ハローワークでの窓口相談って聞いたことはあるけど実際にしたことはない…という方も多いのではないでしょうか。

どうすればハローワークでの相談がスムーズにできるのか、また相談を価値ある内容にできるのか、ハローワークの窓口で相談員として勤めた経験からわかりやすく解説します!

「どんな仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

ハローワークってどんなところ?

そもそもハローワークというのはどんなところなのでしょうか?

よく耳にするけれど、なんとなく民間のエージェントに比べたら使えない気がする…と思って敬遠していませんか?

それはもったいないですよ!

ハローワークは正式には公共職業安定所といって、職業に関してのセーフティネットとして機能する国の機関(厚生労働省管轄)です(ハローワークは愛称)。

公的機関ということは当然利用にかかる費用は無料ですし、民間ではできないような内容の充実した支援も数多くあるのです。

すべての都道府県に設置されていて、さまざまなサービスを行っています。

ハローワークをおすすめする理由とは?

国が運営する公的機関であるハローワークは就職困難者のセーフティネットとして、職業紹介により求人募集をしている事業者(企業)と就職を希望する求職者とのマッチングをしています。

職業紹介がメインの業務にはなりますが、ハローワークで取り扱う業務はそれだけではなく、職業訓練の斡旋、雇用保険関係事務などさまざまです。

職業訓練や雇用保険の利用により、職業的なスキルや知識を身につけて就職がしやすくなったり、生活上の金銭的な心配をせずに仕事を探すことができるようになったりという、一体型の支援になっています。

ハローワークは、単に仕事を探すだけではなく、国の制度等を利用して、より充実したキャリア生活を送るための施設になっています。

国が運営=無料

ハローワークは厚生労働省の下部組織であり、国の機関です。

公的機関ですので、当然すべてのサービスは無料で受けることができます。

労働者としての権利を行使するうえでも、一度行ってみてはどうでしょうか。

職業訓練

職業能力の向上を目的として、職業訓練の斡旋を行っています。

職業訓練には直接運営しているものと民間に委託しているものがあります。

その訓練を受けることで、就職が決まりやすくなると想定される場合に、受講が指示されます。

訓練にかかる費用は教科書代を除いて無料になっており、質の高い職業に関しての講座を、ほとんどお金をかけずに受講できるということになります。

なお、職業訓練は失業していることが受講の条件になります。

雇用保険

原則、週に20時間以上の労働をしていれば雇用保険に加入するようになっています。

失業した後に雇用保険の受給手続きをします。

これは、ハローワークでしかできません。

雇用保険制度は失業して収入がなくなった場合に、金銭的な面で生活を安定させ、再就職の手助けをするためにある制度です。

また、失業時以外にも、職業に関する教育訓練を受講した時に雇用保険が受給できることがあります(教育訓練給付金)。

応募書類作成・面接支援

求人への応募をする際の各種応募書類(履歴書、職務経歴書等)の、添削や書き方の指導・助言をしてもらえます。

書き方について、わかりやすい冊子なども用意してありますので、窓口で聞いてみましょう。

そして面接に臨む際には不安もあると思います。

ハローワークでは希望があれば、実際の面接を想定した模擬面接なども行っています。

時間がかかることと、相談室等の個室を使うことになることから、模擬面接の希望があることを伝えて予約を取るようにしましょう。

専門援助

年齢や職種に応じて、専門的な支援を行う窓口及び施設を利用することができる場合があります。

45歳未満で正規雇用を目指している求職者が対象のわかものハローワークや、子育て中の女性が利用できるマザーズハローワーク、福祉関連職種に特化した福祉人材コーナーなどです。

一般窓口もしくは受付で誘導してもらえると思います。

「どんな仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

ハローワークの相談の流れとは?

まずは求職登録をするところから始めます。

総合受付に声をかけてみましょう。

必要な窓口へ案内をしてもらえるはずです。

身構えることはありません。

求職登録(申し込み)

氏名や住所、生年月日などと、今までの職務経歴や直近の勤務先、取得している免許や資格、そして希望する職種や勤務条件等をOCRの申込用紙に記載します。

この際、できるだけ詳しく記入欄を埋めていくと、それだけハローワークの支援、マッチングの精度が上がってきますので、面倒だと思わずに書き込んでいくようにしましょう。

記入した内容をもとに、窓口で聞き取りを行います。

窓口の職員が登録の処理をした後に発行されるハローワークカードには、各人に付与された求職番号が印字されています。

この番号は、ハローワークカードに入力された内容と紐づけされています。

窓口の利用時や、紹介状発行の際に必要になるものですので、大事に持っていてください。

もしなくした場合には、生年月日で確認をして再交付が可能です。

雇用保険手続き

雇用保険のかかった状態で働いていて失業したという場合には、できるだけ速やかに雇用保険受給手続きをしてください。

この時点でハローワークへの登録が済んでいなければ、上記の求職登録の手続きを同時に行うことになります。

窓口①

登録の時にも聞かれることになりますが、今後どうしたいのかを明確にしておいた方がいいでしょう。

  • とにかく早く就職したい!
  • 時間がかかっても、じっくり自分に合う求人を探したい。
  • まずは職業訓練でスキルを身につけたい。

など、重きを置くポイントはそれぞれ異なります。

それに応じて、支援の方向性や、場合によっては担当する窓口が変わってくることも。

希望をはっきりさせること自体がなかなか難しいかもしれませんが、窓口での相談中に何となく自分の考えに気づくこともあります。

「迷っている」という内容でも構わないので、相談してみましょう。

窓口②

求職登録が済んだら、実際に求職活動としての窓口相談をしていきます。

応募に際して不安があるという場合、応募書類の作り方や面接時に注意すべきことなどの助言や指導を受けることもできます。

また、上の『専門援助』の項で書いたように、わかものハローワークやマザーズハローワーク…といった専門的な支援が受けられる窓口を利用することもできます。

紹介~応募

求人検索で応募したい求人が見つかった場合、窓口でその求人に対して職業紹介を行うということになります。

窓口では、応募希望者が要件を満たしているか、求人票に記載の募集要件の確認をします。

職種、事業所の名前、雇用形態や期間の定めの有無、就業場所、通勤手当の有無等、一通り確認をしていきます。

特に問題がなければ、応募の意思を確認して紹介状を発行してもらい、求人票に指定の方法で応募することになります。

ただし、場合によっては、求人票には面接と指定があるのに書類を送付するように言われたり、逆に書類応募のはずが、即時面接が決定したり…といったことがあります。

すぐに書類の提出が可能になるように、経歴やアピールポイントなどをできるだけまとめておいて、いつでも履歴書を書けるように準備をしておきましょう。

「どんな仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

ハローワークで相談員から聞かれることってどんなこと?

求職登録の時を含め、ハローワークの窓口で相談員から聞かれるのはいったいどんなことなのでしょうか?

聞かれる機会が多い内容と、質問の意図を合わせて説明します。

テストのような、答えに正解がある質問というわけではありません。

より早く、より希望に沿った就職ができるように、ハローワークが求職者を支援するための材料を集めるための質問なのです。

職務経歴

これまでにどんな仕事をしてきたか、ということです。

経験職種に関しては、スキルや能力、知識を持っていることが多いと思います。

その経験を活かすことができる求人とのマッチングができるように、詳しく職務経歴を聞いていきます。

求人への応募にあたっては、経験職種であるほうが採用になる確率も高くなることが多くなります。

もちろん、経験職種への就職を希望しないということもありますが、経験した職種以外での仕事に活かせる能力やスキルはたくさんありますので、より詳しくしっかり掘り下げておきましょう。

未経験職種に就職希望という場合などには、トライアル雇用の制度が利用できることもあります。

窓口で問い合わせてみてください。

資格・免許

職種によっては、資格や免許や資格が必須のものがあります。

たとえば配送ドライバーのような仕事であれば、運転免許がなくてはなりません。

看護師や介護職なども、それぞれ要件になっている資格がありますね。

また、資格が必須というわけではないですが、持っていることで有利になる職種もあります。

会計・経理を扱う事務職の場合などにも、経験者を希望する事業所が多いのですが、未経験でも簿記資格を持っていればいいというところもあります。

免許や資格をもとに、求人の情報提供を行うこともあるので、いつ何の免許・資格を取ったのかをまとめておくようにします。

就職に関する希望

どこで、どんな仕事を期間にしてどのくらい、賃金いくらで働きたいのか…といった内容を細かに埋めていきます。

たとえば就業場所も、通勤にかかる時間が同じでも、通勤手段によってエリアは異なってきます。

当然ですが、徒歩10分圏内のエリアと車で10分圏内のエリアとではその広さは全く違います。

公共交通機関を利用するか否かでも違いますね。

ハローワークで相談員と一緒に条件を設定していくと、自分では気づかなかった価値観や手段に出会うこともあり、思いがけず幅が広がることがあります。

経験職種と完全に同じ仕事を探していた人が、似た職業ではあって経験が活かせる別な職種に応募してうまくいくというようなことも。

窓口で聞き取りをした求職の条件をもとに、求人の情報提供を行うこともあります。

また、登録した内容を事業者向けに公開するかどうかが選べるようになっています。

求人募集をしている事業者側から、希望や上の項の免許・資格などの公開された情報を見て連絡(応募してほしいというオファー)が来ることもあります。

なお、公開される情報は就職に関して希望する条件、アピールしたいことなどで、氏名や住所などの個人情報は公開されることはありません。

就職の時期、重視すること

今日からでも働きたい、という人もいれば、いい仕事が見つかれば…と特に急いでいるわけではない人もいます。

優先する事柄がなんなのかも、人によって異なります。

仕事の内容や賃金、自宅からの通いやすさ等、重視していることを聞き取ります。

それに合わせて、求人情報の提案をしたり、重視している条件を満たす仕事に就くためのアドバイスをしたりしています。

じっくり探したいという場合、職業訓練を進めることなどもあります。

「どんな仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

ハローワークを利用するためにやっておくべきこととは?

雇用保険の手続きであれば、手続きに必要な書類等をそろえておきます。

そして就職を希望するすべての人にしていただきたいのが、振り返り、あるいは棚卸しとでもいうべき自分自身の情報をまとめる作業です。

そうすることで、相談や応募がスムーズに進められます。

「どんな仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

雇用保険受給

まず、雇用保険被保険者証と雇用保険被保険者離職票-1、-2を提出してください。

ほかに、個人番号が確認できる書類と身元確認書類を準備します。

写真2枚、印鑑、本人名義の通帳なども必要です。

離職票は、勤めていた会社から送られてくるものです。

おおむね2週間程度で手元に届きますが、もう少し時間がかかることもあります。

入手次第手続きに行けるように、離職票以外のものをそろえておくといいでしょう。

職務経歴の振り返り

これまでにしてきた仕事の内容を振り返っておきましょう。

登録時に詳しく説明ができると、求人とのマッチングがしやすくなるだけでなく、その後に求人への応募の際にも役に立ちます。

履歴書や職務経歴書の作成時に、材料となる自分自身の職務経歴に関するデータベースを持っているのと同じですから、求人にマッチする内容を選んで記載していけばいいということになります。

免許や資格なども合わせてまとめておくようにします。

求人検索(ハローワークインターネットサービス)

パソコンやスマホから、ハローワークインターネットサービスを利用して求人検索ができます。

職種や就業場所、その他の労働条件で絞り込みをして、どのような求人が出ているのか見ておきましょう。

ある程度「相場」「動向」とでもいうべきものが見えてくると思います。

また、気になる求人があれば、プリントアウトするか、画面上の「求人番号」をメモしてハローワークに持って行ってください。

インターネット上では事業所名などをオープンにしていない求人もありますし、その他求人票に記載のない事柄もハローワークで把握していることなどもありますので、窓口で尋ねてみてください。

履歴書等の応募書類を作成する

漫然と作るのではなく、特定の求人に対しての応募書類を作った方がいいですが、履歴書や職務経歴書の作成にあたって、自分の強みや長所、特性などがわかってくるかと思います。

職務経歴のふり返りと合わせて、応募書類の作成もしてみましょう。

上の『応募書類作成・面接支援』でも書きましたが、作成したものは、ハローワークに持って行って、添削をしてもらうようにしましょう。

ある程度時間がかかりますので、日によっては一般の窓口での対応ができないこともあるかもしれません。

あらかじめ電話などで予約を取っておくとよいでしょう。

まとめ

ハローワークをおすすめする理由と、ハローワークでの相談の流れをお伝えしました。

窓口相談の際によく聞かれることや、実際にハローワークに行く前にしておくとよいことも合わせてまとめました。

一読して、準備をしたうえでぜひハローワークを利用していただきたいと思います。

ハローワークではかなりディープな支援もしています。

より良い就職の手助けになるよう、多岐にわたるハローワークの支援をフルに活用していきましょう。

「どんな仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →