ミドルと呼ばれる40代になると転職をしたくても求人が少ないと言われていて躊躇してしまいます。

確かに求人数は20代~30代に比べて少なくなってきますが、ゼロではありません。

求人の相対数よりも自分に合った求人が見つかるかが勝負です。

この記事でミドルの転職注意点や成功法、よくある悩みをご紹介します。

参考にしてください。

40代の転職で注意すべき6個のこと

思いつきで転職をしない

仕事で嫌なことが重なった、仕事で失敗してしまった、出世争いで負けたなどのきっかけから転職を考えると思います。

しかし、ミドルになると転職活動に平均3ヶ月はかかると一般的に言われているので、思いつきで次々応募を始めると勤務条件が合わない企業や待遇面で合わない企業で働かなければならなくなるかも知れません。

さらに発作的に退職を決意してしまうと経済的に追い詰められて人脈狙いの営業職やブラック企業へ就職して使うだけ使われて最終的にリストラされる可能性が高まります。

ビジネスマナーを守る

応募時のメッセージ文、応募書類送付時に送付書を付け忘れる、電話応対、来社時間、服装など新卒や第二新卒は一生懸命勉強して実践しています。

新卒や第二新卒と接している採用担当はミドルであればビジネスマナーが出来て当たり前と思って接しています。

しかし、意外と気を抜いている人が多く、椅子の座り方や採用担当に対する態度が横柄な人、体系に合わないスーツを着てくる人などがいます。

面接では面接官だけではなくアテンドする採用担当者の印象も合否に反映されるので注意しましょう。

経験のない仕事は避ける

ミドルの人は経験を活かせる仕事を選びましょう。

職種や業界が異なっても構いません。

業務内容の中で自分が経験したことのある業務が含まれているものを選んでください。

転職を決意した人の中にはゼロからやり直したいと未経験の業界・職種にチャレンジしたくなる人もいると思いますが、未経験になると前職の年収を加味した年収をもらうことが難しいため、生活の質を落としたくない人にはおすすめできません。

思い込みを捨てる

「自分くらいのキャリアがあればどこでも受かる」このように思っている人は今すぐその思い込みを捨ててください。

世の中には若くても大きな仕事をしている人もいます。

同じ年齢で何億も稼いでいる人もいます。

さらに、中途採用で求められている人はすごい実績をもつ人ではありません。

経験や実績も選考対象になりますが、重視されるのは人間性です。

多くの企業では中途採用者に、部下と隔たりなくコミュニケーションが取れて指導できて社風を受け入れる柔軟性や謙虚さを持つ、物腰が柔らかく謙虚な人を求める傾向があります。

「どこでも受かる」と高をくくっていると採用担当に見抜かれるので注意をしましょう。

きちんと転職準備をする

社会人経験が長いので転職準備をしなくても大丈夫だと思っている人も多いようですが「ミドルの転職=最後の転職」と言っても過言ではありません。

なぜ転職をしたいのか、という動機から入りたい会社の条件や転職活動期間などをきちんとまとめ、職務経歴書の書き方や面接対策も新卒の就職活動の時よりも念入りに行いましょう。

新卒の時は「前向きで明るく元気であれば採用」してくれる企業もありますが、ミドルになると面接官の見る目が厳しく質問もかなり突っ込んだ内容になります。

志望動機や自己紹介でつまずいてしまうと、「聞かれるとわかっていることの準備もしていないなら入る意欲無し」と捉えられるので、その後どんなに挽回をしても内定を取るのが難しくなります。

業界・職種・企業研究をサボらない

転職準備の一環ですが、同業界・同職種への転職になると企業研究をサボる傾向にあります。

応募企業が取引先や競合企業だと「昔から知っているから大丈夫」と思ってしまいますが、企業理念や支店の場所や数を把握している人は少ないのではないでしょうか。

面接で「企業理念に共感して・・・」と言ったにもかかわらず「具体的にどの部分ですか?」と突っ込まれて困る人がいます。

同じ職種でも企業によって働き方が違うので働き方や企業概要を調べ、業界情報も最新のものにアップデートしておきましょう。

職務経歴書は読みやすさを重視をする

ミドルになると職務経験が豊富になるため職務経歴が長くなります。

職務経歴書はA4用紙2枚に納めましょう。

3枚になっても構いませんがダラダラ書くのはいけません。

採用担当が読みやすいようにプレゼン要素を踏まえて作成しましょう。

コミュニケーション能力と指導力の認識を再確認

中途採用ではコミュニケーション能力が必ず問われます。

さらにミドルでは指導力も問われるものです。

コミュニケーション能力がどのようなものか、きちんと理解できているでしょうか。

コミュニケーション能力とは話す能力だと思って「部下に積極的に話しかけている」「部下との飲み会で自分の経験を伝えている」と得意げに話す人がいますが、コミュニケーション能力で重要なのは傾聴能力です。

どれだけ部下の声に耳を傾けているのか、その声にどう応えたのかという部分に採用担当は興味を持っています。

また、指導力も「自分の方針に従って課題を乗り越えた」「自分の一声で方針転換して成功した」という指導力のエピソードを語る人がいますが、これは指導力とみなさない企業が多いと思います。

なぜなら、多くの企業が求めているのは部下の自主性を引き出す指導力を持った人だからです。

部下にどのような働きかけをすることで、自主性を引き出したのかというエピソードが語れるようにしましょう。

なぜ40代の転職は20代・30代よりやりにくいと思われているか?

1人あたりのコストが高いので求人を出すのに躊躇してしまう

現在、人員不足にもかかわらず費用は人件費削減にしています。

特にミドルは他社からの中途採用で入社させると年収が高くなってしまうため、欠員が出ても社内で調整をして30代を採用する方向で進めることがあります。

良い人材を安く採用して安いランニングコストで働かせたい、というのが企業の本音のようです。

募集が少ないうえ定員1名

20代~30代は営業力や組織力向上、欠員補充でスタッフ職を募集するため、募集が出る機会が多く募集人数も1名~50名まで幅広くあることから応募倍率もそこまで高くなりません。

しかし、ミドルになると募集枠がマネジメントかスペシャリストであるため、定員が1名(多くても2名)になります。

募集背景としては欠員または新規プロジェクトの立ち上げ、組織改編が考えられるため求人が出る機会が少ないため応募倍率が高くなります。

求められるスキルが高い

若手の育成経験、専門的な知識や技術など求められる要件が非常に高くなるため、転職回数が多い人はそこまでのスペックがないため応募すらできません。

また、書類選考では年齢と昇格スピードが伴っているのか、自社で支払える年収と希望年収、前職の待遇と求人の待遇など書類選考が20代~30代よりも厳しくなるため、書類選考で落ちる人が多く出てきます。

ポテンシャルではなく実績と環境適応能力が勝負

20代~30代は実績がなくてもポテンシャルでカバーできますが、ミドルは伸びしろが少ないため実績勝負になります。

ミドルは自分なりの仕事方法が身についているため、自社のやり方に馴染めるのかといった部分を企業が危惧しているため、謙虚さや学ぶ姿勢がることを面接で述べることで環境への適応能力が高いことをアピールできると合格への近道になります。

即戦力しか採用しない

ミドルはどこの企業でも職務経験がすぐに活かせる人しか採用しません。

なぜなら、マネジメントの仕事やスペシャリストの仕事を教える人がいないからです。

会社独自のルールは若手がサポートすることができますが、マネジメントの仕事は自分の経験を活かしながら覚えていくしかありません。

そのため、今までの経験という引き出しが多い人ほど採用されやすくなっています。

企業選びが厳しくなる

ミドルになると家庭を持っていることから、仕事内容よりも年収や福利厚生で外せない要件が多く応募企業へ求めるものが多くなります。

最後の転職と考えると退職金が気になるでしょうし、スキル面が合っていても購入したマイホームから遠い、転勤ができないといったミドルならではの条件で企業選びが難しくなってきます。

特に生活の質を落とせないことから年収への強いこだわりがあるため、スキル面でマッチしていても年収が低いと応募をためらってしまうでしょう。

他にも福利厚生でも家賃補助が出ない、といった面で応募が難しい時は転職エージェントを利用して交渉をしてもらう方法があります。

40代のミドル層の転職を成功させるために必要な6個のこと

新しい会社の文化・やり方を吸収できる素直さ

前途したように募集企業が危惧しているのが入社後に会社のやり方、社風に馴染めるのかといった点です。

この部分を解消するために職務経験のエピソードで謙虚な姿勢や素直さをアピールしましょう。

特に年下の部下に仕事を教えてもらった経験をアピールできると面接官に入社後に働くイメージをしてもらいやすくなります。

マネジメント経験・実績

マネジメント経験・実績では部下が何名いて自分がどんな仕事をしたのか、どのような実績を残したのか職務経歴書に書きましょう。

マネジメントに必要なのはリーダーシップ、指導力、問題解決能力、調整能力(人間関係・スケジュール)、危機管理能力、チャレンジ精神、ストレス耐性です。

これらをうまく絡めたエピソードを述べられると大きなアピールポイントになります。

さらに部下からどう思われていたのか客観的に述べられると良いでしょう。

定量的に示せる実績

職務経歴書作成のルールとして数字で表せるものは数字で表す、というものがあります。

部署の人数、期間、実績や前年比を数字で表すことでマネジメント経験や実績を採用担当にイメージさせることができます。

面接の前は応募書類でしかアピールすることができません。

採用担当に応募書類とは別に自己PRのレジュメを添付してくる人もいますが、採用担当は決められた応募書類以外のものは目を通しません。

履歴書と職務経歴書が応募書類として指定されている時は、履歴書と職務経歴書のみで自分のことを伝えるしかありません。

そのためには、前に述べたように採用担当にプレゼンできるよう見やすくてイメージしやすい応募書類を作成しましょう。

応募ツールは複数使う

ミドルの応募先は前に述べたように限られています。

そのため、使えるツールはどんどん使用しましょう。

【応募ツール】

  • エントリー型の求人サイト
  • スカウト型の求人サイト
  • 転職エージェント
  • ハローワーク
  • 求人雑誌
  • 新聞
  • リフォラル採用(社員紹介)

ハローワークを使うことを敬遠する人も多いですが、応募前に企業をしっかり調べた上で応募をすれば、使えるツールの1つです。

また、リフォラル採用は近年企業の間でコストがかからずに人材を採用できると積極的に利用しているため、同業種で転職をする時は自身の人脈を使って転職する方法も検討してみましょう。

転職活動の前に転職計画を立てる

ミドルの転職は平均3ヵ月かかるといわれています。

家族がいる人は家族のことも考えなければいけないので、計画をしっかり立てましょう。

今後のライフプランとマネープラン

家族の進学や就職、家を持っている人は家の修繕、車の車検や買い換え時期など大きなお金がいつ、いくら動くのか予測を立てて希望年収を決めます。

また、転職先が決まる前に退職した人はその間経済的な面をどうするのか、転職先を決めるタイムリミットがいつなのかを知っておきましょう。

自己分析と職務経歴の棚卸し

転職活動には自己分析と職務経歴の棚卸しが必要です。

  • なぜ転職をするのか、転職先で何をしたいのかを考える
  • 自己分析
  • 職務経験の棚卸し(マネジメント力、プレゼンスキル、パソコンスキル、コミュニケーション能力など)
  • 転職先に求める条件の洗い出し
  • 条件の優先順位をつける
  • 自分の市場価値

市場価値は下記などのサイトで知ることができます。

@タイプ

https://type.jp/valuetest/input.do

パソナキャリア

https://www.pasonacareer.jp/income/

応募する前に企業が何を求めているのか知る

求人を何度も読んでどのような人材を求めているのか分析をしてください。

的外れな企業へ応募しても意味がありませんし、入社してもやりがいのない仕事ではすぐに転職したくなります。

本当に自分のやりたいことができるのか、スキルと見合った企業なのか見極めてから応募しましょう。

40代の転職でよくある悩みと解決策

未経験職種へ転職したいけれどなかなかない

現在人材不足の職種は下記の職種と言われています。

未経験者歓迎、年齢不問の求人が多いので検討してみましょう。

  • 警備員
  • 介護職
  • 営業
  • 運輸(ドライバー)
  • タクシードライバー
  • 飲食店業界の店員
  • 小売業界の店員
  • セレモニースタッフ
  • 建築業界の土木作業員、鉄筋工、機械オペレーター

体力勝負の仕事が多いですが経験を積んでいけば内勤業務の多い仕事になります。

企業になじめるのか不安

誰でも新しい職場に行くのは不安です。

そんな時は応募先企業のVorkersをのぞいてみましょう。

元社員や嫌気のさした社員が書き込んでいるので、基本的に悪いことしか書いてありません。

話半分で読み「こういう欠点があるんだな」と感じておき、気になることは面接官にぶつけてみましょう。

「昔はそうでしたが改革をして今は違いますよ」という返事が返ってくるかも知れませんし、正直に話してくれることもあります。

面接官の態度を見ることで不安が和らぐことがあるでしょう。

内定後の時は採用担当や配属先部署の上長に面談をお願いして話をしてみましょう。

運が良ければ職場見学ができるかも知れません。

家族の理解が得られない

なぜ、今になって転職をしたいのか理解してもらえないかも知れません。

だからといって隠れて転職活動をするのも後ろめたいものです。

内定が決まってから打ち明けて反対されて内定辞退した人も多くいます。

せっかく希望に合った企業が見つかったのに、内定辞退はもったいないと思いませんか。

それならば、なぜ転職をしたいのか腹を割って話し合ってみましょう。

それでも理解が得られないのであれば家族の意見と自分の意志どちらを選択するかは自分次第です。

年下に仕事を教えてもらいたくない

転職後も「前職は超大手有名企業にいた」「国立大を出てる」とプライドを振りかざしている人がいます。

しかし、入社したら同じ会社の社員です。

年下の社員、アルバイト、派遣社員などの人から仕事を教わることが多々あります。

それが嫌なら転職をするのを辞める、という選択肢をお勧めします。

自分の良さをわかってくれる企業がない

この悩みは年代を問わずあります。

悩みの原因は自己分析が間違っていることから、自分に合っていない企業へ応募をしていためです。

自己分析に自分の思い込みが混じっている可能性があります。

自分の自己分析結果を家族や友人に聞いてもらい、間違いを指摘してもらいましょう。

または自己分析サービス付きの転職エージェントでキャリアカウンセリングを受けてみるのもよいでしょう。


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