看護師で3回転職をした私の年収アップ・成長ストーリー。キャリアに悩む看護師の参考に！

私は、看護師になって今年で9年目になります。

その中で、転職を3回しています。

それぞれに想いがあり転職しましたが、良かった転職、悪かった転職様々でした。

転職というのはとても勇気のいることですし、そう何度もするものでもありません。

そこで、今回の記事テーマを「私の年収アップ、成長ストーリー」にしました。

これからどういう道に進んだら良いのか迷っている方、転職したいと考えているけどまず何からやっていけば良いものか、なかなか上司が辞めさせてくれない、など様々あると思います。

そんな方たちのために、自分の転職の経験が少しでも参考になればと思い記事にしてみました。

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看護師として就職（31歳）

看護師として就職

大学病院付属の看護専門学校に社会人枠として29歳の時に入学をしました。

学校を卒業して10年近く経っていたので久々の学生という身分に戸惑いながら、大勢の女性の中に男性という立場でなんとなく居心地の悪い教室、とても大変だった実習などの経験をしながら、卒業後は大学病院系列の病院に就職しました。

実は、学生時代も入職してからも「この科で働きたい」という明確なビジョンは全くありませんでした。

周りの同期の人たちは「救急救命って格好良いよね」とか「子どもが好きだから小児科に行きたい」などと皆きちんと考えていた様子でしたが、自分は何も考えていませんでした。

今振り返ると「とにかく看護師になって給料を貰いたい」と思っていたような気がします。

なので、病院から「希望の科を用紙に書いてください」と言われましたが、自分は希望の科は白紙で出したような記憶があります。

結果、整形外科に配属されました。

患者さんが亡くなることも少なかったですし、手術が多い病棟だったので術前・術後管理など看護師の基礎となることを学ぶことができました。

しかしながら外科病棟だけあって忙しく、ずっと動き回っていましたので、一日が終わるのがものすごく早かった記憶があります。

この時の年収などの待遇

月収は30万円くらいで、ボーナスは年に3回支給されていました。

自分が働いていた病棟は男性看護師も自分の他に2人いましたし、女性看護師もクセがある人は1人～2人と数える程しかいなかったので、人間関係も恵まれていて、とても働きやすい病棟でした。

今考えても人間関係が一番良かったなと感じており、1年目にこういう病棟で働けたことは自分にとって非常にプラスになったと思います。

何より同期で入った看護師も7人いたので、不安や悩みなども相談できてとても心強かったです。

残業も、他の病棟は2時間～3時間当たり前にあったようですが、私が所属していた整形外科病棟は長くても1時間程で終わっていたので、他の病棟に比べると格段に少なかったことは今でも覚えています。

1回目の転職（34歳）

どうして転職しようと思ったか？

看護師を3年間やってきて、ある程度看護の基礎知識が身についてきたので、両親のいる実家から通える近くの病院に勤めたいと考えたことがきっかけだったと思います。

同じ看護学校を卒業した同期がいたり、中学校の後輩なども働いていたため、「きっと楽しく働けるだろう」という考えもありました。

また、残業が他よりは少ないと言いながらも、やはり更に残業の少ない所に行きたいという希望もありましたし、実家の近くに住めば、給料は同じでも家賃や物価も安く、経済的に楽になると思ったところもあります。

転職する時、どういうことをやったか？

まず大学病院では、異動の希望を夏ぐらいまでに希望を出します。

すぐにというわけにはいきません。

その後看護師長と2回～3回ほど面接をしました。

そこでは「もう2年～3年でいいから働いてくれないか」などと引き留められ、なかなか異動まで漕ぎ付けなかったのを覚えています。

そこは強い意志を持って「来年異動したい」ということを言い続け、やっとのことで異動に漕ぎ付けました。

異動が決まった後は、向こう側の病院に一度だけ面接に行き、希望の診療科などを訊かれたかと思います。

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1回目の転職先に入社して働く（34歳～）

循環器内科に配属

2年目の時に他科研修として循環器内科にお世話になりました。

これまで心電図が全く分かりませんでしたが、2週間の研修である程度分かるようになり、もっと心臓のことや心電図のことを勉強したいと思っていたため、循環器内科配属の希望を出して無事配属されました。

この時の年収などの待遇

月収やボーナスは前の病院と変わりませんでしたが、今まで寮を借りていて、家賃が月3万5千円だったのが1万円となり、部屋も相当広い（ファミリーが住むタイプのような）ところを借りることができました。

2回目の転職（34歳）

どうして転職しようと思ったか？

大学病院の系列、しかも田舎だし患者さんの数も少ないだろうなどと想像していましたが、現実は全く違いました。

他の科の患者さんが夜中でも入院してくる、病院があまり大きくないため当直の先生は病院全体で1人しかいなくて夜間何かあった時の対応にも困りましたし、何より残業も前の病院に比べると2.5倍くらい増えてしまいました。

自分の仕事が終わっても帰れる雰囲気ではなく、みんなが終わったら帰るなんて独特な雰囲気があるのです。

そのため、自分の時間があまり使えなくなってしまったことによる憂鬱感で、循環器を学びたいという気持ちも薄れてしまいました。

前の病院に戻りたいとさえ思っていました。

また田舎に戻ったことで都心部に対する逆ホームシックにかかってしまい、生活すること自体も辛くなってしまったのです。

このままではいけないと思い、以前住んでいた所に戻りたいと考えて、その結果転職に踏み切りました。

看護師をしていて一番辛い時期でもありましたが、振り返ってみるとあの時に奮起して転職に踏み切ったこと自体が、生きてきた中で一番の転機だったのではないかと思う位です。

「よくやった！」と当時の自分を褒めてあげたいくらいです。

今振り返ってみると、転職・異動をするにあたって何も情報収集していなかったことが、こんなことになってしまった原因でもあります。

少なくとも働いている仲間がいるのだったら「人間関係はどうか」「残業はどのくらいあるのか」「どのくらい大変なのか」など情報収集をしておけば良かったのです。

この時に思ったのは、「転職・異動する時は、知り合いがいようがいまいが、自分の働くべき職場の情報収集はきっちりと行わなければだめ」ということでした。

転職する時、どういうことをやったか？

時間がない中で、都心部に数多くある病院を自分で調べたりすることが困難であることに加え、たった半年で転職に踏み切ってしまったので、次は絶対に転職に失敗できないというプレッシャーも相当ありました。

人生の中でまともな転職活動をしたことがなかったのでかなり戸惑いましたが、ここで看護師の転職サイトに出会って何件が登録をしてみると、すぐにレスポンスが返ってきました。

早く転職したいという強い想いから、休憩時間を潰して転職活動をしたり、休みの日になれば都心部まで出向いて病院見学や面接試験を受けたりなどを行っていました。

確かに休みを削ってまで転職活動をすることは体力的にとても大変でしたが、精神的には早く転職したいという気持ちからかとても癒されていました。

使った転職サイト

最終的にお世話になったサイトは「マイナビ看護師」でしたが、その他にも「ナース人材バンク」や「ナースフル」など計5社くらいのサイトを利用しました。

自分の希望としては、年収が上がらなくても下がらないところ、残業があまりないところ、寮に入居できるところを挙げました。

どこのサイトも、紹介してくれた病院は同じ所に偏っていたような気がします。

その中でも「マイナビ看護師」が一番レスポンスが早く対応も良い感じだったので、活用させて頂きました。

2回目の転職先に入社して働く（34歳～39歳）

循環器内科に配属

とにかく、どんな科で働きたいというよりは職場環境と生活環境を変えたいという想いが強く、残業が少ない科で働きたいことを提示しました。

前回の病院で循環器は「残業が多い、細々としたことが面倒くさい」と感じたため今回は外科系を希望しましたが、面接時にいた看護師長が男性だったこともあったり、男性が数多く働いているということも聞いたため、循環器内科に所属となりました。

この時の年収などの待遇

基本給に加え、夜勤の回数も以前の大学病院に比べて多くなったためか、収入は上がりました。

その後も4年程勤めていたため、年間に1万円程昇給もしました。

しかしながら、とても忙しい病院だったことや役割を沢山与えられてしまったことから体調を崩し、退職に至りました。

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そして現在

現在は病院を離れ、訪問看護師として働いています。

訪問看護師になった理由としては二つあります。

一つは夜勤や準夜勤など交代制のシフトが年齢的に厳しくなってきたこと、訪問看護ならばオンコール当番を除いて毎日日勤で仕事ができると思ったからです。

これは実際働いて生活の質も随分と変わりました。

朝起きる、夜寝るという習慣がついたことから体調も崩さなくなりましたし、何より終わる時間が大体読めるので、仕事終わってからでもどこか出かけられるというのは自分にとってとても大きかったです。

二つ目は、学生の時から訪問看護に興味を持っていたことです。

やはり病棟ですと、毎日ナースコールに追われたり日々のルーチン業務に追われたりで患者さんともあまり関わりを持てなかったことから、看護師としてあまりやりがいを感じられなかったこともありました。

訪問看護では30分ないし1時間はその1人の利用者のための時間で、その後時間が空いていればゆっくりと話も聞いてあげられるのです。

病棟では話したいことがある患者さんや親身になって話してくれる患者さんの腰を折るのがいつも申し訳なく思っていました。

病棟のように治療がメインではないので、命に携わる緊張感みたいなものは味わえませんが、病棟勤務では味わえなかった利用者の人生に共感するということが経験できたのはとても大きかったように思えます。

看護師としてのキャリアを迷っている人へ

まず「こういう看護師になりたい」と思っている方は、その方向に進めば良いでしょう。

例えば「循環器の勉強をしたい」とか「救急救命の世界に行きたい」など明確な目的を持っている方は、今の職場を離れて異動なり転職なりを考えた方が良いかと思います。

看護師という職業は転職は当たり前で、一回と限らず、二回三回はよくあります。

もちろん職場を離れるということは不安もありますし、新しい職場馴染めるか、やり始めたのは良いけどやはり辛かったらどうしよう？などと考えるのは当たり前です。

もしダメならば、そこで無理をしないでまた違う道を探せば良いだけです。

やろうと思った時がやる時期だと自分は思っています。

次に、目的を探したい、やりたいことがないという方は、無理に転職する必要はないと私は思います。

自分の周りにも沢山いましたが「みんなが辞めるから自分も辞める」といった人は、結局新しい所に行っても嫌になってしまって出戻ってくるだけでした。

やりたいことがないということは、今の職場に満足しているのでしょう。

最後に「給料を上げたい」「残業がない所で働きたい」など処遇に対して不満がある方は、転職をおすすめしたいです。

そこで、転職する際に覚えておいた方が良いこととしては、必ず「譲れない条件二つ～三つ」「譲っても良い条件二つ～三つ」を考えておくことです。

これを決めておかないと、沢山候補が見つかったとしても迷いが生じてしまいます。

例えば自分の場合は、転職サイトを使用した時に譲れなかった条件としては「残業があっても1時間程度で帰れる」「給料はあまり下がらない」「寮に入ることができる」この三つを譲れない条件として掲げました。

面接でもこの三点については必ず訊きましたし、病院見学した際にもこの条件を重点的に見てきた結果、就職に漕ぎ付けることができました。

皆さんも是非この方法で就職先を探してみてください。