高校教師の仕事には、どのようなイメージがありますか。

高校教師として働いている人は、どのような適性やキャリアがあれば良いのでしょうか?

人前に立って緊張せずに話すことが出来る人が向いているのではないだろうか、といったなんとなくのイメージはあるかもしれません。

しかし、それだけが高校教師の適性として求められる訳ではありません。

今回は、自分が高校教師に向いているのか知りたい人や、どういった適性が求められるのかについてお話しさせていただきます。

高校教師はどんな仕事?

高校教師の仕事は、ただ授業を行ったり、制服の着こなしを指導するだけではありません。

高校教師は、高校生という社会に出る一歩手前の若者と日々向き合い、教育や指導を行い、生徒一人ひとりに寄り添って、高校3年間という期間の中で、生徒自身が自分の進むべき道に進めるようサポートしていく仕事です。

高校教師の大まかな仕事内容

高校教師の仕事内容としてはまず、高校生に向けて授業を行います。

その中で、生徒にとって必要な学力や知識を身につけさせて、生徒が進みたいと志望する進路に進めるよう、教育を行います。

その他にも、生徒への生活面などの指導として生活指導を行い、社会に出て恥ずかしくないよう、社会のルールや言葉遣いやマナーも指導します。

また、学校全体が滞りなく運営されるように、学校運営に関する事務作業も重要な仕事となります。

高校教師の詳しい仕事内容は、こちらの記事を参考に!

仕事上の役割とは?

高校教師として求められる仕事上の役割は、生徒を常に教育・指導し、生徒を導く存在としての役割が重要になってきます。

そのため生徒のことを第一に考え、時には憎まれ役にならないといけない場面も出てきます。

そういった時でも、生徒にとって必要であれば嫌われ役となってでも、生徒のことを考え叱ることも大切な役割です。

高校教師の仕事はどんな人に向いている?

高校教師として働く人は、どんな人が良いのでしょうか。

様々な要素が必要となってきますが、高校教師に求められる人物像をいくつか紹介していきます。

生徒のことを第一に考えられる人

これは高校教師でなくとも、すべての学校の教師に共通することかもしれませんが、やはり一番は、上でも書いているように、生徒のことを第一に考えられる人ではないでしょうか。

生徒のことを一番に考え、嫌われ役も引き受ける。

その覚悟がある方は、教師に向いているといえます。

メンタルが強い人

高校教師の仕事は、人間が相手です。

高校生は年齢的にも多感な時期ですので、心にも無いことや非常にきつい言葉で、生徒が言ってくることもあります。

生徒から言われた場合は、自分自身も指導として生徒に対して厳しく強い態度で臨まなければなりません。

そのような時でも、しっかりと自分の意見を持って対応出来るようなメンタルが無ければ、教師は勤まらないでしょう。

生徒だけでなく、親や先輩の教師からも厳しい言葉を投げかけられることもあります。

そのような場面でも、メンタルを強く持ち、対応していける人は、教師としての適性があります。

専門性が高い人

高校教師の一番の仕事は、生徒に対して、授業を行うことです。

生徒も、専門的な知識に詳しい教師に対しては一目置くので、しっかりとした授業を行うことが大切です。

高校生ともなると専門性が高まり、自分にとって興味・関心がある科目がはっきりしてきます。

専門高校に通う生徒も多くいるため、そのような専門教科を教える場合は、自分の専門性を常に高める必要があります。

授業のための勉強では無く、その分野のさまざまなトピックスについて話が出来たり、そのおもしろさを伝えることが出来るよう、日々情報を集めたり、専門的な情報に精通しておく必要があります。

自分の専門性を高めて、さらにそれをかみ砕いて生徒に教えることが出来る人は、教師に向いていると思います。

生徒に対して真摯に対応できる人

高校教師は生徒とのやり取りが非常に大切です。

生徒自身も年齢的に大人の一歩手前ですので、自分で考えて行動しますが、場面によっては、教師が適切な指導を行わなければなりません。

そのような場合でも、生徒を子ども扱いせず、一人の人間として対応出来なければ、生徒からは信用されません。

社会に出ていない生徒が、親以外の大人と初めてしっかりと向き合うのが、教師かもしれません。

特に高校教師はその役目が大きいように思います。

その最初の大人から、無下に扱われたりしてしまっては、生徒自身が大人や社会に失望してしまう可能性もあります。

そうならないように、生徒を子ども扱いせず、一人の人間として真摯に対応出来なければ、良い教師とは言えないでしょう。

臨機応変な対応力がある人

学校という現場では、日々が生徒や親、教師同士の人間関係で成り立っています。

そのため、自分が想定できないことや驚くような事件が起こったりもします。

生徒が毎回、授業をおとなしく聴いてくれればよいですが、そうでない場合もあります。

様々な生徒に対して、その一人一人に向き合い対応できなければ、教師は務まりません。

ですので、どのような出来事があっても、動じずに臨機応変な対応を行うことが教師には求められます。

高校教師の仕事をするために活かせる、今までの経験は?

高校教師は、人前に立ち生徒を指導する仕事ですので、その職に就くまでに、何かしらのリーダーや人前に立つ経験があればよいと思います。

具体的な例をいくつかあげてみたいと思います。

塾講師の経験がある

塾での講師経験があれば、生徒への対応や授業の進め方など、自分なりに理解している人が多いです。

この経験があれば、高校で授業を行う際に経験がある分、自分に自信をもって授業を行うことが出来るでしょう。

また、採用時の自己アピールにもつながります。

その際、なぜ塾講師ではなく教師として働きたいのか、しっかりと答えられる必要があります。

インストラクターや人を指導する仕事をしていた

人前に立って、人を指導したりまとめるような経験も、高校教師の仕事には活かせると思います。

人前に立ち、話をする機会は、自分からやろうと思わないかぎり中々機会がありません。

しかし、実際にそのような立場となり、人を指導する経験を重ねていくと、自然とそういった場面での身のこなしが身についていきます。

最初は緊張してうまく話せなかったりしても、何度も経験していくうちに自然と言葉や動きがスムーズになり、最初ほど緊張することはなくなります。

この様な経験があれば、高校教師として教壇に立っても、緊張せずにいることが出来るはずです。

子ども相手のボランティアをしていた

高校教師を目指すのであれば、中学生以上の子どもに対してのボランティア経験があれば良いかもしれません。

夏休みなどに開催しているキャンプやイベントでのボランティアや、アルバイトの経験があれば、高校教師になるための経験として活かせるでしょう。

これまでまったく高校生と関わった経験がなく、高校教師になって初めて接するよりは、何かしらのボランティアなどでコミュニケーションをとったことがある人の方が、生徒との接し方を知っています。

高校生に対してどういった言葉遣いや声かけをした方がよいかなど、経験として分かっているということは、教師を目指す上で良い体験となります。

高校教師として働くメリットとは?

安定した立場や収入を得られる

高校教師として働いていれば、それだけで、安定した社会人として見てもらえます。

安定した立場や収入を得ることが出来る職業は、この時代あまり多くはないのではないでしょうか。

安定した立場や収入は、それだけで信用のある人間として見てもらえますし、ローンなども通りやすくなります。

また、自分から辞めると言わなければ、辞めさせられることもあまりありませんので、安心して働くことが出来ます。

人気者になれる

高校生でも中身は意外と子どもですので、若手の教師などはすぐに人気者となります。

いじられているような対応も、生徒たちの興味があるからそのようにされるのです。

また、年配の先生も授業が分かりやすかったり、教え方が丁寧であれば人気者になれますし、女子高生からかわいいと言われたりします。

生徒の数も多いので、教師としては生徒みんなに対して同じように接しているつもりでも、よく話しかけてくれる生徒がいたりします。

そのため、人気者というほどはなくでも、教師として働けば誰かしらから、感謝されたり尊敬される機会は多いように感じます。

やはり教師も人間ですので、そうやって感謝されたり尊敬されたりすれば嬉しいものです。

生徒と一緒に自分が成長できる

社会人となると自分自身の成長は特に無いように感じますが、高校生と一緒に過ごす生活では、日々生徒と一緒に成長していると感じられます。

これは、高校教師であれば、一つの目標に向かって頑張っている生徒達の成長を身近に感じられ、自分自身も一体感の中で、一緒に熱くなったり出来るからだと思います。

このように成長していける体験は、教師という職業の醍醐味だと思います。

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

高校教師の職についた後のキャリアアップとして考えられるのは、やはり専門性を活かした職業に就くことでしょうか。

体育の教師をしていれば、インストラクターやフィットネスアドバイザー、ヘルスケアや健康の分野で活躍することができます。

英語教師であれば、英語講師や英語を使ったボランティアなど、自分が持っている専門性を活かしてキャリアアップしていくことが出来ると思います。

教師という職業は、大学で専門的にある分野を勉強し、その専門知識と合わせて、教師として高校生を教育・指導してきた実績があります。

それを活かせるよう、自分の専門知識を様々な人々に指導する立場の仕事に就くことで、キャリアアップしていく事が可能だと思います。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

高校教師の仕事経験は、他の仕事にも活かせると思います。

よく教師は社会を知らないと言われますが、高校教師は、生徒を社会に出す直前の指導役ですので、社会との接点が多い教師だと思います。

また高校教師は、自分の仕事以外に、事務処理の能力やコミュニケーション能力にも長けていると思います。

二十歳前の若者から、定年間際の同僚教師・保護者まで、様々な人と接する機会が多くある教師は、どんな環境にも対応できる適応能力が非常に高いです。

どんな仕事でも人対人であるならば、コミュニケーション能力に長けている教師の仕事経験は、他の色々な仕事にも活かせます。

自分に合った高校教師の求人の選び方や注意点

高校教師として働く場合は、雇用形態や勤務先など、様々な選択肢の中から選んでいく必要があります。

それぞれに合った求人に応募できればよいですが、なかなか難しい場合もあります。

次に、自分に合った求人の見方や、高校を選ぶ際の注意点をお話しします。

【選び方①】雇用形態から探す

雇用形態は大まかに、正規の高校教師と非正規の高校教師があります。

正規の高校教師とは、教員採用試験や学校ごとの求人に応募し採用された方のことであり、会社員でいうところの正社員ですので、雇用として安定しており、自分自身の雇用は保証されているといえます。

これに対して、非正規の高校教師とは、非常勤教師や期限付き教師のことです。

きちんとした試験ではなく、面接などで合格すれば働くことが出来ますが、期間が決まっている中で働くため常に、契約更新や給与・福利厚生など、待遇の面で正規の教師と比べて不安があります。

しかし、正規の高校教師となってしまうと、責任の重さや仕事量が非常に多くなります。

働き始めると辞めることも難しくなる為、一生この仕事でいいのかを見極めるために、まずは非正規の高校教師として働き、実際の高校の現場を自分の目で確認することは大切なことです。

【選び方②】公立or私立から考える

公立高校で教師になる場合は、教員採用試験に合格しなければ、正規の教師として働くことが出来ません。

合格すれば地方公務員として採用されますので、安定した待遇で働くことが出来ます。

また公立高校は、転勤がありますので、良い高校であっても、自分に合わない高校であっても、定期的に環境を変えることが出来ます。

私立高校で教師になる場合は、私学適性検査を受けて、私立学校から声が掛かったり、私立高校からの求人に応募したりします。

しかし一度私立高校の教師となると、辞めるまで同じ環境で働き続けなければなりません。

公立高校と私立高校のどちらで働くかについては、これが大きな違いでしょう。

そのため、校風や学校の雰囲気など自分に合っているかなど、自分が働く高校についてはしっかり見極めなければなりません。

【選び方③】エリアから考える

高校は全国どこでもありますが、都市と地方では、教育に関するスタンスが異なります。

都市では人口密度の関係なのか、人間関係に立ち入られることが少なく、仕事として教師という仕事に取り組めます。

どこか人間関係が希薄に感じられますが、仕事についてはしっかりと話し合い、それ以上は干渉しないという感じでしょうか。

それに対して、地方では学校とPTAの保護者との距離が近く、また同僚教師とも飲みニケーションが多くあり、必要以上にプライベートや自分の行動範囲などで、保護者や同僚教師と接することが多くなります。

プライベートでも誰かしらの生徒や保護者に会うことは日常茶飯事です。

このように都市と地方では教師や保護者の関係が異なりますので、どちらがいいかは、自分次第ではないでしょうか。

まとめ

今回、高校教師の仕事内容や教師に向いている人物像について、説明させていただきました。

自分が高校教師に向いているのか悩んでいる人が、この記事を読んで、高校教師という仕事を身近に感じてもらうきっかけになれば幸いです。

一言に高校教師といっても、その働き方は一人ひとり異なると思います。

自分に合った学校や働き方を目指してくださいね。