応募して書類選考を突破し、何度かの面接を経て採用に至る、転職活動はこの流れで進みます。

採用面接の終了間際には必ずと言って良いほど、「最後に何かご質問があればどうぞ!」と面接官から促されます。

正に「逆質問タイム」です。

この逆質問タイムは、疑問点や不明点を解消するだけではなく、あなた自身を効果的に売り込む千載一遇のチャンでもあるのです。

ここで自分を効果的にアピールできると、採用の可能性は格段に高まります。

面接官から逆質問を促されても、「特にありません。」「大丈夫です。」などと応じる方も多いのですが、とても勿体ないことです。

それどころか、書類選考とこれまでの面接内容で採用ラインギリギリの方であれば、不採用が確定してしまう瞬間になるのです。

この記事では、転職の面接で聞くべき逆質問例を紹介したいと思います。

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転職の面接では、なぜ逆質問が大切になるの?

そもそも、求職者が採用面接の場で逆質問をすることは、単なるその場での疑問点・不明点の解消だけではなく、大切な5つの目的があります。それが以下です。

  • ①ターゲット企業が置かれている状況や社風、業務内容を理解した上で志望していることをアピールすること
  • ②業務や入社への意欲をアピールすること
  • ③自分の長所・資質をアピールすること
  • ④ターゲット企業の労働条件や社内事情を上手く聞き出すこと
  • ⑤ターゲット企業と自分との相性を確認すること

つまり、逆質問タイムを有効に使えれば、明らかに面接突破の可能性は高まるのです。

反面、この時間を効果的に活かせなければ、それまでの受け答えには問題がなかったとしても、最後の数分間で相手のあなたへの評価が大きく下がることは十分にあり得ます。

それまで面接官とも良い感じで会話が弾んでいたとしても、最後の逆質問タイムで採用ラインから落ちてしまう、決して珍しい話でもありません。

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逆質問例25選

それでは、上の①~⑤の逆質問の目的毎に分けて、具体的な質問例を25個紹介してみましょう。

また、逆質問の目的毎に留意すべきポイントもお知らせします。

①ターゲット企業が置かれている状況や社風、業務内容を理解した上で志望していることをアピールする逆質問例

やる気や能力をアピールしても、ターゲット企業の実態にマッチしないものであれば、面接官はあなたを冷めた目で眺めるでしょう。

また、今のご時世、順風満帆な企業ばかりではありません。

どこの企業でも、多少なりとも課題や問題を抱えていることが普通です。

社風や課題などをキチンと理解した上で志望している、とアピールできれば、地に足の付いた求職者だなと相手の共感を引き出しやすくなります。

ただし、あまりにも際どい内容やゴシップ的な話であれば、自分からは触れないようにした方が無難です。

くれぐれも、知ったか振り、上から目線な印象を持たれないよう、サラリと控えめな表現を心掛けましょう。

【逆質問の例】

「御社のアパレル部門は、現在SCM構築で課題があることは存じております。私のアパレル川下ビジネスでの経験を御社で活かすためには、どのような立ち位置から始めさせていただけば良いとお考えになりますか?」

「御社のSE職は、皆さん客先常駐が基本であることは理解しています。単独常駐になった場合、帰社・報告の頻度はどの程度で設定されていますでしょうか?」

「営業職の方は飛び込み営業もされるかと思いますが、その際のターゲット選定は各自に任せていただけますか?」

「非資源分野と北東アジア圏の営業力強化が、現状では当面の課題と理解しています。何か具体的な動きはありますでしょうか?差し支えない範囲でお話ください。」

「以前御社の社員であった方と知り合う機会があり、個人個人が能動的に考え、アクションを起こす企業文化を感じました。実際のビジネス面でどのように影響していますか?」

②業務や入社への意欲をアピールする逆質問例

仕事詳細や職場環境についての具体的な逆質問をすることは、業務や入社への熱意として伝わりやすいです。

面接の段階では、会社概要や職種は当然分かっているはずですので、配属先に関する情報や、入社までに準備すべきことについて質問できると、あなたの意欲をアピールすることができます。

それでも、採用される前にあまりにも先走った印象になってしまうのも、相手次第では逆効果になることもあり得ます。

「もし御社でご採用いただけたら、・・・・」のような前置きを上手に織り込むと、会話のクッションになってくれます。

【逆質問の例】

「現場メンバーの方は、今は何を一番大切にして日々業務をこなされているのでしょうか?」

「ご採用くださった場合に配属いただく部署の、同職種の方の1日の大まかな行動スケジュールを教えてください。」

「ご採用いただいた場合、私がこれまで得てきたスキル・経験でやや不足と感じられるものはありますでしょうか?入社までにお奨めの学習などがありましたら、是非ともアドバイスをいただけないでしょうか?」

「御社はEU圏への事業展開を計画されているそうですが、将来的に営業担当として参画させていただくためには、どうすれば良いでしょうか?」

「私と同年代で中途入社し、その後活躍されている方の事例を教えていただけませんか?」

③自分の長所・資質をアピールする逆質問例

長所や資質としてアピールして日本企業で評価されやすいのは、一般的には責任感・積極性・協調性あたりに絡むものです。

言わずもがな、業務に役立つスキル・資格は歓迎されます。

逆質問タイムは、自己アピールの最後のチャンスですから、それまでの面接官との遣り取りの中で十分アピールできなかった部分を補足するようにすると良いでしょう。

なお、具体的な達成数字や取得資格を述べて、御社の配属先で役立てて貢献したい、という強い思いを質問に織り込むこともお勧めです。

それでも、上から目線で実績や資格をひけらかしている、と相手に印象付けては大きなマイナスです。

例えば、「AとBには自信があります。」と直接的に言うのではなく、「AとBを活かして配属先でお役に立ちたいです。」といった表現の方が、あなたの謙虚さと自信が同時に伝わり、面接官には好印象となるでしょう。

予めアピールしたい自分の長所・資質を整理しておくことを忘れないでください。

【逆質問の例】

「今後もC++(プログラミング言語)と簿記会計関係のスキルは磨いてゆきたいと考えていますが、配属いただく可能性がある部署への貢献に繋げることができますでしょうか?」

「誰とでもすぐに打ち解けられるタイプですが、採用いただいた際の配属先の雰囲気を教えていただけませんか?」

「気力・体力だけは学生時代から人並み以上ですが、配属先の最近の出張頻度はどのような感じですか?」

「チームとして課題に挑み、クリアしてゆくことが元来好きです。もし採用いただいたら、配属部署で最も求められる役回りはどのようなものでしょうか?」

「IT・通信関連分野での新規ビジネス開発を得意としてきましたが、募集されるポジションでは、これに加えて求められる能力はありますでしょうか?」

④ターゲット企業の労働条件や社内事情を上手く聞き出す逆質問例

待遇などの労働条件は、入社前の重要確認事項であることは事実ですが、採用が未確定の段階で細かな話を聞くことは、一般的な日本企業では歓迎されないのが実態です。

特に、有給休暇や福利厚生、残業に関する質問をすると、仕事に対する意欲が低いのではないか、という危惧を面接官が抱くリスクがあります。

単刀直入に、「一月当たりの残業時間はどのくらいですか?」などと尋ねるのはリスキーです。

例えば、「現在は月平均でn時間は残業をしていますが、」「前社では繁忙期に月n日間ほど休日出勤をしていましたが、」などの前置きを入れ、これまでキチンと残業や休日出勤をこなせていたことをアピールした上で、質問に入るのもお勧めです。

また、給与絡みの質問も聞き方を工夫した方が良いです。

採用後の自分の具体的な給与額を確認することは避け、給与体系やモデルケースを質問する形が無難です。

【逆質問の例】

「ご採用いただいた場合に配属される予定の部署ですが、繁忙期は何月頃になりますか?」

「月に50時間程度は残業をこなしていますが、ご採用いただいたら配属される部署も同じような感じですか?」

「休日出勤が増えてくるタイミングは、部門毎に違うのでしょうか?」

「私くらいの年齢で主事クラスの場合、御社の一般職の年収モデルはどのようになっていますか?」

「本店は丸の内ですが、私が配属いただく可能性がある部署の転勤サイクルはどのような感じになっていますか?」

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⑤ターゲット企業と自分との相性を確認する逆質問例

採用面接は、面接官にあなたを採用すると利益になることをアピールする場です。

しかし、同時にあなたの転職先としてターゲット企業が相応しいのかを判断する場でもあります。

自分とターゲット企業との相性を見極めるためにも、逆質問タイムを有効に使いたいところです。

まず、転職時に譲れない条件を、自己分析をしつつ明確にしておく必要があります。

どのような企業にも良い部分もあれば、必ず悪い部分もあります。

面接官に相性を確かめる質問を投げかける前に、仕事内容や社風、待遇などで決して譲れない条件は一体何なのか、自分と正直に向き合ってクリアにしておくことが肝要です。

【逆質問の例】

「御社の事務職の成果や行動面は、どのような観点・基準から評価されているのでしょうか?」

「青木さま(面接官)や配下の皆さんが仕事をされていて、一番嬉しかったことを教えてくださいませんか?」

「池田さま(面接官)からご覧になって、御社の社内SEとして苦労すると感じられる点は何でしょうか?」

「ご創業の理念に大いに共感するのですが、入社させていただけたら意識すべき行動規範はありますか?」

「在宅勤務やサテライトオフィス勤務について、御社の取り組み状況や課題を教えていただけませんか?」

面接合格率を上げる、他の方法を知りたい人は

今回ご紹介した逆質問、皆さんの面接でも使えそうでしょうか?

他にも面接合格率を上げるための方法もあります。

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逆質問タイムで注意したい8つのポイントとは?

逆質問の目的別に、その質問内容の例を紹介してきました。

ここで、実際の採用面接の場で逆質問をする際に、是非とも注意しておきたいポイントを8つ説明します。

仮に、質問内容自体が良くても、TPOを弁えないと台無しになってしまうのです。

全ては、相手あってのことです。

①「特にありません。」

とは決して言わないこと

多くの求職者が準備不足や緊張のため、逆質問を面接官から促されても、「特にありません。」「大丈夫です。」などと返してしまいます。

結論から言えば、これは御法度です。

まず、面接官はあなたのコミュニケーション能力を見たいと思っていること、さらに、面接官はあなたの自社への関心や入社意欲の本気度を計ろうとしていること、そして、あなた自身は不十分な自己PRの補足ができるチャンスであること、これらの理由で逆質問の機会を自ら摘んではならないのです。

②相手が既に説明してくれた内容を逆質問しないこと

これをやれば、相手の話をキチンと聞けない人間であり、理解力に難があるのでビジネスでもトラブルを起こすだろう、という判断を面接官はあなたに下すでしょう。

採用に至る可能性は大きく損なわれます。

面接官が説明してくれた内容について、意味がある範疇で深掘りして尋ねるのであれば、言わずもがな問題はありません。

「先ほど北東アジア圏の営業力強化が課題とのお話がありましたが、どのような動きが出て来ているのでしょうか?中国語で貢献させていただくチャンスがあればと思いました。」これならば問題ありません。

③HPや会社四季報などでチェックすれば簡単に分かる内容は逆質問しないこと

これをやれば、社会人としての素養が疑われます。

例えば、「御社の化学品グループの主力商品は何ですか?」「関東地方で稼働中の工場は何か所ありますか?」などのような質問はあり得ない訳です。

HPや会社四季報などをチェックすれば容易に入手できる情報は、採用面接に先だって自主的にチェックし、押さえておくのが求職者のマナーです。

④予め5つ程度は逆質問を準備し、優先順位を考えて採用面接に臨むこと

同時に採用面接を受ける人が現れたり、準備していた逆質問が面談中に解決してしまったりすることも多いので、面接前に5つ程度は逆質問を考えておいてください。

質問する優先順位も併せて検討しておきます。

逆質問を促されたら、2つ程度は質問するつもりで臨みましょう。

もしも終了予定時刻が迫っているようであれば、「お時間は大丈夫でしょうか?」と一言相手に気遣いをした上で、質問をさせてもらう配慮も社会人ならば必要です。

⑤相手の役職・立場で質問内容を臨機応変に変えること

これは意外とできていない求職者が多いです。

面接官の肩書きや、立場を踏まえて、適切な内容の逆質問をするようにしましょう。

例えば、「開発案件の受注から納品まで、概ねどのような役割分担とスケジュール感で動かれていますか?」という質問は、中間管理職・現場マネージャに対しては適切な内容ですが、経営層に対しては不適切だと言えます(零細企業やベンチャー企業を除く)。

逆に、「経営面から見た、数字には出ない御社の強味や魅力とは何でしょうか?」などの問い掛けであれば、経営層に対して適切な質問内容になります。

⑥相手がYES/NOで回答できる聞き方をしないこと

これは会話がキャッチボールにならず発展性がないこと、相手がNOと回答した際にリカバリーが効かないこと、以上の理由でお勧めできないのです。

「ご採用いただけた場合、私は今年中に北米駐在となるでしょうか?」「中途採用者が30歳までに課長職に登用されることは可能でしょうか?」想像すれば分かりますが、この手の逆質問は会話が続かず、面接官の答えがNOだった場合に適当なコメントを返すこともままなりません。

⑦抽象的な内容や些末な内容の質問をしないこと

無理に逆質問を捻り出し、これをやって失敗する求職者は多いです。

コミュニケーション能力を疑われますし、ビジネスセンスにも疑問を持たれるでしょう。

例えば、「御社の直近のキャッシュフロー計算書を拝見したのですが、なぜ減価償却費の数字が急増したのでしょうか?」このような逆質問をした場合、財務・会計部門への配属予定でない限りは、明らかに採用面接の場ではピント外れ感は否めません。

「御社の積極投資姿勢はどこから来るものでしょうか?」このような質問は抽象的すぎますし、自分が就く可能性がある業務との関連性も見えません。

⑧待遇面の詳細な確認は採用内定後に人事部門に行うこと

待遇面に関しては、採用が内定して一応入社の意向を決めた後、人事部門の担当者と確認する感じが良いでしょう。

日本企業については、一般的にまだまだ採用面接の場で細かな待遇面の話をすることはお勧めできません。

勤労意欲を疑われるリスクが、依然としてあるためです。

「有給休暇はいつから使えるようになるでしょうか?」「独身寮から出た場合、毎月の家賃補助は戴けるのでしょうか?」この手の質問であれば、採用内定後に人事担当者と遣り取りすべきものです。

今回は採用面接には付きものの逆質問の仕方について、目的別に解説しました。

転職希望者が多く存在する中、面接の最後に促されることを容易に想像できるにも関わらず、多くの方が何の対策も準備もしていないのが逆質問なのです。

採用面接で合否が確定するのは、実質的には最後の5分間であるとも言われます。

このチャンスを上手く利用することが、転職活動で内定を多く確保するコツにもなります。

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さいごに

以上、逆質問で注意したい8つのポイントでした。

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