みなさんは工場の仕事という何を想像しますか?

大きな機械があり、力仕事が多い職場というのを想像する人が多いかもしれません。

実際の工場での仕事は一体どのようなものなのでしょうか。

今回はプラスチック部品工場にフォーカスして仕事内容を紹介していきます。

プラスチック部品工場の仕事は大きく6個の役割に分けられる

現場監督

現場監督は作業の進捗管理や作業員の安全確認などが主な仕事です。

小さな工場であれば工場長が全体を監督することが多いですが、中規模もしくは大規模の工場では、各セクションごとにチームリーダーという形で現場監督がいます。

現場監督は全体を把握して、何かあった場合の責任者となるので、ベテランの社員であることが多いです。

機械オペレーター

機械オペレーターはプラスチック部品を製造するための機械を操作したり、機械に原料を投入したりするのが主な仕事です。

工場によっては、塗装や組み立てをするための機械を操作することもあります。

機械オペレーターは社員であることが多いですが、数人の社員が指導係をしていて他はアルバイトということもあります。

組み立て

組み立ては出来上がったプラスチック部品を組み立てるのが主な仕事です。

工場によって仕事内容は様々で、組み立て、接着、検品などが組み立ての仕事に含まれていることがあります。

作業の幅が広いので内容によってベテランの社員であったりアルバイトであったりと様々です。

検品

検品は出来上がったプラスチック部品をチェックするのが主な仕事です。

工場や部品によって目視での検査であったり、手に取っての確認が必要であったりと様々です。

工場の仕事の中でアルバイト求人の多い職種で、チームリーダー以外は全員がパートもしくはアルバイトということもよくあります。

梱包

梱包は出来上がった製品を袋詰めしたり箱詰めしたりするのが主な仕事です。

自動化されている工場もありますが、小規模工場では手作業であることが多く、1つ1つ検品をしながら梱包していくこともあります。

この仕事もアルバイト求人が多いです。

ピッキング

ピッキングは出荷する商品を伝票通りに集めるのが主な仕事です。

ピッキングには種まき式と摘み取り式があります。

どちらも伝票をもとに商品を集めますが、生産している部品の種類や工場の規模によって、どちらかの方式または両方を採用しています。

ピッキング作業も人気の工場アルバイトの1つで、チームリーダー以外はアルバイトということもあります。

現場監督の主な2つの業務

全体の監督

現場監督は工場長や各セクションのリーダーなので、その日のスケジュール作成や作業の進捗管理をします。

どこかの工程が遅れるとそのあとに続く工程にも遅れが出るので、そういった場合は生産スケジュールの練り直しを行ったり早出や残業などの調整をします。

品質に問題があったり受注ミスなどの大きなイレギュラーが発生した場合には関係各位に速やかに連絡をとる必要もあります。

作業の安全確認

現場監督には作業員の安全確保という業務もあります。

作業員が作業手順やマニュアルに沿って作業を行っているかの監督をします。

安全のマニュアルを守っていない作業員には注意をしたり、定期的に全体での作業手順の確認なども必要です。

また安全に作業を進めるために機械やベルトコンベアの定期点検の記録や、万が一社員が就労中にケガをしてしまった時の対応及び記録なども業務に含まれます。

作業の安全性を高めるために朝礼などでヒヤリハットの事例紹介をしたり、作業員に定期的に簡単な面談をしたりすることも大切な業務の1つです。

機械オペレーターの2つの業務

機械の操作

原料を溶かしたり型に流し込んだりする機械の操作を行います。

操作はあまり複雑ではないので、実技指導をしてもらいながら仕事を覚えていくことが多いです。

操作自体は簡単でもプラスチックを溶かすほどの高温になる機械を動かすことになるので、作業手順を遵守して安全に常に気を配ることが求められます。

大型の工場では製品によって操作する機械が違ったり、塗装や包装をするための機械を操作することもあります。

また機械の点検作業も業務に含まれていて、点検して問題なければ点検記録を残すだけですが、何か不具合であったり劣化部分を見つけた際にはすぐに上長に報告して機械トラブルを未然に防ぐことが大切です。

原料の搬入・投入

原料を倉庫から工場内に搬入したり、機械に投入したりします。

大きな工場であれば自動化されていることもありますが、多くの工場では手作業です。

難しくない作業ですが重い原料を運ぶのは力仕事ですし、原料を溶かす工程では現場がかなり高温になるので体力が必要とされる仕事です。

まだ機械の操作に慣れていないうちはこの仕事がメインになることもあります。

組み立ての2つの業務

組み立て

出来上がったプラスチック部品を組み立てます。

出来上がったいくつかの部品をドライバーなどの工具を使ってネジや他のプラスチック部品を使って固定します。

生産量の多い部品は生産ラインを整えて自動化されていることもありますが、部品が家電製品の内部に使用されるものであることが多いので手作業でしかできないほど細かい作業になることもあります。

座っての作業が多いのであまり体力のない人でも、手先の器用さや集中力に自信がある人には向いている仕事です。

検品

プラスチック部品を組み立てる際に同時に検品も行います。

部品を手に取って組み立てるので不良品を見つけやすく、組み立て前の検品工程も省くもできます。

また組み立てた後にも自分できちんとできているか二重で検品します。

検品の1つの業務

目視検査

目視で不良品がないかチェックします。

小さな部品であればベルトコンベアの脇に立ち、流れてくる部品を目視でチェックしながら不良品をピックアップしていきます。

大き目の部品であったり組み立てが終わった部品は手に取って確認します。

小さな部品を検品することもあり、はじめはベルトコンベアのスピードに戸惑ったり、目が疲れたりするので難しく感じるかもしれませんが、作業そのものはあまり難しくないのですぐに慣れることができると思います。

力仕事はありませんが、一日中座りっぱなしまたは立ちっぱなしで検査を続けるので、同じ作業を続ける忍耐力と集中力が求められます。

梱包の3つの業務

袋詰め

プラスチック部品を個別に袋詰めします。

1つだけ袋詰めする場合や、いくつかのパーツを1セットとして袋詰めする場合があります。

大規模工場では機械で袋詰めをすることもありますが、中規模工場または小規模工場での少量生産の場合は手作業で袋詰めをすることが多いです。

同じ作業のくり返しなので忍耐強さが必要ですが、力仕事がないので女性や年配の方に人気の仕事です。

箱詰め

袋詰めしたプラスチック部品を箱に詰めていきます。

計量しながら詰めていく場合や、決まった個数を数えながら詰めていく場合もあります。

箱詰めした部品はいったん倉庫に保管することが多いので、ラベルを貼るなどして何の部品が入っているのか分かるようにしておきます。

箱詰めも同じ作業のくり返しなので、忍耐強い人に向いています。

検品

袋詰めや箱詰めは製品をチェックできる最後の工程なので、同時に検品も行っていきます。

不良品のほとんどは組み立てと検品の段階で取り除かれていますが、最後に取りこぼしがないかしっかりと確認します。

ピッキングの2つの業務

工場では出荷前に製品を一旦倉庫やストレージに保管し、発注された商品がすべてそろった段階で出荷します。

生産スケジュールの関係で一度に大量に生産して発注され次第出荷する場合もあります。

出荷の際に必要な商品を倉庫やストレージから伝票通りに集める仕事をピッキングと言います。

ピッキングには”種まき式”と”摘み取り式”の2つの方法があります。

種まき式

種まき式ではベルトコンベアで流れてくるボックスに自分の担当商品を入れていき、最後にまとめて梱包します。

流れ作業なので自分の担当商品をリズムよくボックスに入れていきます。

注文の種類が多く種類ごとの量が少ないというような注文が多い工場では、種まき式を採用していることが多いです。

ピッキングし終わったら梱包するので、検品・ピッキング・梱包の3つの仕事をこの工程でまとめることもあります。

力仕事もなく倉庫内を歩き回る必要もないので、体力よりも集中力と丁寧さが求められます。

摘み取り式

摘み取り式ではピッキング担当者が伝票にある商品を倉庫内から探してきます。

この場合製品はすでに梱包されていて箱単位でのピッキングになるので、カートや台車を使って運ぶことになります。

大規模工場であれば、商品の種類や配置を覚えるまでは難しい仕事かもしれません。

商品の積み下ろしは力仕事ですし、倉庫内を歩いて商品を探すので体力に自信のある人に向いています。

プラスチック部品工場の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

仕事内容についておおまかに分かったところで、プラスチック部品工場での仕事のやりがいについてお話します。

有名な製品の部品を作れる

プラスチック部品工場では様々な部品を生産します。

家電や自動車に使われる部品も多く、誰もが知っているような商品に携われることがあります。

大きな工場ではなくても中小工場だからこそできる特注の部品や少量生産の部品もあるので、意外と聞いたことのない小さな町工場でもすごい製品を生産していることがあります。

作っている部品は内部部品であることが多いので、自分が何の商品を作っているのか分からないこともありますが、もしかしたら人気の商品の中身を作っているのかもしれないと思うとより仕事にやりがいを感じられると思います。

自分の成長がよく分かる

プラスチック部品工場での仕事は単調な作業が多いので、未経験でもすぐに作業に慣れることができます。

それでもやはりベテランの作業員の仕事の早さには驚かされることも多いです。

毎日同じ仕事が多い分、自分がどれくらい早く作業できるようになったのかはよく分かります。

飽きる人はすぐ飽きてしまう仕事ですが、自分で作業スピードの目標を設定したりしてコツコツと働くことのできる人には、分かりやすく自分の成長が成果として現れるのでやる気が出ると思います。

面白いポイント

続いてプラスチック部品工場での仕事で面白いポイントをご紹介します。

専用の機械を操作できる

特殊な機械を操作して製品を作っていくのは部品工場での面白いポイントの1つです。

プラスチック部品工場の機械操作はあまり難しくないものが多いので、未経験でも可能なアルバイト募集が多いです。

日常生活の中で大型の生産設備に触れられる機会はあまりありません。

そして、その機械を自分で操作して製品を作るというのはとても面白い経験になると思います。

色んな年代の人と働ける

プラスチック部品工場ではアルバイトやパートの募集が多いです。

なので工場にはアルバイトの学生さんやパートの主婦の方が多いです。

一方で体力が必要な仕事も一定数あるので体力に自信のありそうな人も働いていますし、ベテランの機械オペレーターの方も働いています。

色んな方が働いているので仲良くなると色んな話を聞くことができます。

色んな年代の人と働ける職場は他にもありますが、中小規模の工場であれば人との距離感も近いのでより打ち解けやすいと思います。

用途が分からない製品を作ることがある

本当にたくさんの部品を作るので、中には一体何に使用されるのか想像が全くできないような部品もあります。

私がプラスチック部品工場で仕事をしていたときには実際に”よく分からない部品”がたくさんありました。

本当に何の変哲もないただのプラスチック片にしか見えないようなものの受注が大量に入っていたり、見たことがないような形のとても小さな部品がロットで生産できないほどの少量のみ受注が入っていたりしました。

自分の作っている部品は何に使われる部品なのかを想像しながら働くのも楽しみの1つだと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

もちろん工場の規模や扱っている製品によっても仕事内容は変わってきますが、多くの工場では今回紹介した業務内容であることが多いです。

工場で働きたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。


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