一人が長年同じ仕事を続ける『勤続年数』は、年々短くなっています。

それは出産や高齢などの抗えない理由から、転職しやすくなっている風潮から様々です。

新しい仕事を始めたくなったり、始めざるを得なかったり、このような状況はこれからも続くものでしょう。

そんな折に新しい仕事を始めた時、始めようと思った時、下準備があるのと無いのとでは大違いです。

働くための心構えや、準備、入ってから慣れるまでのことなど、予め予習しておきたいものです。

誰でも最初は新人なもの。

自分が新人だった頃の復習をしたり、これからの仕事への予習をして、新しい仕事に望みましょう。

そのための心構えや、新人ならではの困り事と対策も見ていきましょう。

新しい仕事に就いたときに大変なこととは?

いざ新しい環境に入ると、戸惑うことは少なからず出てきます。

期待と同時に不安も出てくるものです。

そんな絶対にぶつかってしまう壁と、すぐに出来る対策を紹介します。

知らない環境に入ること

新しい仕事が始まって最初にぶつかる壁は、今まで暮らしてきた世界と環境が異なる場所に入るということです。

これから始まる未知の世界にワクワクするのか、それともドキドキするのか、この緊張感も新しい仕事始めならではのことです。

仕事内容、勤務地、仕事仲間、ルールも何もかも違う世界に置いてきぼりにならないか、不安になることもあります。

対策:とにかく時間をかけて慣れていく

新しくペットを飼った時、一番最初にしてあげられることは『ほうっておくこと』です。

好き勝手に冒険させて環境に慣れさせるためです。

実は人間も同じです。

知らない環境に慣れるには、時間をかけて馴染んでいくのが一番です。

自分の好奇心のままに動き回る動物たちのような気持ちで、仕事場周辺や最寄り駅など、通勤しながら徐々に慣れていくようにしましょう。

一気にやろうとせず、時間をかけていくのがコツです。

私の場合

自分の目で見て、自分の足で歩いて、周囲の環境を覚えることから始めました。

通勤のルートを変えてみたり、職場周辺の店を利用してみたり、その土地から覚えようとしました。

引越し先に馴染むために、周辺を散歩するのと同じようなものです。

新しい職場仲間との人間関係

職場には必ず人間が居ます。

新しい環境には、新しい人間関係はつきものです。

人見知りだったりあがり症だったりすると、この出会いは想像するだけで緊張してしまいます。

自己紹介が苦手な人の場合は、自分の番が来るまで動悸がしっぱなしで、これだけで疲れてしまいそうです。

対策:緊張は誰でもしているものと考えて!

実は新しく入った人のように、新しい仕事仲間の方も緊張しています。

どれほどの年代で、前職は何なのか、名前を覚えてあげられるか、実際に会うまでドキドキしています。

気が高ぶっているのは自分だけではありません。

人間同士ですから、相性がいいも悪いも有りえます。

前職や学校での今までの自分の身の振り方を思い出し、肩の力を抜いて向き合っていきましょう。

お互い様だと思えば、少しはリラックスできるでしょう。

私の場合

まずしたことは、「新人を歓迎している人を捜す」ことです。

後輩が出来て嬉しいとか、新しい仕事仲間を快く迎えることの出来る人は、どこの職場でも必ず居ます。

そんな人に甘えさせてもらうのです。

他の仕事仲間のことも含め、聞いたことでも聞いてないことでも積極的に教えてくれます。

新職場のルールと自分のルールの相違点

職場には職場ごとのルールがあります。

ゴミ捨ての時間や出退勤の方法、休憩時間、大きいものから細かいものまで、なんでもあります。

今までの職場や学校では問題なかったものがアウトになったりします。

髪の色だったりアクセサリーだったり、仕事着の色の指定だったりします。

対策:不明瞭な点は積極的に解消していくクセを身につける

新しく入った場所の事が解らないなど、ごく当たり前です。

まだ覚えていないようなルールを押し付けてくる人はそうそう居ません。

解らないこと、大前提として覚えておきたいルールは、積極的に聞きましょう。

仕事の仕方だけでなく、職場のルールもメモしておくといいでしょう。

私の場合

職場の人に聞いても、人によって違うことを言うのはザラです。

そんな時は直属の一番地位の高い人に聞きました。

知らないルールはほとんど無いので、困ったら地位の高い人を優先的に質問しましょう。

また職場の掲示板や掲示物も目を通しましょう。

見過ごしがちですが、求めている答えが載っているかもしれません。

新しい仕事に慣れるまでのポイント

新しい仕事を覚えるには、時間がかかって当然。

職場の人も解りきっています。

しかし早く一人前にもなってもらいたいもの。

自分も早く戦力になりたいと思うものです。

こういう時はがむしゃらに働くのではなく、早く仕事になれるまでのポイントを押さえた上で行動するようにしましょう。

それらは自分の心がけ次第です。

謙虚な心も忘れずに。

自分は階級最下位と自覚すること

職場では自分は、ここで一番の格下だと思うことです。

引き抜きで他社に入った人も然りです。

周りの人に助けてもらいながら育つのが新人です。

若手のつもりで新鮮な気持ちを忘れず、周囲に敬意を持って行動するようにしましょう。

自分一人で成長しようとせず、周囲の力を大いに借りて成長していけばいいのです。

とにかくメモメモ!

大切なこと、忘れてはならないことはすぐに字に起こします。

新しい環境は、記憶だけでは覚えきれない事だらけです。

後から見て解るように簡潔に、読みやすい字でゆっくり書きます。

やって盗むより『見て』盗む

仕事は自力で覚えるものですが、キャパオーバーしないように配慮しながらでないといけません。

即ちキャパ分は『やって』覚え、キャパオーバー分は『見て』覚えます。

「やらなきゃ覚えられない」という人も居ますが、そもそもどうすればいいのか、正しいやり方を見せなければ、正しい知識は身につきません。

盗み見でも覗き見でも、とにかく見て覚えましょう。

ボーッと眺めているだけでも、人間案外覚えられるものです。

慕うべきはボスでなく中堅

仕事のノウハウを理解していて、ルールも解りきっているのが理想の先輩です。

しかしいきなり職位の高い先輩より、もっと身近な中堅レベルの人を手本にします。

バイトリーダーや5年近く在籍しているパートなど、ずっと身近な人をお手本に、仕事も職場の渡り方も覚えていきましょう。

新しい仕事を通して得られるもの

新しい仕事は自分の経験値が増えるだけではありません。

新しい知識が身についたり、出来ることが増えたり、ただ「新しい仕事をやった」では終わらないのです。

ここで得られるものは決して無駄にはなりません。

報酬はもちろんですが、自分の今後の人生のにたいへん役に立つ「得物」を紹介します。

新しい知識を得られる

人生経験が多いほうが、人間充実した人生を送れます。

知らないことより知っていることを増やすのは、何も無駄になりません。

今まで知らなかったことを知ること、出来るようになることが、新しい仕事場で得られる一番の財産です。

新しいスキルを得られる

知識だけでなく技術面も磨けます。

料理が苦手な人が飲食店に入って料理上手になった、接客が苦手だったけど苦手意識が強かっただけで上手く出来るようになった、など、仕事の幅が広がるのは新しい職場ならではです。

世間ではトリビアと言われるような知識も、業界では当たり前だったりします。

スキルも知識も身に着けてしまえば、もう立派なプロです。

交友関係を広げられる

色んな人と接していくことで、どういう風付き合えば上手くいくのか、どう対処したらいいのかが解ってきます。

対人スキルが高まってコミュニケーションのレパートリーが増えると、人間関係の上達も図れます。

新しいコネも手に入ります。

新しい仕事がどうしてもつらい時は

せっかく新しい仕事を始めたのに、なんだか肌に合わない、上手く馴染めないことも出てくるかもしれません。

向き不向きの問題なのか、職場の空気なのか、その原因からまずが探してみましょう。

原因が見つからなかったり、どうしても解決できない時は、そのまま無理をせず、少し考えてみましょう。

リフレッシュタイムが重要

仕事のことを忘れられる時間を作ります。

趣味でもテレビでもゲームでも、とにかく職場の人間の顔すら忘れられる環境を作るのです。

必至に勉強する受験生より、適度に休む受験生の方が合格するものです。

仕事帰りに寄り道したり、ちょっと一服したり、風に当たってみるのもいいです。

意図的に忘れようとするのではなく、自然に忘れてしまえるような方法を見つけましょう。

悩みはしまい込まず口に出す

先輩と上手くいかない、頭では覚えている作業なのに手が動かない、どうしても出来ない作業があるなど、悩みはつきものです。

友人・家族・恋人、誰でもいいので吐き出してしまいましょう。

電話や対面など、自分の言葉で直接吐き出せるのがベストです。

対面で吐き出せない状況の時は、SNSでちょっと愚痴るだけでもいいのです。

会社名や個人名は絶対に出さないのはもちろん、少し調べれば特定できてしまうような情報も避けるのを忘れずに。

最悪の決断はしっかり考えてから

「辞めたい」とフッと考えてしまうと、その後はずっと辞めることばかり考えてしまいます。

辞めた後のことなど考えているひまもなく、半ば衝動的にそんな気持ちになることもあるでしょう。

しかしその時のノリには流されないように。

一日で辞めてしまう人も多いご時世ですが、「そんな人が居るなら自分も……」と思ってはいけません。

そのまま辞めたらきっと後悔することになります。

新しい仕事の始めどきは?

極めたいものが見つかったとき

テレビで見た、街頭で見かけたなど、きっかけは何でも構いません。

この世界に入ってみたい、この仕事をやってみたいと思い始めたときです。

三日坊主ではなく、仕事として『プロ』として考えた時、その道でやって一流になりたい、一流にはならなくても、その道のプロとして食べていけるようになりたい、と思えたら始め時です。

『思い立ったが吉日』です。

新しい土地に移ったとき

引っ越しなどで新天地に移った時、まずは仕事探しから始めませんか?

そんなときに慣れ親しんだ仕事ではなく、これをきっかけに新しい仕事を探してみましょう。

土地勘も何もまっさらな状態からのスタートですから、新鮮な気持ちで仕事に臨むことが出来ます。

新しい場所での新しい生活の彩りの一部にもなります。

『やってみたい』が『やりたい』に変わったとき

「やってみたい」と思いながら新しい仕事を探しているとき、気持ちが「やってみたい」から「やりたい」になったときが始め時です。

ぼんやりと眺めている段階では、新しい仕事に飛び込む『覚悟』が出来ていない状態なので、初め時とは言えません。

新しい世界に飛び込むには万全の準備と心構えが大切です。

決心がついてから動いたほうが、新しい仕事の良し悪しにもすぐに慣れることが出来ます。

仕事を新しくしないほうがいいときも

漠然と思い浮かべていたり、イメージがはっきりしない時は、ちょっと足を止めたほうがいいでしょう。

勢いで飛び込んで失敗してしまった時に取り返しがつきません。

また「今の仕事が嫌になった」「飽きた」などといった短絡的な理由も避けるべきです。

新しい仕事も「飽きた」といって辞めてしまうことになりかねません。

いずれにせよ『その場のノリ』と『勢い』だけで物事を進めようとせず、新しい仕事の大まかな知識や環境の変化・人間関係など、いろいろな覚悟を決めてから臨むようにしましょう。

まとめ

新しい仕事は楽しみな半面、緊張したり戸惑ったりすることが多いものです。

その道のプロだって、始めたばかりのときは何も知らなかったのです。

誰だって通る道なのですから、力まず自然な立ち居振る舞いを心がけましょう。

仕事が始まってしまえば、後は現場で、職場で周りの人に囲まれて、いろんな事を教えられて、いろんな事を覚えながら働くだけです。

厳しい人も居るかもしれません。

仕事人間で堅物の人も居るかもしれません。

そんな人は前の職場にも居たはずです。

自分の経験・体験・記憶をフルに活用すれば対処できます。

また、そんな力を身につける事が出来るのも新しい仕事の魅力です。


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