう。
複数の派遣会社に予め登録しておくこともおすすめです。
まずは登録件数が多い大手に登録し、自分の希望する分野に強い派遣会社にも登録してみると良いでしょう。
自分に合った新しい派遣先の見つけ方5:スキルアップを図る!対応できる仕事の幅を広げれば、派遣先の選択肢も広がります
自分の価値を上げれば、紹介される仕事の質も幅も上がります。
良い仕事を紹介してもらえないと愚痴を言う暇があれば、ぜひスキルアップに時間を使うことです。
PCスキルや語学など、まずは得意分野から幅を広げていくことをおすすめします。
また、スキルアップした内容は、すぐに派遣会社に報告しましょう。
自分に合った新しい派遣先の見つけ方6:自分の考えをまとめておく
自分は何をやりたいのかはっきりとしていないという人も多いのではないのでしょうか。
自分は何が得意で、どんなことで社会に役立てるのか、もう一度見直してみることもおすすめです。
正社員で同じ会社で働き続けている場合と違い、次の職場を探す間に自分を見つめ直すチャンスがあるのは、派遣のメリットではないでしょうか。
就業開始後の「こんなはずじゃなかった!」を最小限にするために
就業開始後に後悔しても後の祭り。
なるべくそういうことが起きないように気をつけるべきことは、何なのでしょうか。
まずは、担当者とじっくり相談
派遣会社の担当者には、遠慮せずになんでも相談しましょう。
そのための担当です。
途中で辞めることになってしまえば担当者としても困った事態になってしまうので、それを避けるためにも率直に相談したいことを伝えましょう。
派遣先の面接の際に、仕事内容などの気になる点は、しっかりと聞いておく
派遣先の面接も非常に重要です。
雇ってもらうために遠慮するのではなく、気になることはしっかり質問しておきましょう。
仕事を決めたいために、できないことややりたくないこともなんでもやりますと答えて、実際に働き始めてから後悔することになっては困ります。
できる限りの情報を集めておく
派遣先になりそうな職場について、自ら集められる情報を集める努力をしましょう。
ネットで評判を確認するだけでなく、実際職場の近くを歩いてみたり、業界のことを調べてみたり、できることは色々とあるはずです。
派遣会社の担当者に任せっぱなしにするのではなく、自分でもできることはぜひやってみてください。
まとめ
いかがでしたか?
派遣先の職場で辞めたいと思うことにならないためにも、しっかりと準備をして求職活動していくことが大切です。
社会人として働くのですから、辞める際は周りに迷惑をかけることのないようにきちんと注意を払いましょう。
派遣で働くメリット、デメリットや向き不向きも人によって様々でしょう。
しかし、沢山ある求人から、きっとあなたに合った職場はあるはずです。
派遣で働くことのメリットを活かして、良い職場に巡り会えるようがんばってください!
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