近年、女性の社会進出や働き方改革が発展したことにより、「キャリア」という言葉をよく耳にするようになりました。

みなさん、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

しかし、「キャリアとはなんですか?」と聞かれたら、正確に答えるのって難しかったりしませんか?

キャリアウーマン、キャリアカウンセラー、キャリアアップ……

「キャリア」にまつわる言葉はたくさん浮かびますが、その意味についてはいまいちピンときませんよね。

「キャリア」って一体なんなのでしょうか。

そこで今回は仕事のキャリアについてや、キャリアをどのように築いていったらいいかについて解説いたします!

仕事のキャリアって何だろう?

「キャリア」と聞くと、なんとなく未来のことや仕事に関係することを思い浮かべるという方も多いですよね。

もちろん、それも間違いではありません。

しかし、「キャリア」という言葉は、未来や仕事関連のみに使われる言葉ではないのです。

語源は?意味は?

「キャリア」の語源は、ラテン語の「轍(わだち)」。

轍とは、馬車が通ったあとの道にできる車輪の跡のことです。

つまり「キャリア」とは、「通ってきた道」のことを表す言葉。

未来だけでなく、過去のことを指す言葉でもあるのです。

「仕事のキャリア」って?

上記を元に考えてみましょう。

単純に考えると、「仕事で自分が通ってきた道」という意味になりますね。

「通ってきた道」だとややわかりにくいと思うので、「やってきたこと」に置き換えて考えてみてください。

今まで自分が仕事でやってきたこと……。

つまり、「仕事のキャリア」とは、「自分にできること」を指す言葉なのです。

キャリアデザインって何?

「キャリアデザイン」も最近よく耳にするようになりましたよね。

とはいえ、中には美術的なデザインを行うことだと思っている人もいるかもしれません。

ここまでお読みいただいていればそうでないことはお分かりいただけるとともいますが、こちらも上記の例にならって意味を考えてみましょう。

キャリアデザインとは

「自分がやってきたこと」を「デザインする」のが「キャリアデザイン」。

過去のことをデザインする?とややわかりにくく思うかもしれませんね。

しかし、過去をデザインするわけではありません。

そもそも、過去は変えられませんしね。

将来、自分の人生を振り返った時「どのような道を通っていたいか」ということをデザインするのです。

つまり「キャリアデザイン」とは、「どのような道を通って、自分の理想とする未来にたどり着くかを考える」ことなのです。

キャリアデザインってなぜ重要なの?

では、なぜキャリアデザインが大切なのでしょうか?

単純に未来を思い描くだけなら、夢と同じような感じもしますよね。

「夢」と「キャリアデザイン」って何が違うのでしょうか。

答えは、「過程を考えるか否か」にあります。

「夢」は、将来の希望のこと。

「キャリアデザイン」は、どのような道を通って将来の希望に近づくかを考えること。

つまり、キャリアデザインは夢の叶え方を考えることでもあります。

いくら大きくて素敵な夢を持っていても、叶え方を考えなければ叶うはずがありませんよね。

だから、「キャリアデザイン」は非常に重要なことなのです。

「夢」と「キャリアデザイン」の違いはこのひとつだけではありませんが、ひとまず大切なこととして覚えておいてください。

キャリアデザインを効果的に設計する5個の方法とは?

ここまででキャリアの意味や、キャリアデザインの重要性についてはご理解いただけたと思います。

しかし、「自分がどのような道を通って理想の未来に近づきたいのかを考えればいいのか!」と思っても、テーマが大きすぎて何から考えればいいかわかりませんよね。

そこで続いては、キャリアをデザインするときに効果的な方法をご紹介します。

ご自身の未来について少し考えたいという方、ぜひ実践してみてください。

また、何かを考えるときは頭のなかだけで考えるよりも、何かに書き出した方が効率的です。

なぜなら、可視化することで新たな発見があったり、別の日や何年か後に見直したとき自分の変化に気づけたりするから。

ぜひ、自分だけのノートに書き出しながら考えてみてくださいね。

まずはゴールを決める

一番最初にすべきことは、ゴールを決めること。

これがなければ、過程を考えることはできませんよね。

ゴールとするのは、夢でも理想の姿でもなんでも構いません。

「●●になりたい」「××のような働き方をしたい」など、なんでもいいのです。

可能であればできるだけ明確に、自分の理想の働き方や職業などを考えてみてください。

3年後、5年後、10年後について考える

ゴールが決まったら、それに向かうための過程を考えます。

過程を考えるポイントは、年数で区切ること。

3年後はこうなっていたい、5年後までにこれをしておきたい、10年後にはここまでいけるようにするなど、2~3年で区切って考えてみましょう。

可能であれば、それぞれをできるだけ細かく考えてみてください。

細部までイメージすることで、”その過程に至るためには何が必要か”ということも明確になります。

必要なことが分かれば、あとはそれに向けて努力をするだけ。

また、これらを紙に書き出しながら行うことで、取り組む順番や優先順位などがクリアになる可能性もあります。

ぜひ、できるだけ詳細にイメージをしつつ、思いついたことはノートに書き出しながら考えてみてくださいね。

“なっていなくない”自分を考える

目標や明るい未来について考えることは非常に大切なこと。

しかしそれと同じくらい、「こうなっていたくない!」という自分について考えるのも大切です。

なぜなら、イメージしておくことで”なりたくない自分”になることを避けることができるからです。

どんな小さなことでも構いません。

満員電車で通勤したくない、愚痴ばかりの人間になりたくないなど、なりたくない自分をたくさん考えてみましょう。

ある程度明確になったら、次は「どうすればそうならずに済むか」について考えてみてください。

そうすることで、今何をしたらいいかを明確にすることができます。

またこの方法は、現在やりたいことや目標がないという方にもおすすめです。

「夢なんてないよ……」と困っている方、ぜひ実践してみてください。

ロールモデルを見つける

ロールモデルとは、人生におけるお手本のこと。

生き方や働き方、ライフスタイルが魅力的に感じる人を探してみてください。

身近な人物でも、歴史上の人物でも誰でも構いません。

「自分もあの人のようになりたい!」と感じられる人であることがポイントです。

そして、ロールモデルを見つけたら、「どうしたらその人のようになれるか?」とうことを考えてみましょう。

  • ロールモデルが持っているスキルや技術はどんなものか
  • ロールモデルと比較して、今の自分に足りないことはなにか
  • ロールモデルになくて自分にあるものはなにか

上記のような点を中心に考えてみると、どうしたらロールモデルに近づけるかが分かってくると思います。

やりたいこと、やりたくないことを書き出してみる

上記でも少しご紹介しましたが、こちらは”今現在やりたいことや目標がない”という方におすすめのキャリアデザインの方法。

小さいことでも大きなことでもなんでも構いません。

仕事に関係しないプライベートのことでもOKです。

ポイントは、なるべく多く書き出すこと。

可能であればやりたいこと・やりたくないことのどちらも100個を目標にしてみてください。

難しければ、まずは50個からはじめてみましょう。

そして、その書き出したことに共通することを考えてみてください。

  • 人と関わることが多いor一人で行うことが多い
  • 体を動かすことが多いor細かい作業が多い
  • 情報を受けるものが多いor情報を発信するものが多い

上記のような切り口を参考に考えると、自分はどのようなことが好きでどのようなことが嫌いかが明確になります。

さらに余裕があれば、そこでわかった自分の特性が生きる仕事は何か?という点についても考えてみてください。

接客、クリエイティブなど職種や業務内容でもかまいません。

そうすれば自然と自分に向いている仕事が分かります。

しっかりキャリアを積んでいくために、仕事をする上でどんなことに気を付けたらいい?

キャリアについてしっかりと考えることができたら、あとは実行に移すだけ。

でも、一度考えたからといって将来が保障されるわけではありません。

きちんと日々見直し、計画的に進んでいるかどうか確かめることも必要です。

ではどういう点を見直せば、キャリアを積み重ねていけるのでしょうか。

働いていく上で常に見直しや振り返りが必要な点について下記にまとめます。

自分としっかり向きあう!

「キャリアデザインを効果的に行う方法」の項目でもご紹介いたしましたが、キャリアを考える上で”自分と向き合う”ということは避けては通れません。

自分を知らずに自分の未来を考えることなんてできませんよね。

そしてこの作業は、一度だけでなく何度も行う必要があります。

なぜなら、自分も周りも絶えず変化するものだから。

また、どこが変わったのか、逆に変わらない部分はどこなのかを知ることによって、自分の成長や核となる思考を知ることもできます。

毎日とは言いませんので、数カ月に一度、自分を見直す機会を設けてみてくださいね。

一時の感情に流されない・冷静さを保つ

キャリアというのは、積み重ねていくもの。

一瞬で構築されるものではありません。

したがって、一時の感情に流されることで、全てが水の泡になることもあるのです。

例えば、仕事で何か嫌なことがあったときや、何か大きな失敗をしてしまったとき。

「もう辞めたい!」という一時の感情に流され、退職や転職を繰り返したらどうなるでしょう?

当然、キャリアはおろかスキルすら積み重ねられませんよね。

何か感情を逆なでされるような出来事に出くわしたら、まずは冷静になることが大切。

そして上記でも述べたように、自分としっかり向き合ってみてください。

そうすることで解決の糸口が見えることもあります。

ぜひ、一時の感情に流されて行動しないよう心がけてください。

メンターとなる人を見つける

メンターとは、仕事における指導者や支援者、理解者などのこと。

いわば「心の支えになるような存在」のことを指します。

メンターがいれば仕事の悩みや迷いを相談することができ、上記でご紹介したような一時的な感情に流されてしまうのを防げる可能性があります。

また、同じ会社や部署内など仕事上の距離が近い範囲のメンターであればより理解度も深く、悩みや迷いの解決につながる可能性も高くなります。

もちろん、社外でも構いませんが、可能であれば社内に見つけるといいでしょう。

あきらめない

単純なことですが、最も大切なこと。

先程もご紹介したように、キャリア一瞬で構築されるものではありません。

小さな経験を積み上げていって、徐々に構築していくもの。

したがって、途中であきらめてしまってはキャリアは構築されません。

何かあったら自分ともう一度向き合ってみる、メンターに相談するなど上記でご紹介した方法を元に、どうかあきらめずにキャリアを形成していってください。

まとめ

以上、キャリアとは何か、キャリアはどのように形成していくのかについてまとめました。

「キャリア」という言葉自体はよく耳にする聞きなれた単語だと思いますが、その意味についてははじめて知ったという方も少なくないのではないでしょうか。

「未来を指す言葉だと思っていた」という人も多いかもしれませんね。

今回の学びを活かし、ぜひご自身のキャリアについて考えていただければ幸いです。

また、キャリアを形成していくには「自分自身と向き合う」ということが非常に大切であるということもお分かりいただけたでしょうか。

自分自身と向き合うということはとても気力や体力を使うこと。

知りたくない自分や目をそむけていた部分とも対峙することになります。

しかし、そこから逃げずにきちんと向き合うことによって、理想の仕事や未来をイメージすることができるのです。

簡単な作業ではありませんが、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

みなさんがキャリアをデザインし、理想の未来へと近づけるよう陰ながら応援しております!

キャリア形成で悩んだ時は、こちらの記事を参考に!


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