今回は、何のために働くのかという事について書いてみたいと思います。

働いてお金を稼ぐと言う事は、殆どの人が生活の為に必要な事ですよね。

余程の資産家やジャングルや山の中で野性的に暮らしていない限りお金を稼がなければ、食べる事も侭ならない世の中です。

自然にあるがままの動物としての生き方では働く必要は無く、その日の食べ物を見つければ良いのです。

私がやっている芝居の世界などは全てが虚構の世界で、その世界の中で心を扱う仕事を選んで生きています。

虚構であるが故にその中でもがきながら、楽しんでいる虚構の人間を描き、観客に訴えかける仕事なのです。

そこには見た人の感情と言う紛れもない真実が発生します。

きっと私の生き様は、その真実にしがみついているだけなのかも知れません。

私の考えを冒頭で少しご紹介しましたが、世の中には様々な仕事がありますが、そもそも働くとはどういうことなのかをこれから一緒に見ていきましょう!

何のために働くの?

働く事には2つの理由が存在していて、お金が無ければ家族を養う事も出来なくなりますし、ご飯を食べる事も侭ならなくなる為、生きるために働いてお金を稼がなければならないと言う理由と、仕事に於いて作品を通じて多くの人に色々な人生を見て頂いて、泣いたり笑ったりして心豊かに過ごして欲しいからと言う理由が在ります。

生活の為

商業芝居で仕事する事でそれなりのギャラを貰う事が出来る為、生活としてはギャラの高い案件は助かります。

それなりの神経を使ったりする苦労等があり、ストレスも少なくはありませんが、生活の為の仕事と割り切らねばなりません。

昔から、私らスタッフだけでなく出演者に於いても生活の為の仕事とお金にならなくてもやりたいと思える仕事も存在しますが、一定の収入が無ければ生活自体が不可能になってしまうので、お金になる仕事は必要なのです。

このお金になり、しかもやりたい仕事となる場合がたまにあり、その仕事を達成した時に、観客の拍手に包まれると、素晴らしい環境と状態になり、幸福感に満ち、ストレスもほとんど無くなります。

この原稿も自分自身で楽しんで書いている為、生活と楽しみの両方を得る事が出来ています。

自分自身が興味を持っていて、どうしてもやりたいと思う場合

人にはそれぞれこんな事をしたいと言う夢が少なからずあります。

それはギャラの多い少ないでは無く、安くてもやってみる事で自分の存在価値を確認する事や、実験的と言うか冒険と言うかその作品で見に来てくれたお客さんがどう感じてくれるかを知ってみたいと言う欲求があり、もっと人間の心を知りたいと思う作品があるのです。

チャレンジする事で経済的に成功すれば良いのですが、失敗する事も否めません。

それでも夢としてそう言う作品に手を出す事がたまにあります。

自分の人生にとっての経験として、また自分やひいては人間をもっと知る為の勉強としてチャレンジする事も大切だと考えています。

どうせ一度の人生なのですから、やらずに後悔するより、行動に移して後悔と言うか、反省する方が良いと考えています。

人生の先輩が教える働くことの5個の意味

お金の為

原始時代のようにお金等無ければ良いのにと思う事もしばしばありますし、生まれ変わったら、税金等が無く自由に空を飛び回れる鳥になりたいとも思うことがあります。

しかし、生きて行く為に必要不可欠なお金を労働の対価として受け取る事は大切です。

お金が無ければ、家族を養う事も出来なくなりますし、美味しいお酒も飲めなくなります。

夢の為

自分の夢の実現の為に働いてキャリアアップしてレベルの高い人達と仕事を続けられるようにしたいです。

やはり一流の人々と仕事を共にする事で勉強にもなりますし、気持ち的にもモチペーションが上がります。

しかし、その様な人達と一緒に仕事が出来る為には、自分自身のキャリアや仕事が出来る能力が必要ですし、能力があってもそのような人々と知り合える運や縁がなければ叶わぬ夢なのです。

仕事をきっちりする事で周囲に認められるとそのようなチャンスは増えて行きます。

自分の為

お客さんの拍手が大好物な私にとって、幕を下ろす数秒の間に頂戴する拍手が、達成感や生きている実感を生み出してくれ心の底から嬉しくなります。

カーテンコールまで持って行ければ、もっと楽しんで貰おうとより一層嬉しさが込み上げて来ますし、ゾクゾクする快感を味わえる瞬間なのです。

そんな拍手を貰い快感を得る為には、きっちり仕事をこなさなければならず、自分がきっちりやったと言う自信がある程快感は大きいのです。

親への恩返しの為

この世に産んでくれた親に対して、「自分はここ迄やっているよ。」と作品を見に来てもらった時に仕事の成果として実感してもらう事が出来ます。

それなりの有名な人の公演に携わり、見て貰う事で親も安心させる事が出来るのです。

私の父は江戸友禅の作家ですが、紅白で大トリを務めた演歌歌手の着物を手がけた事があり、その歌手さんの公演の舞台監督を務めた際に、父を楽屋で歌手さんと引き合わせました。

その歌手さんはその着物をまだ保管していて、作った人の息子と仕事している事は大変縁が有る事だと言って喜んでくれました。

父の職業柄、たまに私の仕事に引き込む事があり、俳優さんの絵を描いてもらって公演の本番で使ったり、父の作品を舞台に美術セットとして借りて来て飾ったりしていて、多くの俳優さんと知り合いになっています。

作家である弟に関しても、稽古場に見に来たりして、色々な俳優さんと知り合いになっていて、弟自身の小説もアニメ化等されている事で声優さんは弟の仕事上で良く知っている為、互いの交流もたまにしています。

お客さんの為

作品においてお金を払って見に来てくれるお客さんは必要不可欠で、この人達の支払った入場料に対してそれに見合う仕事をこなさなければ失礼に当たります。

勿論、生の舞台で、やっているのも生身の人間なのでヒューマンエラーが無いとは言えませんが、そう言う特殊な場合は別にして見せていると言う意識の中で仕事をきっちりとこなす事は重要な要素なのです。

働くことの価値は自分で決める

報酬面

労働に対しての対価としてギャラが発生しますが、このギャラに関しては与えられた仕事をきっちりこなす事で契約額が支払われます。

その時の契約内容により、値段は様々になりますが、クライアントと相談して決める事がほとんどで、大抵の場合クライアントの提示額か、少しだけ上乗せして貰える場合もあります。

ギャラが折り合わない場合はその仕事を断り、別の仕事を探さなければなりません。

お客さんの反応

舞台関係の仕事においてはこのようあ価値も存在します。

それは、見に来てくれた観客の方々の反応です。

作品における観客の反応はダイレクトにその瞬間に繁栄され、お客さんはそのご褒美として拍手や笑顔、涙等の態度を現せてくれるのです。

このお客さんの見て良かったと思って貰える事が、さらなる観客を呼び込み、二度、三度と劇場に足を運んでくれる事になり、売り上げに繋がって行きます。

公演に於いて決められた仕事をこなす事は勿論なのですが、より良い作品にする為のアイディアや努力はやらなくても成立しますが、作品が良くなる為なら、骨身を削ってでもやるべき仕事になります。

自分を高めること

人間は日々進歩していて、少しでも前に進んで行ける動物なので、同じ事を毎日やるだけでは成長は見込めない事と、進歩して行く事で、周囲がその進歩を認めてくれます。

たまには冒険になるような場合もありますが、やってみる事も経験として必要な事で、最初に決められた事だけやっているようでは自分の成長も無く、周囲に認められる事もありません。

アイディアや行動力、計算力が有る事を日々証明して行く事も大切な事なのです。

進化して行く事で、仕事が大変になる場合もありますが、格段に楽になる進化も有ります。

見ている観客に取っては同じ結果になる場合でも、自分の仕事量が減らせるやり方も時には有り、その分違う所に時間や労力をまわせるようになるようで、作品を更に良くする事が出来る可能性が上がるのです。

中には始めに決められた事しか出来ない人も居ますが、改善して行く事で彼らも楽になったりするので、その様な場合は協力してくれますし、考える様になってくれます。

同じ働くのなら、効率よくそしてより良い物を作り出す方が自分の為になるのです。

仕事を進化させて以前より大変になったとしても、最後にお客さんの拍手や歓声を貰えば、苦労は吹っ飛びますし、満足感を得る事が出来ますし、生きている実感を感じられるのです。

今の仕事で悩んでいる方へ

働く事において何も考えずに働ける人は殆ど居ないですし、誰しも仕事に対して悩みの一つは持っていると思います。

その悩みはどんな物だとしても、何かしらの解決策はあるのです。

悩んでいるばかりでなく、対処して楽になれる方法を模索する事の方が将来的に自分の為になるのです。

人間関係で悩んでいる場合

関係の改善を考えてみる事です。

相手との会話はもちろんの事、何処が問題なのかをきちんと整理して対処方法を考えます。

相手に寄ってはどのような対処も通用しない場合も当然有りますが、その様な場合は出来るだけ遠ざけるか、もっと上の人間との関係を強めて近づけない様に促します。

状況に寄っては、その仕事を受けない場合も私にはあります。

フリーの舞台監督と言う仕事は、長くて3ヶ月スパーンで仕事を受ける為、3ヶ月辛抱すれば次の仕事ではまるっきり違う人々との仕事になります。

この事は強みで、終身雇用では無いので嫌な相手が居ても期限付きなのです。

我慢するか排除するか、違う仕事を見つけるかの三択が可能なのです。

期限付きと言う事は仲良い仲間ともずっと居られる訳では無いと言う事も付いて回りますが、指名出来る立場になっていれば、仲間を選ぶ事も可能な場合も有ります。

職場の人間関係で悩んでいる時は、こちらの記事を参考に!

仕事を辞めたいと思っている場合

辞めたいと思うならすっぱり辞めた方が良いと考えています。

やる気の無いモチベーションの低い人は進歩も無くなりますし、周囲に良い影響を及ぼさないので、違う仕事を探してした方が現場や本人の為になります。

どのような理由で辞めたいのかも有るとは思いますが、仕事自体が嫌な場合は他の仕事を探すべきだと考えています。

やりたく無い仕事を嫌々やる事は、自分の人生や精神にとってもマイナスにしかならないのです。

オーバーワークで体力的に厳しい場合

仕事をしていてきつい場面も当然存在します。

我々だと初日前の仕込みや舞台稽古等やバラシ等は徹夜が続く事も有り得ますし、体力的に大変になる事が多く有ります。

作品に寄っては幕を開けてからでもきつい物も有りますし、とても体力が追いつかない場合も少なく有りません。

どうにか持たせていると言う状態も少なくは有りませんが、期限が有るので頑張れる所があります。

しかし、慢性的に体力が追いつかない仕事の場合で、ずっと続けなければならない状態は、ミスや怪我など自分に跳ね返って来てしまいますので、自分の体力に見合った仕事を探す事をお勧めします。

自分を見失ったり、削ってまでしがみつかなければいけない仕事に縛られる事は生きていても楽しく無いですし、何の為に生きているのかすら分からなくなってしまいます。

今の仕事が自分に向いているか分からない場合

仕事が自分に向いているかどうかと悩む前に前向きに出来る限りやってみて下さい。

がむしゃらにやる事で向いていなければ仕事をする事が嫌になるはずです。

向いている場合はそれなりの成長や要領が判って来るはずですし、考える前に行動してみる事の方が大切です。

自分に合った仕事に付ける人は多分世の中にそれほど多くは居ないと思いますし、仕事に多少なりとも自分を合わせて行かなければならない事が殆どなのです。

好きな仕事をしていても当然の様に自分を押し殺すシーンも多々有るのが現実です。

仕事の中に自分の楽しみや喜びが何か一つでも見いだせる様になるまでには時間と経験が必要ですし、「石の上にも三年」と言うことわざが有るように、継続してみる事も大切な事です。

まとめ

仕事をすると言う事は生きて行くと言う事と同義語だと思っています。

現代に於いてお金を稼ぐ事は悲しいけれども必要な事で、労働によって報酬を得なければ生活出来ない事も事実ですが、仕事の中に自分の人生の生き甲斐を見いだせる場合は幸せな状態と言えます。

中には仕事はお金だけ得られれば良く、稼いだお金で趣味や道楽に使い人生を楽しむと言う方法も有ります。

どちらにしても大なり小なりお金を稼ぐ為の辛抱は無くなる訳では有りません。

如何に自分らしく生きて行けるかが大切な事で、大金を溜めていても墓場迄は持って行けないのです。

自分の生き様や、子供や孫に受け継いで行ける生き方を出来る事と、悔いなく生きる事は重要ですし、未来の子供達の事も今、生きている我々が考えなければいけない事です。

全ての人が自分の事だけでは無く、もっと大きな視点で人生や未来を考える事が必要だと思います。