「とにかく今すぐお金が欲しい」という人におすすめなのが、工場での日雇いバイトです。

日雇い形式でも長期雇用という募集もありますが、筆者の経験は日雇い日払いの工場バイトなので、それに絞ってご紹介していきます。

日雇いバイトの募集が多いのはどんな工場?

派遣会社に登録して、携帯のサイトから毎回行く工場を選んで仕事をしていました。

工場というと「重機や工業品などの重たいパーツを、ベルトコンベアに積み直す仕事」みたいな想像をする人も多いかと思いますが、日雇いに関してはもっと体力的に楽な仕事がたくさんあります。

食品、衣類、小型の電子機器などが多く、行ってすぐ覚えられて、テクニックもそれほど必要としない仕事です。

女性でもできる仕事がたくさんあり、体力勝負なものは「男性のみ」と記載されていたので、わかりやすかった記憶があります。

日雇いバイトで募集が多い工場の仕事内容

食品工場の仕事内容

お弁当を詰める仕事、ケーキに苺をのせる仕事、おにぎりに梅干しをのせる仕事、菓子箱の破損をチェックする仕事など、食品工場の仕事の募集はたくさんありました。

衛生面を考慮して、全身を包み込む作業服と長靴、手袋、フルフェイスの帽子一体型のマスクをつけて、エアシャワーを浴び、ベルトコンベアの定位置につきます。

担当する食品が流れてくるので、定位置のところに置いてある箱から苺や梅干し、おかずを手にとり、決められたところに乗せたり詰めたりしていきます。

通信機器などの工場の仕事内容

ハンダゴテを使うような本格的な工場作業は任せてもらえないので、倉庫内から必要部品を探して取ってくる仕事(ピッキング)や、工場で生産したものを出荷できるように梱包する仕事、納品書とダンボール箱の中身に間違いがないかを確認する仕事などがあります。

フォークリフトの運転免許を持っている人専門の募集などもあり、その場合は工場内や併設の工場で、人力では運べない物の運搬の仕事を任されます。

比較的時給も高いです。

私はこんな工場の日雇いバイトを経験しました

工場には色々と行きました。

同じ工場に行くことはなく、毎回別のところに出かけるのですが、作業自体は共通していたため、何回か経験すると仕事の流れを掴みやすくなっていきました。

実際に経験した工場の仕事をいくつかご紹介します。

食品のパッケージが破けていないかを検査する仕事

食品ボトルにぴったりと貼り付けたビニールパッケージに、破れや歪みがないかをチェックする仕事をしました。

消費者がゴミの分別をしやすいように、パッケージを剥くための点線の穴が開いているのですが、その穴がときたま大きく開きすぎていて、破けのようになっていたりするんですね。

また、ボトルに巻くときにパッケージが引っ張られすぎて、ロゴが歪んだりしているものもあります。

これらのNG品を取り除いていきます。

ベルトコンベアにボトルが入った段ボールが流れてくるので、ベルトコンベア上流の人から1ダンボールずつ自分の前の台に置き、中身を全てチェックしてNGのボトルだけ台の横の回収BOXに入れ、OKのものは別のベルトコンベアに流すというのを繰り返します。

仕事自体はめちゃくちゃ単純で、これを8時間続けるのはしんどいかなぁ…と思ったのですが、その会社が超有名な優良企業だったというのもあって、働きやすかったです。

完全に防護服に身を包んでいるから、メンバーと話しても良いと言われましたし、2時間おきに「飽きちゃうから休憩にしよう」と言ってもらえたり。

座っていられたのも楽だったですね。

ただ、この仕事は人気だったので、募集開始されるとすぐさま予約で埋まってしまい、1回だけの仕事になってしまいました。

出荷内容に間違いがないかを確認する仕事

この仕事は工場こそ違えど同じ内容で、何度もやりました。

ダンボール箱がベルトコンベアでどんどん流れてきて、その中に入っている納品書と中身に違いがないかをひたすらチェックする仕事です。

通信機器、おもちゃ、衣類など色々ありましたね。

立ち仕事でずっとルーティーンなので、だんだん納品書を見つめる目がぼんやりしてきた記憶があります。

でも、そうは言っていられないので集中力をキープしながらチェックして、出荷OKのベルトコンベアにひたすら流し続けました。

基本的には間違いがないので、NGな箱があったのは少なかったです。

たまに、同商品ではあるものの色違いというのがあって、それらは現場責任者に報告しました。

衣服のチェック、簡単な直しをする仕事

同時に10人くらいで行って、最初にTシャツの首のところにあるブランドタグをチェックし、糸が飛び出しているものがあったらギリギリのところで切るという仕事をしました。

その中で手先が器用そうな人が選ばれて、バッグやその他の服の不備を直す仕事に充てられ、器用ではなかった人が納品チェックの仕事に向かいました。

不備を直すといっても、裁縫の専門家ではないので簡単な作業です。

バッグの縫製の糸が飛び出しているところを切ったり、プリントTシャツにくっついたままになってしまった余計なプリントのダマみたいなのを専用器具で引っ掻いてとったり。

それらが片付くと今度は、来季の新作が届いているから、発送先ごとに分けてある倉庫に入れる仕事をしようと言われ、夏なのに毛皮などをひたすら運びました。

まだ雑誌にも発表になっていないような服がたくさん見れて、楽しかったです。

ただ、結構有名なブランドの仕事だったので、値札を見て「Tシャツだけで今日のバイト代飛ぶ!」と、ぶったまげたりしていました。

それも愉快な思い出です。

工場の日雇いバイトがおすすめな7個の理由

実際に働いてみた経験から、おすすめしたい理由を7つご紹介します。

いずれかの理由が自分の求めるアルバイトと合致していたら、挑戦してみてほしいなと思います。

深夜の仕事がよくある

21時集合5時解散という仕事が多く、時給も高いのでありがたかったです。

交通費は自腹になるのですが、それを差し引いても、日中のアルバイトよりはるかに高い手取り額を得られました。

バイトのかけもちがしやすい

通常のアルバイトに加えて、さらに稼ぎたいときだけ入れられる工場バイトは、本当に助かりました。

1つのアルバイト先だけだと、8時間×5日以上雇ってはいけないという規定があるものの、自分で工場バイトを入れる分には、週7日でフル稼働できましたからね。

人と会話しなくていい

これこそ、おすすめしたい理由ナンバーワンかもしれません。

日中のアルバイトは接客やら教師やらで人と会話しなければならず、気を遣うシーンが多かったので、工場で無になれるのが最高でした。

黙々と作業すればいいし、作業スピードが速ければそれだけで褒めてもらえるし、身体も動かせるので仕事のストレスをジムで発散するという感じで、楽しく働けました。

運動できてお金までもらえるなんて素晴らしいです。

怒られない

ブラックな工場に行ったことのある人に聞いた話では、派遣会社側が本来3人用意しなければならないところ、2人しか派遣できなかったので「2人で3人分働け」と言われ、作業が追い付かないと怒られたこともあるそうですが、幸いにも私の場合はそんなことはありませんでした。

日雇いということで、ミスが工場や会社の運営にクリティカルなダメージを与えるような作業ではなく、本当にただ淡々とやるだけで「お疲れ様でした」を言ってもらえました。

人間関係の悩みが一切ない

日雇いは、工場自体や同じ職場に配属される派遣登録者が毎回違うので、そこで誰かに嫌われようと好かれようと、どうでもいいというのが良かったです。

社員さんと密に会話をすることもないので、物品の破損や紛失などをしない限りは、顔を覚えられることもないですし、同じ派遣スタッフもその場限りの付き合いです。

別に人嫌いでもないんですが、職場の人間関係で揉めたり派閥ができたりみたいな、くだらない要素に関わるリスクが一切ないというのは、気軽さが違いました。

すぐに給料がもらえる

派遣会社にもよるかもしれませんが、私が登録していた所は、週に2回の受取日(曜日指定)があって、たとえば週前半で3日間働いたら、その翌日には3日分の現金を手渡ししてもらえました。

どれだけ働いて給料が高くなっても、天引きされる税金や社会保険がなかったので、とにかく現金が欲しい人にぴったりだと思います。

自分が関わった商品を街で見つけると楽しい

私にとってはこれも、工場バイトを続けていた理由の1つです。

今までスーパーなどで、なんとなく見ていた商品の中に、自分が関わったものがあるというだけで、楽しい気持ちになりました。

愛着みたいなものですかね。

とくに優良企業の工場の商品にはその思いを強く感じました。

社員さんも皆優しくて、衛生状態や管理体制が素晴らしくて、1つの商品が消費者の手元に届くまでのありがたみがよくわかったのも、良い経験だったと思います。

他の日雇いバイトとの違いは?

日雇いバイトには、工場、棚卸業務、イベントスタッフ、チラシ配り、シール貼りなど色々な仕事がありますが、あえて体力勝負の工場バイトを選ぶ理由、メリットがあります。

ここからはそれについて書いていきます。

時給の上下幅が大きい

私が働いていた地域の当時の最低賃金が830円台で、他の日雇いバイトはある程度相場があって、イベントスタッフなら900~1000円程度、シール貼りは最低賃金に近い850円~900円程度でした。

しかし、工場日雇いバイトの時給は、下が850円から上は1400円までと差がありました。

最低賃金に近い時給の仕事は比較的楽な作業が多く、座ってできる梱包や商品チェックなどがあります。

一方、時給が高いものは、工場内を走り回る仕事や重たいものを扱う仕事、手先の器用さが求められる仕事が多かったです。

ガッツリ稼ぎたいときは工場のバイトに絞って、時給が高いものを探しました。

休憩時間が結構もらえる

夜の仕事、体力を使う仕事が多いことと、一般客を相手にすることがないため、イベントスタッフやチラシ配りの仕事よりは、休憩が小まめにありました。

その小まめな休憩は、労働時間から引かれないので良かったです。

ただ、この小まめな休憩は募集要項に書いてないので、どの工場もそうなのかはちょっとわかりません。

募集がかかってからすぐに埋まる仕事は休憩時間が多い傾向にある、と一緒に行ったスタッフが言っていました。

長時間勤務が少ない

イベントスタッフだと15時間連続勤務というのがありますが、工場にはありません。

最大でも8時間(休憩込の拘束時間は9時間)で、繁忙期だけ1~2時間の残業依頼があったりする程度です。

家に帰ってちゃんと寝れるので良かったです。

就職してからの方が、裁量労働制でアホみたいに働いていたので、工場バイトの方がしんどくないと思ったほどでした。

工場の日雇いバイトの経験は、その後どんな職種・仕事に活かせる?

正直に言うと、活かせる仕事も職種もあまりありません…。

日雇いバイトというのは、突発的に増えた仕事、繁忙期だけの仕事など、期日が限られていて、なおかつ常勤スタッフだけでは手が足りない時に募集がかかるものです。

その日の仕事が終われば、また同じ人を呼ぶ必要もないほど単純作業ですから、ノウハウも不要であり、スキルアップもできず、将来性は低いといえます。

また、長期間続けるのは身体に負荷がかかりすぎる仕事も日雇いです。

同じ動作を繰り返すので重心が偏りがちで、長期雇用すると身体を痛めてしまう人が多いために、日雇いになっている場合が多くみられます。

フォークリフトの免許を持っていれば工場の常勤が可能なことも

たまに、フォークリフトの運転免許を持っている人が優先される仕事があって、その免許は工場で役立つので、目にとめてもらえれば常勤にならないか、と声がかかることもあるそうです。

ただ、ピッキングなどの単純な仕事の場合はまずありません。

ルーティーンが多い仕事

工場バイトでルーティーンワークをしていると、精神的には鍛えられるというか、無になれる力が育ちます。

淡々と仕事がこなせるようになれば、他の業種でも、ルーティーンが多い仕事でストレスを感じづらくなるでしょう。

立ち仕事

工場バイトは健康ありきで行い、運動にもなるので体力がつきます。

立ち仕事などが得意になるでしょう。

育児が終わったあとの主婦のバイトデビューが、工場バイトということもあります。

就活の話題づくりにはなるかも

さまざまな工場を転々とするので、就活中に訪問する会社の関連工場に行けることも多いです。

面接の場での話題づくりになるでしょう。

まとめ

工場での日雇いバイトは、ガッツリ稼げること、人と会話しなくていいことによる精神的な楽さ、ノウハウによらずに働けることなど様々なメリットがあります。

接客業に疲れたときにも適していますし、とりあえず登録さえしておけば、空いた日にサクッと稼げるので便利です。

興味のある人は、工場勤務の取り扱いが多い派遣会社を探してみましょう。


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