誰しもが、何かしらの理由があって転職をするわけですから、後悔するようなことは避けたいですよね。

ここでは、実際に看護師の転職失敗を経験したからこそわかる注意点をいくつかご紹介したいと思います。

看護師に転職が多い理由

どうやら看護師は転職が多いようです。

実際、私も転職を経験しています。

ではなぜ転職が多いのでしょうか。

個人的には、

  • ①やはり看護師は業務内容が大変であること
  • ②女性が多い職場ですので、人間関係が大変であること
  • ③求人が多いので比較的転職しやすいこと

が理由として挙げられるのではないかと考えます。

一生ものの資格だからこそ

看護師になるには養成学校で学び、国家資格の取得が必要です。

看護師になるまでの道のりは決して簡単なものではありませんが、それは一生ものの資格となります。

例えば結婚、出産、子育てなどで、一度は現場から離れていても、再就職先はすぐに見つかるはずです。

看護師免許を持っていれば、就職で苦労するようなことはないでしょう。

キャリアアップを求めて

国家資格を取得したらそれで終わりというわけではありません。

看護師にも様々な資格が存在します。

看護師として働いているうちに、興味のある分野、挑戦してみたい分野というのが見えてくると思うので、より適した職場への転職を考える看護師もたくさんいます。

自分のライフスタイルに合わせて

例えば結婚、出産、育児、介護など家庭の事情により夜勤や休日勤務ができない、逆に夜勤専従で働きたい、週に3日程度で働きたい、午前中のみの勤務が希望、など、人それぞれ働ける時間帯が異なると思います。

その希望に沿った勤務条件の職場を選択して転職を考える人も多いでしょう。

待遇の改善を求めて

現在の職場の待遇に不満がある場合、より良い待遇のところに、と希望することもあるでしょう。

これはどんな職種であっても同じですね。

看護師の転職失敗談

転職後に後悔しないために、例えばどんなことが失敗だということになるのか、いくつかお話ししたいと思います。

高給与につられて転職したら激務だった

まず、求人情報でチェックするのは給与についてではないでしょうか。

看護師というと、ある程度給与は保証されていますので、あとはどの程度を希望するか、ということになるかとは思いますが、初めから高い基本給や、賞与を提示しているところもあります。

他に比べて給与が高いな、と思ったら要注意です。

高給与につられて転職したら、休憩時間もまともにとれず、残業が当たり前、というような職場だった、ということもあり得ます。

給与額だけではなく、勤務内容をしっかり確認しましょう。

その職場で働いている知り合いがいるのであればその人から情報を得るのもいいですし、実際に足を運んで自分の目で現場の雰囲気を見てみることも大切です。

転職したら仕事内容が介護だった・・・

看護師というと、医師の診療の介助から患者さんの身の回りのお世話まで、たくさんの業務がありますが、その病院がどんな病院なのか、きちんと理解することが大切です。

急性期なのか慢性期なのか、療養型なのかリハビリなのか、それによって業務内容は全然違ってきます。

慢性期や療養型の病院だと、主な仕事は介護だった・・・ということも少なくありません。

もちろん、それを希望している場合は全く問題ないのですが、診療や検査の介助などでバリバリがんばりたい!と思っている人にとっては、全くの誤算になってしまいます。

言うまでもないことかもしれませんが、転職の際にはその病院の特徴をしっかり調べましょう。

病院のビジョン(経営方針)を確認していなかった

現場は現場、経営は関係ないでしょうと思う方もいると思います。

しかし、これがかなり重要だったりします。

大きな病院であれば、看護部は看護部で組織があって・・・となると思いますが、個人病院ではある意味で院長は王様です。

院長の言うことが絶対です。

つまり、上の考えがそのまま現場に影響してくるのです。

もちろん大きな病院でもそうなのですが、あまりに病院の経営方針が自分の考えとかけ離れていると、自分の中でジレンマが生じ、働いていく上で大きな障害になってきます。

求人情報だけでここまで把握するのは難しいかもしれませんが、とても重要な事柄です。

お局看護師にいじめられた

男性看護師はどんどん増えてきていますが、それでも圧倒的に女性職員が多いのは事実です。

どの職場でもそうですが、お局様が存在しているところは厄介です。

そんなの全然気にしないという人ならいいのですが、それで仕事に出てこれなくなってしまう人もいます。

ただ、これに関しては、大なり小なりキツイ先輩は必ずいると思っていましょう。

自分と合う人ばかりの職場など存在しません。

求人内容と違った

これもよく聞くトラブルではないでしょうか。

給与面、待遇面、業務内容など、あらゆる面で疑問に出てくるところがあるかもしれません。

もし何か納得がいかないことがある場合は、まずは直属の上司に相談してみましょう。

休暇がほとんどとれない

有給が与えられていても、実際にそれを取得できるか、というとまた変わってきます。

月の勤務日数、有給の消化率などもきちんと確認しておくことが大切です。

転職を成功させるコツ

これまで、転職にはどのような失敗例があるか、ということについてお話ししてきました。

次に、転職を成功させるコツについてお話ししていきます。

情報はできるだけたくさん集めよう

情報が多いに越したことはありません。

出来得る限りの情報を集めましょう。

自分で調べることが難しい場合は、転職サイトなどを活用するのも手です。

自分の代わりに知りたい情報は全て調べてもらえます。

求人は複数を必ず比較しよう

ひとつだけを見て決めるのではなく、必ず複数の求人を比較しましょう。

比較することによって見えてくることもあります。

実際に見学に行こう

やはり実際に自分の目で確認することが大切です。

随時見学可能、などと求人情報に載せているところもありますが、ない場合でも見学が可能かどうか、問い合わせてみましょう。

妥協はしない

せっかく転職するのですから、妥協はしたくないですね。

自分の求める条件を明確にし、遠慮はせずにきちんと自分の希望を伝えましょう。

初めに我慢してしまうことで、あとあと後悔することになります。

離職率は事前に知っておく

どんなに求人条件が良くても、裏を返せばそれは離職率が高いために常時募集をかけているのかもしれません。

求人条件だけでなく、その職場の離職率を知ることはとても重要です。

自分の中での優先順位をつけておく

私も新卒の頃は、とにかく看護師として成長したい、いろいろなことを学びたいという思いでいっぱいでしたし、少しでも給料が欲しかったので休日勤務や夜勤は大歓迎でした。

しかし結婚し子育てをしている現在では、家庭のことが中心の生活にシフトしてしまい、残業や休日出勤、夜勤は無理、最低限のお給料をもらって定時で帰れる職場で・・・という考えです。

自分の中で何を優先に考えるか。

それによって何を基準に勤務先を決めるかが変わってきます。

とあるクリニックに同時期に入職した3人の待遇の違い

ここでひとつ実際に私が聞いたお話をしましょう。

当時私が勤めていたクリニック(手術室と19床の入院設備のある診療所)でのことです。

ある日3人の看護師が同時に入職してきました。

Aさん:親の介護のために都会から田舎に戻ってきたあと、介護施設で数か月働いていたが、やはり介護施設ではなく病院で働きたいという希望で転職してきた31歳女性。主に病棟勤務。夜勤あり。

Bさん:新卒で大規模病院に勤めたあと介護施設の経験あり。クリニックは実家の近くで、家族もこのクリニックに通院している。転職サイトを利用してきた。26歳男性。主に病棟、手術室勤務。夜勤あり。

Cさん:新卒後大規模病院に勤めていたが、結婚・出産し、その後退職。しばらく育児をしていたが、自宅近くのクリニックへ再就職。25歳女性。主に外来勤務。日勤のみ。

Aさんは留学経験もあったので、看護師としての経験年数的には3人ともそれほど大きな違いはありませんでした。

AさんとBさんは夜勤あり、Bさんは日勤のみということで、夜勤手当の差は当然ありますが、ここで重要だったのがAさんとBさんの違いです。

Aさんは自分で求人情報を見て応募してきた人、Bさんは転職サイトを通して転職した人です。

月の残業時間も夜勤回数もほぼ同じ。

しかしBさんのほうが数万円も”基本給”が上だったというのです。

これは3人で話していた時にBさん自身が言っていたらしいのですが、彼はどうやら入職時に”給料の希望”をしっかり伝えたということでした。

私もそうですが、AさんもCさんも面接で給料の話はしなかったそうなので、基本給は求人情報に載っていたとおりだったのだと思います。

しかし彼は自分が欲しい額を交渉したうえで入職したようで、それが給与の違いにつながったのです。

大規模病院ではしっかりとルールが決められているので、なかなかこういうこともないかとは思いますが、個人クリニックでは交渉次第でこのような差が生じるのです。

同時期に、同じような経験年数で入職した3人ですが、この事実に残りの2人はかなり不満を持っていました。

ちなみに、Aさんは看護師以外にやりたいことを見つけ退職、Cさんは妊娠を機に退職し、現在ではBさんのみがそのクリニックに残っているようです。

転職の際は、面接時に質問に答えるのみではなく、自分の希望や意見などをこちらから掲示することで、勤務条件に差が出てくることもあるので、覚えておきましょう。

転職で失敗しないために(まとめ)

私の意見を一つ言わせていただきますと、「ネガティブな転職」はダメということです。

どういう意味かと申しますと、「今の職場はこういうところが嫌だから」「今の職場よりもっと楽をしたいから」というような、いわゆる「逃げ」の転職です。

これが転職の動機では、必ずと言ってその転職は失敗するでしょう。

なぜなら、仕事は楽しいことばかりではないからです。

嫌なこと、辛いことは当然あります。

毎日笑ってばかりでいることはできないでしょう。

でも、そんな嫌なこと、辛いことを乗り越えてこそ達成感や充実感が得られるものですし、そもそも生活していくためには仕事はしなくてはなりませんから、多少の我慢も必要です。

転職をするなら「ポジティブな転職」をしましょう。

これは例えば、「この資格を取るために、より適したところに就職しよう」「新たな分野を学びたいから、その分野に力を入れているところに就職しよう」などといった、自分のスキルアップにつながるような転職です。

後者の場合、「がんばって資格を取ろう」「新しい知識を得よう」と前向きに頑張っていけるのですが、前者の場合は、新しい職場で少しでも不満を感じるようなことがあると「こんなはずじゃなかった」という事態になるのです。

そしてまた同じ理由で転職を繰り返していくこととなります。

まずはその転職は自分にとって本当に必要なものなのかを改めて考えてみましょう。

もし現状に不満がある場合は、上司にその思いを伝え、話し合ってみることから始めてみましょう。

焦る必要はありません。

じっくり考えて結論を出しましょう。

そして情報収集にも時間をかけ、転職先を決めてください。

きちんとした転職目的と決意があれば、どこにいっても大丈夫なはずです。

がんばってください!

転職先を選ぶ時は、こちらの記事を参考に!


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