仕事は、人生を大きく左右するもの。

日々の生活に影響を与えるのはもちろん、自分のアイデンティティにもなり得るものです。

だからこそ、嫌なことがあってもすぐに会社を辞めるわけにはいかないし、転職ばかりを繰り返すわけにもいきません。

とはいえ、辛い仕事とずっと付き合い続けるのは体にも心にも毒。

心身が病む前に、何らかの形で決着をつける必要があります。

そこで今回は、「仕事を辞めたい」「転職をしたい」と考える方のために、仕事を辞めるべきかどうかのチェックリストをご紹介いたします。

本当にいま辞めるべきなのか、この記事を読みながら考えてみてください。

また、辞める前に考えておくべきことについてもまとめますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

会社を辞めたい時ってありますよね

「業務量が多くて残業ばかり……。」

「仕事が合わないのか、どんなに頑張っても成果が出ない……。」

「職場の人間関係がうまくいかず、毎日出社するのが辛い……。」

このように、仕事を辞めたいと思う理由は様々。

仕事そのものに関する理由もあれば、人間関係など外的な要因であることも少なくありません。

とはいえ、仕事を辞めてしまえば収入はゼロ。

明日からの生活に困ってしまいますよね。

しかし、だからと言って無理矢理仕事を続けるというのも、心には悪影響。

心身が病んでしまったら働くことは愚か、外に出ることすらできなくなってしまうかもしれません。

では、今の仕事、いつ辞めたらいいのでしょうか。

まずは下記のチェックリストで、ご自身の状況を確認してみてください。

本当に辞めるべき?辞めるべきかどうかの10個のチェックリスト

仕事を辞めるか否か迷ったとき。

下記のチェックリストで、ご自身の気持ちとご自身を取り巻く環境について考えてみてください。

回答は、「はい」か「いいえ」の二択。

全て目を通していただき、最終的に「はい」が多かった方は気持ちにも環境にも多くの不満を抱えているということ。

転職を考え始めてもいいかもしれません。

現在の給料に満足していない

仕事における対価といえば、お金。

もちろん、それ以外にも成長であったり達成感であったりと得るものはたくさんありますが、生死に関わる重要なものと言えば賃金です。

だからこそ、現在会社から支給されている賃金に納得できているかどうかというのは、会社を辞めるか否か迷ったときの判断基準になります。

判断のポイントは、単純に給料が高いか低いかではありません。

あくまで「仕事量に見合っているか」という観点からジャッジしてみてください。

長時間働いている割りには少ない、重要な役割を担っているのに一般社員と変わらないなど、仕事量に比べて賃金が少ない場合は要注意です。

毎日の業務量が多すぎる

上記では「仕事量と賃金が見合っているかどうか」を一つの判断基準としてあげましたが、賃金が多くても仕事量が多すぎるというのは考えもの。

早朝出社や残業しないとこなせないほどの仕事量であったり、休日も仕事をしないと終わらないような量であるならば転職を考えてもいいかもしれません。

また、業務量だけでなく業務内容が多すぎるというのも注意のポイント。

営業なら営業、マーケティングならマーケティングとそれぞれ仕事を言い渡されているかと思いますが、担当業務以外の仕事も任されているようなら要注意。

それぞれが広く浅い仕事になってしまう可能性もありますし、その結果何かがトラブルが起きたとしても責任を取り切れません。

業務量、業務内容の量に異常がないか振り返ってみてください。

残業は毎月40時間以上である

上記にも通ずる内容ですが、残業時間も仕事量や会社の体制をジャッジするのに重要なポイント。

繁忙期でもないのに40時間以上残業している月が続いているというようであれば、業務量が個人の力を上回っている可能性があります。

今は何となくこなせていたとしても、いずれガタはやってくるもの。

そうなる前に見切りをつけてもいいかもしれません。

また、残業時間については36協定(サブロク協定)という法定外労働時間や法定休日労働について定めたルールで上限時間が決められています。

一部該当しない職種もありますが、1ヶ月あたり45時間を超える残業時間は違法とされているのです。

したがって、あまりにも残業が続いているという方は、いまの会社を辞めるか否か考えてもいいかもしれません。

職場の人間関係が良好ではない

仕事内容に満足していたとしても、職場の人間関係に悩むという人は多く存在します。

性的な嫌がらせを受けるセクシュアル・ハラスメントや、優位な立場にある上司や先輩が劣位にある部下や後輩に圧力をかけるパワー・ハラスメントは、今や大きな社会問題。

同期や同僚によるいじめや嫌がらせというのも、職場における対人関係の問題のひとつです。

自分がそれら問題行為の対象であるならば、そのストレスは尋常なものではありません。

対象でなかったとしても、身近でそんな問題が起きていたら嫌な気分は拭えないもの。

「次は自分かもしれない……」なんて考え始めたら、精神的にはかなりのダメージを受けます。

逆に、職場の人間関係が良好であれば、多少仕事が辛くても頑張れたりしますよね。

難しい仕事に直面したときなども助け合うことだってできます。

したがって、職場の人間関係が良好でない場合は、転職を考えてもいいかもしれません。

苦手な同僚・先輩・上司はこれからも会社にいそうである

上記でも述べましたが、職場の人間トラブルは決して少なくありません。

しかし、「どうしてもこの仕事を続けたい!」と思う方もいるでしょう。

そんなときは、問題を起こす人物がこれからも会社にい続けそうかどうかを考えてみるというのも、辞めるか否かを判断するいい材料になります。

残念ながらトラブルメーカーやいじめの主犯格が会社にいる限り、その会社の人間関係が改善される見込みは低いです。

もしその人物が左遷や転職などの理由でいなくなるようならぜひともそこで仕事を続けていくべきですが、そうでないなら転職を考えた方がいいかもしれません。

楽しそうに働く友人に会うのが辛い

なぜか我々は仕事で辛い問題に直面しているときも、「大丈夫、大丈夫」と現実から目を逸らしがち。

しかし、それを隠し切れなくなるのが、楽しそうに働く友人や知人に会ったときです。

友人の仕事に関するやりがいの話や活躍した話、楽しさなどを聞いていると、徐々に自分の現状に目が向いてきます。

その時、自分自身も友人と同じように胸を張れる話ができればいいのですが、何と無く現状に負い目を感じたという人は要注意。

自身の状態に満足していない、何か悩みや不安を抱えているという可能性が高いです。

あまり人と比べすぎるのはいいことではありませんが、自分一人で判断できない場合はキラキラ働く友人と一席設けてみるのもいいでしょう。

日曜日の夜になると気持ちが沈む

日曜日の夕方くらいから、急に気分が沈むという方は要注意。

倦怠感や体調不良も現れるようならさらに注意が必要です。

財布や携帯を落としたというような明確な理由があって凹んでいるのなら問題ありませんが、「明日からまた仕事か……」と落ち込んでいるなら大問題。

これは「サザエさんシンドローム」とも呼ばれ、軽いうつ病の一種であるとする説も存在します。

現在仕事を辞めようか迷っているという人は、次にくる日曜日の夕方ごろの自分をよく観察してみてください。

平日の朝や通勤中、または出社後に体調が悪くなる

昨晩までは何ともなかったのに、朝起きて会社へ行く準備を始めた途端体調が悪くなった……。

何とか家を出て電車には乗ったものの、電車の中で急激な体調不良に襲われてることがよくある……。

会社に着き、自分の席に座った途端ひどい倦怠感に襲われる……。

こんな症状に心当たりはありませんか?

実はこれらも「新型うつ」と呼ばれ、うつ病の一種とされています。

特徴としてあげられるのは、会社にいないときは全く普通で何の不調もないのに、会社に行こうとしたり会社に入ったりした途端に体調不良に陥るということ。

「怠けだ」「甘えだ」と批判されることも多いのですが、症状によっては病気であることが正式に認められています。

もし症状に心当たりがある方は非常に強いストレスを抱えていると考えられますので、転職の考え時かもしれません。

休みの日も会社のことを考えてしまう

会社が休みで仕事がない日は、思いっきりリフレッシュしたいもの。

プライベートが充実することでストレスはだいぶ解消されますし、「また仕事を頑張ろう」という前向きな気持ちが生まれてくることもあります。

しかし、仕事がないのにも関わらず会社のことや仕事のことばかり考えてしまうという人は要注意。

好きで考えているのなら構いませんが、自然とそちらにばかり気がいってしまうというのであれば危険です。

仕事や会社にとらわれ過ぎてしまっている可能性がありますから、一度離れてみてもいいかもしれません。

疲れが取れない、日々倦怠感を感じる

寝ているはずなのに疲れが取れない、休んでいるはずなのにいつも倦怠感を感じるという方も要注意。

上記にも通じますが、帰宅後や休日も会社や仕事にとらわれてしまっている可能性が高いです。

体を休ませているつもりでも頭が休んでいないため、疲れや倦怠感が取れないのです。

また、慢性的な疲労感や倦怠感はうつ病の症状の一つでもあります。

あまり続くようであれば心にも体にも良くありませんから、転職を検討してみてもいいかもしれません。

辞める前に考えるべき7個のこと

上記のチェックリストで「はい」の方が多かったという方は、転職の考えどきといっても過言ではないでしょう。

しかし、今すぐに辞めるというのはやや危険。

事前にきちんと準備しておくべきことがあります。

辞める前に考えておくべきことについて下記にまとめますので、転職を考え始めた方はぜひ参考にしてみてください。

変えたいのは「仕事」か「会社」か

働いている中で、何らかの問題に直面したとき。

さらにはそれがきっかけで「辞めたい」と考え始めたとき。

その原因は「仕事」にあるのか、はたまた「会社」にあるのか明確しておきましょう。

仕事が合わない、やってみたいことと違うなど、問題が「仕事」にあるのであれば次の転職は職種自体を変えたほうがいいことがわかりますし、パワー・ハラスメントを受けた、会社の方針と合わないなど、問題が「会社」にあるのであれば次は同業他社へ転職したほうがいいことがわかります。

仮に、本当は仕事が合わないのに、それを会社のせいにして同業他社へ転職してしまったら、また同じ問題に直面する可能性は高いですよね。

そういったトラブルを未然に防ぐためにも、辞めたい理由は「仕事」か「会社」かはっきりさせておきましょう。

職場の環境が変わる可能性はないか

上記の問い結果、辞めたい理由が「会社」にあると判断された場合。

会社の環境が変わる可能性はないかを一度考えてみましょう。

もしソリが合わない上司がいるのであれば、その上司が異動する可能性はないのか。

もしくは自分自身が異動する可能性やその手立てはないのか。

転職は悪いことではありませんが、繰り返しすぎるとキャリアに傷がつきますし、何より労力が必要です。

無駄に時間や力を使わないためにも、職場の環境が変わりそうor変えられそうなのであれば、もう少しそこで頑張ってみるのもありかもしれません。

今の会社は自分が辞めた後も回るか

もう辞めてしまえば正直関係のない話ですが、一応考えておいた方がいいのは自分が抜けた後の会社の状況について。

人が1人減ればその分仕事が浮くわけですから、当然誰かしらにしわ寄せが行きます。

それは仕方のないこと。

しかし、しわ寄せを自分以外の人間が解消できるのであればいいのですが、そうでないケースというのもあります。

その場合、あなたはあなたにしかこなせない重要な仕事をしていたということ。

つまり、あなたは会社から必要とされている人物である可能性が高いです。

本当に辞めるべきかどうか、もう一度考えてみてもいいかもしれませんね。

一時的に仕事を辞めても生活できるくらいの貯金があるか

転職活動は、意外と時間や労力が必要です。

現在の仕事と並行しながらできればいいのですが、なかなか難しいもの。

転職活動に集中したいのであれば、いまの仕事ときちんと蹴りをつけてからの方がいいという可能性もあります。

しかしその場合問題になるのが、仕事がない間の生活費。

一時的に仕事を辞めても生活できるくらいの経済力はあるのかどうか、事前にきちんと考えておいてください。

また、転職活動はお金も意外とかかります。

履歴書を買ったり送ったり、面接で各企業へ出向いたりと、小さな出費が続きます。

それらも加味して仕事を辞めても問題ないかどうか、考えてみてください。

いつまでに転職するか

抱えている仕事から解放されたとき、その解放感から思わずダラけてしまうという人も少なくありません。

いつもガチガチに縛られていたり、窮屈な環境から抜け出したりしたわけですから、その気持ちももちろん分かります。

しかし、その開放感に身を委ねていてはいつまでも次が決まらないもの。

次の仕事が決まらなければ、当然収入もありません。

そうなるとまた苦しい暮らしに戻ってしまうなんてことも。

それを防ぐためにも、転職するのであればいつまでに転職するのか、しっかりと明確にしておきましょう。

次にやりたいことは何か

会社を辞める理由が「会社」ではなく「仕事」にあったという場合。

次はどんな仕事をするべきなのかをしっかりと明確にしておきましょう。

やりたいことがあるという人は、それを実現できる仕事を探す。

特に目標ややりたいことがないという人は、まずはそれを見つけるところから。

おすすめの方法は、自分の好きなことややりたいことをできるだけ多く紙に書き出してみるという方法。

同様に、自分の嫌いなことややりたくないこともできるだけ紙に書き出してみましょう。

そしてそれぞれの項目の共通点を見つけ出してみてください。

人と関わることが好きなのか、物を作り出すことが好きなのか、何かを調べることが好きなのか。

そういった共通点を見つけることで、本当に自分がやりたいことや好きなことが明確になります。

その上で仕事を探せば、就職したときに「思ってた仕事と違う」なんてイメージの相違は生まれにくいはずです。

次の仕事に希望する条件は何か

同じミスを繰り返さないことが、仕事選びや転職成功の秘訣。

したがって仕事を変えようとしている人は、いまの会社をなぜ辞めようとしているのかをもう一度考えてみてください。

そして、同じ理由で辞めることがないように気をつけて会社を選んでみましょう。

また、辞める理由だけでなく、現職に抱えている不満や不安をたくさん考えてみるのもおすすめ。

完全に出し切ったら、それらの不満や不安が起こり得ないような会社を探してみましょう。

そうすれば同じ理由で悩むことも、会社を辞めることもありません。

もし条件がありすぎて困るというのであれば、上位3つくらいをベースに考えてみるのもおすすめです。

それだけでもだいぶイメージが固まりますし、企業も絞ることができます。

同じ悩みに苦しめられることがないよう、しっかりと考えてみてくださいね。

会社を辞めることが決まったら

悩んだ結果、会社を辞めることが決まったという人も、それで安心してはなりません。

辞めるなら辞めるなりに必要な対応というものがあります。

そこまで全部終わって初めて、仕事や会社から解放されるもの。

下記に代表的なものをまとめますから、こちらも参考にしてみてください。

同期や関係部署への報告

まず重要なのがこちら。

退職が決まったら、必ず同期や同僚、関係部署へは報告するようにしましょう。

辞めた後に退職を知ると、非常に気分が悪いもの。

もう関わることはないとしても、印象は良くありません。

特に同業他社へ転職するという場合は、退職後もなんらかの関係が続く可能性もあります。

後腐れなく辞められるよう、身近な人には早めに報告しましょう。

書類の整理

会社から出ていくわけですからしないわけにはいきませんが、書類の整理は非常に重要。

全部捨てるだけで済めばいいのですが、そうもいかないのです。

というのも、会社で扱う書類の中には社外秘のものがたくさんあります。

持ち出したり紛失したりするとあとあと面倒臭いことになりますから、処分なら処分、返却なら返却などきちんと処理しましょう。

業務の引き継ぎ

自分が辞めることになった以上、今まで担当していた仕事を誰かが引き継ぐことになります。

しわ寄せがいくわけですから、その人へお礼をするとともに業務を丁寧に教えてあげるのもマナー。

自分の手で片付けられるところまではしっかりと片付け、次の人がやりやすいようにまとめてあげるといいでしょう。

お世話になった人へのご挨拶

社内、社外問わず、お世話になった人へはきちんとお礼の挨拶に伺いましょう。

上記でも述べましたが、同業他社へ転職する場合は、現職での繋がりや経験が役に立ったりするもの。

いざとなったときに相談したり頼ったりできるよう、後を濁さないように退職することがベターです。

退職後は全く関係を持たないということが分かっていたとしても、大人であればきちんとけじめをつけるのがマナー。

取引先へは足を運んで挨拶をする、社内の人にはお礼とともにお菓子を配るなどし、円滑な関係が続くようスマートに去りましょう。

まとめ

以上、会社を辞めるべきかどうかのチェックリストと、辞める前に考えておきたいことについてまとめました。

転職はみなさんの人生における大きなターニングポイント。

良い結果を生むこともあれば、時に悪い結果を導いてしまうこともあります。

転職を成功させるコツは、事前にしっかりと現状・自分と向き合うこと。

これに尽きます。

まずはチェックリストで自分が本当に辞めたいのか、もしくは辞めた方がいいのかを確認してみましょう。

そして転職する決心が固まったのであれば、手放すべきものは何なのか、次はどうしたいのかについてを考えてみてください。

イメージが膨らめば膨らむほど、成功には繋がりやすいもの。

もちろん、しっかりと考えた結果「やっぱり今の会社のままがいい」という答えにたどり着くのも正解の一つ。

誤った選択肢を選ばずに済んだのですから、大金星と言えるでしょう。

現在仕事に悩んでいるという方はこの機会をチャンスと捉え、ぜひご自身と向き合ってみてくださいね。