近年人材不足が叫ばれる中で、よく耳にすることが多くなった「ニート」という言葉。

ニートとは、15歳~35歳までの若手で、家事や進学、就職をせず、生活している方々を指します。

そして、このニートの中にも様々な種類が存在します。

そこで今回は「高学歴ニート」について解説致します。

高学歴ニートって何?

一般的に有名大学を卒業しており、高学歴と言われる人材で、就職をせず定職に就かない方々を「高学歴ニート」と呼びます。

周囲から見れば、「その学歴で何故、就職できないのか?」不思議に感じることでしょう。

しかし、高学歴だからこそニートになりやすい傾向が強くなっている現状があります。

では、高学歴でニートを選択してしまう理由を解説しましょう。

高学歴ニートになってしまう人の特徴にはどんなものがあるの?

高学歴ニートは幾つかの特徴があります。

そもそも高学歴のまま就職し、活躍される方もいる中で、ニートを選択してしまう方との違いは何になるのでしょうか。

プライドが高い

「高学歴」ということが自分自身の中で誇らしくなりすぎてしまい、固定概念に囚われてしまいます。

例えば、「この学歴で中小企業に就職なんて考えられない」「自分みたいな学歴は〇〇の仕事をするべきだ」というように、固定概念で全てを判断してしまうのです。

もちろん、良い学校に入るために人一倍の努力をし、勉強に力を注いできたという事実はあります。

だからこそ、それだけの努力をした事を誇らしく思い過ぎてしまい、世間から見た自分よりも、自分から見た自分がカッコイイかどうかを重要視します。

そしてプライドが高くなると、必然的に自分の中で一つの線引きをします。

線より上に位置しないといけないという考えから、線より下は選択肢から外れてしまうのでしょう。

働いた経験が浅い

基本的には高校生からアルバイトすることができますよね。

早くからアルバイトをすることで、学校の中では学べない社会のルールや、様々な年齢の方々との良好な人間関係の構築方法などを学ぶことができます。

しかし高学歴ニートのパターンで多いのは、短期や単発のお仕事経験はあるものの、長期間のアルバイト経験が浅い方が多いことです。

勉強第一の生活スタイルの為、親や学校からアルバイトを禁止されていたのかもしれません。

アルバイトといえども、社会人のマナーや基礎はアルバイトをしながら培っていく方も非常に多いです。

自分よりもはるか上の大人から受けた質問にどう答えるべきか、という事を学べるからです。

それを学べた分、就職活動時に面接での受け答えがスムーズに進むことも多いのです。

面接は限られた時間で自らをアピールしなければならないものです。

受けた質問から瞬時に何をどう伝えるかということを訓練していなければ、上手に受け答えはできず、面接を突破せずにニートになってしまうといことも多々あるのです。

周囲からのプレッシャーを感じている

良い学校に行って良い会社に就職する、という意見を聞いてきた方に多い傾向です。

ある意味、親が敷いたレールを一生懸命に走ってきたということですね。

勉強よりもサッカーや野球、ピアノをしたかった時期があったかもしれません、でも親が勉強しなさいって言うから一生懸命してきて、故に自分のやりたいことをやりたいと言えなくなってしまう人がいます。

親は良い学校、良い会社に入る事を望んでいるけれど、自分は違う道に進みたい!

でも、親を裏切るような気持ちになり、自分の気持ちを言えず、親や周囲からの言葉を全てプレッシャーに感じてしまい、一歩踏み出せず、ニートになってしまうパターンです。

謂わばニートという選択が一種の反抗的態度ということなのですが、それを周囲が理解しなければ、ずっとニートを続けてしまうという悪循環に陥ることも決して少なくありません。

高学歴ニートになる3個の原因

高学歴ニートになる人の特徴はお分かり頂けたのではないかと思います。

では、原因はどんなことなのでしょうか。

解説します。

プライドが高すぎる

特徴でもお伝えしたように、プライドがとにかく高い事が原因で、素直さや謙虚さに欠けるパターンです。

例えば、「大手企業ばかりを狙い過ぎてしまい、身の丈を考えずに挑み続けた」「自分の希望条件に全てマッチしなければ納得できない」「自分の出身校及び、出身校と同等ランクの学校卒業生が多数いる会社しか見ない」というように、自分ルールに沿わなければ自分が就職するべき会社ではないと判断してしまい、チャンスを逃します。

また完璧主義の方も多く、面接で落ちる=失敗・落第と感じ、完璧じゃない自分を受け止めることができず、面接に行くことを辞めてしまう方もいらっしゃいます。

プライドが高すぎると、妥協や謙虚さ、素直さが失われ、理想通りの展開しか受け入れられないようになってしまうのです。

自分の将来を考えることができない

小さい頃から勉強第一の生活をし、親が敷いてくれたレールの上を一生懸命前に進む、つまり「テストで良い点を取り成績上位を目指す」ということに取り組んできましたが、いざ就職となると、世間からは「20歳を越え成人している人=大人」として扱われます。

これは、いきなりレールが途絶えて、「続きのレールは自分で繋げなさい」と言われてしまうような感覚です。

当たり前のように中間目標があり、当たり前のように目標に向かって努力してきたわけですが、その当たり前を突如、自分で決めないといけないとなった時に、自分自身の当たり前が何かわからなくなり、将来が見えず、失望感に襲われてしまい、何から始めたらいいか判断できず、ニートになってしまうのです。

コミュニケーション下手

子供は素直に感じた事や、見たものを口にしますよね。

それが年齢を重ねるごとに、お世辞が必要なとき、謙遜が必要なとき、謙虚さが必要なとき、主張するタイミングなどを習得していきます。

友だち関係から学ぶ、親子関係から学ぶ、世間から学ぶというように様々な人と接触をしていくことで、何をチョイスすべきかを取捨選択できるようになるものですが、勉強・勉強ばかりしてきた場合、教科書や参考書とにらめっこしていて、人との会話をする機会が少ない状況に陥りがちです。

そうすると、相手が何を聞きたいのか、何を知りたいのかという相手目線での会話ができず、一方通行な会話になり、コミュニケーションがうまく取れないということになります。

しかし、それを認めることができず「私のことを評価しないなんて、信じられない。有名学校出身で成績優秀なのに、なによ!」というように、評価しない人が悪いという考えに発展してしまいます。

謂わばコミュニケーション部分において子供のままで、身体は大人ということです。

これは企業が一番、扱いにくいと感じる人材の代表です。

しかし、それを認めることができず、結局ニートになってしまうのです。

高学歴ニートにならないための予防策

では高学歴ニートにならないために、どういう予防をしておくべきなのでしょうか。

普段の生活から意識するべきことなど、予防策は幾つかあります。

高学歴ニートにならないための考え方を解説します。

自分を見つめ直してみる

例えば、就職活動が上手くいかない=内定をもらえないという状況の場合、なぜ内定がもらえないのか考えてみましょう。

自分の発言内容が上から目線になっていないか、自分が絶対譲れない条件が何かという事を見つめ直すことで、学歴という部分以外で大切にしたい部分を導き出す方がいいでしょう。

本当に素晴らしい人は学歴もあり、人の話を聞く傾聴姿勢もあり、自らの強みや弱みを把握できている人ではないでしょうか。

人は完璧ではありません。

「弱い部分もあるからこそ、人」ということを自覚するために、自分を見つめ直す癖をつけることをお勧めします。

ボランティア活動に参加してみる

お金が発生する労働は荷が重く感じやすいですが、ボランティア活動でしたら奉仕の心が必要となります。

対価を得ず、誰かの為に何かをすることができ、それにより「思いやりの心」を育むことができます。

自分が見ず知らずの人に何かをし、御礼の言葉をもらう、喜んでいる姿を見ることができるというのは、自分が考えたことが喜ばれたという事実になります。

こうした「自らの考えたことを評価された」という小さな成功体験を積むことで、自信ややりがいを知ることができます。

自分が特別という概念を捨てる

自分が特別という事は、自分以外の人も何かしら特別という部分があるのです。

就職の際に高学歴であっても、面接官からしたら「社会人として未熟」という目線で皆さんを見ます。

そういった時に、「未熟ながら戦力になるために一生懸命、努力をしてくれるか」という部分を垣間見れないと、面接官は良い印象を抱かなくなるでしょう。

人一倍頑張り、勉強と向き合ってきたという努力は、言わなくても評価されます。

大事なのは、「今から知らない事を知るための柔軟性があるのか」です。

「新しい世界に飛び込む=社会人になるということは未知の経験になる」ということを今一度自覚し、自分は特別という概念を捨て去る必要があるでしょう。

高学歴ニートが再就職するための3個の方法

高学歴ニートを経験した後に就職をするには、どうしたいいのでしょうか。

ニートから脱出する方法をお伝えさせて頂きます。

就職をゴールとせず、就職した後のことも考えて計画を立てる

多くの方が勘違いしているのは、就職がゴールだと思っていることです。

就職はスタートラインです。

就職した会社で何をしたいのか、どういう生活をしたいのか、という就職後のことを考え、自分の理想とする生活に近づけるように、短期・中期・長期の目標を立てていきましょう。

まずはスタートラインに立つための就職であると肝に銘じておきましょう。

会話することを意識する

会話は一方通行ではなく、キャッチボールしなければなりません。

自分の言おうとしている言葉を聞いた相手はどういう風に思い、感じるかということを常に考えるようにしましょう。

相手が共感してくれたら、自分自身も嬉しいし話しやすいと感じるはずです。

自分の話を聞いてもらうために、言葉のチョイスや傾聴姿勢を意識してみることで、会話が弾んだり自分の考えや思いも伝えることも出来ます。

相手の事を想い、考え、コミュニケーションすることをクセ付けしていきましょう。

失敗を恐れない

高学歴ニートは失敗を恥と捉えます。

しかし、失敗しなければ何も学べません。

失敗して怒られて、反省し、同じことをしないようにするためにどうしたら良いのか、を考えることで成長します。

テストの点数も100点が取れなければ、間違えた部分を見て、何故間違えたかを答え合わせしますよね。

それと同様です。

同じ失敗をしないように、予習も復習もします。

社会に出ても一緒です。

失敗をして、それを笑う人がいたとしても、気にしない事です。

失敗を笑う人が間違っているので、まずは学ぶという姿勢を持ち続けるようにしましょう。

高学歴ニートについて他にも知っておきたいこと

高学歴ニートになってしまう方は、共通する事が幾つかあることがお分かり頂けたと思います。

高学歴ニートから脱出させたいと思う人、自ら脱出したい思う人の両者がまずやらなければならない事を解説します。

視野の狭さを認識する

基本的に高学歴ニートは視野が狭いことが多いです。

限られた空間、限られた人との交流をしてきた為、考える内容も幅も狭くなりがちです。

このことを理解し、知らない世界があるということ、一歩踏み出すことで傷つく事もあるということ、楽しいことがあるということを、伝えたり知るという事が最初の第一歩となります。

人は頭ごなしに間違っていると言われてしまえば、それ以上のことを聞きたいとも知りたいとも思いません。

長い時間をかけて、伝えてあげる事・伝えてくれる人と根気強く話をすることが必要という事です。

まとめ

高学歴なのにニートとなってしまう方にも、様々な理由と原因があります。

勉強ができることは一つの能力であることは間違いありません。

しかし、学校ではなく社会に出た際には、勉強ができる能力だけでは上手く回りません。

人とのコミュニケーションや協力していく姿勢、勉強以外の能力を育てることで、初めて高学歴という肩書が活きてきます。

その為には、若いうちにたくさんの恥をかき、たくさんの失敗をすることで得ることができるスキルが存在します。

現在高学歴ニートの方も、周囲に高学歴ニートがいらっしゃる人も、是非参考にして頂き、最初の一歩を踏み出して頂ければ幸いです。