転職を希望しているときや、雇用保険の手続きが必要な時など、ハローワークに行こう、行かなくちゃ!

…と思うけれど初めてだとどんなところなのかわからなくてためらってしまう、という方もいるのではないでしょうか?

そこで、ハローワークで相談員として働いていた経験から、ハローワークに初めて行くときに気をつけるべきことやハローワークの利用のしかたを解説します。

ハローワークってどんな場所?

ハローワークは、正式名称を公共職業安定所といいます。

就職困難者の支援をすることを目的に設置されている国の機関です。

当然無料で、そして誰でも利用できるのがハローワークです。

転職・求職のための職業相談や職業紹介をしていると同時に、雇用保険に関する業務、雇用対策などを一体的に行っています。

失業した時や、転職を考えた時、スキルアップをはかりたいと考えたら、あるいは漠然とした内容であっても職業や仕事に関する相談であれば気軽に足を運べる場所になっています。

ハローワークに初めて行く時に、準備するものや注意点とは?

ハローワークに行く目的によって、訪ねる窓口や準備するものは異なりますが、まずは総合受付に行って、求職登録をするのは一緒です。

それぞれの目的に応じて準備するもの、その際に使用することになる担当の窓口について説明します。

職務経歴など

まずは求職登録をします。

求職申込書には、「経験した主な仕事」「直近の勤務先」「免許・資格・特技」といった記入欄があります。

これらの欄により詳しく正確に記載するためにも、職務経歴等をまとめておきましょう。

履歴書や職務経歴書を書く際にも参考になるものですので、しっかりまとめておくようにします。

雇用保険の手続きに必要なもの

失業後に雇用保険の手続きのために初めてハローワークを訪れるという場合には、離職票が必要になります。

これは退職した事業所(会社)からもらいます。

退職したら、会社は離職日の翌日から10日以内に雇用保険被保険者資格喪失届を届け出なければならないとなっているので、離職票は2週間程度で離職者の手元にわたることになります。

この離職票を持参して、雇用保険受給手続きをします。

ほかに、個人番号確認書類(マイナンバーカードなど)、身元確認書類(運転免許証など)、写真2枚(縦3.0cm×横2.5cm)、本人名義の預金通帳かキャッシュカード(口座番号)が必要になります。

雇用保険給付課で、まずは求職登録をしてから、雇用保険についての手続きとなります。

ハローワークを利用する際の手順とは?

初めてのハローワーク、まず何をすればいいのか、どうすればいいのか迷ってしまいますね。

共通して行う求職登録をはじめ、各目的別に解説していきます。

1.求職登録

まずは総合受付(総合案内)に行きます。

ハローワークによって名称は異なるかもしれません。

おおむね全体の入り口にほど近いところに配置されているはずです。

ハローワークを利用することが初めてであることを告げて、求職登録の手続きをします。

求職申込書に記入をしていきます。

求職登録自体に必要なものは特にありませんが、求職申込書には免許・資格や、職歴、勤務先の情報などを記載する欄がありますので、自身の職業に関しての経歴や免許・資格などについてまとめておくと記入が楽ですよ。

求職申込書の記載内容及び登録の際に対面で聞き取りをした情報をもとに、ハローワークではその後の支援をしていくことになります。

登録内容がより詳細であるほど、きめ細かい支援が可能になりますので、ある程度は整理しておくのが望ましいでしょう。

2.雇用保険受給手続き

前職の給与の明細を見たら、雇用保険料が天引きされていることでしょう。

雇用保険は、労働者が安心して生活と雇用の安定を図ることができて、迅速に再就職ができるように失業等給付が支給されるというものです。

失業等給付の受給は雇用保険料を支払っている労働者の権利ですので、要件さえ満たせば受け取ることができます。

基本的には失業していることと、すぐに働ける状態にあって求職活動をしていることが必要になります。

職業訓練を受講している間も受給することができます。

職業訓練については後述します。

手続きの手順としては、「雇用保険の手続きに必要なもの」の項に記載の離職票や身元確認書類、写真などを持って雇用保険給付課へ行きます。

この時点でハローワークへの登録がない場合には求職登録をしたうえで、雇用保険受給手続きをします。

受給資格を確認できたら、受給説明会の日時が知らされます。

受給説明会には必ず出席してください。

雇用保険制度についての説明を受け、「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」をもらいます。

雇用保険の支給を受けるために必要なものです。

1点注意しなくてはならないのが、雇用保険受給手続きは管轄のハローワークで行わなくてはならないということ。

住所地で管轄のハローワークが決まっていますので、ハローワークインターネットサービス等で確認をするようにしましょう。

3.求人検索

ハローワークには条件を絞り込んで求人を検索できる自己検索機があります。

受付で「検索がしたい」と声をかけて、指定された検索機の端末を使って探していきます。

入力できる条件は職種や勤務地、雇用形態、賃金さらには希望の勤務曜日・時間、免許・資格など多岐にわたります。

自分に合った求人がないかどうかということはもちろん、雇用情勢・条件を知る一環としてもどのような求人があるのかチェックするようにしましょう。

自宅など、ハローワーク以外からでも求人検索は可能です。

ハローワークインターネットサービスで、求人検索情報ができますので、ハローワークに行く前に調べておくといいでしょう。

ハローワークでの検索機使用には時間制限(30分程度)を設けているところが多いので、インターネットでゆっくり見ておくのをおすすめします。

ただし、事業所の意向でインターネット上での情報公開に制限をかけている求人もありますので、インターネットでの検索と並行して実際にハローワークへ足を運ぶようにしましょう。

4.職業相談

窓口を利用して、職業に関する相談をします。

ハローワークといえば、この窓口での相談のイメージが強いのではないでしょうか。

相談内容は限定されるものではなく、職業や仕事、求人に関することであれば何でも構いません。

自己検索機やハローワークインターネットサービスで検索した求人について、条件等で疑問に思う点がある時などにも、窓口で相談してみましょう。

また、年齢や希望職種によっては一般窓口ではなく専門窓口での相談ができる場合もあります。

新たに大学などを卒業する学生や学校を卒業して3年以内の既卒者の支援を行う「学卒コーナー」や、介護や看護、保育などの福祉関連の職種に特化した「福祉人材コーナー」、若年者(45歳未満)で正規雇用を目指しているのであれば「わかもの支援コーナー」などの利用が可能になっています。

専門の相談員・サポーターが支援を行います。

窓口での職業相談は雇用保険受給に必要な求職活動として認められます。

5.職業紹介

コレ、と思う求人があれば、積極的に応募していきましょう。

窓口で求人票をもとに求人側が求める要件を満たしているか、どういった労働条件になっているかといった求人条件の確認をしたうえで、応募の手続きをします。

応募が可能かどうかはっきりしない場合や、応募にあたって確認をしておきたいことがある場合等、ハローワークから事業所に問合せをしてもらうことも可能です。

たとえば、勤務時間・交代制度や、免許や資格などの要件について、応募が可能かどうか知りたいという場合などです。

求人票の確認が終わり、応募可能ということになったら、紹介状の発行をしてもらいます。

求人によって、応募者があることを電話にて通知することの要不要が異なりますが、応募にあたってハローワークから応募者の氏名等を電話で知らせることがあります。

紹介状と紹介状の控えを発行してもらったら、求人票に記載された指定の方法で応募します。

「書類選考」とあれば、履歴書等の応募書類と紹介状を送付先あてに送ります。

「面接」ということであれば、面接の日時の設定をします。

ただし、事業所によって具体的な方法が異なることがありますので、求人票及び窓口にてよく確認するようにします。

6.書類作成支援、模擬面接

求人への応募をするにあたって、選考のための応募書類や、事業所との面接があります。

よりアピール力が高く気に入ってもらえる書類を書けた方がいいですよね。

また、面接となると緊張してしまうものですし、どんなことを聞かれるのか、聞かれたことに応えられるか不安…という方も多いことでしょう。

しっかりとアピールできる書類を作り、面接本番で慌てないで済むようにするために、窓口での支援を受けられます。

求人に合わせた書類になるように、添削指導がしてもらえますので、窓口で訊いてみましょう。

面接についても、模擬面接を行うことで、質問の予測や回答の検討、所作の確認ができます。

ただし、どちらもある程度時間を要しますので、事前に予約を取りましょう。

電話でも構わないので、応募書類を見てほしい、あるいは模擬面接をしてほしいということを伝えます。

ハローワークでの就職を成功させるためのポイント

ハローワークを利用して転職・再就職などを順調に成功させるためには、どのようなことに気をつけるべきでしょうか。

また、早期により良い就職をするために利用できる制度なども合わせて紹介します。

窓口を積極的に活用する

積極的に窓口での相談をしましょう。

求人についての質問や確認以外でも、どんどん相談していきましょう。

検索機等で見られる求人に関する情報も、求人票に記載のあること以外で、窓口で把握していることがあることもあります。

その時点での応募者数や、試験の内容、求める人材のイメージなど、聞いておいて損はありません。

希望する職種が求めているスキルが足りているかどうか、またそのスキルを身につけるためにどうすればよいか等相談ができます。

ハローワーク主催の就職セミナーや、職業訓練の受講等についても案内してもらえます。

仕事を検索するコツ

ハローワークインターネットサービスや自己検索機を用いて求人検索をする際に入力する条件についての、コツをお伝えします。

雇用形態、職種、勤務地は必須の条件になってくると思いますが、その他条件を含め、絞り込みすぎるのはおすすめしません。

職種でいえば、大きく「事務職」という条件で検索するのと、「会計事務」や「一般事務」のように絞り込んでいくのでは検索結果として表示される求人は、当然大きく異なります。

求職者側が思っている職種と、事業者側の設定している職種との間にずれがある場合もあります。

休日など勤務条件も、必ず特定の曜日に休みがほしいという場合以外は、条件から外してみるなどの工夫をして探してみましょう。

たとえば、土日絶対休み!ではなく、土曜日も毎週休みではなくても大丈夫(月に何度か出勤できる)ということであれば、土曜日のチェックを外して検索すると、土曜日の出勤が月1日程度(それ以外は休み)、や隔週土曜日というような求人がヒットすることがあります。

最初は条件を多く入力して、少しずつ緩和していく形で検索すると、探しやすいかと思います。

職種や勤務地に加えて、フリーワードで探してみるのもよいでしょう。

ハローワークインターネットサービスを利用すると探しやすくなります。

自己検索機、窓口と併用してみましょう。

職業訓練を活用する

就職に必要なスキルを身につけたり、免許・資格を取得したりすることができます。

職業訓練は職歴に準じたものになりますので、ぜひ活用していきましょう。

経験職種とは異なる職種への転職を希望する場合など、職業訓練を受講することで就職が有利になる(就職しやすくなる)という判断がされた場合に、受講指示が出されます。

職業訓練の受講をするには、完全に失業している必要があります。

在職している場合には受講ができませんので注意してください。

また、申込み等手続は住所地ごとに設定されている管轄のハローワークでしなくてはなりません。

職業訓練を受ける時は、こちらの記事を参考に!

まとめ

初めてハローワークを利用しようと思った時に、不安に思うことや、疑問を感じることが解消されるように、ハローワークがどんなところなのかということと利用の流れについて説明しました。

ハローワークで受けられる支援は、実に多岐にわたります。

一見して網羅できるものではないので、窓口等でできることやしてほしいことを問いかけてみましょう。

できるだけ早く、そして長く続けられる仕事への就職が決められるように色々な支援がありますので、ぴったり合った支援を案内してもらえるはずです。

積極的に活用しようとする姿勢が大事です。

ぜひ一度、ハローワークに行ってみませんか。