今回は、私が過去に「警備員を辞めたい」と感じた瞬間を取り上げていきます。

警備員の仕事には工事現場で勤務するいわゆる「交通警備員」や「施設警備員」「駐車場の誘導係」など、様々な職種があります。

私自身が交通警備員の仕事に従事した経験から、主に交通警備員について「辞めたいな」と思った瞬間をいくつかピックアップし、それらにどのように対処していったのかも解説しています。

この仕事に興味をお持ちの方は一度目を通し、現場をイメージしてみて下さい。

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警備員のおおまかな仕事内容とは?

全ての警備員職種に共通している業務とは、「警備対象」の警備を通じてその「安全」を守ることです。

「警備対象」はお客様や通行人などの「人」であることもあれば、お客様の荷物や金銭などの「物」の場合もあります。

いずれにせよ、その警備対象の現状を「維持」し、何か不具合が起きたとしてもその場の秩序を守り抜く、つまり「安全な状態」をキープすることが警備員の仕事内容と言えます。

交通警備員

「交通警備員」は交通を警備している人たちの総称ですが、多くの場合、工事現場で片側交互通行や通行止めの周知を行ったりしている警備員のことを指します。

交通警備員にとっての警備対象とは現場を通る通行人・通行車であり、人々の安全を守りつつ工事の進捗を円滑にする役目も担っています。

交通警備員が勤務する現場は片側交互通行など通常時とは異なる道路事情になっている場所であり、責任感を持って確実な業務遂行を行わなければ危険な事故に繋がりかねません。

また、事故等が起こると工事の進捗具合にも影響を及ぼすことから、結果的に顧客にも迷惑をかけることに繋がります。

施設警備員

商業施設やオフィスなどで常駐する警備員が「施設警備員」です。

施設警備員の主要業務は「巡回警備」と呼ばれるもので、施設内を歩き回って異常がないかを調べたり、困りごとを抱えたお客様や訪問者のサポートをする仕事になります。

施設警備員にとっての警備対象はこれらのお客様や施設訪問者であり、それらの人々の安全を守ることはもちろん、施設全体の正常な状態を維持することも大きな意味で「安全を守る」ことに繋がります。

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交通警備員の仕事を辞めたいと感じた4個の理由とは?

ここからは警備員の仕事について、「辞めたい」と感じた瞬間やそれを乗り越えた方法を紹介します。

様々な警備員職種の中から、代表的職種である交通警備員を例に解説していきます。

交通警備員の仕事を辞めたいと思う瞬間は、屋外勤務ならではの特徴が主な原因となります。

シフトが天候に左右される

交通警備員は、工事の進捗具合に左右される職種です。

例えば台風接近などで何日間か連続して工事を休止するような場合、警備員はその分仕事ができなくなり収入が減ってしまいます。

つまり、予め組んでいたシフト通りに勤務できない、というケースが他職種に比べて多いというデメリットがあるのです。

それを乗り越えるための方法とは?

この「天候に左右される」という特徴を乗り越える為に私が行っていたことは、他にもアルバイトをして安定的に収入が入る術を確保する、というものでした。

当時、同時並行で行っていた仕事は、警備員とは異なり天候やその他の条件に左右されずシフト通りに勤務できる職場でした。

その為、そのアルバイトをメインの収入源として確保しておき、空いた時間に警備員の仕事を入れる、というペースで仕事をしていました。

そうしておけば、万が一警備員の仕事が天候によりキャンセルになったとしても、損害はそれほど大きくありません。

逆にシフト通りに警備員の仕事に従事することができれば、その分プラスアルファで収入が増えるという感覚でしたので、ある意味心に余裕がある状態で警備員の仕事に従事できていたと思います。

夏の炎天下の暑さと日焼け

工事現場が屋内施設であったり、ひさしなどで日光を遮ってあることは稀で、交通警備員が勤務する現場は基本的に炎天下にさらされた場所になります。

夏であれば炎天下の暑さだけでなく地面からの照り返しも真っ向から受けることになりますし、日焼けも完全に防ぐことはできません。

警備員はヘルメットや帽子などの被り物もユニフォームの一部であることが多く、夏場でも長袖で勤務する人もいる為、炎天下の暑さや日焼けをユニフォームの着こなし方によってある程度避けることもできますが、最近の猛暑に対する処置としては限界があります。

それを乗り越えるための方法とは?

私が勤務していた場所は住宅街に面した道路が多かったので、直射日光を避ける為に時間帯によって微妙に位置が変わる日陰を追いかけていたように思います。

しかし、各警備員には厳密に場所が割り振られている為日陰を追いかけていくにも限界があり、ある程度は我慢することも必要となってくるでしょう。

また、熱中症対策としては水分補給だけでなく塩分補給をすることも大切であり、適度な休憩をとることや、少しでも気分が悪くなったり体調に異常を感じた時には躊躇なく同僚や上司に伝えるということも、この過酷な環境を乗り越える為には必要なことと言えます。

雨や雪、吹雪の寒さ

炎天下の暑さや日焼けとは対照的に、冬場は雪・吹雪に吹きさらされたり、寒さに凍えながらの勤務に耐えなければなりません。

交通警備員は常に動き回るという職種ではなく、原則として持ち場周辺を立ちっぱなしで警備することになりますので、真冬の凍えるような寒さに耐えて職務を全うすることは、真夏の炎天下での勤務同様に過酷なものになります。

また、冬場に限らずオールシーズンで警備員を悩ませる天気は「雨」です。

あまりにも雨が激しい時は工事そのものが中止になりますが、通常の雨量であれば工事を続行することが多いので、警備員は雨の中で立ちっぱなしで勤務し続けなければなりません。

もちろんレインコートを着用しての勤務なので雨でズブ濡れになるようなことはありませんが、夏場は湿気でジメジメしますし、冬場は寒さをより一層感じることになりますので、どの季節でも雨には悩まされる職種と言えるでしょう。

それを乗り越えるための方法とは?

乱暴な言い方をすれば、厳しい環境を乗り越える為にはその状況に「慣れてしまう」ことが一番です。

しかし、慣れるまでにかかる時間には個人差がありますし、なかなか現場に慣れることができない方も多いと思います。

そのような場合、寒さ対策としては貼るタイプのカイロや手袋、ネックウォーマーなどでなるべく「すきま」を埋めるようにすると効果的です。

幸い交通警備員の職場ではお客様と顔を合わせてコミュニケーションを取る場面は多くなく、顔の大部分をネックウォーマーなど防寒着で覆っていたとしても、お客様を誘導するジェスチャーさえ明確・適切に行っていれば問題ありません。

したがって、どうやっても覆うことは難しい目の部分以外はなるべく外気に触れないようにすることが、寒さ対策として有効と言えるでしょう。

また、雨に対応する方法としては、動きやすさや着脱のしやすさ等を考慮しても、レインコートを着用することが最善の方法と考えられます。

夏場は暑くてレインコートを着ていられないという人もいるかと思いますが、最近は通気性を意識したレインコートも出ており、中がムレないような構造になっている商品も数多く販売されています。

最適なレインコート選びが、快適な職場環境へと繋がるでしょう。

現場の人間関係

現場における人間関係も、警備員として働く間は少々悩まされることがあると思います。

警備員は基本的に自分の持ち場を与えられて、その担当場所で警備業務を全うすれば特に問題はないのです。

だからと言って、他の警備員と協働する場面がないのかと言えばそうではありません。

小規模な工事現場などでは一人で交通誘導を行っている警備員もいますが、多くの場合は複数人の警備員がそれぞれの持ち場を手分けして警備し、無線連絡を通じて円滑な業務遂行を実現しています。

その為、現場では相手に伝わりやすいように連絡をすることや、相手の状況に配慮したものの伝え方が大切になります。

私がこの「コミュニケーション」という部分で警備員の仕事の難しさを覚えたのは、この仕事に従事する人のバックグラウンドが非常に多様であると感じた為です。

年齢も20代の人から定年後に働いている人までいますし、前職の経験なども含めると実に多様な人達が働いている職場です。

それはそれで魅力でもあるのですが、現場でコミュニケーションを取り合う場面でもいささか苦労する場面があることも事実です。

それを乗り越えるための方法とは?

現場での人間関係で苦労するのは警備員職種に限った話ではなく、原則としてほぼ全ての職場で共通することでしょう。

そして、このような悩みに対処する方法としては一言「コミュニケーションを取る」ということに尽きます。

積極的にコミュニケーションを取りにいかないままで相手のことが充分に分かることは、まずあり得ません。

自分が今までに接したことのないようなタイプの人であればあるほど、自ら積極的にコミュニケーションを取って、相手のことを知ろうという姿勢を持つべきでしょう。

私の経験上、そのような姿勢で仕事に向き合う人には、相手方からもコミュニケーションを図ってもらえるような人が多く、結果的に相互理解が深まっているように感じます。

交通警備員の仕事は他の職種同様、現場でのコミュニケーションが大切になります。

特に現場でコミュニケーション不足による事故が起こってしまった場合、警備員の責任は重大です。

通行人の命に関わるような重大事故に繋がることも否定できない職場であり、「コミュニケーション不足でした」では済まされない現場です。

警備員としてのプロの自覚を持って、真摯に仕事に向き合う姿勢が大切になるでしょう。

もし、今まさに人間関係で悩んでいるという人は、こちらで話を聞いてもらうと良いでしょう。

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警備員の人間関係の悩みについては、こちらの記事も参考にしてみて下さい!

辞めたい時もあるけど、警備員がおすすめの理由

上述のような大変な思いをする現場でありながら、それでも尚、警備員の仕事をおすすめできる理由を2点挙げておきます。

以下のようなメリットもある職場だということを理解して頂き、興味がある方はぜひ求人に応募してみて下さい。

やりがいを感じる瞬間が沢山ある

警備員の仕事は、はたから見れば淡々と業務をこなすだけの仕事に見えがちですが、その過程で様々なやりがいを感じる職場でもあります。

例えば交通警備員を例にとると、通行人や通行車を安全に誘導するという当たり前の仕事をしているだけでも時には「ありがとう」と感謝の言葉を頂けることがあったり、小さなお子様から元気な声で挨拶をしてもらったり、という瞬間があります。

これらの瞬間は、誰かの役に立っている、自分の仕事が必要とされている、と感じる時でもありました。

全ての職場が直接的にやりがいを感じられる職場ではないので、このような仕事はある意味希少価値があると言えるのではないでしょうか。

効率的に稼ぐことができる

仕事に求めることは十人十色それぞれあると思いますが、どなたでも「稼ぎ」を目的の一つとしていることは共通しているでしょう。

警備員の仕事はこの「稼ぎ」においても、「効率性」という特徴から魅力を感じることができる職場と言われています。

交通警備員の場合、効率性は「日当制」という給与形態から発生すると考えられます。

例えば工事が予定より早く終了した場合、警備員の仕事もその場で終了となるので、時給換算額はその分割り増しされることになります。

この点が警備員の仕事は効率的に稼ぐことができると言われる大きな要因の一つであり、様々なキツい場面がありつつも長期的に働いている方は、この点を魅力に感じていることが多いようです。

警備員の仕事で働きたいと思った人は、こちらから仕事を出してもらうと良いでしょう。

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警備員の時給ややりがいは、こちらの記事を参考にしてみて下さい!

まとめ

今回は、警備員の仕事を「辞めたい」と私自身が感じた瞬間を取り上げて、それをいかにして乗り越えていったか、という実体験を紹介していきました。

今回取り上げたものの他にも辞めたくなるような瞬間はあるかもしれませんし、それぞれに対処する方法も異なるでしょう。

それでも、この仕事にはやり続けるメリットがあることも事実です。

少しでも興味がある方は、まず警備員職種の求人を探索することから始めてみて下さい。

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東京警備員求人でおすすめな募集内容の特徴や、人気な会社・エリア・年収相場を解説します

東京警備員の求人ってさまざまな職種がありますよね。これから警備員をやってみたいと考えている方もいらっしゃることでしょう。今回は、東京の警備員求人に焦点を絞って、人気なエリアからおすすめな施設などをしっかりご紹介させて頂きます。東京警備員はバイトや正社員など雇用形態によって違った部分もあるので、都内で働く予定の方は、求人選びのコツについても是非ご参考にして下さい。東京の警備員はどんな仕事?どこであっても警備員の仕事内容は特に変わりません。しかし、東京の場合は建物が多いため、施設警備が主な仕事となるでしょう。東京には重要な施設が数多く集まるため、それだけ責任の大きい業務を任される機会も増えます。東

警備員が向いている人の4つの特徴とその力を活かせる職種・仕事とは?

今回は、警備員の仕事に興味があるという方々の為に、警備員が向いている人の特徴やその力を活かせる職種・仕事についてご紹介していきたいと思います。警備員の仕事というのは、どの求人誌や求人サイトを見ても必ず募集があるようなメジャーな職種です。その反面、実はその職に就く為には細かい手続きや面倒な審査等が数多くあり、それらを全てクリアしていかなければならないのです。その為、やってみたいけど面接で落とされてなかなか受からないとか、面倒くさくて応募しなかったという人も結構見受けられます。何故そういう仕組みになっているのかという点についても、後で解説していきたいと思います。まずは、ざっくりとこの仕事についての

警備員アルバイトの時給ややりがいは?やってて良かった2個のことやそこで身に付く力とは?

工事現場や駐車場などで見かける「警備員」の仕事は必要な資格や経験などの条件がなく、比較的応募しやすい職種といえます。しかし体力的にハードな仕事として紹介されることもあり、応募することに抵抗を感じている方もいるかもしれません。実際のところ、現場の雰囲気はどのようなものなのでしょうか。今回は私自身がアルバイトとして警備員をしていた経験から得たことや感じたこと、やりがいなどを紹介していきます。警備員のアルバイトに応募しようかどうか迷っている方は私の実体験も参考にしてみてください。私はこんなところで警備員のアルバイトをやりました警備員の仕事といってもその職種・勤務場所によって仕事内容や勤務条件は大きく

警備員の仕事内容10個の業務と良い面・悪い面について経験者が教えます!

警備員の仕事内容というと、建物など入り口で不審者が入らないようにチェックしたり、定期的に巡回するというものがよくイメージされるかと思います。ですが、実は警備員の仕事には他にも様々なことがあるんです!今回はそんな警備の仕事について詳しくご紹介していきます。具体的な警備会社の仕事内容や良い面・悪い面を知ってから、この職業を目指してみてはいかがでしょうか?警備員の仕事は大きく5つの役割に分けられます。1.監視2.誘導3.出入管理4.防災管理5.その他の対応警備員の一番重要な仕事は、警備を依頼をされた対象から不審者等を遠ざけ、事故や事件が起こらないように未然に防ぐことです。不審者に睨みを効かせ、その犯

警備員バイト求人の時給や募集内容にはどんなものがある?向き不向きややりがいなどを解説!

みなさんは「警備員の仕事」というキーワードでどのような現場を思い浮かべますか?工事現場や駐車場などクルマに関係する場所もあれば、商業施設やオフィスといった場所で人々の行動を管理しているイメージをする方もいると思います。代表的なこれらの現場もさらに細かく分類していくことができることを考えると、警備員の職場というのはとても豊富にあることがわかります。つまり警備員はみなさんの身近なところで仕事をしている人たちといえるでしょう。しかしその仕事の内容や特徴などを詳しく知っている方はそれほど多くないと思います。そこで今回は警備員という職業、とくにアルバイトとして働くことに興味を抱いている方々に有益な情報を