身近に工場はあるでしょうか。

もしくは工場で働いている人はいるでしょうか。

工場と言っても、食品製造、部品製造、車の整備工場など専門がそれぞれあります。

そこで樹脂加工を専門に行う工場についてお伝えしたいと思います。

工場内で働く職人と工場の事務職、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。

工場勤務を考えている方の参考になればいいと思います。

樹脂加工はどんな仕事?

樹脂とはプラスチックのことを指します。

主に機械の部品、細かいパーツを設計図に基づき制作します。

図面をもとに細かい点を確認しつつ依頼者と職人が納得のいくものを作り出します。

プラスチック材を精密切削、彫刻、接着、溶接、折り曲げなどの加工をします。

樹脂加工工場の仕事内容

樹脂加工工場はどうなっているの?

工場内は透明なアクリル壁で仕切られています。

各場所で加工を行います。

加工といってもプラスチックをどろどろの液状に溶かし型に流す、というようなことはしません。

塊を細かくパーツごとに作成したのち、合体させて一つの部品にします。

樹脂をカットする人、研磨、接着させる人など大まかに担当は3組程度に分かれています。

工場での仕事内容

完全受注制で在庫を持たないようにしています。

そうすることによってコストの削減が可能で、在庫置き場の確保と管理などをしなくて済むという利点があります。

しかし受注後の制作になるのですぐに欲しいというお客様には不都合になることもあります。

受注は1個単位からも可能なので、「工場で使っている機械の部品が壊れた」など、多くは必要ない部品をお求めのお客様には喜ばれています。

「持っているこの部品を加工して欲しい」「これと同じものを作って欲しい」など現物を持ち込みまたは配送してくるお客様も居ましたが、そういった場合は職人との相談の上、可能か否かが決められます。

職人の仕事とは?

工場内で使われるものは主にプラスチックの板材、棒材、パイプ材です。

事務所から図面を預かり制作個数、発送日の確認をした後、各担当者が取り掛かります。

機械を使い細かい単位で加工していきます。

すぐに作れるものなの?

頂いた図面通りに作るため図面の中で不明な点が見つかればすぐに電話やメールで確認します。

明確になるまで作業は停止せざるを得ませんので、希望通りの発送に至らないこともあります。

完全受注制のメリットは?

完全受注、手作業のメリットは一個からの制作が可能という点です。

大きな工場に制作依頼をした場合起こりやすいのは制作単位が多すぎるということです。

小さければ100~1000個単位でなければ受けられないという工場もあります。

そんなに必要ない、という場合不要なものに対して支払いをしなければいけないのでお客様には困った状況になってしまいます。

そういった事態にも柔軟に対応できるのがお客様のメリットといえます。

事務の仕事内容

清掃・受注・発送・書類作成・勤怠管理など多岐にわたります。

工場の知識や樹脂加工の知識は求められません。

図面は必ず上司のチェックが入り、その後工場担当者に渡しに行きます。

発送日までに仕上がっているか確認後、箱詰めし発送します。

出勤後にすることは?

朝一番に出社します。

事務所と外回りの掃除は事務担当の仕事です。

週に2回程度、男性用女性用両方のお手洗いを清掃します。

来客用デスクの水拭き、発送するもののチェックも朝に行い、発送品が出来上がっていないようであれば上司に確認します。

お客様とのやり取りは?

注文はメールまたは電話で受けます。

初めての方はまず出来るかの確認がしたいことが多いのですぐに上司に電話を受けてもらい、話の内容次第で図面がFAXで送られてきます。

確認後、パソコンを使って見積書を印刷し、メールまたはFAXでお客様に確認して頂きます。

双方が納得した上で契約成立となります。

会社にもよるでしょうが事務担当者が金額を決めることはないのでその点は安心できます。

工場で作られたものは事務所に運ばれます。

製品の梱包作業からは事務が担当します。

段ボールに緩衝材を入れ、製品と封筒に請求書、手書きのお礼状を入れたものを同梱します。

あとは宅配業者に渡し、完了となります。

その後アンケート依頼の文書をFAXでお客様にお願いします。

頂いたアンケート結果はホームページにお名前を伏せた状態で記載します。

デスクワークはどんなことをする?

従業員の勤怠管理を行います。

タイムカードのチェックをし、打刻に不明な点がないか確認します。

基本的に残業はありません。

一日の受注量がある程度決まっており、緊急な依頼でない限りは発送日も余裕をもってお客様に伝えています。

工場は清掃時間も含めて早めに機械を止め就業終了のベルと共に帰宅できるようになっています。

そのため勤務時間時に不明な箇所があった場合は確認が必要です。

製品到着後の入金の確認をします。

各会社で締め日が設けられているのですぐに入金とならないケースもあり、注意が必要です。

入金がない場合の催促の連絡などをする際は電話の場合が多く、顔が見えない分不快感を与えないような電話対応能力が大切になります。

樹脂加工工場でよくある募集内容とは?

工場の職人は経験者が優遇されます。

専門用語などが分かっている人が求められる傾向があります。

大手は「育てる」という意識が高いかと思いますが、小規模工場はその意識があまり無くように感じられます。

人数が少ない分教えている余裕がなく即戦力に期待していると思われます。

事務職は未経験でも可という場合が多いです。

実際それほど経験が必要なシーンはありません。

お客様に対する言葉使いと報告・連絡・相談さえ出来ればさほど難しくはありません。

給与相場

工場の職人は勤務年数によって変わってきますが20万円前後からが妥当です。

事務職は16万円前後です。

工場専門職の場合

経験値や年齢によって変わってくると思います。

具体的に自分のスキルと経験の場合の給与を確認すると良いでしょう。

事務職の場合

事務職は経験値、年齢は関係なく一律であることが多いです。

作業内容も似通っているはずなので転職しやすいでしょう。

勤務時間や休日、残業

基本は土日祝日休みですが土曜出勤が月に1、2回という会社もあります。

「土日祝日休み会社カレンダーによる」と明記されている場合は出勤があると考えてられます。

ゴールデンウィークなどの長期は土曜出勤の可能性は大いにあります。

その場合発送が重なることがありますので事務所は発送用段ボールが何箱もある状況になります。

祝日に出勤したからと言って代休をもらえるわけではないので割り切れるかどうかしっかり考えましょう。

工場の残業はほぼありません。

営業時間ギリギリにかかってきた電話対応で事務担当が残業することはありますが30分未満で終わることが多いので残業代は加算されません。

福利厚生

作業中に事故が起こることもあり得ますので、しっかりしています。

退職金はないところもあります。

大手でしたら産休や育休の取得も可能かもしれません。

勤務場所

工場勤務の人数の方が圧倒的に多いのが現状です。

男性が多い職場で女性は事務のみ、という会社もあります。

工場と事務所は完全に部屋が分かれていますが図面の確認や納期のことで工場に立ち入り職人と話すこともあるので、そういったことに抵抗がない方が仕事はやりやすいと思います。

火気厳禁のため喫煙所は外か専用の部屋を用意しています。

求められる人物像

取引相手が工場の管理者や研究者など、専門知識の高い方が多いので、細かいことに対応する会社は重宝されます。

その後リピーターになることが多々あります。

しかし、部品の寿命はさほど短くないので前回発注が数年前、ということも頻繁に起こります。

過去の受注履歴はこまめにファイリングし、記憶にとどめるように出来れば業務が進め易いかもしれません。

必要なスキルや資格、経験

工場内の職人の場合

工場内の職人は経験者が優遇されます。

他の工場でのやり方などを参考にしたいという考えもあります。

小規模の会社だと長年勤める人が多くみられます。

また専門のスキル所有者は強みになるでしょう。

事務職の場合

事務は未経験でも可とする会社が多くありますが、年齢制限がある会社も見られます。

特に経験やスキル、資格も問わないことも多いです。

簿記やパソコンの資格があるとアピールポイントにはなりますが、実際はパソコンのソフトで経営管理が出来ているので、日常的にエクセルやワードを使えるという基本レベルで十分だと感じます。

そういったことに柔軟に対応できるという面でも若年層を求めているのかもしれません。

樹脂加工での仕事で身につくスキルは?

事務職は一通りのことを任せられるので、他社に行ったときアピールポイントが多くなります。

小規模の会社だと事務職は自分だけ、という様な事も起こり得ます。

一人しかいないので自分がいなかった場合代わりになる人がいないという不安とプレッシャーがあります。

こういったことから強い責任感を感じるようになります。

また、専門的な知識は得られなくても、実物を見ることで、この図面がこのような形になるのかという感動を得られます。

工場勤務・職人の場合

大手工場では習得できない技術を得られます。

機械でデータを入力することと同時に職人の技や感覚を身につけることが出来ます。

事務職の場合 

事務職から別の職種を希望されている方は電話対応やビジネスマナーをアピールできます。

研修セミナーに新人の参加を義務付けている会社も多くあります。

また、取引先担当者の年齢層が高いということもあるのでそういった場面でも臆することなく対応できるようになります。

樹脂加工工場で働くメリットとは? 

協調性と知識が身につく

自分一人ではなく、仲間との連係プレーが重要になってくるので、協調性を養うことが出来ます。

また、一つ一つの作業に丁寧に取り組むことより深い専門知識を習得できます。

変化に富んだ製作

顧客が全国にいるので、加工依頼も様々です。

同じものを何回も作るのではなく、毎日違うものを作るという変化に富んだ現場なので日々面白みを感じ、また学ぶことが出来ます。

オールマイティーに経験できる

事務職においては、一手に雑務を含む事務仕事をするので、時間の経過や優先すべきことの判断を下す能力を身に着けられます。

また、電話対応や来客対応はどの職種においても必要かつ重宝されるので、スキルとしてプラスになります。

デスクワークがメインになりますので、体力的に余裕があればパソコンスキルなどを伸ばすためにスクールに通う時間を作ることも可能かと思います。

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

事務職でいえば、実務経験何年以上、という様な求人もありますので、給与やキャリアを伸ばしたい方は積極的にチャレンジするといい結果が得られるかもしれません。

一つの専門的な事務に特化するよりアプローチの場は多いと言えます。

専門的な知識、資格を得るためにはスクールで学ぶことをお勧めします。

実務経験と共に資格の有無も重要視されます。

資格+実務経験あり、でしたらキャリアアップにつながると思います。

また同じ会社でキャリアアップしたい、ということでしたら、上司に直接相談することが確実です。

資格支援をしている会社もありますのでそういったシステムを使いアピールしてみるのもいいでしょう。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

工場の職人経験者は同職種では即戦力としてその経験を活かせると思います。

また、図面などの確認で直接依頼者と電話で話すような機会が多かった場合は、「提案をしてきた」ということで営業職にも活かせるかもしれません。

事務では毎日同じ内容の仕事をコツコツとするので、大きな変化を毎日求めるよりも黙々と作業する能力を活かせると思います。

また、電話対応では声のトーンや瞬時の言葉遣いが重要になってきます。

これは経験でしか得られませんので接客や販売などといった対人の職場では十分に活かされます。

まとめ

工場では専門的な知識とそれに伴う技術を習得できます。

加工の基礎段階から実務経験を得られるので、今後の職人としての大きな糧になります。

事務職は金額設定などの責務を負わされることはないでしょうが、お客様と一番コンタクトをとるポジションにいます。

電話対応の声や言葉遣い、商品の梱包に至るまで最初から最後までお客様と接する機会があるのは事務と言っていいでしょう。

責任をもって対応し、その経験がほかの場面でも活かされるようになると思います。


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