2019年12月11日

産休、育休制度の取得について理解を示す会社が増え、結婚して家庭に入り家事育児に専念する主婦になる女性が減り、共働き世帯が増えてきました。

そこには魅力的なメリットが多々あるからです。

しかし、共働きにはメリットだけでなくデメリットも存在しています。

デメリットについてしっかりと理解をしてリスク管理をしていかないと結婚生活自体が上手くいかなくなってしまうという事態にも陥りかねません。

ここでは共働きのメリットとデメリット、共働き生活を円滑に進めていく方法をご紹介します。

共働きを円滑に進める上での6個の注意点

共働きを始める際にはどんな生活が待っているのか、想像するのはなかなか難しい事です。

また、メリットばかりに目が行ってしまい、リスク管理が疎かになってしまうと予期せぬ問題にぶち当たり、夫婦間に亀裂が生じてしまう場合があります。

共働きは円満に円滑に進めていかなければなりません。

家庭のために共働きをしているのに、家庭が円満でないと本末転倒です。

ここでは共働きを円滑に進める上での注意点を6個ご紹介します。

すれ違い生活

夫婦がそれぞれに職を持ち、外で仕事をしているとどうしても生活にすれ違いが起きてしまいます。

些細なすれ違いを放置しておくと、後々大きな問題に発展してまう事もあります。

すれ違いが多ければ多いほど、その分決めておかなければならないルールが増えてきます。

休みが真逆の職種には注意する

「技術者の夫の休みは土日、サービス業の妻の休みは火曜水曜」と、職種が違うと休日も違います。

休みが真逆の職種に就いている夫婦はすれ違いが多くなるという事を理解しておかなければなりません。

お金の管理

それぞれに収入があると、どんぶり勘定になってしまうケースが多く、お金の管理が疎かになりがちです。

お金の管理は意外と大変で大きな労力を必要としますが、しっかりと管理を行っておかないとせっかく共働きをしているのに、なかなか貯金が貯まらないといった事態に陥ってしまいます。

お金の管理がしっかりと出来ていないと夫婦の揉め事に発展してしまいがちなので注意が必要です。

家事の分担

掃除、洗濯、炊事、子育てなど共働きをしていると仕事以外にもそれぞれに負担をしなければいけなくなります。

外で忙しく仕事をした後に家事をこなさなければいけないのは大きな負担となります。

また、家事についても「やり方が違う」「雑にしている」などクオリティに差が出てきます。

その差は多少なりともお互いにストレスを感じてしまいます。

家事の方法や家事の分担については事前にしっかりと確認をしておかなければなりません。

病気について

共働きをしていて、どうしても避ける事の出来ないのが「病気や怪我」です。

一方が病気や怪我になっても共働き世帯の場合、付きっきりで看病をするという事が出来ません。

保険や常備薬を多く用意しておくという備えをする事は出来ますが、病気や怪我自体を避ける事は出来ません。

子育てについて

共働き世帯の持つ一番の注意点はやはり子育てについてです。

子育て、教育の方法が違うと夫婦間で大きな問題になります。

食べ物や飲み物、テレビの視聴時間や、勉強時間や方法について事細かく決めていかなければなりません。

また、子供の保険証やおくすり手帳などの管理なども非常に重要となりますので、特に注意が必要です。

共働きのメリットとは?

共働きが注目されているのは、魅力的なメリットが多くあるからです。

ここでは共働き世帯のメリットをいくつかご紹介します。

世帯収入が上がる

やはり一番の魅力は世帯収入が増える事です。

収入が増え、お金にある程度の余裕が生まれると精神的な余裕も出てくるようになります。

基本的に問題の多くはお金があれば解決をする事が出来ます。

夫婦それぞれの収入が多く無くとも、世帯収入を増やす事で将来的にマイホームの購入や教育にお金を掛ける事が出来ます。

働き手が2人いる事でリスクを軽減できる

一家の働き手が怪我や病気で働けなくなるなど、万が一の際にも家庭に働き手が2人いる事で収入の激減のリスクを多少なりとも回避する事が出来ます。

また、大手企業でも経営破綻、倒産、リストラとリスクを抱えていることから、共働きは賢い選択のひとつであると言えます。

これはひとつの会社に固執せず、常に転職を視野に入れたり、副業をするといった事と通ずる考え方のひとつです。

いかにリスクを分散させるか考える事も現代社会では重要な仕事に対する考え方です。

正社員として働いていると出産の際などに「産休」を取る事が出来る

正社員として働いていると産休や育休の制度を取得する事が出来て、収入を得る事が出来たり、早い段階で職場復帰をする事が出来ます。

しかし、産休が認められる期間の問題から妊婦さんの「つわり」の辛い時期にも働かなくてはいけなくなります。

また、子供を保育園に入れる前提で出産をする事になりますので、事前に夫婦で話し合いが必要です。

それぞれのコミュニティを持つ事でストレスを軽減出来る

女性は家庭だけでなく外で働き、コミュニティを持つ事でストレス発散にもなります。

子育てをしている女性の方は職場で「ママ友」を作って情報交換をする事も出来ます。

家庭で家事と育児に追われているとなかなかストレスを発散するのが難しく、夫に当たってしまいがちですが、外で仕事をする事で良い気分転換にもなります。

仕事に対しての理解をし合う事が出来る

共働きをしてお互いが仕事をして、お互いで家事と育児を分担する事でお互いの理解を得る事が出来ます。

仕事と家事を完全にそれぞれに分業するよりも、精神的、肉体的にもストレスや疲労を軽減する事が出来ます。

共働きのデメリットとは?

メリットを読んで、前向きな気持ちになります、デメリットもしっかりと理解をしてから共働きを始めなければなりません。

共働きのデメリットを無視してリスク管理をする事は不可能です。

メリットとデメリットを比較して、自分の家庭のライフスタイルや目標などに合った働き方をするようにしましょう。

突然の休みを取るのが大変

冠婚葬祭や子供のイベントで2人が休みを取る事が難しい場合があります。

特に業種が違うと繁忙期の違いや休日の違いから同じ日に休みを取るのが難しくなります。

子供の運動会などで休みを取る事が出来ずに夫婦のどちらかだけが参加する事になると子供にさびしい想いをさせてしまう事があります。

夫婦間では仕事のついて理解を得る事は出来ますが、子供や親戚から理解を得るのはとても大変な事です。

すれ違いが起きてしまう場合がある

時間的なすれ違いから、夫婦の会話が減ると、気持ちのすれ違いが起きてしまう事があります。

また、金銭的に自立する事から、夫婦がそれぞれに依存する事がなくなり、それもまたすれ違いを加速させてしまいます。

共働き世帯が抱える最も大きな問題のひとつが「時間的なすれ違い」から生じる「気持ちのすれ違い」です。

出産や子育てで退職をするのが大変

正社員として働いていると産休や育休を取得する事が出来る反面、寿退社をする事が難しくなります。

そもそも、社会的な労働力の担い手として産休や育休制度を充実させて、退職では無く休職として扱い、仕事を続けてもらうというのがこの制度の狙いのため当然ではありますが、産休や育休の取得実績の高い職場では逆に退職をするのを考えている場合は難しくなってしまいます。

ルールを決めなければならない

共働きをすると家事の分担や子育て、教育、お金の管理など決めなければいけないルールが多くあります。

仕事が忙しく家事が疎かになってしまうと、相手にストレスを与えてしまう事があります。

ルールを決めるとルールを守らなくてはいけなくなります。

そのこと自体が夫婦間での揉め事やすれ違いに発展してしまう場合があります。

共働きでも生活を上手く進めていくために

協力者を多く持つ

お互いの両親や兄弟、または親戚など協力をしてくれる人を多く持つ事をおすすめします。

親を頼りにしたくないと考える人も多くいますが、残業で子供のお迎えにいかなければいけない、病気や怪我で看病をしてもらう時など、信頼のおける協力者を多く持つ事で共働き世帯の抱える問題や不安を解消する事が出来ます。

常日頃から近しい人とはしっかりとコミュニケーションを持ち、いざとなった時に助けてもらえるように努めましょう。

2人が休みの日を決めておく

結婚記念日や誕生日、年末年始など、2人が大切だと考える日を事前に話し合い、休みとまではいかなくとも真っすぐ家に帰る日を決めておきましょう。

「この日は結婚記念日なのに」「正月くらいは家族で過ごしたい」など夫婦間でも価値観が違う場合がありますので、言わなくとも分かっているはずと考えずに話し合う事が大切です。

「報」「連」「相」を大事にする

基本的な事ではありますが、報告、連絡、相談の報連相を怠らないようにしましょう。

時間的なすれ違いなどから、伝える事が難しい場合もありますが、報連相を怠ってしまうと大きな問題に発展してしまう場合もあります。

家で話す事が難しい場合はLINEや電話を使って伝えるようにしましょう。

お互いを気遣う気持ちを持つ

共働きをしていると、仕事をして家事をするのが当たり前になっていきます。

ルールを決める事で更にその考えは強くなります。

しかし、仕事をして家事をする事はとても大きな負担になります。

その事についてはお互いが最も分かっているはずなので、常にお互いを理解し、感謝の心、労いの心を持って気遣いをしてあげるようにしましょう。

お互いの生活にすれ違いがあるからこそ、気遣いがとても重要で大切な事です。

お金の管理を明確にしておく

お互いの収入をキッチリと把握していなくとも、毎月の生活費、貯金額、食費、娯楽費などを管理しなくてはいけません。

冠婚葬祭など突然の出費の際に使ってもいい貯金、手を付けてはいけない貯金を明確にしておかないと大きな問題になります。

世帯収入が上がり、金銭的、精神的な余裕が出てきたとしても、お金の管理を怠ってしまうと貯金が上手く進まないなど、本末転倒になってしまいます。

2人の目標を持つ

共働きをして貯金をする事が出来るようになったら、その貯金の使い道や目標を明確に持つ事で仕事や家事のモチベーションに繋がります。

目標の設定が曖昧だと、支出の大して不透明な部分が出てきてしまうので夫婦間で共通の目標を持つようにしましょう。

共通の目標を持つ事で夫婦が励まし合い、協力をし合う事が出来ます。

家事代行サービスを利用する

週に一度、月に一度など頻度を決めて家事代行サービスを利用する事をおすすめします。

家事代行サービスをお金を払ってプロに依頼する事で夫婦の肉体的、精神的な負担を軽減する事が出来ます。

また、プロに頼み家の掃除が隅々まで行き渡ると家での休息の際にも、より疲れを癒す事が出来ます。

共働き世帯の数

2000年代以降、共働き世帯は増加の一途をたどっています。

年齢別で見ても、女性の20歳から24歳頃に一度結婚や子育てのため、退職数は一時的に減少しますが、その後職場復帰や共働きを始めてその割合は増加しています。

公的な情報として総務省統計局の「労働力調査」によると、約6割の家庭が共働きを選択しています。

世帯収入を増やすため、女性の働き方が変わって来た、女性が働きやすくなったなど理由はたくさんありますが、共働き世帯は珍しい事では無くむしろメジャーな選択です。

また、共働き世帯は今後も増え続ける事が予想されます。

在宅ワークについて

女性の働き方として、近年では在宅ワークにも注目が集まっています。

家でシールを貼ったりする内職だけでなく、パソコンを使って仕事をする事が出来ます。

外で仕事をするよりも、大きな収入を得る事は難しいですが、働きやすさ、子育ての合間にも簡単にする事が出来るといった理由から人気が高まっています。

しかし、共働きのメリットでもある「外でコミュニティを持つ事」が出来なくなります。

また、家庭にいる事から家事や育児に追われながら仕事をしなければいけません。

在宅ワークは夫から仕事としての認識が低く、家事の分担や協力を得るのが難しいといった問題点もあるので、事前に夫婦で話し合いをする事をおすすめします。

まとめ

リスクを軽減する、収入が増やすといった魅力的なメリットあるため共働きは当たり前の選択のひとつでもあります。

しかし、共働きのデメリットや注意点をしっかりと理解しておかないと夫婦の間に亀裂や溝が生じかねません。

事前に話し合いをして、目標や目的を明確に設定をして労いと感謝の心を持つようにして、円満な家庭作りにが出来るようにしなければなりません。

女性の労働力と勤勉さに社会が理解を示し、女性の働きやすい環境は着々と作られています。

結婚をして出産をして子育てをしていても、自分のやりたい仕事、自分の得意な仕事を選択する事が出来る社会になってきています。

夫婦で話し合い、円満な家庭の中で、円滑に共働き生活をする事をおすすめします。



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人の悩みを聞くことが仕事の社会福祉士は、とてもストレスを感じやすい職種と言われています。人の役に立ちたい!と高い志を抱いて社会福祉士を目指したものの、理想と現実のギャップに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?人の相談に乗るばかりで、自分が悩みを抱えてしまっては本末転倒です。世の社会福祉士はどのようなことに悩み、どう解決しているのでしょうか?社会福祉士に多い悩みとその解消法をまとめてみました。社会福祉士の悩みで多い5個のこととは?まずは、社会福祉士がどんな悩みを抱えやすいのかを見てみましょう。孤独を感じやすい社会福祉士は施設や病院に何人もいるわけではなく、1人で業務をこなすケースも少なくあり