働きやすさや、その自由さに憧れて、昔から人気があるのが「脱サラ」です。

脱サラとは脱サラリーマンの略で、会社に雇われる仕事から脱して自分で開業、起業する事です。

開業、企業をすると経営者であり、社長になる事になります。

社長と聞くと、お金をいっぱい持ってそう、儲かりそうと考えてしまいがちですが、脱サラで成功をする事が出来るのがほんのわずかな人だけです。

漠然と脱サラについて考えていては決して成功する事が出来ません。

事前に具体的に脱サラのリスクや成功法について理解しておく必要があります。

この記事では脱サラのリスクと注意点、脱サラを成功させるポイントをご紹介します。

脱サラの6個のリスクとは?

脱サラには大きなリスクが伴います。

特に家族を持っている人の場合は脱サラで大失敗をしてしまうと、家族をも路頭に迷わせる事になってしまいます。

まずは、脱サラの基本的なリスクについて6個ご紹介します。

これを読んで、リスクについて理解をしてリスク管理をするようにしましょう。

仕事が安定しない

脱サラして最初の一年はご祝儀的な意味で仕事をくれる人がいたりしますが、段々とそれも減りあとは自分の実力だけで仕事を取っていかなくてはなりません。

定期的に安定して仕事の依頼をもらえる取引先の確保をしておかないといけません。

脱サラをする前の準備段階からそういった人脈作りが非常に重要です。

収入が安定しない

当然ではありますが、仕事量が安定しないと収入も安定しません。

脱サラして個人で経営をすると収入は青天井になり、やったらやった分だけ収入になります。

しかし、その収入が生活できるほどに安定すれば良いですが、仕事量が低い水準で安定してしまうと毎月赤字経営になってしまいます。

収入が多い月、少ない月がある事を見越して支出をしていかなければなりません。

軌道に乗せるまで資金と時間が掛かる

仕事量と収入が生活できる程の水準に安定させるには、信頼と実績を積んでいく必要があります。

長い目で見れば、確実な信頼を得る事が出来る事になる場合が多いですが、その下積みが長くなればなるほどに経営を続けるための資金と労力が必要になります。

また、資金を節約するために節税や出費を極端に抑えようとすると銀行からの融資を受けるのが難しくなる場合がありますので、注意が必要です。

経営が上手く軌道に乗る前に息切れを起こして倒産、廃業をしてしまう事の無いように計画的且つ、潤沢な資金が必要となります。

ネームバリューが無くなる

大手企業に勤めていた時に繋がりのあった取引先にあいさつ回りをしに行ったら、対応がまるで変り、冷たい態度を取られてしまったというのはよくある事です。

取引先は大手企業と取引をしているのであり、個人と取引をしているわけではありません。

本当に人間として関りを持ってくれているのか、自分の後ろ盾である企業と関わりを持っているのか見極めなくてはいけません。

どちらにせよ、脱サラして開業をすると、ネームバリューは無くなります。

人脈が必須

実力だけで仕事を貰える場合もありますが、仕事の多くは人脈が非常に重要です。

飲食店を経営しても、卸売業者に太いパイプが無ければいい食材を卸してもらえなくなります。

脱サラする場合には広く浅い人脈では無く、仕事に繋がるような狭く深い人脈が必要です。

世間体が良くない場合もある

脱サラをした場合、世間体が良くない場合があります。

結婚をしている場合、相手方の両親は猛反対を喰らう事になります。

安定している仕事を投げ捨ててまで、不安定な仕事を始める事に理解を得るのはとても難しい事です。

また、家族がいて脱サラをすると「責任感がないのでは?」と考える人もいます。

脱サラするための注意点とは?

本やネットでは脱サラを成功させる方法、確実に稼げる方法など、ポジティブな情報が多く流れていますが、高いリスクを伴う脱サラは勢いや理想だけではなかなか上手くいきません。

脱サラする場合に注意しなければいけない事はいくつもありますが、ここでは脱サラをする際の代表的な注意点についてご紹介します。

多くの資金を用意しておく

収入が安定するまで、多くの資金が必要になります。

店舗を構える場合は毎月の賃料が掛かったりと、多くの支出があります。

しかし、仕事のクオリティを下げてしまってはいつまで経っても仕事は安定せず、負のスパイラルに陥ってしまいます。

そのため、最初の数年、少なくとも1年は収入がゼロでも生活を送れるほどのお金と、仕事のクオリティを高水準で維持する事が出来るほどの資金が必要不可欠です。

仕事が安定するまではアルバイトで食い繋ぐという考えでは厳しいのが脱サラです。

信頼の出来る取引先の確保

脱サラをする場合に大切であり、必要不可欠なのは深い関わりのある人脈です。

信頼のおけるビジネスパートナーを確保して仕事を円滑に回していかなければなりません。

その為にも、脱サラをする前から人脈の確保をするようにしなければなりません。

詐欺には注意する

脱サラで最も注意しなければならないのはズバリ詐欺です。

「必ず儲かる」「簡単に月収100万円」といった詐欺の常套句に騙されてはいけません。

誰もが詐欺には警戒をして仕事をしていますが、収入が安定せずに赤字経営を続けていくと正常な判断が出来なくなり、詐欺に遭ってしまう事が増えます。

常に一人で問題を抱えずに正常な判断を出来るように、相談出来る仲間を持つ事も重要です。

全て自己責任

サラリーマンをしていると多少のミスは上司に叱責されたり、厳しくとも減給処分を受ける程度ですが、自分で経営をするとミスは全て自分の責任となり、直接的に仕事量や収入に影響を及ぼします。

ミスを起こしてしまい、クレーム処理や手直しなどをしている時間には他の業務がストップしてしまう事になり経営を圧迫します。

もちろん自己責任だからこそ、収入が青天井であるとも言えます。

意外とプライベートは少ない

仕事をしていない時間でも、常日頃から仕事の事を考えたり、取引先やお客さんからの電話には丁寧に対応しなければならないので、実質的にプライベートの時間が少なくなる場合が多いです。

年末年始は様々な取引先の忘年会に参加をしたり、暑中見舞いを送ったりとやらなければならない事はとても多くあります。

前の会社は円満に退社をする

現在勤めている仕事を辞める場合、円満に退社をしなければなりません。

後足で砂を掛けるような事をしてはいけません。

悪い評判はかなり早いスピードで回りますし、前の会社が「あいつとは関わらないように」と社員に通達をしたり、取引先に根回しをされる事があります。

特に前の会社で培った人脈を裏でやり取りして横取りするような事はしてはいけません。

確実に業界から干されて、成功の路は無くなります。

脱サラを成功させるためのポイント

数少ない脱サラを成功させた人の持つ要素についてご紹介します。

これから挙げる脱サラを成功させるためのポイントが自分にはあるのかどうか、チェックしながら読み進めて下さい。

今の時点でその要素を持っていない人もその要素を身に付ける事で、脱サラを成功させるためのヒントになります。

信頼の置ける有能な仲間を持つ

独立開業する際には信頼の置ける有能な仲間を持つ事が重要です。

また、有能な仲間を上手くまとめ上げる力が必要です。

自分と似たスキルを持っている人と開業をするよりは自分には持っていないスキル、自分の苦手分野に長けている人を仲間に持つ事をおすすめします。

そしてお互いがwin-winの関係である事が非常に重要です。

潤沢な資金

基本的に資金力、資本を潤沢に持っている場合は起業の成功率は非常に高くなります。

設備を整えたり、広告を打ったり、人員を揃えたりと仕事をする上で有利な状況を作る事が出来ます。

手持ちの資金が多くない場合には銀行でお金を借りる事になりますが、その際により多くのお金を借りて、賢く多くのお金を使う事で収入に繋がりやすくなります。

そして、収入をまた資金力として事業の拡大をする事が出来れば良い循環が生む事が出来ます。

多くのお金を使い、多くのお金を得ると、より多くのお金を借りる事が出来ます。

絶対的且つ、確実な実力

仕事が早く、丁寧で確実な人には長い時間が掛かったとしても、確実に仕事は安定していきます。

職人や物作りで開業をした人に多く見られるケースです。

会社のネームバリューから離れても、自分の名前がそのままブランドとして扱われるケースです。

実力がある人の噂はじわりじわりと拡がる事が多いので、時間が掛かる傾向にあります。

入念な情報収集

ネットや本や経験者と話をしたりしながら、多くの正しい情報を集める事が大事です。

良い情報、ポジティブな情報だけでなく、ネガティブな情報や失敗談を得る事でリスク管理にも役立ちます。

多くの情報が蔓延している世の中でいかに有益で正しい情報を早く入手する事が出来るか、というのも重要な成功要素のひとつです。

開業のしやすい仕事を始める

開業のしやすい仕事とは開業資金が少ない、新規参入に対する間口の広さがあります。

近年ではインターネットを使って仕事をする人が増えてきました。

フリーランスのプログラマーや店舗を構えずにネットの中だけで完結させるスタイルのネットショッピングだったりと開業資金、ランニングコストの低い仕事がいくつもあります。

低予算で経営をする事が出来れば、大成功とまではいかなくとも、大失敗をして莫大な借金を抱えたまま倒産をしてしまうというリスクを回避する事が出来ます。

脱サラ以外の考え方

今の仕事に不満を抱えてしまうと「仕事をやめたい。」「脱サラして、自分のペースで自分で経営をしたい。」「頑張ったら頑張った分だけ、それに見合った賃金が欲しい」と脱サラについて考える事が多くあります。

また、脱サラで成功した人のブログや掲示板の書き込みを読むと収入が上がり、休みも増えたといった事が書かれています。

リスクの高い脱サラだけでなく、他の解決策や方法をご紹介します。

これを参考に自分に見合った選択をしてみる事をおすすめします。

転職をする

転職をするのも一つの賢い方法です。

今の会社に給与や休日に不満があるのならば、脱サラよりも格段にリスクは低く、確実に収入を得る事が出来るのが転職です。

転職を前提に仕事をしている人はとても多くいます。

転職にもリスクは当然ありますが、脱サラの比ではありません。

転職活動方法は、こちらの記事を参考に!

副業を始める

2018円が副業元年と呼ばれるほど、副業に対して会社が寛容になったり、副業をしやすくなりました。

副業をして、サラリーマンをして勤めている会社から貰う給料以外にも収入先があるのはリスクの分散、軽減にも繋がります。

パソコンが一台あれば、家でもお金を稼げる時代に副業を始める、副業をしているというのはもはや当たり前のスタイルになってきています。

給与が低い、やりたい事がやれないと考えている場合はリスクを抱えずに副業を始める事をおすすめします。

企業内起業

今務めている会社の中で起業をするパターンです。

日本ではまだあまり知られていない方法ですが、リスクも少なく、資金を多く注ぎ込んで起業をする事が出来ます。

企画力やプレゼン力、社内での信頼、立場など、起業や成功させるためには多くの要素が必要ではありますが、絶対的な実力がある人にはおすすめの方法です。

やはり脱サラ

様々なリスクを理解し、デメリットを踏まえた上で脱サラを選択する場合にはまずは、具体的且つ明確なビジョンと人生プランを持つようにしましょう。

具体的且つ明確なビジョン、目標を持つ事で、今自分が何をするべきなのか、どういった立ち回りをするべきなのかが逆算によって導かれていきます。

それを紙に書いて、家族や近しい人にプレゼンをして理解を得られるようにしましょう。

応援してくれる人、協力してくれる人はなるべく多く持った方が成功の確率は高くなり、リスクの軽減にもなります。

まとめ

脱サラは誰もが夢見る事ではありますが、なかなか成功させるのは難しい事です。

また、脱サラをして失敗をしてしまうと多くのものを失ってしまう場合が多いです。

そのため、リスク管理が非常に重要な要素となります。

しかし、基本的には楽をしたいから起業をするというのは間違った考え方であるというのはしっかりと理解しなければなりません。

むしろ、誰よりも仕事が好きであったり、仕事に対して真摯に向き合える人が成功していきます。

脱サラ計画と同時に副業や転職、企業内起業も視野に入れて行動をしていく事をおすすめします。


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