あなたの周りの方で工場勤務をされている方はどのぐらいいらっしゃるでしょうか。

2012年の調べでは、約784万人の方が工場勤務をしています。

その中でも、業種は多種多様な業種に別れて行きます。

自動車やプラスチック製品、家電などの電気製品や食品関係など多くの業種があります。

ただ業種は違っていても仕事の内容(職種)は似たようなものが多く、作り出すモノが違うだけになることが多いです。

大まかに分けると、製造・マシンオペレーター・検査・組み立てなどに別れて仕事をして行きます。

さて、今回はその中でも、質の良い製品がお客様の元へ届くように、作られた製品がきちんと出来ているか調べる役割である工場検査の仕事内容について記事を書いて行こうと思います。

工場検査の大まかな仕事内容とは

工場検査の仕事内容とは、簡単にいうと『製品の良し悪しを見る』といったものです。

出来上がった製品を、目視などでの簡単な検査から精密機械やスキャナーを使用して0.001単位で調べたり、顕微鏡などを使用して検査したりするものなど様々です。

せっかく作った製品の品質が悪かったら会社の信用に影響して行きますので、検査の仕事は必ず必要で非常に重要な仕事とも言えるでしょう。

さて、検査の仕事にはどのような役割があるのでしょうか。

工場検査の仕事は大きく3個の役割に分けられる

生産過程での検査

まず第1に、生産途中での検査の役割があります。

完成した製品に対して不良が見つかれば、はじめから作り直しになってしまうので、生産途中での検査は必要になってきます。

生産過程であらかじめどの工程で検査をするのか決めているのです。

これも業種によって様々な検査の仕方があります。

生産過程で、検査をして行き後工程に不良品を流さないようにする役割があります。

完成品の検査

当たり前のことですが、作った製品を出荷して売らなければ、会社の利益にはなりません。

ただ、出荷した製品がきちんと組み立てられていなかったり、異物が入り込んでいたりしたら会社の信用を失い兼ねません。

最終チェックをすることで、出荷する製品が不良品でないのかを判断することになります。

お客様に不良品を渡さないようにしっかりと検査しなければなりませんね。

不良が出た場合の原因検査

生産過程で不良が出る場合には、人的ミスによる不良とロボットや機械が原因で不良が出てしまう場合があります。

人的ミスでも機械などのミスでもなぜ不良が出てしまったのかを追求しなければなりません。

原因を追究しなければ、また再発してしまう可能性が高くなるからです。

そこで、不良が出た時に原因を追究して管理をしていく役割の仕事もあります。

生産過程の検査での2個の業務

今回は大まかに2個の業務としてまとめて見ました。

視覚や触覚を使用して調べる官能検査

官能検査とは、人間の5感(視覚・触覚・味覚・聴覚・嗅覚)を使用して製品の良し悪しを調べる検査のやり方です。

私は自動車業界の製造業で仕事をしていたのですが、作られた製品の検査は大体が官能検査で、表面の傷や割れが無いか塗装に変色が無いかなどをチェックしていました。

他の業種でも、もちろん官能検査を行います。

たとえば、食品関係の仕事ではコンベアなどで流れてくる製品に異物など混入していないかなどを目で見て確認します。

見本の製品を1個置いとけばそれに照らしあわせて確認をすることができるので、入って間もない新人の作業者でもすぐに作業に取り組むことができるでしょう。

簡単なやり方で、チェックする項目を覚えてしまいさえすれば検査が出来るので、官能検査を行なっていない工場は滅多にないのではないでしょうか。

ただそういった検査の仕方だと必ず全数検査(製品すべてを確認する)ことになるので、その分人手が必要になってきますし、1日に1000個以上の製品の検査を行ったりするので、集中力が続かずに検査漏れなど起きる可能性も出てくるのです。

なので、最近の工場では自動で検査してくれる機械を入れているところも多くあります。

その分人手を他のところに移動させられるので自動検査機を導入している企業は多いのでは無いでしょうか。

作業者も楽になりますしね。

こういった自動に出来る部分は自動にしていけるので、新人でもとてもやりやすい仕事だと思います。

生産過程での製品個数などをチェックする検査職

製造途中で製品検査をしてから後工程に製品を流す生産過程での検査ですので、後工程に流す製品の数が合わなければ出荷できません。

数を把握するという仕事も検査のひとつに分類されるので、非常に重要な役割だと思います。

この仕事でも資格が必要とされる職種は少ないと思うので、入社後すぐに業務に従事することが出来るのではないでしょうか。

ただ製品の数をしっかりと把握して在庫管理などを適切に行い、正しい数を出荷できるようにしなければなりません。

機械で個数を制御している工場もありますが、中小企業などではやはり人の手が入ることが多いので大切な役割になってきます。

ここで、『なら、多めに生産して置いて足りてなかったらそこから補えば良いではないのか?』などの疑問を持つ人がいるかもしれませんが、それはモノを売る職業にとっては無駄なことになります。

簡単に言うと、製品を多めに作ると【在庫を持つ】こととなるのでその在庫分が売れなければその製品は無駄となってしまうので、この無駄をどんどん無くしていくことが利益に繋がっていくのです。

完成品の最終チェックの業務

製品の最終チェック

ここでは、出荷する製品の最終チェックを行ったりします。

見本の完成品を置いてそれに対して照らしわせて検査を行い、検査の仕方も官能検査による検査が多いです。

特に、最終チェックをきちんと行ない、生産途中検査のチェック漏れを防がなければなりません。

以前勤めていた工場では、不良品を見逃すことは絶対あっては成らないので、集中力を持たせるために担当者をよく交替しながら検査をしていました。

それほど最終チェックは大切になってきます。

行う業務は、生産過程での検査方法と類似して行きます。

目視で、製品に不純物が無いか等や割れとかヒビが入っていないかを検査していき不良があればどけていくような業務になると思います。

不良原因の検査での2個の業務

人的ミスの原因追求

人的ミス及びヒューマンエラーでのミスによって不良品が発生する場合があります。

自動車関係や電気機器関係では、ボルトの付け忘れや締め忘れなど部品を付け忘れていたなどが主になってくると思います。

他にも製品を落としたりして傷を付けたりするのも人的ミスになってきます。

検査の仕事としては、不良の原因を検査して原因を突き止めていくような役割となってきます。

この人的ミスの原因を突き詰めていくと、仕事場の悪さや整理・整頓(2S)がきちんと出来ていないことが多いです。

このような人的ミスの要因を職場の方々と一緒になって追求していき改善していく検査の仕事もあります。

機械やロボットによる不良の原因追求

機械やロボットなどが原因で不良が出る場合もあります。

ロボットなどが正常に動かずに、きちんと溶接されていなかったりなどが原因になります。

工場にはきちんと工程が決まっているので、どの工程で機械での不良が出たのかを追求しなければなりません。

工程の流れを元に、なぜ不良が発生したのかを分析して追求して行き、技術者と話し合いながら細かな検査を行っていきます。

検査の内容を元にロボットの仕組みなどを変えたりするので専門的な知識が発生してくる場合もあるでしょう。

こちらも人的ミスの場合と同様に、不良が出た原因を突き詰めていくのが役割となります。

例を挙げると、不良品の寸法などがどれだけズレているのかを計測機械やノギスなどで正確に測って行きズレている分を技術者などに提出するなどの仕事内容があります。

工場検査の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

責任感の芽生え

やはり、自分が検査して後工程に流すので、その分責任感が芽生えてきます。

自分の検査ミスで後工程の分野に迷惑をかけてしまうかも知れないからです。

細かい作業となると、顕微鏡での検査やデジタルノギスなどを使用して検査をしていくので非常に集中が入ります。

責任感が芽生えると仕事に対してもおざなりにならずにひたむきに取り組めていけると思うので、やりがいを感じていけると思います。

仕事を任せてもらえる

検査の仕事は基本的に目視により検査が多く、専門的な資格などは不要な場合が多いです。

そのため、工場に入ったばかりの人でもすぐに仕事を始めることができるのです。

年齢などもあまり関係無いので、すぐに1人作業を任せて貰い、黙々と作業が出来ます。

黙々と作業したい方などにはとても良いと思います。

面白いポイント

不良品の発見

検査職での面白いポイントは、不良品を自分で発見できた時だと思います。

機械やロボットで作るので不良品の数は決して多くはありません。

大量の製品を見ていくので見落としてしまいそうになることもあるので、注意深く検査して行きその中から不良品を発見できたときはやりがいも感じれますし、面白いポイントになるのでは無いかと思います。

ある意味宝探しのつもりで仕事を行っているような感覚にもなってくると思います。

その分不良品を発見したらお金が貰えるような制度を作っている企業などもあるので、そのような制度がある企業に就職できると良いと思います。

不良原因の発見と改善

先に書いた内容で、検査の仕事に不良原因の検査と追求の仕事があると書きました。

検査の仕事で調べた製品寸法などが他部署で役立ち改善されて良品になっていたりすると、自分の行ったことが役に立っていると実感できます。

トライ&エラーを繰り返しながら、製品を何度も検査していき技術者と相談しながら良品に近づけていくのですが、そこでの検査のデータは非常に重要な役割となって行きます。

検査で調べたデータに基づいて改善を行っていくので数値を間違って記入していたり、数値を記入している場所を間違っていたりすると他部署に多大な迷惑がかかります。

責任も大きくありますが、その分何度も繰り返して検査したものが良品となると非常に面白く思います。

工場検査職に向いている人の特徴とは?

黙々と作業できる人にオススメ

工場検査の仕事は、黙々と1人で作業することが多いので集中力があって黙々と仕事に取り組みたい人に向いています。

全数検査などになると、ほぼ喋らずに1日を終えれることもあるので、コミュニケーションを取ったりするのが苦手な方などにも向いているのでは無いでしょうか。

もちろんコミュニケーションが無いのはあり得ませんが、1人で作業を取り組んだりするのが好きな人にはいい仕事だと思います。

責任感をしっかりと持てる人

上記の内容でも説明していますが、検査の仕事は製品の品質に直接関わってくる大事な仕事です。

会社の信頼や利益に繋がってくる大切な職種になるので、責任感がない方などにはあまり向いていないかもしれませんね。

ただ、責任感がある分やりがいを感じることだと思います。

まとめ

製造職や、組み立ての仕事ではどうしても流れ作業になることが多いです。

私が仕事を行っていた自動車業界などでは、製造職になると1日中ライン作業の仕事などはよくありました。

ここでも難しいスキルなどは必要ではありませんが面白味が無く感じることでしょう。

検査の仕事を大まかにですが説明しましたが、やはり面白いと思えるポイントがありますし、責任感も製造職のライン作業よりもあるのでやりがいを感じることが出来ると思います。

難しい資格もいらず、配属後にすぐに作業に取り掛かれる仕事なので、すぐに仕事に集中できます。

世の中には多くの工場があり、毎日そこで製品が作られています。

製品の品質を管理して良品を出し続けることが検査の役割でもあるので、工場全体の工程も把握しなければなりませんし、不良が多く出ればそれに対応するために忙しい日々になるかもしれません。

これからどういった道に進んで行こうかや、仕事をどうしようかなと悩んでいる人や検査の仕事に興味がある方などがいましたら、検査職を1度経験して見て自分にあっているのか判断して見るのもいいと思います。

この記事を読んで検査の仕事に少しでも興味を持って頂けたらと思います。


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