「この仕事、今の自分に合っているのだろうか…」

何か壁にぶつかったり、不安を感じたりするたび、ふと心に浮かぶこの疑問。

これを読んでいるみなさんも体験したことがあるのではないでしょうか。

実際のところ、いくら考えても、今の仕事が自分に合っているかどうかなんてわかりませんよね。

転職して初めて、前職の向き不向きがわかるようなもの。

しかし、それがわからなければ前に進めないというシーンだってあると思います。

そこで今回は、自分に向いている仕事の見分け方について、解説いたします。

「どんな仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

自分に向いている仕事とは?

そもそも、自分に向いている仕事とはどのようなものなのでしょうか。

判断基準は複数あると思いますが、一番は「ストレスが少ないこと」だと言えます。

仕事のストレスは、うまくいかないことに出会ったり、ミスを犯したりしたときに生まれるもの。

それが少ないということは、ミスがあっても前向きに取り組むことができる、自分にとって向いている仕事である可能性が高いです。

自分に向いている仕事を見極めるための9個のチェックポイント

「自分に合う仕事ってなんだろう?」という疑問は、初めて就職活動をした時から何度も繰り返していますよね。

とはいえ、なかなかその答えは見つからないものです。

そんなときは、「自分に向いている仕事」を探し求めるのではなく、「自分が求めている条件」から探してみると、答えに近づくことがあります。

そしてその条件から仕事を絞り込むことで、「自分に向いている仕事」にたどり着ける可能性もありますので、ぜひ下記のポイントをチェックしてみてください。

自分の好きなことであるか

こちらは分かりやすいポイントですね。

好きなことであれば、仕事・プライベートを問わず取り組めるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もちろん、好きだからと言って100%と自分に向いているかと言えば、そうではない可能性もあります。

しかし、”好きこそものの上手なれ”と言うように、好きなことであれば前向きな気持ちで続けることができるもの。

それがやがて成長へとつながり、「自分に向いていること」の一つになる可能性だってあります。

したがって、「自分の好きなこと=自分に向いていること」であると言っても過言ではないでしょう。

自分の得意なことであるか

特別に好きではないけれど、なぜか得意なことってありませんか?

例えば、

  • 読書好きではないが、本を読むのは早い。
  • 人前で話すのは好きではないが、プレゼンはよく褒められる。
  • 動き回る方が好きだが、手先が器用。細かい作業も嫌ではない。

このように、小さなことから大きなことまで心当たりがある方もいらっしゃると思います。

自分の得意なことというのは、長く続けてもストレスを感じることは少ないものですよね。

また、前向きな気持ちで取り組み続けることもできます。

つまり、「自分に向いていること・仕事」である可能性が高いと言えるでしょう。

仕事内容に納得しているか

好きか嫌いか、得意か不得意かよく分からないという方は、自身の仕事内容に納得しているかを考えてみてください。

「なんでこんなことを毎日やらなきゃいけないんだ」「こんなこと、一体誰のためになっているんだ」と、毎日不満に思っていませんか?

仕事に取り組む意味を見出せていない場合、その仕事は向いていないのかもしれません。

また、業務をこなす上でたくさんのストレスを抱えることにもなります。

好きなこと、得意なことではなかったとしても、「これは誰かのために必要な仕事だ」と納得できているのなら、向いている仕事だと考えても間違いではないでしょう。

やりがいや達成感を感じることはあるか

上記とも通ずるものがありますが、「誰かの役に立っている」「必要な仕事である」と、やりがいを感じることはありますか?

また、一つの業務やプロジェクトを終えた時、達成感を感じることができていますか?

もしやりがいや達成感を感じることができているのなら、それはその仕事に対して前向きに取り組めているということ。

「向いている仕事」とまでは言い切れずとも、自身に悪影響を及ぼすような仕事ではないと言えるでしょう。

逆に、何をしてもやりがいを感じない、大きな仕事を終えても達成感を感じないという場合は、一度見直すことをおすすめします。

ストレスに繋がるだけでなく、自身の成長をも妨げてしまうかもしれません。

目標を持つことができているか

仕事をしていく中で、目標を持つということはとても大切なこと。

今後どのように仕事をしたいか、どんな業務に取り組みたいか、数年後どんな自分になっていたいかなど、目標は何でも構いません。

今の仕事に関わることで何か目標があるならば、それはその仕事に対して前向きな気持ちがあると言えます。

向き不向きには直結しないかもしれませんが、すぐに転職する必要性は低いかもしれません。

もし、目標も何もなく、未来がまったく見えないという状況であれば、それは考えもの。

仕事に関わることでなくても構いませんので、何かしらの目標を考え、それにたどり着くにはどうしたらいいかを検討することが必要です。

成長を感じることができているか

「この仕事、向いていないのかもしれない」と思うキッカケにもなるのが、乗り越えることが困難な壁にぶつかったとき。

そんな時、真っ先に転職を考える前に、今までの自分の仕事ぶりについて考えてみてください。

過去にも解決困難な壁にぶつかったことがありませんか?

その時、どんな結果になりましたか?

そう振り返った時、「今までも何とか乗り越えてきたんだな」と、少しでも成長を感じることができれば、今直面している課題も同様に解決できる可能性があります。

つまり、今目の前にある課題は、今の自分の成長を促す必要なものであるとも考えられるのです。

しかし、過去を振り返ってみても成長を感じられない場合は、惰性でのみ仕事をしているのかもしれません。

それは仕事に対して前向きに取り組めていないことであり、仕事内容に納得していないということでもあります。

したがって、自分には向いていない仕事である可能性が高いです。

給与に満足しているか

給料に満足できるか否かも、その仕事が向いているかどうかの判断基準になります。

というのも、給料の満足度というのは、仕事内容への満足度を表すものでもあるからです。

「仕事内容は好きではないが、給料はたくさんもらえるから満足」という人は、仕事内容よりも給与面重視で働きたいという人。

つまり、その仕事や働き方が合っているということです。

逆に、「給料は少ないけど、仕事内容は好きだから満足」という人は、給与面よりも仕事内容重視で働きたいという人。

その人にとっては、そちらの仕事や働き方があっているということになります。

定性的な部分での判断が難しいという方は、給与など定量的なものを基準に考えてみるのもいいでしょう。

プライベートを楽しめているか

仕事をしていないとき、きちんとプライベートを楽しめていますか?

もし、プライベートの時間も仕事のことを考えてしまうなら、それは要注意。

仕事が好きで、プライベート中も考えたいというのであれば話は別です。

しかし、「仕事が嫌だ」「月曜が憂鬱だ」など、マイナスな思考ばかりが浮かぶのであれば、それはもう「向いていない」と言えるでしょう。

心が病む前に、別の道を探した方がいいかもしれません。

ストレスを感じることはないか

「自分に向いている仕事=ストレスを感じることが少ない仕事」と言っても過言ではないと、冒頭でも述べました。

極論ではありますが、必要以上のストレスを日々感じるようであれば、それももう「向いていない仕事」と考えても良いでしょう。

気を付けていただきたいのは、ストレスの根源が職場環境や人間関係にないかということ。

その場合は仕事に対してではなく環境に対してのストレスです。

仕事内容自体が自分に向いていないと判断するのではなく、同じ仕事内容で別の職場を探すことをおすすめします。

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自分に合った仕事を見つけるために

仕事の向き不向きが分かったところで、次はどうしたら自分に合った仕事が見つかるのかを考えてみましょう。

自分に合った仕事を見つけるポイントは、たった一つ。

それは、「自分を知ること」です。

自分を知らなくては、自分に合っているものを探すことも不可能。

では、どうしたら自分を知ることができるのでしょうか。

その判断基準にもなる事項について、下記にまとめます。

自分の好きなことを書き出す

一番分かりやすいのがこの方法です。

自分の好きなことについて、徹底的に書き出してみましょう。

モノでも人でも、なんでも構いません。

そして、書き出したものから共通項を探してみてください。

食べ物に関することが多い、人と関わることが多いなど、何かしらの発見があるはずです。

それをヒントに仕事を考えると、自分に向いている仕事や、やってみたいと興味を持っている仕事に行きつく可能性が高くなります。

思いつく限り書き出してみるのも効果はありますが、できれば30個、50個と個数を決めるとより効果的です。

優先順位もハッキリしますし、数が足りない場合は絞り出すことができ、より本音に近い部分を知ることができます。

自分の嫌いなことを書き出す

好きなことがどうしても思い浮かばない!という方は、嫌いなことを書き出すのもおすすめ。

これが嫌、こういうのは嫌いなど、自分の避けたい事を列挙することで、好きなものの方向性が見えてくることもあります。

いわば、消去法です。

嫌いなことをたっぷりと並べたら、それをしない仕事は何かを考えてみましょう。

理想の未来を書き出す

理想を書き出してみるというのも、自分に向いている仕事を探す上で役に立つことがあります。

3年後、5年後、10年後、自分はどんな風になっていたいのか。

それをするためにはどうしたらいいのか、何が必要か。

そう順序立てて考えていくと、必然的に自分にとって必要なことややりたかったこと、如いては向いていることにたどり着けるかもしれません。

避けたい未来について書き出す

こちらも「嫌いなことを書き出す」と同じ、消去法です。

こうなりたくない、という未来を書き出すことで、今何をすべきかが見えてきます。

ややマイナスな印象を受けるかもしれませんが、実はこちらの方が正直な意見を書くことができるという人も少なくありません。

マイナスを徹底的に知ることでプラスが明確になることもありますから、ぜひトライしてみてください。

最近うれしかったことを書き出す

最近、うれしいと感じたことは何ですか?

誰かに優しくしてもらった、何かに当選した、好きなものを食べたなど、様々なことが挙げられると思います。

実はそのうれしかったことすべてに、何らかの仕事が関わっています。

自分がされてうれしかったことというのは、自分以外の誰かにもしてあげたくなりますよね。

それを仕事とするのも、考え方の一つです。

うれしかったことを思いつく限り書き出し、その裏にはどんなサービスや仕事があるかを考えてみてください。

専門家に相談する

上記のようなことをするのが自分一人では難しいという方は、専門家を頼るというのも一つの手。

ハローワークや転職エージェントを訪ね、面談を通して自分を知ることができます。

また、キャリアカウンセラーのような専門家にカウンセリングをしてもらうのもおすすめです。

キャリアカウンセラーは個人で活動している人が多く、内容や値段もそれぞれ異なるため、口コミなどを参考に探してみてください。

まとめ

以上、自分に合う仕事や、その探し方について解説いたしました。

社会に出て働いている以上、「この仕事は自分にあっているのだろうか」という疑問はついて回るもの。

現状に満足するというのは、簡単にはできないことです。

しかし、そのフラストレーションがさらなるステップアップを生むこともあります。

もし、今の仕事に疑問や不安を抱えているのなら、一度その仕事との相性を考えてみるのもいいでしょう。

そこでもう一度、頑張りたい気持ちや前向きな気持ちになれたのであれば、ぜひその仕事を続けてください。

「やはりこの仕事は向いていないな」と思ったのであれば、次の道へ進む準備として、この記事を参考にしていただけると幸いです。




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