ここでは、これから警備の仕事をやってみようと思っている方達に向けて、警備のバイトがおすすめな理由について幾つか書いていきたいと思います。

特に若い世代の人達に関して言うと、警備の仕事に興味を持つ人の数というのは、世間一般的に見て少ない方だと思います。

警備の仕事のイメージと言うのは、退屈、単純、地味、雑用が多い、やりがいがあまり無い、職場はオッサンばかりで華がない、キャリアアップ出来ない、仕事がつまらなそう、といったネガティブなものばかりが先行する場合も多いのではないでしょうか。

経験者から見てもはっきり言ってこれらはかなり当たっていると思います(笑)。

だったら、何故一部の人はわざわざ警備の仕事をやりたがるのでしょうか?

警備の仕事がおすすめな理由というものは何処にあるのでしょうか?

そういう疑問を持たれる方もいるでしょう。

それらの疑問についてもこれから順を追って解説していきたいと思います。

私はこんなところで警備のバイトを経験しました

以前、他の記事で何度か書いた経験がありますが、警備業には大きく分けて1~4号警備迄あります。

その内、私が実際に業務を経験した事があるのは1号と2号のみ。

都内の高級タワーマンションや学校、公共施設、オフィスビルや大型駐車場等、他にも幾つかありましたが、大体そんな場所が私の就業した職場でした。

泊り込みの当直勤務や夜勤等が殆どで、身体が慣れない最初のうちはかなり眠くて大変だった思い出があります。

現場によっても仕事内容が多少違ってくるので、勿論とても楽な現場もありましたし、反対に大変ですぐ辞めてしまったような現場もありました。

3号は私の知り合いが別の警備会社でその業務に就いていたので、よくその仕事の話をしてくれました。

4号については研修でざっと説明を受けて知っている程度です。

警備の仕事のおおまかな仕事内容とは?

1号警備ではオーナーより依頼があった施設やビル、マンションといった建物を警備する為、建物内にある警備室や防災センターで警備員が業務を行います。

現場は一社だけで回している事もありますが、大きなビルやホテル等になると複数の警備会社から警備員が沢山派遣されて来るような場合もあります。

施設の種類や大きさによってやる仕事が多かったり少なかったり、面倒だったり楽だったり、まあ色々なのですが、最も基本的な仕事は入出管理と巡回、立硝、防災盤の管理、モニター監視等でしょう。

これらの業務はどんな建物の警備であったとしても大概は必ず行っている筈です。

この警備員の基本中の基本の業務に加えて、現場によっては掃除等の様々な雑用があったりなかったりする訳ですが、ともかく1号警備の仕事の中心となるのは不審者を遠ざけ、火災等の災害を含む様々な事故を未然に防ぐ為にニラミを効かせる事にあります。

仮に不審者が建物内で怪しい行為をしているのを発見したとしても、その場で無理に実力行使をするような事は殆ど無く、むしろ速やかに警察に通報して後は警官に任せるという事が警備員には推奨されています。

これは単に警備員の安全上の問題からというだけではなく他者に対する人権問題等にもいろいろと関わってくるからで、とにかく警備員というのは警察とは違い、他人の基本的人権を蹂躙するような特別な権限等は一切与えられていないという事実は知っておかないとなりません。

そういう事情を詳しく知らない人は、警備員というのはまるで警察と見まごうばかりの制服を着て、無線機やフラッシュライト、時には護身用の棒まで持って施設内を我が物顔で巡回したり、入り口でふんぞり返って偉そうに荷物チェックをしたりしている何だかやたらと権力があるような人達だと思ってしまいがちですが、それこそ見かけにあっさりと騙されてはなりません。

彼らはあくまでも我々と同じ立場の人間で、しかも特殊な訓練等を受けた選りすぐりの精鋭と言う訳でもありません。

警備員とは、応募だけならば誰でもOKな完全な売り手市場の警備会社の面接を受け、その後退屈な座学研修を睡魔に耐えながらやり過ごした後にサイズの合う制服を会社から与えられ、配属された現場で毎日単純な同じ業務を繰り返しているだけの至って普通の人間なのです。

2号警備についても、車の誘導が業務のメインとなる事がありますが、先ほどと同様にこれも一般人に許されたあくまでも誘導の範囲内において行われるもので、公道において警備員の自分勝手な判断で交通の流れを混乱させるような真似は出来ません。

1.入出管理

普通そのビルのオーナーは、契約しているテナント業者や部屋を貸している住人の関係者以外、つまり部外者や不審者には自分のビルには極力入って来て欲しくないと考えます。

不特定多数の人間が出入りするような商業施設等はこれとは逆で、多くの人がなるべく来てくれた方がいい訳ですが、それでも何か問題を起こしそうな挙動不審者には遠慮願いたい筈です。

そうした人物が建物に勝手に出入り出来ないよう、また、車やバイクの料金逃れの不正な駐車を防ぐ為にも入り口で警備員にチェックをさせるのが入出管理業務となります。

主に行うのは入出許可証のチェックや入退出の時間記録をとる事等。

厳重なセキュリティ設備が整ったビルであれば機械式のゲートやオートロック式のドアが設置されているのでわざわざ警備員がいちいちチェックをする必要もありません。

2.巡回、立硝

警備を任された建物の内外を見て回るのが巡回という業務です。

巡回も、指定の位置に立ったまま行う監視業務である立硝も決められた時間に交代で行う事になっており、巡回の場合そのルートも決まっている事が殆どなので、よ

く観察をしているといつもこの時間になると警備員は決まってこの場所を通るとかいうのが大体分かります。

侵入者というのは大抵は現場の下見をしてから犯行に及ぶものなので、こういう所は無論相手側にはしっかりとチェックされている事でしょう。

それを配慮して警備側の方でもたまに巡回ルートをランダムにしてみたり、日によって巡回パターンを変えてみたりと様々な小細工を弄する訳ですが、警備員が巡回で見るべき所やポイントというのは何処でも大抵決まっていますので、根気よく観察を続けていればそういう部分を押さえた巡回パターンというのが見えてくる筈です。

3.防災盤の管理

建物のオーナーや警備側が侵入者や不審者よりも気をつけているのが火災等の発生事故です。

これも滅多に起こるような事はないのですが、ひとたび起こってしまえばその中にいる人間だけではなく、近隣をも巻き込んだ大惨事に発展する可能性もあり、大勢の人の命が危険に晒されてしまう事になります。

そしてその後の調査でもしも火事の原因がその建物にあると判明した場合、そのオーナーはそれは大変な責任を負う羽目になります。

そんな火災事故の発生を初期段階で食い止め、最小限の被害に止める為に火災警報装置や消化設備が建物には必ず設置されています。

ただし、設置だけはされていても肝心な使い方が分からなくてはいざという時意味がありませんので、建物の警備を行う警備員はそれらの使い方を一通り理解している必要があるわけです。

先に述べたように火災報知機が発報するような事は滅多にありませんし、仮に発報したとしてもその多くは悪戯やセンサーの誤動作による誤報が多いのですが、それでもひとたび火報が鳴ったら警備員は何をおいてもともかく現場に駆けつける決まりとなっているのです。

警備のバイトがおすすめな8個の理由

ここからは警備業という職種に興味を持つ人の為に、この仕事のおすすめな部分というものを幾つか紹介していきます。

警備員として働く場合、たとえバイトであっても警備業務特有のいろいろな規則を沢山憶える必要があったりしてなかなか最初はとっつきにくい印象を持たれる場合もあるでしょう。

おまけに一般的なバイトであれば面接を1~2回受けて履歴書を出せば大抵はそれで終わり。

後は結果を待つのみで、めでたく合格となった暁には交通費の申請とか厚生年金や社会保険とかの手続きの書類を会社に提出するくらい。

その後すぐに現場で勤務スタートとなるものですが、警備会社を受ける場合はそんなに簡単には行きません。

どの警備会社からも、やれ自分は現在ジャンキーとか破産者ではない事の証明書を出せだの、いちいち前の職場にホントに在籍していたかどうかの確認を取るだの、本籍地まで載った住民票をわざわざ役所まで行って貰って来いだのと言われます。

つまり、ちょっと警備員のバイトやってみよーかなーとかそういう気楽なノリで応募しようとしても、正式に採用される迄にはなかなか大変な思いをする事になります。

しかし、そういうものを我慢して乗り越えると他の仕事にはないようなおいしい部分も見えてくるものなのです。

警備員として長年やっているようなベテランは、この職以外はやる気になれないという人も多く、最初はとっつきにくくても一度ハマッてしまうとなかなか抜け出せない側面も持ち合わせているのがこの警備業なのです。

ですから職場には、まだ入って間もない新人のような人か、又は何十年もこの仕事や現場を続けているような重鎮クラスのどちらかしか居ない、という極端な場合が多いです。

辞める人はすぐ辞める、続ける人はそれこそ定年を過ぎてもまだまだ続ける、といった具合です。

1.体力的に楽

これは1号2号警備のみに言える事ですが、駐車場の交通誘導やビルの警備をしている人が高齢者ばかりなのを見ても分かるように、体力的に非常にラクな業務が殆どです。

特に座り作業が多い現場の場合、暇と眠気との格闘の毎日と言ってもよい場合も多いです。

巡回業務も散歩程度の体力しか使いません。

2.頭を使わない

警備業務では特殊な専門用語も多く出てきたり、覚えなければならない機械の操作とかも幾つかあるのですが、どれも至極単純なものばかり。

実際の業務では毎日同じ事の繰り返しか、暇な時はそういった作業すらありません。

つまり、自分で考えたり頭脳を使うような複雑な業務ではないので誰でもやる事が出来ます。

脳味噌を使うような仕事が嫌いな人にもおすすめです。

3.高収入である

3と4号警備は危険で体力を使う分、一般的な他の仕事に比べて給料が高めです。

1や2号警備は一見高収入に思われがちですが、単に拘束時間が長いからその分多く収入も入るようになっているだけで、時給換算してみると他と大した差はありません。

ただ、当直勤務では1日で普通の勤務2日分をした計算になる為、その分休みが増える事になります。

毎日夕方上がりの勤務を週5でするよりも、当直で一日おきに休める勤務形態の方が自分の使える自由な時間が増えて良い、と感じている人もいます。

4.誰でも受かりやすい

これまで散々、警備会社で働く為には面倒な手続きや様々な条件をクリアしなければならないと述べてきましたが、それさえやれば、ほぼ誰でもウェルカム状態なのがこの業界です。

募集年齢はかなり高齢者まで幅広く採りますが、特に若い人ほど大歓迎な感じです。

理由は若手を中心とした深刻な人手不足に警備業界が悩んでいるからです。

ですからハッキリ言って誰でも受かりやすいのです。

5.社会保障はしっかりしている

警備会社には定期的に警察の監査や指導が入るような厳しい面もありますが、その分社会保障等はしっかりしています。

バイトの社会保険や厚生年金の加入を渋るようなせこい会社も見られるなか、こうした制度をしっかりと受けられるのはやはり安心です。

6.マイペースで長く勤められる

身体を酷使したり、あまりに忙しかったり、やたらとストレスが溜まるような仕事だと、たとえお給料が良かったとしても結局は体調を崩したり、鬱になってしまったりしてせっかく入った会社でも長く勤める事が困難となるでしょう。

働き方改革等が話題となっておりますが、ともかく日本の企業はせっせと働く事を美徳とし、それを社員に強要し過ぎの結果、あってはならない過労死等の問題も起きてくるわけなのですが、この感覚、特に海外ではさっぱり理解する事が出来ないようです。

私も外国でののんびりとした生活が長かったので、分単位のスケジュール管理で常に動かなくてはならないようなせっかちなこの国の習慣は正直私の性には合いません。

ましてや会社の為にサービス残業とか、実際には利用出来ない名ばかりの有給休暇とかいった制度は一体全体何なのかいつも疑問に思います。

施設警備や交通誘導の仕事では、基本的に一日にこれだけの仕事をしなくてはいけないといったノルマ的なものが存在しない為、至ってマイペースで勤務する事が出来ます。

車や入場来客の少ない現場であれば暇な時間は特にやる事もありません。

それでもその場に居さえすれば、きちんとお給料は発生するのですから、毎月の成績やノルマを気にしながらリストラ等に怯えて働く心配が無い訳です。

そういう点で、この仕事はとにかく気楽です。

7.仕事は同じ事を繰り返せば良い

大抵の職種では、仕事に馴れてきた頃には今やっている業務よりも難しくより高度な業務が始まる事になり、それにつれてどんどんステップアップしていく場合も多いかと思いますが、この警備の仕事にはそういう要素は殆どありません。

話を聞いてみるともう20年以上も同じ現場でずっと受付と巡回だけをやってきたとか、そういう人に会う事も珍しくありません。

中には色々と警備の資格を取得して、指導者として新人の研修や教育を行ったりする立場になるような人もいますが。

つまり何か大きな失敗さえしなければ、ずっと同じ仕事を淡々とこなしているだけでいいのです。

更に現場の異動さえなければ、新しい事を憶える必要もまずありません。

既に述べたように、仕事の実績を出さなければリストラの危機に遭うと言った心配も皆無なので、安心して会社に居続けられるのは今時嬉しいというか、珍しい職種と言えます。

8.人間関係が楽

ドライバーや工場等の単純作業と並んで警備員は煩わしい人間関係が少ないと言われています。

特に一人でやる小さなビルの警備業務等ではそういう事も言えるかも知れませんが、個人的には警備業というのはそうでもないというのが私の感想でした。

特に商業施設やタワーマンション等の警備では、多少受付の業務も警備員が兼ねていたので、当然そこでは接客業的な応対が求められる事になり、相手はこちらの対応に不満があると容赦なくクレームをしてくるわけですから、住民や来客への態度や接し方には常に気を付けざるを得ない状況でした。

警備のバイトをしてみようと思っている皆さんへ伝えておきたいこと

ここでは警備の仕事に興味を持ち、これからやってみたいと考えている方に幾つかアドバイス的な事を書いていきますので、参考にしてみて下さい。

まずは警備員になる為の条件を満たす事

例えバイトであっても警備員として警備会社で働く為には、あなたが必要な条件を全て満たしていなければなりません。

特に重要なのは現在ジャンキーでない事(アルコールを含む)、破産していない事、禁錮以上の刑に処せられてから5年を経過している事です。

入社の前にこれらの証明書を会社に提出しなければいけないので口頭での嘘はすぐにバレてしまいます。

ですから、あなたが警備員になりたいと思ったら、このような状態にならないように気をつけて生活する事が必要です。

警備業はお堅い

警備員の世界は建前上かなりしっかりとしたイメージでやっています。

その為、礼式や服装、髪型にもうるさく、殆ど自由がありません。

アクセの装着や目立つ場所に彫り物等があったりする事も厳禁です。

ですから、自由なファッションや個性を追求したいような人には全く向いていません。

泊まりの業務に耐えられるか

1、2号警備では拘束時間が他の業務に比べてかなり長い分、休憩が多かったり仮眠の時間が設けられていたりするのですが、とにかく最初の内は仕事の終了時間迄がとても長く感じられると思います。

特に夜勤、宿直の業務となる場合はオヤジ達と現場で仮眠を取る事になります。

自分の枕でなければ眠れないというような繊細な人にとってコレはなかなか大変でしょう。

また、不規則なシフトや睡眠時間が続く事で最初は身体を壊す事もありますので、体調管理はしっかりと行わなくてはなりません。

当たりはずれは現場しだい

ラクな仕事のイメージだけを求めて警備会社に入ると、期待はずれに終わるような事があるかも知れません。

何故なら、仕事が楽かきついかははっきり言って現場しだい、運任せの要素が大きいからです。

会社によってもやたらに厳しい所とそうでない所があり、これもやはり実際入ってみなければなかなか分かりません。

そして、どんな現場であってもやはり何かしら大変な事の一つや二つは必ずあるもので、何もかもが全て自分の理想どうりの職場などとというものは、この地球上の何処にも存在しないのではないでしょうか。

作業が楽でもそこの職場の人間関係が悪かったり、客のクレームが多い現場だったり、家から通うのが遠くて大変だったり等々。

我儘ばかり言っていてもしょうがありません。

警備バイト経験者が警備の仕事がきついと思う理由は、こちらの記事を参考に!

まとめ

冒頭で少し述べたように、この警備という仕事、残念ながら普通の人にとってそんなに人気のある職種ではありません。

これは何も私の個人的な観点から言うのではなく、その証拠として警備業界では慢性的な人手不足と従業員の高齢化が深刻で、来たる東京オリンピックに向けて警備の需要は今後ますます増大していく筈なのですが、如何せん人、特に若手が集まらないという厳しい現実に各警備会社は直面し、頭を悩ませています。

かといってかき集める為の人員は誰でもいい、というわけにもいきません。

先述したように、とにかく警備業界というのはお堅い所なので、警備員として警備会社に雇われる為には様々な審査や条件をクリアしなければならないのです。

ちょっとアバウトな感じの業種や職場であれば、猫の手も借りたいほど忙しい時には多少身元が怪しかったりする外国人でも大歓迎だったりするのですが、警備業界ではそういう事は許されません。

そんなに人を選んでる場合か!!と突っ込みを入れたくもなるのですが、警備業界は警察との繋がりも深い為、会社も上の決めた事に逆らう事は出来ずにいる訳です。

ですから、警備員になる条件を備えた人はどんどん応募してみる事をおススメします。

警備会社では長くこの業界で働いてくれるような人材の獲得と育成に力を入れている場合が多く、資格の取得等も積極的に支援してもらえます。

とにかく今は売り手市場。

警備業界はあなたの応募を待っています。


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