今の仕事に満足していても、「転職 」を考える人は多いのではないでしょうか。
転職の理由は沢山あると思いますし、人それぞれです。
今、医療現場で働いている人も全く違う仕事をしている人も「看護師」の仕事に憧れる人は多々いらっしゃるでしょう。
救急病院の看護師、ゆっくりと仕事ができる看護師と、看護師の仕事でも様々な現場があります。
ここでは、看護師が転職したいと思う理由や転職する際の注意点などご紹介します。
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看護師として転職したい!と思うよくある理由
看護師以外の仕事でも今現在看護師として働いている人でも、転職を考える人は多いでしょう。
しかし実際に行動を起こすには、転職したいと思う強い意志が必要です。
看護師として転職を考えてしまう理由には様々ありますが、ここでは私の体験や知人の転職理由を基にご紹介します。
看護師として転職したい!と思うよくある理由1:今の仕事がマンネリ化してきたので別の科で働きたい
看護師の仕事は緊急の措置や急変など変化の多い救急病院から、高齢者の療養や介護を兼ねた継続的な看護もあります。
救急看護師では毎日忙しく臨機応変な対応が必要な看護ができますが、高齢者施設や小規模のクリニックでは毎日同じことの繰り返しの業務が多くなります。
もちろんそのような毎日同じルーチンを繰り返すことが多い継続看護を必要とする患者さんは沢山いらっしゃいます。
しかし、新しい知識や最新の医療に触れながら自分の看護師としてのスキルを上げたい看護師には、ルーチン的な業務を物足りないと感じてしまうこともあるでしょう。
その場合は、大規模の病院では「転科」という形で叶えられることもあるでしょう。
しかし中規模の病院やクリニックで働いている看護師は転科ができる環境にない為、「転職」という形を取ることしかないでしょう。
その場合は、自分のなりたい看護師像を基に転職する所を考える必要があります。
ここで妥協しすぎてしまうと、転職を考えること自体が無駄になってしまう可能性もあるからです。
自分がどこで働きたいのか、どういう所で働きたいのかを明確にした後に転職する場所を決めることが、これからの自分の理想の看護師像に近づく一歩となるでしょう。
看護師として転職したい!と思うよくある理由2:仕事がハードすぎて体力的に限界
ここでは、仕事がハードすぎることで体力に限界を感じる人の転職についてご紹介します。
救急病院での看護師は夜勤も日勤もハードで、何が起こるか分からずにずっと気を張っていなければなりません。
もちろんその働き方は大きなやりがいを得ることができますし、自分の看護能力もスキルアップしやすい環境でしょう。
しかし体力に自信がなかったり精神的に追い詰められたりと、自分の方が体を壊してしまっては元も子もありません。
その為、もっとマイペースに働きたいと転科や転職を考える人もいるでしょう。
また体力はあっても、自分の人生設計で条件が大きく変わってくることもあります。
女性は特に結婚や出産などで勤務時間や雇用形態の見直しが必要になってくるケースも考えられますね。
ゆっくりと自分や家族の為に時間を使いたくなる場合もあるでしょう。
休みが取りやすい所や祝日がお休みのクリニック等、体力や拘束時間との兼ね合いで転職を選ぶこともあると思います。
同じ看護師でも時間や仕事の内容は違ってきますが、命を助けることは同じです。
忙しくないことが悪いことではありません。
高齢者社会の現代では、継続看護こそ沢山の命を助ける看護とも言えるかもしれません。
看護師として転職したい!と思うよくある理由3:今の職場の人間関係に疲れた
どこの職場でもそうですが、看護師として働いていると人間関係について悩むこともあると思います。
命を扱う職場で働く看護師は、仕事がハードなだけにスタッフ間のギスギスした関係が問題になりやすい現場なのです。
個々の考え方と自分の看護観が皆同じなはずもありません。
その違いやコミュニケーション不足などで看護師の間で現場の雰囲気が悪くなることはもちろんあるでしょう。
また自分ができることが他の看護師もできると思い込むことで、人間関係がギクシャクすることがあります。
これは「私はすぐにできるのに、どれだけ時間かかっているんだろう」と思ってしまう看護師もいるからです。
自分はこのくらいで終わるのに、この人は時間がかかるからフォローばかりしなければならないと負担や不満に感じてしまう為です。
誰でも自分ばかりがフォローしていると感じるのが常なら「嫌な職場」が出来上がってしまうでしょう。
転職で失敗する人によくある考え方
転職をする際に様々なことを考えながら次の職場を決めると思いますが、転職に失敗する人はどのようなことを考えてしまうのか。
深く考えずに転職を決めてしまう人の失敗談を交えながらご紹介します。
転職で失敗する人によくある考え方1:自分のスキルや知識を過信しすぎている
「自分は看護経験が長いから何でも分かる」「看護師として働いていたから介護の施設ならどこでも大丈夫」と自分の力を過信してしまうと、患者さんにとっても自分の看護師人生でも大変危険です。
介護施設では介護と看護に違いがあり、考え方も違ってきます。
治療を基本とする看護と終の住処として高齢者施設を選んでいる人の看護は全く違うものになります。
そうなると、介護と看護に歪みができてしまい仕事場が「気まずい雰囲気」となってしまうでしょう。
また、何でも経験してきたから何でもできるわけはありません。
看護は日々勉強していかなければならない職業です。
過去の経験はもちろん自分の糧になりますが、全てが正しく、患者さんにぴったり合うわけではありません。
自分の力を過信し高い所から物事を見てしまっては看護師としても人としても立ち止まってしまうことになるでしょう。
転職で失敗する人によくある考え方2:職場を変えたら人間関係の悩みがなくなると思っている
今の職場が全てではありませんが、職場を変えれば人間関係に苦労しなくなるということではありません。
世の中には様々な職場がありますが、そこには沢山の人が働いています。
人が多いということは、様々な性格の人がいるということです。
自分の考えや看護観と同じ人もいますが、当然違う人もいるわけです。
そのことを忘れてはいけません。
もちろん職場を変えることで働きやすくなる場合もあります。
しかし、違う職場でも自分の考えや看護観と違う人は「必ずいます」
その点も忘れずに転職を考える必要があります。
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転職したほうが良い3パターンの人
転職したほうが良いパターンの人1:しっかりと先を見据えたキャリアプランが組めている人
自分のなりたい看護師になる為に看護師としてのキャリアプランが自分の中にしっかりとある人は、今の職場では自分の理想の看護師になれないと感じているのなら転職を考える時があるでしょう。
これは男性や未婚の女性看護師に多いのですが、自分の人生設計を通して退職金やお給料を計算して、今の職場では満足できなかったりする人が高給与を求めて転職する看護師は実際いました。
やはり看護師も人間なわけですから、何の為に仕事をしているのかと言われればお給料の為だと答える人もいるでしょう。
また、自分のなりたい看護師像があって認定看護師など必要な免許を取りたいと目指すものがある人は、転職場所も決めやすいと思います。
認定看護師の免許を取れる病院はなかなかありませんので、自分のキャリアプランに応じてしっかり転職先を考えましょう。
転職したほうが良いパターンの人2:結婚や出産、介護などライフスタイルに変化がある人
結婚や出産を経験した看護師は、キャリアプランよりも自分の家族や家庭の為に自分のキャリアプランを変更する場合もあるでしょう。
私も出産の為に病院を退職し、今はパートタイムで看護師の仕事をしています。
結婚までは自分のキャリアの為に仕事ができますが、出産してしまうとやはり自分のことよりも子供のことが大切になってきます。
そういう変更も私は間違っていないと思っています。
子供を授かるのは簡単なことではないからです。
私は結婚するまでは痛み緩和の認定看護師になりたいと思っていましたが、出産で病院を辞めてからは認定看護師になることは諦めました。
その上で「他のなりたい看護師を見つける」ことにしました。
これは今の自分にできる範囲内への転換です。
その結果、私は高齢者の継続看護師になりました。
今は高齢者施設で終の住処として看護が必要な人にできるだけのことをしたいと思いながら仕事をしています。
キャリアアップも大切ですが、看護師としての人生と人としての人生がありますから、自分の決断とできる範囲内での看護を目指していくことも一つの手ではないでしょうか。
転職したほうが良いパターンの人3:一瞬の思いつきではなく客観的に状況を判断できている人
嫌なことがあると「もう辞める」「自分に合っていない」と感じることもあるでしょう。
もちろんそれは「誰にでもあること」です。
毎日そう思う人も時々そう感じる人もいるでしょう。
しかしここでは、一度の嫌なことですぐに転職を決めてしまう人は「要注意」ということをご紹介します。
以前の職場で、先輩看護師に注意されたことで次の日から病院に来なくなってしまった人がいました。
典型的な「もう仕事に行きたくない」と感じてしまった人です。
しかし、すぐに仕事が嫌だと感じてしまう人が転職しても、上手くいくことはなかなかありません。
それは逃げることに慣れてしまう為です。
その突然辞めてしまった看護師も結局、病院に戻ることも看護師の仕事に戻ることもありませんでした。
一瞬の思い込みで辞めてしまう=逃げることが当たり前になってしまう人です。
看護師の仕事は逃げたくなることが多々あります。
沢山の命の終わりに携わったり、自分の力の無さに脱力することもあるでしょう。
しかし、逃げることで得ることは何もありません。
思いつきではなく自分としっかり向き合って考えた後に、自分の成長の為の転職をしていきましょう。
転職しないほうが良い5パターンの人
ここまで転職した方が良いパターンをご紹介してきましたが、今転職を考えていても実は今の職場が良い職場かもしれません。
次にご紹介するのは、現在転職を考えている人に「しない方が良い」と思える条件についてご紹介します。
転職しないほうが良いパターンの人1:辛いのは自分だけと思ってる人
「なんで私だけこんな思いをしなければならないのだろう」と感じていませんか?
これは新卒の看護師に多く見られる考え方です。
新卒の看護師は学ぶことが多く、辛いことが次々に襲ってくるように感じてしまうかもしれません。
しかし、これは沢山の先輩看護師が通ってきた道です。
自分だけが辛い思いをしているわけでは「決してありません」し、先達の看護師は皆辛いことを乗り越え自分のものにして成長しているのです。
看護師が成長する為には教科書で学んだ知識も大切ですが、「人」を相手にすることで現場で学ぶことも沢山あります。
見たことのない症状を患者さんから学び、カルテを見ながら症状の見方とカルテの書き方を学んでいく積み重ねの日々です。
今辛いと感じている人は「自分が成長している」時です。
辛いことを乗り越えることができるか、自分の限界を決めて別の道を考えるのかはもちろん自分次第でしょう。
諦めることがダメなことでもありません。
ただし今辛いからもう辞めてしまおうという安易な考えであれば転職も上手くいかないので、もう一度しっかり考えることをおすすめします。
転職しないほうが良いパターンの人2:職場に何でも話せる同僚や上司がいる人
職場というのは、家庭とは全く違います。
しかし、家庭に仕事を持ちこむことはあまりできませんよね。
医療現場で知り得た情報は、個人情報の規定から誰かに相談したりすることはできません。
ここで大切なのは、自分の仕事上の相談ができる人は少ないということです。
今の職場に仕事上の相談ができる人や家庭の悩み等を話せる人がいるのであれば、少し留まってみることをおすすめします。
職場は沢山ありますが、なんでも話せる人はそうそういるものではありません。
また、相談できるということは休日の相談や調整も比較的容易になりやすいです。
頼りっぱなしではいけませんが、自分のことを分かってくれている同僚や上司は大切な相談を蹴ることはないでしょう。
自分もその相手の相談を聞くことを欠かしてはいけません。
信頼関係はそうやって作っていくものです。
そして、その信頼関係は次の職場でもできるとは限らないのです。
今の職場で何でも話せる人がいることがどれだけ自分の支えになっているのか、一度考えてみましょう。
転職しないほうが良いパターンの人3:なんとなくな気持ちで転職を考えている人
なんとなく今の職場に飽きたなと感じている人や、ちょっと職場を変えてみようかなと考えている人の転職はなかなか成功しないようです。
これは、なんとなくの転職は次の職場でもまた「なんとなく」の考えが出てくる人が多い為です。
確かに今の職場にやりがいがなかったり、暇な時間が多く、自分の看護観と違うようであれば転職を考えても良いかもしれませんが、何の目的もなくただ単に「飽きた」と感じているようであれば、まずは一度立ち止まって今の状況を考えてみましょう。
なんとなく転職をすることで他の看護師に迷惑がかかることもありますし、自分が知らないところで上司が自分を評価してくれていたり、患者さんも自分を信頼してくれている人がいるかもしれません。
特に目的もなくただただ転職を考えている人は、今の職場に自分の居場所があることを自覚しましょう。
看護師としての自分を必要としてくれている患者さんや期待してくれている先輩看護師や上司もいるならば、働きやすい現場と言えるでしょう。
転職しないほうが良いパターンの人4:楽しいのが仕事と思っている人
楽しく仕事ができれば確かに良いことでしょう。
自分のなりたい看護師になったのだから楽しくないと面白くないという人もいらっしゃいますが、実際そんなに甘いものではありません。
看護は人を相手にしています。
人を助け、人を治療し、人が死ぬ場面を目の当たりにします。
自分が強くないとできない職業です。
「楽しい仕事」「面白い仕事」とは子供が思う夢の仕事です。
そんな甘いことは絶対にありません。
仕事とは、やりがいと自分の成長の為にするものです。
もちろんどんな仕事も楽しいだけではありません。
楽しい仕事を探して転職を考えているのであれば、やめておいた方が良いでしょう。
楽しさを追い求めて転職する人は、いつまでたっても自分の理想とする職場には辿りつけないでしょう。
厳しい言い方をすれば、今の職場で現実を見て自分ができることをしてから転職を考えましょう。
転職しないほうが良いパターンの人5:失敗を引きずっている人
看護師の職場では失敗は多々あります。
食事の配膳を間違ったりカルテの書き方を間違ったりなどの簡単な失敗から、人命に関わる大きな失敗もあるでしょう。
私が体験した一番の失敗は、亡くなった患者さんの麻薬入りの点滴をそのまま捨ててしまったことです。
もちろん上司にはかなり怒られました。
しかしいつまでも自分が起こしてしまった失敗を引きずってしまっていては自分も成長しませんし、考えすぎてしまうことで自分がうつ状態になってしまいます。
看護師も人間です。
失敗は誰にでもあります。
自分の失敗でもし患者さんが亡くなってしまうことがあれば、立ち直るのに時間はかかってしまうでしょう。
私の知っている看護師で、患者さんが亡くなってしまった時に、医療ミスがあったわけでもなく、家族が看取りに間に合わなかっただけで患者さんの家族に殴られそうになったケースがありました。
もちろん看護師に落ち度はありませんでしたが、興奮している患者さんの家族には説明しても何も聞こえないこともあるのです。
精神的に辛いこともありますが、失敗や辛い経験が自分を強く成長させてくれます。
もう一度言いますが「失敗は誰にでもあります」
自分だけが失敗しているわけではないことを踏まえた上で、同じ失敗をしない為の工夫をしていきましょう。
転職を成功させる人の行動パターン
転職を成功させる人の行動パターン1:自分のスキルが活かせるかを考えて職場選びをしている
今まで自分が行ってきた看護業務をそのまま活かすことができるような転職先を選べる人は、転職先でも即戦力になることができ、転職先の職場に慣れる時間が短くて済むでしょう。
また、全く違う転職先を選んでしまうと、1から学ぶことが沢山あり、職場に慣れるのも時間がかかります。
しかしここで例外なのは「自分の強い意志で違う職場を選んだ場合」です。
自分のスキルアップの為に全く違う職場を選んだ場合は、自分の強い意志があるので、1から学ぶことも職場に慣れる事が遅くなっても耐えられるでしょう。
転職を成功させる人の行動パターン2:転職する上での明確な優先順位を洗い出している
転職を考える人は、今何が自分の中で合っていないのか、自分は今からどんな看護師になりたいのかを明確にしておくことが大切です。
そして、転職するとで自分の考える優先順位をきちんと決めておきましょう。
例えば「残業を少しはしても良いから、お給料が今よりも高い所に行きたい」「子供の行事で休みたいから、お給料が多少低くても自分の希望の休みが取りやすい所に行きたい」など自分の中できちんと優先順位を決めることで、転職も上手く行く確率が高くなります。
自分の理想通りの職場はなかなかありませんが、妥協しすぎても転職する意味がなくなってしまう為、注意しましょう。
転職を成功させる人の行動パターン3:事前準備を怠らない
ここでの事前準備とは、情報収集を指します。
転職先を早々と決める前に、自分が考える次の職場がどんな所なのか、しっかりとした下調べは必須です。
例えば高齢者施設などでは沢山の種類があります。
有料老人ホームでも、どこまでが看護師の仕事なのか、医師が近くにいるのか、提携の病院があるのかなどの情報が必要になります。
ここで、事前に情報があるのとないのでは、転職先を決める際の大きな判断材料となるでしょう。
病院に転職する際にも情報は自分にとって優位なものになります。
病院の情報は高齢者施設の求人情報と比較しても、求人情報に書いてあることが実際に行っている業務であることが多いですが、残業や夜勤の時間等は違ってくる場合があります。
その為、自分の情報網を使って情報を得ることもできますし、面接の際に詳しく聞くことで情報を得ることもできます。
実際には面接で訊きにくいこともあるでしょうが、転職に失敗する方が辛いことです。
後悔しないように、自分が訊きたいことはしっかり訊くようにしましょう。
パターン別!おすすめ転職先のあれこれ
今まで病院に勤めていた人が全てまた同じように病院に就職することはありません。
特に結婚や出産で転職を考えている人は、病院よりもクリニックや高齢者施設に転職する人が多いようです。
ここでは、転職先に選ぶべきところがどんな所なのか、参考までにご紹介します。
もう夜勤はごめんだ!と思っている方には
病院に勤めていると避けられないのは「夜勤帯の勤務」です。
夜勤は体力がないとできませんし、1人で夜勤をする病院などでは精神的苦痛も多くなるでしょう。
もう夜勤をしたくないという理由で転職を考える人は多いようです。
私も出産してから夜勤がない所に就職しました。
夜勤をしたくない看護師の転職先は、高齢者施設やクリニックでしょう。
診療所は2種類あり、有床の診療所は入院施設がある為夜勤か当直がありますが、無床の診療所は入院施設がないので夜勤はありません。
夜勤をしたくない看護師の転職先は「高齢者施設」「クリニック」「無床の診療所」がおすすめです。
殺伐とした感じではなくアットホームな空間で働きたい方には
大規模の病院では毎日の業務を殺伐とこなすことが多くなっているのが現状でしょう。
しかしアットホーム的な職場でゆっくり看護業務がしたい人もいらっしゃるでしょう。
看護師として長く働いてきた定年後の看護師に多くある傾向です。
そんな看護師さんの転職には「グループホーム」や「介護付き高齢者住宅」への転職をおすすめします。
この二つの施設は継続看護が主な仕事になる為、大変な看護業務はほとんどありません。
時間の流れも病院よりもゆっくりしていて治療よりも楽しい日常生活の援助になりますので、ゆったりとした空間で仕事をすることができるでしょう。
休日はカレンダー通りに休みたい方には
子供がいたり自分の時間を大切にしたい人や祝日や日曜日に休みたい看護師の転職は「クリニック」をおすすめです。
クリニックは入院施設がない為、基本的に祝日や日曜日はお休みになります。
半年に一度の頻度で当番医の場合は祝日の出勤もありますが、何ヶ月も前に決まっていることが多く、自分の予定も組みやすいでしょう。
またカレンダーの休日以外でも交代で休日を決められるクリニックである為、看護師で話し合いながら自分の休みたい日を決めることができます。
やはり入院施設がないということだけで、夜勤もなく、日曜日と祝日が休みになるので、子育て中のお母さん看護師さんにはクリニックの転職は人気です。
激務でも最先端の医療現場で働いてみたい方には
看護師として働くことは沢山の人の命を助けることができるということです。
最先端の医療現場で働くことはやはりかっこいいと感じるでしょう。
そんな最先端医療を体験したい看護師の転職先はもちろん「大規模の病院」や「国立病院」です。
ドクターヘリや難しい専門的な手術も体験できるでしょう。
それができるようになれば、自分の看護師としてのスキルアップもできますし、やりがいも多く見つけられるでしょう。
しかしここでは入院や緊急の患者さんが多い為、残業も他の中規模病院よりも多くなってきます。
また、治療だけではなく亡くなる患者さんも多くなってきますので、しっかりと自分の意志を持ち、強い心で業務を行う心構えをしておきましょう。
家庭優先で働きたい方には
家庭を優先して看護師として働きたい人は「クリニック」や「小規模病院のパートタイム」をおすすめします。
クリニックではやはり病院に比べお給料が下がってしまいます。
しかし、家庭のことをしながら、看護師として働くことで安定したお給料を貰えるのは、やはり看護師の強みとも言えるでしょう。
看護師の転職で年収を上げるためにやるべきこととは?
母体の大きな病院を探す
母体が大きい病院はお給料が安定して支払われます。
もちろん経営が悪化していることを理由に従業員のお給料が減る所なんてありませんが、母体が大きければ保障も大きくなりますので、昇給や賞与も安定しています。
その為、自分の年収を上げる為の転職であれば、母体が大きく規模も大きい病院になってくるでしょう。
もちろん規模が大きければ看護師の業務内容にも変化はありますが、年収を上げながら自分の看護師としてのスキルアップをしていくことも叶います。
しかし年収と自分の看護師のスキルをアップする為には、自分の時間を使うことになるでしょう。
専門のスキルを取得する
専門看護師は近年増加傾向にあります。
痛みに対する看護師や排泄に対する専門看護師もいます。
准看護師から正看護師の免許を取得したり認定看護師の免許を取ることで、お給料に資格手当が付きます。
もちろん自分の専門性を活かす職場に行けば資格手当も高くなってくるでしょう。
例えば排泄の専門看護師の資格を取った後に高齢者施設に就職しても、専門的な知識を使おうが資格手当はほとんど付く事は無いでしょう。
しかし、肛門専門の病院ではしっかり資格手当が付くことが多いようです。
痛みに関する専門知識を取得し専門認定看護師になっても、ペインクリニックやホスピスなどに就職していないと、資格手当が付くことはほとんどないでしょう。
このように自分の専門性を上げて適した就職先に転職することで、お給料を上げて働くことも可能になるでしょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
看護師が転職を考えた時に、何を重視して転職するのか、また本当に転職が正しいのかを考える必要があることをご理解いただけたでしょうか。
ここで一つ私の転職の失敗談をご紹介します。
病院で働いていた私が上司の考えについていけず辞めたいと思った時に、友達からの誘いで高齢者介護施設に転職しましたが、その高齢者施設は退職者が多くて人がいつも足りない施設でした。
そこは有料老人ホームでしたが、お給料も悪く残業も沢山ありました。
ここでの私の失敗は「事前の情報収集が甘かったこと」です。
友達がいるから、と安易に考えてしまったせいです。
人は失うまで大切なものに気づかないなんて言いますが、私の場合は自分がいた病院が上司の考えについていうけないこと以外悪い所がなかったことに気づいたのです。
気づいたのは退職した後と遅いものでした。
転職は「自分の為にするもの」です。
簡単に転職を決めてしまったり、自分以外の人に勧められたからと言って安易に考えてはいけません。
これから看護師の仕事をしていく上で様々な嫌なことや理解できないこと、理不尽なことももちろんあるでしょう。
しかし、その経験が看護師としての自分や人としての自分を強くしてくれることでしょう。
嫌なことから逃げてばかりでは成長しませんが、嫌なことばかり起こる所で我慢しすぎても自分がうつ状態になってしまうこともあります。
自分の体調や理想とする看護師像に近づけないようであれば、多少妥協しながらでも転職を前向きに考えていきましょう。