普段日常生活の中でも警備員に接する機会は多くあります。

イベント警備や交通誘導のアルバイト募集などはよく求人情報に出ていますので、アルバイト経験のある方も少なくないのではないでしょうか。

今回は何となく知っていそうで知らない警備員のデメリットの部分を中心に細かくご紹介します。

警備員の大まかな仕事内容

警備員のお仕事は主に対象となる施設、物、人の安全を確保するお仕事になります。

それぞれどういったものを監視するかによって、業務の内容は大きく異なります。

大きなビルのエントランスなどで出入りを監視している常駐の警備員と、対象となる人の安全を確保する身辺警護と言われるお仕事(SP、ボディーガード)では、イメージするだけでも仕事内容に違いがあることが分かりやすいかもしれません。

大まかにはそれぞれの対象となる人、物を警備するお仕事ではありますが、対象物によって大きく仕事内容は異なる仕事でもあります。

警備員の仕事の中で大変な業務4個

警備員といえば、決まったところに立ち監視する常駐警備や交通誘導など、比較的単純で簡単なお仕事のように思われがちですが、決してそうとは限りません。

単純作業のように見える業務の裏側には、多くの厳しい実態も存在しています。

警備員の仕事内容を踏まえながらいくつか大変な業務をご紹介します。

交通誘導

最も普段接する機会も多いのが、この交通誘導の業務ではないでしょうか。

よく目にされることもあるかと思います。

基本的には屋外の工事現場や、大型の駐車場などが警備対象となります。

一般車や一般歩行者、また工事現場に出入りするトラックなどの交通誘導を行います。

まず、一日中屋外で過ごさないといけないため、真夏や真冬など気候が厳しい季節にはハードな側面があります。

また交通量の多い工事現場などになると、長時間常に気を張り交通誘導を行い続けなければなりません。

警備員のミスは重大な事故に繋がる可能性があるため、ミスのないように業務をこなし続けなければなりません。

継続して集中力を保つことが必要となり、負担も少なくありません。

常駐警備

この常駐警備も比較的、普段の生活の中で接する機会が多いかと思います。

大きなビルのエントランスや、マンションの出入り口などを監視する警備のお仕事になります。

通常一人で一つの場所を監視し続けます。

長時間一人での監視となるため、精神的にも体力的にも大変なお仕事です。

勿論不審者を見逃すことも許されません。

交通誘導などの警備とは異なり、比較的動きを取らない業務となります。

動きがないので楽に思われがちですが、長時間の監視となると非常に根気のいる業務となります。

輸送警備

これは少し特殊な業務となりますが、現金や重要な書類、貴金属から美術品まで、様々な物を目的地まで輸送する警備です。

多くは車での輸送となります。

この輸送業務については通常2人から3人程度で仕事を行いますが、現金や貴金属などを輸送するため危険も伴います。

過去には現金の輸送車が何者かに襲われたという事例も存在しています。

そういった危険が伴うため、警備員の制服も強化されたものになり、警棒も所有し複数人で職務にあたります。

周りへの警戒も常に持っておかなくてはいけないため、警備対象物の回収から輸送の運転中、目的地への搬入まで気が休まらない、精神的にも非常に根気のいる業務になります。

行動管理業務

これは現金や貴金属、重要書類などを輸送する警備や、良く耳にすることもあるホームセキュリティなど機械警備システムで現場に駆けつけるガードマンなど、特殊な警備員に比較的多いのですが、多くの行動管理の業務が義務付けられています。

移動する際の車の鍵を出し入れした時間帯や人物の確認。

また移動車に特殊な機械を設置し、細かな運転情報まで管理されます。

また一日の細かな行動まで報告義務があります。

他にもご紹介できないほど多くの管理業務が存在します。

非常に縛られた環境、管理下の中で仕事に取り組まなければなりません。

実際の警備業務以外にもこういった多くの業務も存在し、この業務量が大変だと感じることも多くあります。

警備員の仕事が辛いと感じるのはこんな時

どんな仕事でも辛いと感じることもあると思いますが、それは警備員のお仕事でも同じです。

実際に仕事を行う中で辛いと感じることを、いくつかご紹介します。

警備対象物に動きがない場合

簡単に言うと、すごく暇な時が逆に辛いと感じることがあります。

例えば交通誘導の業務でありながら、人通りや車の出入りがないなど。

工事現場では、歩道の近くで工事する際などには人通りの数には関係なく、警備員を立たせなくてはいけないことが法律で定められています。

そういったように、人通りはないが念のため業務を行わないといけない現場が存在します。

実際にアルバイトなどの経験がある方は感じたことがあるかと思いますが、例えば居酒屋や飲食店などで、ホールスタッフをしている際にお客様がいないと、動きがなく時間が経つのが遅く、逆に忙しい方が楽というような、そんなイメージに近いかもしれません。

そういった動きがない警備の際には、常に指定された場所に立ち続けるのですが、やはり時間が経つのも遅く、精神的にも体力的にも辛いなと感じることもあると思います。

労働時間について

対象物や会社にもよりますが、比較的長時間労働になりがちなお仕事です。

勿論夜間の勤務もありますし、10時間以上の勤務になるケースもあります。

常に気を張って取り組まないといけないお仕事ですので、長時間の労働は非常に辛いものがあります。

また長時間の勤務が1日だけではなく何日も続くケースも多々あります。

合わせて屋外の警備で、真冬など気候が厳しいなどの環境となると、さらに辛さは増してきます。

勤務場所について

警備を行う場所によっても大きな違いが出てきます。

場所によっては警備員が休憩や着替えができるスペースがしっかりと準備されている場所もありますが、そうでない警備対象施設も多々あります。

トイレが近くになかったり、これといった休憩場所もないなどです。

そういった場合には、車で休憩や着替えを行う場合もあるのですが、駐車場所が近くになかったりするとすごく不便になります。

こういった業務外の部分で細かなところでも、大変な思いをすることが多々あります。

人とのコミニケーション

警備員は人とのコミニケーションはなく、1人で黙々と業務を遂行するイメージがあるかもしれませんが、決してそうではありません。

警備を行う工事現場や駐車場の交通誘導など、様々な面で人と接する機会が多くあるお仕事です。

工事現場の職人さんや様々な業者さん、一般の歩行者などともお話しする機会が多々あります。

時には高圧的に話しかけられることもあります。

そういった際に上手く対応していかなくては、業務に支障をきたしてしまいます。

自身の業務以外にもこういった人との会話や、やり取りにも対応していかなくてはいけません。

「人とのコミニケーションが苦手なので警備員になりたい」という考えは、間違いになりかねません。

給与について

雇用形態にもよりますが、決して給与の良い仕事ではないです。

アルバイトであれば他の業種と比べても劣らない部分はありますが、正社員や契約社員での雇用条件・給与を見ると、良い条件のものは少ないです。

全国に数多くの警備会社が存在し、競争も激しくなっています。

また大手警備会社では、人ではなく機械やセキリティシステムでの警備を行うため、人を使っての警備は縮小傾向にもありますので、中小企業の警備会社はより運営が難しくなり、警備員も雇用条件が厳しくなっている現状です。

警備員の仕事で感じるやりがい

ここまでは警備員の仕事で辛いことを書いてきましたが、やりがいももちろんあります。

いくつかご紹介します。

無事に警備を完了した時

警備員の仕事は、何もなく安全無事に警備対象物を守ることです。

万一事故が起こったり人が怪我をしてしまった際には、責任問題にもなりかねません。

工事現場などでは比較的長期にわたって、工事の着工から完成するまで警備を行います。

そういった現場で、無事に何もなく建物が出来上がった際などには、安心すると共に建物を完成させるにあたって影ながらサポートしてきたという実感もあり、大きなやりがいになります。

警備だけではない対応

警備員をしていると、警察官の服装と似ていることもあるためか、一般の通行人の方などに道を聞かれたりすることも多々あります。

時には目の前で自転車同士でぶつかっていたりこける人がいたりと、一日そういった一般の方々が行き来するような現場では、あらゆるシーンに遭遇します。

自身の業務が最優先ですが、そういったシーンでも柔軟に道を教えてあげたり、転んでいる人に手を差し伸べたりと対応します。

そういった際にはお礼を言われることも多くあります。

日々違うシーンに出くわすことや、人とのコミュニケーションがやりがいにも繋がります。

安心安全を守る分かりやすい任務

警備員は一言で言えば、安全を守るお仕事です。

非常に分かりやすく明確なミッションが存在します。

様々な業界で勤める人達の中には、何のために働いているのか、誰のためになっているのかと、疑問を持ったことのある方も少なくないかと思います。

そういった辛い気持ちになりそうな時にも、この明確な任務がやりがいとなり、モチベーションを保ってくれることも多くあります。

警備員の仕事で嬉しいと感じるのはこんな時

お礼の言葉

警備員のお仕事は多くの人々と接することも多い職業です。

警備対象先の社員の方や工事現場の方々、一般の人たちとも接する機会が多々あります。

そういった時に一言でもお礼の言葉など頂けると、やりがいを感じながら仕事に取り組むことができます。

警備対象先の人たちとの人間関係

長期にわたり同じ現場で勤務していると、警備対象先の社員の方々や、毎日顔を合わせる通行人などとの人間関係も構築されてきます。

皆が顔見知りになってきますし、稀に差し入れを頂けることなんかもあります。

1人で長時間業務を行なっていることが比較的多いため、こういった周りの人たちとのコミュニケーションが嬉しく感じることも多くあります。

警備員についてよくある疑問

警備員のお仕事についてというよりは、業務以外の部分で経験上を元に、いくつか細かな疑問に答えていこうと思います。

未経験でもできるの?

勿論未経験でも可能です。

ただアルバイトであっても法令上、研修の受講は義務付けられています。

責任のある仕事であると共に、危険も伴うお仕事となるため、基礎知識をふまえた上で業務を行う形となります。

研修については雇用を行う企業側にて手配していることが大半なので、未経験でも全く心配はいりません。

服装は自由なの?

服装に関しては、通常業務中は指定の制服を着ることが一般的です。

通勤に関してはスーツもしくは企業によっては私服で出勤します。

制服で出勤することはほぼありません。

警備員の制服で電車に乗っている人はあまり見かけませんよね。

出勤後に警備の現場や会社の待機所で、制服に着替えて業務を遂行します。

警備員の制服は会社によって少しずつデザインなどが異なっています。

勿論制服は会社で準備していますので、こちらで準備するものではありません。

女性でもできるの?

勿論女性でも出来るお仕事です。

実際に女性でも活躍されている方もたくさんいらっしゃいます。

ただ現状、9割以上の警備員は男性です。

圧倒的に少数派になることは間違いありません。

女性となると現場で制服に着替える際など、気をつけないといけないことも多くあるため、多少不便に感じることは多いかもしれません。

ただ業務自体は、女性でも関係なく行えるお仕事なので大丈夫です。

女性警備員ができることや大変なことは、こちらの記事を参考に!

ノルマはあるの?

警備員にはノルマはありません。

どちらかというと警備員の評価は減点方式のお仕事です。

例えば営業マンですと、契約を一件一件数字を積み重ねてノルマを目指します。

逆に警備員の場合、無事に何のトラブルやミスもなく安全に警備を完了させることが任務であり、それが普通となります。

なので100点満点のお仕事をして当たり前の業務です。

何か現場でちょっとしたミスがあったり、運転で事故をおこしてしまったりすると、職務の評価は下がります。

そういった事案ごとに100点から減点されていくイメージになります。

なのでノルマはありませんが、100点を取って当たり前であるというプレッシャーはあるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回警備員のお仕事についてご紹介させて頂きました。

ご紹介した様に、多くの人が思うほど簡単なお仕事ではないことや、色々な難しさが伴うお仕事になります。

そういった辛さもありながら、やはりやりがいも大いにあるお仕事です。

今後外国人観光客も増え、2020年東京オリンピックを控えて警備の需要はさらに高まっていきます。

多くの人や物の安全を守るという、明確でやりがいのあるお仕事になりますので、是非経験してみてはいかがでしょうか。


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