ホテルの“顔”と揶揄され、そのホテルの印象を決定づけるとまで言われるドアマンの仕事。

一見、誰でもできる容易な仕事であるドアマン。

しかし、業界内でのドアマンの認識は私たちのそれとは大きく異なります。

ホテル業界ではドアマンという仕事を非常に重要視しているのです。

サービス業においてはお客様に与える“印象”は非常に大切であるとされます。

特に、お客様の脳裏に大きく残ることとなる“第一印象”はホテルの命運を左右すると言っても過言ではありません。

そして、その第一印象を与える存在こそがドアマンなのです。

ドアマンの行動の1つ1つが実は、ホテルの命運を握っている。

それゆえに、海外の一流ホテルのドアマンの給与は相当な額だというのも頷けますよね。

さて、今回は“サービス業の全てが詰まっている仕事”と言われるドアマンに向いている人の特徴、そしてドアマンに必要なスキルについて元ドアマン経験者の著者が徹底分析していきます。

人生の中で一度は経験しておきたいドアマンの仕事の魅力に迫ります!

それでは早速見ていきましょう!

ドアマンに向いている人の6つの特徴とは?

まずこれだけは先に伝えたいことがあります。

ドアマンには“向いている人”と“向いていない人”が存在します。

それでは、ドアマンに向く人とはどのような特徴を備えているのでしょうか?

ドアマンに向く人とは、”観察力”と”適応能力”が高い人であると言えます。

言い換えるならば、人を”愉快な気分”にさせてくれる人であると言えるでしょう。

ドアマンの1つの行動、言動で特に初見のお客様の印象は大きく変わります。

つまり、ドアマンの対応はホテルそのものの顔であると言えるからです。

ドアマンに向いている人の具体的な特徴は以下の6つであると言えます。

笑顔でいれる人

実は、世の中には本当に笑顔が苦手な人がいます。

上手く笑うことができない人がいるのです。

このような人はドアマンとして適応するのは難しいかもしれません。

ドアマンに必要不可欠な要素が笑顔です。

つまり、“無理しないでも常に笑顔でいれる人”が向いているのです。

実は、ほとんどの人が注目をしていませんが、サービス業界では“どんな時でも笑顔でいる”という能力を持っている人が非常に重宝されるのです。

そして、“笑顔でいる”ということもまた簡単そうで難しいのです。

勿論、トレーニングを通して習得していくことは可能ですが、あなたの友人に「あなたはいつもニコニコしているね」と言われるような人はその時点で合格点に達しているといえます。

コミュニケーションが好き

コミュニケーションが好きだということは、言い換えれば相手に対して興味を持つことができると言えます。

つまり、お客様の好きなこと、表情、特徴などに興味を持ち、一瞬で相手の心に入り込む能力が必要になります。

往々にして、よく話す人と良く相手の話を聞くことができる人はこのような素質を兼ね備えていると言えます。

気が利く

ドアマンとしての気が利くということはただ単に優しいとは異なります。

ドアマンとして気が利くということはその時々の状況に応じて完璧な判断を下せるということです。

例えば、雨の日には車から降りるお客様が濡れないように傘を準備することは当たりで、お客様の荷物を濡らさないためにはどうしたらよいかを瞬時に考え、適切な解決策を導くことができること。

例えば、夕方散歩に出かけようとしているお客さんにその日の季節、天候、時間によって最も満足できる場所を提案すること。

例えば、ガイドブックに載っていないような価値のある情報をお客様に提供すること。

気が利くドアマンとはこのようなことを日常的に行う事ができます。

もし、あなたが日常的に相手の得になる情報を提供できているとしたらあなたはドアマンとしての資質をすでに兼ね備えています。

名前を覚えられる

次は、“名前を覚えられる”こと。

つまり人の名前を覚えることが得意な人もドアマンとしての仕事の適性があります。

ドアマンの数多くの仕事の中でも重要な仕事が“お客様”を名前で呼ぶことです。

たとえ、初めて訪れるホテルであったとしてもお出迎える際には名前を呼んでお出迎える。

これをすることで、お客様との距離感は一気に近づき、親近感がわくようになるでしょう。

つまり、人の名前を覚えることにそれほど努力を擁しない人というのはドアマンの仕事を始めやすい人であると言えるでしょう。

時間の融通が利く

ドアマンの仕事を含めてリゾート業界の仕事というものは往々にして非常にフレキシブルな仕事携帯になります。

時には朝から仕事し、時には夕方、そして夜勤などその日の混雑状況などに応じてシフトが異なります。

そしてもう一つドアマンになる前に覚悟しなければならないことがあります。

それは、みんなが休みに日にあなたは働かなければならないという事です。

ドアマンとして仕事をしていく中で、友人や恋人から休日のお誘いが来ることもあるでしょう。

しかし、高確率であなたは仕事をしなければならないでしょう。

そのような環境を時間に融通を利かせながら楽しめるようなマインドを持っているとしたら、あなたはドアマンとしての素質があるでしょう。

相手を喜ばせることが好き

これは、もしかしたらこれまでみてきたどのような要素よりも大切かもしれません。

実は、相手を喜ばせることが好き相手を喜ばせることが好きな人にはある共通している特徴を兼ね備えています。

それは、“相手の立場に立って物事を考えることができる”ということです。

実は、これはドアマンと言わずサービス業従事者にとって成功するか否かを分ける非常に重要な要素なのです。

そして、このマインドを持っていることで、あなたのサービスの質は年と共に向上していき、最終的には非常に大きな責任を持つ部署を任せられるようになるでしょう。

もし、あなたが常日頃から“相手の立場になって物事を考えることができる”のであれば、あなたはドアマンという枠を超えてもはやどのような仕事でも確実に成功することができる下地を持っているということができるでしょう。

もし、あなたが今挙げた6つの特徴のうち1つでも当てはまるものがあるのなら、ドアマンという仕事はあなたのものです。

その他の要素は仕事を通して養うことができるでしょう。

逆に向いていない人の3個の特徴とは?

それでは逆にドアマンに向いていない人とはどのような人なのでしょうか?

気が利かない人

気が利かない人は、常に自分のことを優先で物事を考える傾向にあります。

つまり、相手の立場に立って”何が求められているのか”を考える能力に欠けています。

この能力はドアマンの仕事で最も大切な能力だと言えるので、この能力が欠けている人はドアマンに仕事に不適合であると言えるでしょう。

観察力がない人

初めてのお客様をエスコートするにあたり、大切になるのが観察力です。

ここでいう観察力とはじろじろ見るという意味ではありません。

その方の表情や雰囲気を感じてどのような話題、雰囲気、語り口調をすればお客様がここち良いと感じてくれるかを観察する必要があるのです。

この能力を持ち合わせていない人は非常にドアマンの仕事を全うすることが難しいと言えるでしょう。

接客中に笑顔でいれない人

もし、あなたがお客様との会話中に笑顔でいれない、笑顔でいることが苦痛であると感じるのであれば、それはまたドアマンに向いていないと言えるでしょう。

笑顔は無言のコミュニケーションとも言われるほどにホテル業界では必要不可欠な要素なのです。

特に、第一印象を左右するポジションに位置するドアマンの人には他の部署よりもさらにこの要素を強く要求されます。

普段から”顔の雰囲気が怖い”などと言われるような人はドアマンの不適合者であると考えられます。

それでは、次にドアマンに必要なスキルについて考えていきたいと思います。

ドアマンに必要な3つのスキルとは?

ここからは具体的に、ドアマンに必要なスキルについて考えていきたいと思います。

実際に、業界で経験してきた著者の考えとしてドアマンに必要なスキルは次の3つであると言えます。

高いコミュニケーション能力

前筆した通り、ホテルにとってその第一印象をお客様にどう与えるのか?ということは、ホテルの未来に関わる非常に大切な問題なのです。

そして、そのお客様に対する第一印象の最初の”決めて”となるものがドアマンのコミュニケーション能力であるといえます。

その時々に応じて、適切な表情で、適切な言葉使いで、そして適切な態度で大切なお客様に接することができる能力。

そんな能力をドアマンのコミュニケーション能力ということができるでしょう。

お客様がホテルに到着したとき、またはホテルを去るときにいかに気持ちよく対応することができるのか。

この少しの対応、少しの気の使いようでホテルの売上は大きく変動するのです。

場に応じたコミュニケーション能力は必須のスキルであるといえます。

幅広い知識

なぜドアマンに幅広い知識が必要なのでしょうか?

それは、ドアマンは相手に合わせて会話ができなくてはならないからです。

少し話はそれますが、売れるキャバクラ嬢は実は博識であると言います。

なぜなら、様々な層、年齢、特徴。

仕事をしているお客様の1人1人に最も適した会話を選択し、話し相手を満足、楽しくさせることができるからです。

往々にして、このよううなキャバ嬢は他のキャバ嬢が寝ているような午前中の時間を使って知識を増やすために読書をするなどして有効に時間を活用しているようです。

この事例からもわかる通り、相手に合わせて話の”内容”を変えることができるというのは非常に重要です。

そして、それを可能にするのが幅広い知識、幅広い情報なのです。

そして、ドアマンとしてさらにあなたが上を目指すためには”あなたしか持たない情報”をいかにもっているか?が非常に大切になります。

これは私の経験に基づく話ですが、ホテルに泊まられる観光客の方のうち実に80%以上の方が種変の散策にでかけます。

しかし、周辺の散策のオススメスポットのうちでガイドブックに記載されているような場所は常に込んでいたりしていきたがらないことが多いです。

そんな時に必要なのが、”地元の人しか知らないオススメの場所”になるのです。

例えば、おいしいリンゴ農家を紹介する、看板がない絶品料理屋を紹介する、地元の人しか知らない絶景ポイントを紹介するなどです。

このようなあなたしか知らないような情報をさりげなくお客様に伝えることであなたはお客様の満足度を高めると同時に、あなたの評価とホテルの評価を極めて高くすることに貢献しているのです。

是非、日々の情報収集を大切にすることをオススメします!

語学力

あなたもご存知の通り、2020年には東京でオリンピックが行われ、外国人観光客の増加が見込まれます。

それだけではありません。

近年の中国人の”爆買い”などから分かるように、中国人旅行者も近年爆発的な増加をみせています。

さて、このような中でドアマンに費用用不可欠になる要素が”語学力”なのです。

外国人宿泊客の方々と適切にコミュニケーションをとる必要があるからです。

具体的に必要となる言語は2つ。

それは、英語と中国語でしょう。

逆に言えば、日本人のほとんどが話すことができないこれらの言語を自由に操ることであなたは他のドアマンの人たちを大きく引き離すほどの高評価を得ることが可能になり、自身の報酬を上げることになるでしょう。

さらには、海外のさらに格式の高いホテルなどへの転職も可能になりあなたの将来の選択肢を大きく向上させることが可能になるでしょう。

さて、次はドアマンを通してあなたが養うことができる”3つの力”について考えていきましょう。

ドアマンを通して養える”3つの力”とは?

ここからはあなたがドアマンを通して養うことができる”3つの力”について考察していきます。

人脈の形成が可能になる

ドアマンという仕事はその仕事柄本当に多くの人との出会いがあります。

勿論、本当に多くの方と会話する機会を得ることができます。

実は、そのような会話の中からスカウトやヘッドハンティングを受けることもあります。

特に、常連客の方と親しい仲になると、仕事以外でも多くの誘いがあるようになり、いつしか友人関係のようになることもあります。

そして、その中で仕事のオファーや面白い経験談などを聞くことができるのです。

このように、閉鎖的な空間では働いていたら決してできないような経験と決して得ることができないような人脈をドアマンを通してあなたは得ることができるようになるのです。

幅広い価値観の形成が可能になる

ドアマンという仕事は本当に多くの人と出会う事ができる仕事です。

そのような経験の中であなたは多種多様な生き方をしている人たちがいることが身をもって知ることができます。

例えば、

  • 自身でスポンサーを獲得して日本一周をしている人
  • 3か月ほどホテルに泊まりこみ、原稿を書き上げるライターの人
  • 会社を辞めて自転車で旅行をしている人

このような人たちの姿をみていると、あなたは次第にこれまで”当たり前”だと考えていた生き方が実は当たり前ではないということに気が付くのです。

実際に、仕事を何をしているのかわからないけど輝いたような日々を送っている人たちに数多くお会いすることができました。

このような、あなたのなかの”常識”を良い意味で壊してくれ、多種多様な価値観をあなたはドアマンという仕事を通して得ることができるのです。

広く・深い知識を得ることが可能になる

さて、それでは最後に”広く・深い知識を得ることが可能になる”について見ていきましょう。

これも多くのお客様と出会い、多くの話をし、時間を共有する中で育まれる能力です。

お客様とのたわいもない話はあなたに多くの気づきをもたらしてくれます。

時には、あなたが全く知らない、興味がない業界や世界からきた人たちとがなす機会もあるでしょう。

そのような経験を通して、新しいことに興味を持ったり、自分の無知さを痛感し勉強を始めたり、同年代の頑張りに刺激を受けることもあるでしょう。

たわいもない話を通してあなたは知らず知らずの間に本当に多くの情報を得ています。

これは、同年代の友人と飲みにいた時に大きく気が付くはずです。

それは、

  • 他の人たちよりも私の方が持っている情報が多い!
  • いろんな話しについていける!
  • 自分の話を通して人を笑わせることできる!

これらはあなたが仕事の中で気が付かないうちに身に付けた大切な能力がもたらしている気貴重な産物なのです。

さて、ここまででドアマンについて私があなたにお伝えしたいことの多くはお伝えすることができました。

ここからはQ&Aコーナーと称して、ドアマンについてよく”聞かれる質問TOP5”について元ドアマンがお答えしていきます!

それでは早速見ていきましょう!

経験者がドアマンに対してよくある質問TOP5に答えます!

質問1:ドアマンの給与はぶっちゃけいいですか?

それほどよくはありません。

正社員の場合で20万円程度、アルバイトであれば15万円程度が相場でしょう。

しかし、繁忙期には残業などで大きく報酬額が変わります。

これでも満足できない人は、先筆した通り、英語などの語学力を身に付け、自身の価値を上げることで給与額をコントロールしていくことが必要になるでしょう。

質問2:休日に休めないとのことですがどのように過ごしていますか?

これは人それぞれだと思います。

しかし、何事にも良い面と悪い面があります。

例えば、平日がお休みであれば何をするにしても常にサクサクです。

混雑などでストレスをためる心配もありません。

仮に、友人や恋人と予定を併せることができれば、とても有意義に時間を使うことができるでしょう。

質問3:有名人と会う機会はありますか?

勿論あります。

誰もが知っている有名芸能人から有名スポーツ選手に至るまで多種多様な著名人と出会う機会があります。

彼らの行動から多くを学べると同時に、運が良ければサインをもらうことや記念撮影もできるでしょう。

質問4:ドアマンをやっていて楽しいと思う瞬間はどんな時ですか?

これはありきたりかもしれませんが、”出会った人が喜んでくれた時”ですね。

ドアマンという仕事は1人1人のお客様と接するお時間は本当にわずかです。

しかし、そのわずかな時間の中で、どれだけお客様を満足させることができるか。

自分自身に明確な基準とルールをもって仕事に取り組めた時、それは大きな成長と喜びを感じることができる仕事だと思います。

個人的には本当にオススメの仕事です!

質問5:ドアマンの仕事の嫌いなところを教えてください!

個人的にはやはり”立ち仕事”だということで体力的にきつい部分はありました。

ずっと立って仕事をすると言いうのは実はなかなか大変なものです。

時にはひざや腰が痛くなるし、筋肉痛にもなります。

しかし、簡単な仕事なんて世の中にはありませんよね?

ドアマンはマッサージなどの身体のケアも仕事のうちです。

常に体をいたわり、最高の状態で出勤できるようにしましょう!

最後に

いかがでしたか?

察しのいいあなたなら恐らくもう気が付いているはずです。

私がこの文章を通して最もお伝えしたい事は、「ドアマンを是非やってみてください!」ということではなく、「どのような仕事でも面白みがあるし、自分を成長させることができる可能性に満ちている」ということです!

たかが、ドアマンではなく、されどドアマンです。

もし、あなたがこの文章をここまで読んで少しでもドアマンの可能性に希望を感じているのであれば、是非挑戦することをオススメします。

ドアマンになることが目的ではありません。

ドアマンを通して開ける可能性を手にすることが目的です。

そして、その可能性にかけて行動できるかどうか。

後はそこだけです。

たとえ、今あなたが進路で悩んでいたとしても、未来に希望が見えなかったとしてもそんなことは大した問題ではありません。

本当の問題は、あれこれ考え結局1ミリも前に進むことができない態度ではないでしょうか?

ここまで読んでくれたあなたならきっと大丈夫です。

いつだって少しの勇気で一歩を踏み出せれば大きく変わります。

動き始めます。

いつの日か、どこぞかのホテルで素敵な笑顔でドアマンをしているあなたとお会いできることを楽しみにしています!


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