ビジネスホテルのフロント。

皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。

お客さんがいないときは何をしているの?

フロントに立っているだけの簡単なお仕事?

これからビジネスホテルのフロントに就職・転職をお考えの方に、お仕事の内容や求人のポイントなど解説していきます。

ビジネスホテルフロントの大まかな仕事内容

チェックイン・チェックアウト業務

ビジネスホテルフロントのお仕事は、主に、宿泊されるお客様の、チェックイン・チェックアウトのお手続きです。

チェックインの際は、到着なさったお客様のお出迎えです。

宿泊カードへの記入、泊数の有無、朝食のご案内、清算などを行います。

シティホテルと違うのは、お出迎えするお客様が、ビジネスマンであるということ。

慣れない土地でお仕事を終え、お疲れのお客様も多いため、迅速かつ簡潔に業務を行います。

お客様から聞かれること、ダントツ1位で多いのは「この辺でおいしいお店ある?」です。

その辺のリサーチもしておきたいとろこですね。

基本的には前清算ですので、チェックアウトの際は、お部屋のキーをお預かりし、レセプトをお渡しして、お見送りとなります。

お見送りの際はタクシーの手配や、最寄り駅からの乗り換えのご案内などを行います。

最近ではご家族やカップルでご利用されるお客様も少なくありませんので、そういったお客様には、観光のご案内なども行います。

予約管理

電話での予約の受付、ネット予約の管理、空室状況の管理を行います。

予約が入れば、必ずお客様が時間通りに到着するとは限りませんし、ダブルブッキングで部屋が用意できないなどのトラブルも回避しなければなりません。

団体お客様や、個別に要望のある客様の対応等を他の従業員に周知徹底することも、重要な業務です。

関連業務

ホテルによっては、他にも様々な業務があります。

例えば、朝食の準備や、ホテル内の自動販売機の補充、新聞や雑誌の入れ替え、駐車場の管理などがあります。

中には、勤務時間中、フロントをひとりで任されるということも、少なくありません。

その間、様々なお客様の要望に、応対していかなければなりません。

ビジネスホテルフロントでよくある募集内容とは?

お仕事の内容が大まかにわかったところで、次は募集内容について詳しく見ていきましょう。

給与相場

正社員の場合で、約18万円から22万円ほどが相場です。

パートアルバイトの場合で、時給約1000円から1500円ほどです。

勤務地や勤務時間によって大きく変わります。

夜間勤務も多く募集されている職種で、夜間であればおのずと給与も上がります。

いずれも1か月~6か月の程度で試用期間を設けているホテルは少なくありません。

その間の給与体系についても確認する必要があります。

勤務時間や休日、残業

ホテルは24時間稼働しているため、ほぼすべてにおいてシフト制です。

勤務時間や休日は、そのホテルによって様々です。

例えば、①7:00~16:00、②16:00~翌7:00の交代制であったり、早番・朝番・昼番・遅番・夜番と、勤務時間が細分化されていたり、1勤3休といって、11:00~翌11:00の24時間勤務をし、以降3日間は休日。

というように、通常のいわゆる9時5時といわれるような勤務形態とは大きく異なります。

ホテル勤務の最大の特徴と言えます。

パート・アルバイトであれば、夜間のみで募集をしているところも少なくありません。

週休二日のコンスタントなお仕事からの転職の場合など、最初は慣れないこともあるかと思いますが、リズムをつかんでくると、かえって居心地がよくなるという方も少なくないようです。

ホテルにより様々な勤務体系が設けられていますので、まずは勤務体系から検索し、自分のライフスタイルにあったホテルを探してみるというのもいいかもしれません。

残業については一切なしというところもあれば、若干程度ありというところもあり、ホテルにより様々です。

ですが、お客様商売ですので、きっかり定時に退社ということは少ないと思います。

残業にストレスを感じてしまう場合などは、あらかじめ確認が必要ですし、残業の手当の有無についても、確認しておきたい重要なポイントです。

福利厚生

賞与・昇給ありの場合が多く、制服貸与、各種保険完備。

その他インセンティブ、交通費支給ありという基本的な福利厚生のところが多いです。

ホテルによっては、全国の系列ホテルでの宿泊割引などが用意されているところもあります。

求められる人物像

笑顔でお客様をお迎えできる

基本的には、お客様をおもてなしするお仕事ですので、明るく笑顔でお客様をお迎えできる、明るく元気な方、というのが求められる大きなポイントかと思います。

ホテルに泊まりに行ったとき、フロント係の方の、やさしく明るい笑顔は何よりもうれしいものです。

人とのかかわりあいが好きで、お客様のご要望にお応えし、お客様のお役に立てることに喜びを感じられる、ホスピタリティ精神にあふれるような方が、最も適していると思われます。

ホテル勤務は体力勝負

ホテル勤務は体力勝負といっても過言ではありません。

フロント内で静かにお仕事をしているように見えますが、それだけではありません。

ホテルにお見えになるお客様の要望は多岐に渡ります。

できうる限りお客様の要望にお応えしなければなりません。

革靴やハイヒールを履いたまま何時間も立ちっぱなしということも少なくありません。

見た目以上に体力勝負なお仕事といえると思います。

責任感

どのようなお仕事にも求められる共通のことだと思います。

ですが、フロント係というお仕事にも、大きく求められることは間違いありません。

前述で少し触れたように、時間帯などによっては、フロントを一人で任せられることもあります。

一人で任せられるようになるのは、しばらく経験を積んでからになると思いますが、そんな時には、自らの判断で、責任をもってお客様への応対をしなければなりません。

危機管理能力

ホテルのフロント係というお仕事で、かなりの率で直面すること、実はそれが「危機=トラブル」です。

何も問題がない、物分かりの良いお客様ばかりではありません。

様々なお客様がおられます。

また、前日のスタッフとの引継ぎや、レストラン・清掃部門・営繕部門などの各所の担当者との連携は切っても切り離せないものであり、常に、人対人です。

一つの連絡ミスが大きなトラブルに繋がってしまうことは珍しくはありません。

そんな時に、最前線でお客様の応対をするのはフロントスタッフの仕事です。

トラブルを招かないように、正確で丁寧な仕事をするのはもちろんですが、トラブルになってしまった時でも、被害を最小限に抑え、どのように収束させるか、迅速に応対できる能力が求められるわけです。

が・・・最初からすべてに対応できる人はいません。

危機管理といったような対応能力は、勤続するにつれ、だんだんと身についていくものだと思います。

ホテルフロントが向いている人については、こちらの記事を参考に!

必要なスキルや資格、経験

ビジネスホテルフロント求人においては、「未経験者優遇」というのが圧倒的に多いです。

前職は様々でも、ベテランのホテルスタッフとしてキャリアアップする人は珍しくありません。

また、ホテルのフロントと言えば、英語のスキルが必須のように思われがちですが、応募資格に英語が必須というホテルはそう多くはありません。

特に首都圏では、外国人観光客が多い昨今ですが、英語だけでなく、外国語のスキルをもしも持ち合わせていれば、応募資格としては高ポイントとなることでしょう。

また、パソコンを使用しての予約管理となるため、基本的なPC操作可能な方と掲げているところがほとんどです。

専用のソフトなどを使い、予約の入力などを行うホテルが多いですし、主な仕事はPC業務ではありませんので、一般的な操作ができれば問題ないかと思います。

ビジネスホテルフロントのおすすめ求人のポイント 

たくさんの求人情報がある中で、どんなことを基準に選べばよいのでしょうか。

ポイントを紹介します。

仕事内容が明確でわかりやすい求人を選ぼう

どんなお仕事にも共通することだと思いますが、お仕事内容について明確に記載されているか、ひとつのポイントとなります。

ビジネスホテルは、形態や規模もさまざまであり、お仕事の内容も様々ということになります。

例えば、規模の小さいビジネスホテルなどにおいては、業務が細分化されておらず、チェックイン・チェックアウト、予約管理にとどまらず、各所や客室の清掃、ベッドメイキング、お食事の用意なども含まれるところもあります。

様々な業務をこなし、総合的にお仕事をされたいという方なら、それでもいいと思いますが、「ビジネスホテルのフロント」という大見出しだけで応募してみたところ、想像とは違ったお仕事も含まれていた、という事があるかもしれません。

仕事内容について、ご自分がしっかりと把握できる、わかりやすい求人情報を選びましょう。

ビジネスホテルフロントの仕事で身に付く経験やスキル

ホテルフロントとして従事すると得られる経験やスキルとは?

柔軟な対応力

ホテルフロントとして勤務した後、もしも他業種に転職した場合に役立つ能力は「対応力」だと思います。

前述したように、ホテルスタッフのお仕事にはトラブルがつきものです。

何事もなく一日のシフトを終えた日は、きっと胸をなでおろすことでしょう。

日々、大きいことから小さいことまで、何かしらのトラブルに遭遇してしまうのです。

しかし、その解決策は、算数の数式ではありませんので、「絶対の正解」というものは存在しません。

どのように対処すべきか考え、迅速に行動することが求められるのです。

ホテルスタッフとして勤続した暁には、退職後も必ず役に立つ「柔軟な対応力」が身につくことは間違いありません。

コミュニケーション能力

ホテルスタッフはお客様をおもてなしするのがお仕事です。

プレゼンのときだけ顧客応対する営業マンとは違います。

常に、目の前にお客様がいます。

様々なお客様を相手に、様々なコミュニケーションをとります。

テンプレートの案内文のような会話だけではなく、様々な場面で、様々な関わり合いがあります。

何人ものお客様に対応する中で、自然とコミュニケーション能力が身についていきます。

美しい言葉遣いや礼儀正しさ

入社したばかりのころは、変な丁寧語などを使ってしまっていても、すぐそばには頼りになる上司や、優しい先輩がいます。

美しく丁寧な言葉遣いや、正しい日本語、尊敬語、謙譲語、丁寧語・・・。

特訓されなくとも自然に身に付きます。

それらは、今後転職をするにしても、日常生活においても、役立つスキルと言えるでしょう。

自分にあったビジネスホテルフロントの求人の選び方や注意点

では、たくさんの求人情報の中で、自分に合ったものはどうやって選んでいけばよいのでしょうか。

【選び方①】給与や雇用条件から考える

まず、給与面の違いですね。

給与は、正社員であれば固定給です。

一方、パート・アルバイトであれば時給制です。

次に勤務時間帯としては、パートアルバイトであれば、シフトなどもより柔軟で、短時間での勤務なども可能です。

正社員であれば、福利厚生は充実し、インセンティブなど、給与面でも優遇されますし、キャリアアップも望めます。

どちらにもメリットデメリットがありますので、条件に合わせて、慎重に選びましょう。

【選び方②】勤務時間帯・休日から考える

前述したとおり、勤務はほぼシフト制です。

その時間帯は様々に設定されており、ホテルにより異なります。

早朝から出勤して、お昼には退社できるものもあれば、夜間時間帯のナイトフロントを募集するものもあります。

休日も土日に限りません。

ご自身のライフスタイルにあった時間帯・休日から検索してみるのもいいかと思います。

【選び方③】勤務地から選ぼう

ビジネスホテルとなると、そのほとんどが、駅から徒歩5分圏内のところにあります。

それも、働く人にとって、大きい魅力と言えます。

駅からさほど遠くなく、どんな地域にもあるビジネスホテルですから、通勤経路や利用駅を考えて選ぶのも一つかと思います。

注意点

前述でも少し触れていますが、お仕事内容が明確ではないものには注意が必要です。

対お客様のホテル業務は多岐にわたり、なかなか線引きしにくいのも実情です。

フロント係だと思って申し込みをしたら、雑用や清掃まで業務に入っていたということは割とあることだと思います。

入社したからには様々な業務をこなしていく、というつもりであったとしても、面接の際に、どの程度関連業務が含まれているのか、確認しておく必要があると思います。

ビジネスホテルフロントについてよくある疑問

ビジネスホテルフロントのお仕事を探すにあたり、よくある質問をまとめてみました。

未経験者でも本当に採用してもらえるの?

「未経験者歓迎」と掲げるホテル求人は少なくありません。

でも本当に採用してもらいえるの?

答えはイエスです。

もちろんほかにも様々な採用条件はありますが、全く経験がないから、不採用になるという事はありません。

他業種から転職し、勤続している人はたくさんいます。

ナイトフロントって、案外楽そう・・・実際はどうなの?

夜間や深夜の時間帯、お客様も少なく、ただフロントに居ればいい。

案外楽なのかもしれない。

そう思われる方も少なくありません。

しかしながら、ただ何もせずに座っている、というわけではありません。

確かに、日中のお客様で混雑した状況に比べると、静かではありますが、そういった夜間帯にしかできないお仕事もあります。

例えば、翌朝の朝刊の用意や、レセプト(領収書)の作成、翌朝の朝食のご案内準備などなどです。

ホテルにより業務内容は様々ですが、慣れてしまえばそちらのほうが楽という方もいます。

クレーム対応は怖い?

先ほどから何度も、ホテルにはトラブルがつきものであるとお伝えしていますが、実際にトラブルは多いです。

それに関連し、お客様からのクレームもあります。

目の前でお客様に怒鳴られてしまう・・・という事もあるかもしれません。

でもお伝えしたいのは、そういった最悪の事態になってしまった場合、どんなお客様でも必ず、最後にはご納得いただき、和解できるという事です。

ご立腹になられていたお客様が、誠心誠意の対応をすることにより、ご理解・ご納得くださり、最後には笑顔でお帰りになられる。

その瞬間というのは、何物にも代えがたい、仕事のやりがいを感じられる瞬間です。

この仕事を選んで本当に良かったと思える瞬間に違いありません。

まとめ

ビジネスホテルのフロント業務というお仕事は、優雅な制服姿の見た目とは裏腹に、様々な対応に追われ、忙しく、精神的にも鍛えられるような、なかなかハードなお仕事です。

でも、だからこそ、得られるものもたくさんあり、驚くほどのやりがいを感じられるお仕事でもあります。

一番のうれしい瞬間は、お客様からの「ありがとう」のお言葉です。

この仕事を通して、少しでも多くの方が、仕事に対する「やりがいとよろこび」を感じられるよう願っています。


関連キーワード

ホテル求人