工場の検品作業というと、単調な作業で退屈しそうなもの。

ですが検品作業は商品点検の最後の要です。

今回はそんな責任のある検品作業の仕事は、どんな人であれば向いているのか、その向き不向きについてご紹介いたします。

工場検査ってどんな仕事?

工場の検品作業とは、基本的には流れて来た商品に傷や不具合がないか点検する作業となります。

作業こそは単調なものの、出荷する前の最後の点検となる為、非常に重要な作業となります。

というのも、ここで不良品を流してしまうと、そのまま消費者に渡ってしまい、会社の信用を著しく落としてしまうことになるからです。

出荷する商品によっては、些細な不具合が重大な事故を招く恐れもある為、製造する商品によってもその作業の責任の重さは異なります。

工場検査の仕事はどんな人に向いている?

工場の検品作業に向いているのは、以下のような性格の人となります。

  • 単調な流れ作業が苦ではない人
  • いい加減な仕事はせず、スピードより正確さを優先できる人
  • 自分の仕事に責任を持ち、自分が担当している仕事の重さを理解している人

上記に書いた内容は、社会人としては当たり前かもしれませんが、意外と出来てない人も多くいます。

例えば、スピードを優先するが余り、一つ一つの作業に細かいミスが多かったり、作業が慣れてくると考えごとをしながら作業し、結果簡単な問題点さえ見落としてしまう人など、一見簡単そうに見えてもそれを長時間続けるとなると、ミスを繰り返す人は沢山います。

その為検品作業では、とにかく集中力を切らさず、作業が溜まってきても焦らず正確な仕事ができる精神力と根気が求められます。

また、検品作業そのものは難しくなくても、その責任の重さを理解してる人でないと、ちょっとした傷や不具合も「これくらいならいいか」と見て見ぬふりをして流してしまう人もいる為、自分が担当している仕事の責任の重さをしっかり理解している人でないと、この仕事は務まりません。

「自分が見逃したら会社の信用問題に関わる」という意識が大切です。

逆に工場検査の仕事に向いていない人の特徴は?

ここまでは検品作業に向いている人についてご説明してきましたが、ここからは逆に、検品作業に向いていない人についてご紹介していきます。

検品作業に向いていない人は以下のような人となります。

  • 人と話す仕事が好きな人
  • 自分の仕事を評価されたい人
  • 常に変化を楽しみたい人

工場の検品作業というのは想像の通り、非常に単調で華のない仕事です。

まるでロボットのように、何時間も同じ作業を繰り返します。

その為、人と話すことはほとんどありませんし、仕事が評価されるとしても、それは一つ一つの製品をしっかり見て傷や不具合を見逃さないという点でしか、評価されません。

その為インセンティブといったものも存在しませんし、給与が上がったとしても、それは勤続年数によるものくらいです。

また、検品作業は非常に単調な作業を延々と繰り返す作業の為、仕事に変化を求める人にはまず向きません。

これに関しては誰もが想像がつくことの為、そういった性格の人はまずこの仕事は選びませんし、上記で書いた内容についても、大まかには仕事内容が想像できる仕事の為、話好きや評価されたい人もこの仕事に応募することはないでしょう。

しかし、実際に働いてみて予想外となるのが、人と話すことが苦手な人が、人と話さない仕事を求めて工場に応募してくるケースです。

確かに接客の仕事がない為、基本的に人と話すスキルは求められませんが、工場の現場には多くの従業員がいて、そして仕事をしている中で、その同僚達と連携して仕事をする流れがほとんどです。

その為、話すスキルは求められなくても、協調性といった点でスキルは必要になってきます。

例えば、自分が担当しているポジションの前後には、基本的には他の人が担当しているポジションがあって、自分の前の工程から流れて来た製品やパーツに不具合があったら、そのことを、前工程を担当している人に注意しにいかなければなりません。

そこで言い方が悪かったりすると関係性は悪化していきますし、いつか自分がミスをした時はフォローしてもらえなくなります。

これはどの仕事でも言えることですが、ライン作業が基本となる工場の仕事では、その協調性が生産率に大きく影響する為、その点においてコミュニケーション力は求められる仕事となります。

人と話す事が苦手だからと安易な考えで仕事を選ばないように、注意しましょう。

どんな経緯で検品作業を任されるのか

検品作業というのは責任の重い仕事です。

商品に傷や不具合がないか点検する最後の砦の為、ここで見逃しが発生してしまうと不良品が消費者へ流れてしまうことになります。

その為基本的に検品作業はある程度勤続年数があり、信用できる人が任せられます。

工場によってその経緯は違いますが、基本的には以下のような流れとなります。

  • 新人にはまず、ミスをしたとしてもフォローの利く簡単なポジションから任せる
  • ある程度経験を積んだら、次の工程を任せる
  • ライン作業の全工程を経験させたら、最後に検品作業を任せる

上記が基本的な流れとなります。

というのも、そもそもその製品がどんな工程で作られているのかを理解できていないと、どんな状態が不良品なのか、どんな状態であればどんな不具合が生じるのかなどが理解できません。

その為検品作業を任せられる人は、基本的に全工程をある程度経験させてから任せられるケースが多いです。

ただし、工場によってはその優先順位が逆になることもあります。

例えば、先に検品作業を任せて、自分がどんな製品を作る作業をしているのかを理解させてから、ラインの製造ポジションを任せるなど、工場によってはその考え方は様々です。

その為、検品作業=最も信頼されるポジションと決まっているわけではありませんが、仮に先に検品作業から担当することになったとしても、ほとんどのケースで熟練の先輩と一緒に作業することになります。

いくら工場によって考え方が違うとはいえ、検品作業は不良品を流さない最後の砦といった部分においてはどこも共通です。

責任のある仕事といった点では変わらない為、任されるからにはしっかりと責任を意識し、手を抜かない仕事をしましょう。

検品作業の経験談

さて、ここまで検品作業の重要度や向き不向きについてご説明してきましたが、ここからは実際に検品作業を経験した人の経験談についてお話しします。

工場勤務を希望している方は是非参考にしてください。

誰がどれくらいのスキルで作業をしているか把握できる

検品作業は送られてきた製品をしっかりと点検して、傷や不具合がないか見る仕事になります。

その為、どこかに傷や不具合があると、それを担当している担当者、若しくはリーダーに報告し、改善や注意をしてもらうことになります。

その為、誰がどれくらいの正確さで作業をしているか把握することができます。

製品の点検だけでなく、働く従業員のスキルも把握できるため、自分の任せられている仕事は、見た目以上に責任のある仕事なんだとつくづく感じさせられます。

出荷後に問題が発覚した場合は責任を問われる

検品作業はライン作業の最後の砦です。

その為、後々不良品が混ざっていたことが発覚すると、管理者含め検品担当者も責任を問われます。

なぜ不良品に気付かなかったのか、検品作業の段階では不良品ではなく、出荷し消費者に届くまでのどこかで傷が入ったり壊れたりしたのか。

不良品が発覚した際は、どこの工程でその問題が発覚したのか調査が入る為、その際は検品担当者は必ず、自分の仕事について聴取されます。

単調だからこそ集中力が必要

検品作業は本当に単調な作業の為、慣れれば慣れるほど作業に集中しなくなり、ミスが増えます。

その為、単調な作業だからこそ無心になって、集中力を切らさずに作業をする根気力が求められる仕事です。

プライベートで問題があった時に考えごとをしながら作業をしていて、見た目には仕事をしているものの、実際にはほとんど製品を見ずに流して、結果不良品を大量に流していた先輩を見たことがあります。

その際は製品を作っていた機械に不具合があり、連続して不良品を生産してしまっている状況でした。

もちろん、その不具合を検知できずに不良品を流し続けたその先輩は、後で上司からこっぴどく叱られていました。

幸い左遷にはなりませんでしたが、そんな光景を見て自分も気を付けなければと学んだ記憶があります。

いかがでしょうか?

上記の三つは実際に検品作業を経験した人、もしくはそれを側で見ていた人からの体験談ですが、工場勤務を目指す人にとっては大変参考になる情報かと思います。

単調だからこそミスなく作業を続けられる根気力、それが最も必要なスキルであることは明白です。

また、慣れれば慣れるほどミスの多くなる作業です。

慣れてきたからと言って安心せず、日々軽い緊張感を持って仕事に当たりたいものですね。

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

上でも書いたように、工場の検品作業というのは華のない仕事ではありますが、その責任の重さと、ライン作業の最後の砦を任されるという会社からの信頼性、といった点を考えると、いつか転職などした際の面接の印象としては、そう悪いものではないでしょう。

ただし、工場勤務の経験で、面接で一番見られるのは勤続年数であり、単調な作業でも飽きずに長く働ける人材かどうかを見られています。

その為キャリアアップを目指すのであれば、最低でも3年は働いていないと、転職活動の際の印象は悪くなってしまうでしょう。

また、同じく工場の仕事で転職するとするなら、検品作業の経験は、面接をする上である程度印象の良いものとなります。

というのも、同業者であれば検品作業を任せられる人材というのがどういう人材なのかわかっているからです。

責任感があり、単調な作業でも怠けず根気よく仕事ができ、それでいてちゃんと飽きずに長期で働いてくれる人材であることの証明となります。

その為「検品作業なんて将来なんの役にも立たない」と見切りをつけるのではなく、与えられた仕事をしっかりと責任を持ってこなす人材ほど、新しい職場でも評価されるでしょう。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

工場の検品作業の経験を他の職種で活かすとすると、それは事務作業や公務員といった、スピードより正確さを求められる仕事でしょう。

というのも、工場よりは人と話す機会の多い職種と言えますが、単調であっても正確さが求められ、それでいて責任の重い仕事であることには変わりない為、検品作業をどれだけの年数続けて来たのか、そこでどれだけ見逃しをせずに正確に仕事をこなし、会社から評価されていたのかを面接でアピールできれば、その経験は次の職場でも活かせるものとなります。

また、検品作業というのはいかに不良品を流さないかにかかっている為、特に正確な処理を求められる事務職では、その根気と正確さの人間性は高く評価されるでしょう。

こういった作業はその人その人の性格がそのまま反映される仕事になる為、気楽な性格で責任感の浅い人には任せられない仕事となります。

作業手順などについては、1週間もあれば基本的なことは覚えられるにしても、人それぞれの性格については、なかなか変えられるものではありません。

長年研修担当や新人教育を担当している人であればわかる話ですが、性格に問題のある人というのは、どこまでいっても基本的にその問題点は解消されません。

歳を重ねた人であればあるほど、その頑固さは増してしまいます。

その点を考えると、検品作業を長年続けてきた実績のある人は、その仕事に対する向き合い方や人柄といった点で評価してもらえるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

単調な作業である検品作業でも、ちゃんと素質のある人でないと務まらない、責任のある仕事であることは伝わったのではないでしょうか。

また、地味な作業でもしっかりと長期間続けていれば、その経験はちゃんと次にも活かせるものとなります。

ドラマに出てくるような華のある仕事ではありませんが、しっかりと価値のある責任の重い仕事です。

これから工場の検品の仕事に務める方も、現在検品の仕事をしている方も、地味だからと卑下はせず、誇りを持って仕事に勤しんでください。


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