現在はバブル期を凌ぐほどの就職好景気と呼ばれており、転職市場に関しても高い求人倍率を維持し続けています。

背景にあるものは、いわゆる「少子高齢化」と呼ばれる社会構造の変化があり、また、インターネット技術の更なる進化や、ここ数年での進歩が目覚ましい人工知能技術の進展などによる産業構造の変化が、これまでにないスピードで起こっていて、企業においても、有能な人材の確保と、既存組織並びに社員に対する刷新などを急速に進めなければならないという、差し迫った社会状況があります。

このような影響のなかで、転職市場もこれまでにないほどに活況を呈しており、これまでは難しいとされていた40歳以上の転職も、転職者有利な状況で、非常に魅力的な求人が市場を日々にぎわせています。

このようななかで、転職を検討し始めているという人も少なくないと思いますので、今回は「転職に関するベストな時期」について解説をしたいと思います。

いくら売り手市場となっていて、以前よりも有利に転職が進められるといっても、転職というものは人生における重要なターニングポイントとなります。

そんな重要なライフイベントを失敗させないために、重要となるタイミングや時期の見極め方について、詳しく解説をしたいと思います。

転職にベストな時期やタイミングはあるの?

先ず結論に触れますが、ずばり!

「転職にベストな時期やタイミング」はあります!

もっと言えば、時期やタイミングというものが、転職の成否を分ける最も重要な要素となります!

転職の対象となる中途採用というのは、新卒者採用のように、明確な採用スケジュールが設定されているわけではなく、基本的には通年採用活動が行われていて、企業側に採用枠が発生し、そこに希望に見合った応募者が表れて成立していきます。

そういった意味で、時期やタイミングなどはない、強いて言えば、採用枠が発生したタイミングがベストタイミングぐらいの感覚に思っている人が多いと思います。

実際にそういった側面を否定することはできませんが、そのなかでも、より多くの企業が中途採用を行う時期やタイミングというものが、明確に存在をしています。

このことを理解せずに、間違った時期やタイミングで転職活動をスタートしてしまうと、出会えることができた理想の転職案件を、みすみす取り逃してしまうケースなども発生してしまいます。

そういった人生における無駄なチャンスロスを防ぐ意味でも、先ずは中途採用市場というものをしっかりと理解をして、適切な時期とタイミングに、適切な活動を行って、効率的で、なおかつ効果を最大限に発揮できる転職活動を実現しましょう。

転職にベストな時期とは?

転職活動を行ううえでベストとなる時期やタイミングとはどのようなものになるのでしょうか?

おすすめな時期

先ずは、転職活動に最適な時期についてですが、イコールこれは、企業が中途採用の募集を最も多く出す時期はいつか?ということになります。

実は、これは考えると非常に単純なことになりまして、1年間のなかで、企業が中途採用を積極的に行う時期が2回あります。

それは、4月入社の獲得を目指した1月~3月期と、10月入社の獲得を目指した7月~9月期になります。

なぜこの時期になるかということですが、採用枠が発生する理由を考えてみると、こちらも実に単純な話になるのですが、1つは「人事異動に伴うポジション補充と、人事異動に伴う退職者の補充」もう1つは「新規部門立ち上げに伴う人員補充」が4月と10月に最も多く発生するからです。

多くの日本企業の場合には、年度のはじまりは4月となります。

そして半期の区切りを迎えて、下半期スタートとなるのが10月になります。

この年度区切りに人事異動が行われることも、多くの企業に共通した事項になるため、この時期に中途採用市場が活況を迎えることになります。

人事異動に関しては、ポジションが空くことになるので、玉突きでの社内人事や昇格などによる補充が一般的となりますが、なかには該当する人材が社内におらず欠員となり、中途市場に人材を求めるケースがあります。

また、人事異動の内容に納得ができずに退職へと至るケースも多く発生するために、欠員に対する補充ニーズが発生をします。

また、4月期に多いのが、事業拡大や新規部門設置などに伴う増員ニーズで、新卒のような将来性を見込んだ人材ではなく、即戦力として期待が持てる中途人材での補充を行うケースが多く見られます。

よっぽどの緊急性がない限り、事業進捗に関する区切りなどもあるので、基本的には4月と10月のような年度や半期の区切りでの人員採用を行います。

この場合ですが、採用に関しては概ね2か月前を目途に採用者を決定し、入社に向けた準備や新たな組織編制などを、人事部と現場の所属部門とですり合わせていきますので、4月入社であれば2月まで、10月入社であれば8月までが内定取得の目安となります。

現在の転職市場で言われている、エントリーから内定取得までの最短リードタイムが約2週間と言われていますので、最短で活動するのであれば、4月入社を目指すのであれば、1月半ばまで、10月入社を目指すのであれば7月半ばまでを目途にしてエントリーを行っていくことが重要となります。

また、裏を返すと上記以外の時期については、なかなか求人が出ていなかったり、エントリーをしても、そこからの採用活動が進展しなかったりと、思うような転職活動を進めることができづらくなりますので、時期を注意することは非常に重要となります。

一年を通じて最も採用が枯渇する時期となりますが、4月~5月、10月~11月あたりが転職するのには、もっともふさわしくない時期となります。

4月~5月については、4月に新卒と中途を大量に採用した直後となり、最も採用枠が埋まっている時期であり且つ、年度がスタートして、間がないタイミングとなるため、次の組織改編に向けた事業計画なども出ておらず、採用活動が一番クローズしている時期に当たります。

ゴールデンウィークにも重なって、物理的に会社がストップしている時期があることも大きく影響しています。

10月~11月に関しても、4月~5月と同様に、10月採用となる中途採用を補充した直後となるために、採用枠に空きがないために積極的な中途採用が行われないために、求人が少なくなる傾向にあります。

転職のタイミング

転職活動に適した時期について解説をしましたが、それでは、実際に転職するタイミングについては、どのようなポイントがあるのでしょうか?

転職のタイミングについて抑えておくべきポイントが3つあります。

その1:切れ目のないタイミング

転職をするうえで、一番気を付けなければいけないものは、給料を切れ目なく貰い続けられるということになります。

そのために、前職から次の転職先まで切れ目のない転職活動を行うことが重要となります。

辞めてしまってから転職活動を行うということも、転職活動を行う方法として否定はできませんが、とりわけ家庭をもった人の場合には、無職のタイミングができてしまうと、健康保険や各種税金などの支払いだけが発生してしまうために、経済的な負担が大きくのしかかることになってしまいます。

そのためには、働きながら転職活動を行って、給料の切れ目のないタイミングでの転職が理想的になります。

その2:退職できるタイミング

転職とセットとなるのが退職です。

辞めたいという思いが募ってくると、今すぐ辞めたい!と簡単に思いがちですが、いざ実際に退職をしようとすると、そう簡単にやめられないのが現実です。

労働基準法などによれば、退職の告知義務については退職日の2週間前までに行うことと定められているのですが、これとは別に企業ごとに定められた就業規則に、具体的な退職に関する規定が明記されています。

多くの企業の場合、退職の告知義務は、退職日の1ヵ月前までに行うことと定めているので、最低でも退職には1ヵ月間が必要となることを押さえておきましょう。

また、特殊なケースを除いては、上長に退職希望を告げると、社内さまざまな部門担当者などから、引き留めであったり、意思確認などが最低でも2回~3回は入り、部長などの上級管理職者との複数回におよぶ面談などを通じて、ようやく退職の手続きを進めるという段取りになります。

このプロセスに場合によっては、2~3ヵ月を必要とすることもあるので、退職をするためには最低でも3ヵ月以上が掛かるということを理解しておきましょう。

さらに、具体的にいつを退職日とするかということについては、繁忙期などを考慮に入れた形で、会社と本人それぞれの要望をすり合わせて整合するようになるため、例えば、年度はじまりで忙しい4月の半ばで退職することや、12月などの年末や3月などの期末などは、退職が難しいタイミングとなります。

その3:入社可能なタイミング

退職可能なタイミングがあるように、今度は転職先となる企業への入社可能なタイミングも存在しています。

求人票に、入社希望時期が明記されているケースもありますが、多くの求人については、入社希望時期については記載がされていません。

中途採用を行っている以上は、採用予定の枠があることは前提となっているのですが、この採用枠が、既に空いてしまっているのか、それとも今後空く予定があるが、現在は空きがない状況なのかによって入社のタイミングが異なるだけでなく、場合によっては入社そのものが難しいというケースにもなるため、非常に重要な要素となってきます。

この入社のタイミングというものが意外と曲者で、すでに採用枠に空きがある場合だと、採用企業としては、今すぐにでも入社してほしいという状況になっているわけですが、転職者については、現職との兼ね合いで、すぐの入社が難しかったり、反対に、退職時期を設定している転職者に対して、半年先に向けた採用活動を企業が行っている場合であれば、半年のギャップを埋めることは難しいとなってしまいます。

入社可能なタイミングについては、エントリー後の早い段階で、企業サイドと整合しておくことが重要になります。

このように、前職から転職先へ切れ目がなく、退職可能且つ、入社可能なタイミングに合わせて転職を行うということは、よく考えると、ごく自然で当たり前の条件と言えますが、これを逃してしまうと、無職のタイミングが発生して、無駄な社会保険料の支払いが発生したり、そもそもの退職や入社が実現できないといったリスクが発生するので、非常に重要な内容であることを理解しておきましょう。

さらに、もう1つ抑えておきたい要素としては、ボーナスの支給時期を考えるということがあり、ボーナス支給を受けた直後での退職をするということは、収入面での確保を考えると外したくはない要素となりますので、どのような条件でボーナス支給が受けられるのかを確認したうえで、損のない転職を目指しましょう。

転職おすすめスケジュール

1年以上前~:転職エージェントへの登録と情報収集、および自分自身の棚卸し

転職活動をいつ、どのようにはじめるのかということが、実は一番難しいことだと思います。

はじめる時期についてですが、1年以上前から少しずつ進めていくということがポイントになってきます。

理由は、突発的な衝動で転職活動を行わないために、何回か気持ちを確かめるプロセスが重要だからです。

転職をするということは、すなわち現在の職場を退職するということになります。

そして、退職をするという背景には、少なからず現在の職場に対して不満があるということになります。

多くの場合、職場に対する不満に対して我慢することができずに退職すること決めて、転職活動をスタートすることになるかと思いますが、その感情的な勢いのままに、退職をして、短期間に短絡的な理由で転職先を決定してしまうと、同じような理由で転職を繰り返してしまう結果に陥りがちです。

そういった、ネガティブな転職にしないために、転職することを意識してから1年程度は情報収集などの準備期間に充てて、本当に現在の職場を退職して後悔しないかを自分自身のなかで確認していく作業が必要になります。

また、転職先を決めていくプロセスに関しても、本当に自分自身何を実現したいのか?

どういった業界や職種であれば、自分の希望を実現することができるのか?

具体的な転職先としてイメージしている企業はどのような事業を行っているのか?

など、転職するに際して理解しておくべき事前情報は、かなりの量になるため、実際にしっかりとした情報収集や企業分析を行っていくと1年程度は必要となってしまいます。

そして、この事前準備の際にオススメをしたいのが「転職エージェント」への登録と活用になります。

転職エージェントと転職情報サイトの違いは、転職に関する求人情報を入手することができるという部分は共通となりますが、転職エージェントでは、サイトでは提供されない、転職活動に関するさまざまな人的サポートを得ることができ、一人っきりではなく、転職に関するプロからのサポートを得ながらの転職活動を行うことができます。

ここで重要となることが、退職を希望する理由と転職希望理由が、転職や採用活動のプロから見て、客観的に納得性のあるものか否かを判断してもらえるということになります。

会社に対する不満や自己評価などについては、得てして独りよがりになりがちで、そのときの自分自身では、納得性がある内容だとしても、他人や、時間を置いた自分自身が客観的に判断した場合には、まったく合理性のない内容だったりします。

そのような短絡的な一時的な感情論では、後々に自分自身が後悔するだけでなく、現実の転職活動において致命的な弱点として、採用面接などを通過することのハードルになってしまいます。

しっかりと長い期間を置いて、客観的な判断のもと、しっかりとした転職理由をもとにした転職活動を行うことが、転職活動を成功に導くうえで、最も重要なポイントになります。

入社希望日の4ヵ月前(4月希望の場合は12月、10月希望の場合は6月):エントリー開始

具体的な応募のスタートとなる志望企業へのエントリーは、入社希望をする3ヵ月前を目途にスタートしましょう。

ここでのポイントは、いきなり本命企業での面接とならないように、3つ程度、練習用のダミー企業へのエントリーを早めに実施しましょう。

エントリーから書類選考を経て、1次面接に至るのが全体の30%と言われています。

3つの面接を獲得するには、エントリーを10個行う必要があります。

エントリーから書類選考、1次面接に選考が進み、実際に面接を受けるまでに通常は1週間程度必要とします。

仮に1週間に1企業ずつの選考が進んで面接をこなしていくとして、1ヵ月と考えると入社希望の4ヵ月前から開始するのが理想的となります。

入社希望日の3ヵ月前(4月希望の場合は1月、10月希望の場合は7月):退職に向けた社内調整の開始

前述の通りですが、退職に関する調整については3ヵ月程度必要となります。

いきなり退職届を提出するのではなく、先ずは直属の上司に口頭で退職の意思を伝えるようにしましょう。

そのあとで、部長などとの面談や、人事部門との意思確認、実際の退職届の提出と承認などのフローを経て1ヵ月~2ヵ月程度で退職に関する社内調整は完了します。

この作業を退職の1ヵ月前までの済ませておかなければならないために、3ヵ月前からの開始が必要となります。

入社希望日の2ヵ月前(4月希望の場合は2月、10月希望の場合は8月):内定取得と入社交渉の開始

理想的な展開としては、入社希望日の2ヵ月前までに内定を取得し、転職先を決定したいところです。

この時期には、現職における退職処理なども完了しており、順調な進捗であれば引継ぎ作業などもめどが立っているかと思います。

そうすれば、残りの1ヵ月以上の在籍期間を有給消化に充てて、次の職場での業務開始に向けた事前準備期間に充てることが可能となります。

また、入社に当たっては健康診断の受診や、銀行口座開設、場合によっては転居などといった入社前の事前準備が、意外と多く発生するために、その準備期間には、なるべく多くの時間を割きたいというのが、転職後の業務をスムースに進めるためのポイントになります。

入社希望日の1ヵ月前(4月希望の場合は3月、10月希望の場合は9月):有給消化

入社の直前まで転職活動を行うことは、あまり望ましいことではありません。

前述の通りですが、入社時にはそれなりの準備が必要となりますし、また、入社直前まで前職での業務を抱えていると、退職後まで前職からの問い合わせなどがあって、退職することによって、前職で働き続ける人たちに迷惑をかけてしまう可能性などもあります。

辞めてしまうのだから問題ないだろうと思うかもしれませんが、前職の勤め先が、めぐりめぐって、自分のクライアントになる可能性もゼロではありませんし、前職の同僚や上司だった人たちが、今後の人生においてどのようにか関わるかは予想ができません。

退職も、入社も、余裕を持って円満に進めるためには、入社1ヵ月前を有給消化に充てられるくらいのスケジュールで実施できるのが理想となります。

転職をスムーズに進める4個の方法とは?

転職活動をスムーズに進めるポイントについて解説をします。

1年以上前から、計画的な転職活動を行う

転職活動を行ううえで、余裕をなくし、切羽詰まった状況にさせてしまうのは、退職日だけが先に決定していて、期限に追われる形で活動しなければならない状況です。

兎角、転職活動については、現職を辞めることが出発点となってスタートしがちになります。

その原因は、現職に対する不満だけが原因となって転職活動というよりも、むしろ退職に伴う再就職活動になってしまうからです。

そこで、前述の通りになりますが、不満が溜まって辞めたいと思ったときに、一旦気持ちを抑えて、改めて「自分自身が何をしたいのか」という人生上の目的を見つめ直すことから始めましょう。

転職活動は、あくまでも「新たな目標を実現するためのキャリアチェンジ」となるので、その目標を実現するためのフィールドとなる転職先を探すのと同時に、そのために必要となるスキルや考え方を身につけていく期間が必要となります。

そういった準備に必要となる時間や、年齢や家庭環境などから求められる転職の期限などをしっかりと定めて、転職活動に関するマイルストーンをいくつか設定しながら、目標に向かって活動を計画的に進めることが重要になります。

転職エージェントを2つ活用する

何事にも、その道をよく知ったプロフェッショナルが存在します。

転職に関しては、キャリアコンサルタントと呼ばれる、転職支援サービスを提供する人たちです。

転職活動に関しても、独力だけで行うことは不可能ではありませんが、書類選考を通過しやすいキャリアシートの作成方法であったり、採用面接に対するポイントなどは、個人の情報収集だけでは得ることができません。

また、仕事をしながらの転職活動となると、エントリー先の企業との日程調整や細かな折衝などを行うことも難しい状況となります。

このような転職に関わるさまざまなサポートをプロの視点で行ってくれるのがキャリアコンサルタントになります。

そして、このキャリアコンサルタントによる転職支援を受けるためには、転職エージェントと呼ばれる人材紹介業者が展開する転職支援サービスに登録する必要があります。

代表的なエージェントとしては、「リクルートエージェント」「パーソルキャリア」「JACリクルートメント」などがありますが、企業によって得意とする分野などがあり、受けられる求人情報などに違いがあります。

ここでオススメしたいのは、1つの転職エージェントだけを利用せず、2つのエージェントに登録をして、活用するということになります。

エージェントを2つ利用することのメリットは以下の通りになります。

  • エージェントやコンサルタントによって持っている求人情報が違う
  • 同じエントリー企業でも、エージェントやコンサルタントによって選考過程の通過率が違う
  • エージェントやコンサルタントとの相性があるので、自分に合ったサービス提供者を選択するため

転職エージェントに関しては、エージェントはコンサルタントによって保有している求人情報に違いがあります。

また、採用過程で選考を進めていく際には、コンサルタントが直接、採用企業の人事担当者と交渉などを行って、合否判断がなされていきます。

このため、求人がないと思っていた企業でも、エージェントやコンサルタントを変えると求人が出てきたり、コンサルタントの力量によっては、採用過程の進捗結果が異なるようなケースが珍しくありません。

そのため、1つのエージェントだけに頼るのではなく、2つのエージェントを上手に活用することが重要となってきます。

ちなみに、3つ以上活用することに関して良し悪しについてですが、こちらはあまりオススメすることができません。

理由としては、3つ以上を活用しても出てくる求人情報に差異があまりないことと、エージェントとのやり取りに対する管理が複雑になるうえに、対応する時間が掛かりすぎるため、2つが限度だと思います。

転職エージェントを利用する時は、こちらの記事を参考に!

必ず練習をする

転職活動に関する採用過程は、概ね「書類選考」→「人事担当者による一次面接」→「採用部門長による二次面接」→「最終面接」の流れになります。

この各ステップに対して、必ず練習をするようにしましょう。

それぞれに、独特のポイントなどがあるために、ぶっつけ本番で行うと必ず失敗します。

転職活動において、注意しなければならないのは、一度、採用過程で不合格になると記録が残るために、再チャレンジすることが難しいということです。

つまり、本命企業に対しては失敗が許されないということになります。

そこで、いきなり本命企業にアプローチするのではなく、ダミー企業や志望度の低い企業に対して、エントリーを行って、採用側から見た自分自身への客観的評価を得るようにしましょう。

転職エージェントによるキャリアシートへの添削や、採用面接に対するロールプレイなども、非常に有効な練習手段になるのですが、彼らはあくまでもポジティブなフィードバックしか得られませんので、その点に注意が必要です。

キャリアシートへの記載内容や、採用面接における自己PRおよび質疑応答事項に関しては、いきなり正解と言える内容を作り上げることはできず、徐々にブラシュアップをして正解にたどり着くことができる、プロセスを必要とするものになります。

そのためにも、複数の企業に対してアプローチをして、しっかりと自己分析と自己改善を行っていくことが必要となります。

退職に関する相談や報告、連絡を順序立てて行っていく

転職活動において、意外と厄介な、でも避けることができないタスクになるのが、退職に関する社内調整です。

働きながら転職活動を進めるうえで非常に重要となるのが、所属先企業の同僚や上司からの理解とサポートになります。

実際に、転職活動を進めて、採用過程に突入すると、面接などに関しては平日の業務時間内に実施されることが一般的です。

また、2次面接以降に関しては、通常本社での開催となるために、東京近郊で就業中の人であれば問題ありませんが、遠方地での勤務をしている場合については、仕事を休んで、面接に臨まなければなりません。

そのためには、同僚や上司からの理解がなければ成り立たないため、事前のネゴシエーションによる関係性の維持というものが重要になります。

このときのポイントになりますが、いきなり上長に退職の報告をするのではなく、一旦、所属部署とは距離があって、信頼ができる先輩社員や元上司などに、簡単な相談事として報告をするようにしましょう。

その際に、退職に当たってのリスクや進め方などを把握することや、自分自身の本当の評価などを確認することが重要となります。

そのうえで、しっかりと必要情報をまとめたうえで、直属の上司に退職に関しての相談をするようにしましょう。

このときも一方的に辞めたいという報告をするのではなくて、上司の要望や所属先である企業内で改善できることがないかを相談することを心がけましょう。

双方の同意のもとで、退職をして、新しい道に進むことがベストという判断ができれば、その先の残務処理や転職活動について、しっかりとしたサポートを得ることが可能となります。

ここで注意すべきことは、上長などよりも先に、周囲の同僚などに退職することを報告しないことです。

周りからのネガティブな噂として、退職しようとしていることや、転職活動を行っていることが、上長などの耳に入ってしまうと、印象が非常に悪く、得られるはずの協力などが得られなくなる可能性があります。

転職する上で注意すべきこととは?

転職することで気を付けたいことについて解説をします。

給料の額面だけで転職先を決定しない

転職活動が成功だったか否かを決めるのは、内定をもらえるか否かということではありません。

転職先で働き始めて、その業務内容に満足ができてはじめて成功だったと言えます。

転職をしたけれども、入ってみたら思っていた業務内容ではなかったとか、思っていたよりも厳しい労働環境だったということで、辞めてしまっては転職は失敗したということになります。

そういった入ってからの失敗を避けるためには、自分が何を実現したいのか?

ということを、より具体的にして、その目的に沿った企業および仕事選びをするということが重要になってきます。

今の仕事や不満だから辞めるという退職ありきの再就職で、転職をしてしまった場合に、よくありがちとなるのが、給料さえ満足できれば、仕事内容は問わないといったケースです。

確かに、ポジティブな転職理由としても「給料アップを目指す」というものはありますし、この理由そのものは決して否定されるべきものではありません。

ですが、仮に現職よりも給料が上がったとしても、勤務時間が2倍になってしまったり、休日出勤ばかりで休みがとれなかったり、仕事の内容が全く興味のないないようで、将来展望に不安があったりすれば、元も子もありません。

転職活動で重要となるのは、やはり「自分自身が何を実現したいのか」という目的を最優先で考えるということになります。

転職をしようかを迷った場合には、自分自身は何をしたいのか、そのことは、今の職場では実現することができないのか、ということを考えて判断することが重要になります。

転職アドバイス経験者が教える。転職した方がいい人としない方がいい人の特徴

転職した方がいい人

どういったタイプの人が転職すべきかについてを解説します。

目的意識がハッキリしている人

自分自身の将来に対して、どうなっていきたいのかという目的意識がハッキリしていて、その目的を実現することが、客観的に見ても、現在の職場では難しいという状況にある人は、今すぐ転職活動をスタートすることをオススメします!

長年、仕事に従事していくと、元々考えていたこととは異なる道へと進みたいという欲求がでてくることはよくあります。

現状の業務内容において、その目標実現に必要となるスキルや資格などを身に着けていれば、なおさらです。

極端な話になるかもしれませんが、元々医療の世界に興味があって、医療機器メーカーや製薬メーカーで務めていた人が、医者を目指すということで、医学部へと入学していくようなことも、よくある話になります。

このように、明確な目的と意思があって、その目指すべき将来が、現職の企業には存在しないケースなどは転職をすべきだと考えます。

転職しない方がいい人

反対に、転職を思いとどまったほうがいい人にはどのようなタイプがいるのでしょうか?

単純に企業に対する不平・不満がもとで辞めたいと考えている人

転職をするからには、現在の職場や人間関係に対して不平や不満があるのは当然です。

ですが、それだけで辞めたい、転職したいというのであれば、おそらく次の職場に移っても同じことを繰り返してしまう可能性が高いので、転職は避けるべきだと思います。

なぜ辞めたいのか?

自分が不満に思うことの原因は何か?

自分は何をしたいのか?

という目的意識を明確にできないうちは、退職することは避けるべきです。

転職に成功した人のポイントとは

転職に成功するポイントは以下の3点になるかと思います。

  • 1.転職をすることで実現したい明確な目的や目標、キャリアパスが描けている。
  • 2.長期間を掛けて、計画的な転職活動を行う。
  • 3.周囲の理解のもと、円満な転職活動と、退職作業を行える。

短絡的で、感情的な動機をもとに、短期間で、独善的な判断のもと行う再就職活動はうまく行きません。

一番重要なことは、自分自身がどのような人生を歩んでいきたいか、その実現のための仕事選びができているかということになります。

まとめ

転職活動に関するポイントについて解説をしてきました。

転職をする際には、何かと一人で抱えがちになって、独断での判断で物事を考え、進めがちになりますが、それでは客観的に自己査定をされる転職市場で高い評価を得ることはできず、転職活動はうまく進みません。

自分自身の気持ちを整理して、常に客観的な判断を仰げるように、周囲と相談し、協力しながら転職活動を進めることが最も大切です!


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30代という年代は、仕事もプライベートも人生における大きな岐路となる年代となります。そこから先の人生をより良いものにするためにも、「今の仕事をそのまま続けていいのか?」と考えることは重要です。そこで今回は、30代の転職の「注意点」「成功させるための方法」「年収アップのための方法」について解説をしていきます。これから解説をする内容を参考にして、先ずは自分自身がビジネスパーソンとして、どのような歩みを進めてきたのかを振り返ってみてください。30代の転職で注意したほうが良い7個のことまずは、30代で転職を考える時に理解をしておくべき注意点・活動のポイントを解説していきます。転職する目的を明確にする。


転職に関するコラム

転職のアピールポイントには何が良い?1000件の求人広告を作った現役人材採用コンサルが教える、企業が求めているアピールになる人物像

みなさんは、今まで転職をしたいと思ったことはありますか?もしくはみなさんは今まで転職活動や転職をしたことがありますか?数年前まで転職というと何かよくないイメージが持たれていました。それは、まだ永久就職のイメージが日本に残っていて、一つの会社で勤め上げることが美徳とされていたからです。そのため、転職は、一つの会社に適合せず他社で居場所を求めると思われていました。しかし、リーマンショック以後、永久就職の概念が崩れ、大手企業でもリストラをすることが世間にも一般的に認識されてからキャリアップや収入アップ、自分の成長のために転職をする人が増えてきました。それに伴い、市場も以前に比べるとネットや人材会社な

転職エージェントを使う7個のメリット。現役のエージェントが教える「だから年収アップも狙いやすい」理由

転職を考えた時、あなたは何をしますか?漠然と求人サイトを見たり、求人情報誌をめくってみたりという人が多いと思います。または何となく行きたい業界や希望の会社を決めている人は、HPなどの採用情報を眺める人もいるでしょう。転職先の探し方にはこのように自分1人で探す方法と転職エージェントを利用し、自分に合う転職先を見つけてもらう方法があります。転職エージェントは上手に使うことで、転職がスムーズに進んだり、真に自分が求めていた企業が見つかったりするメリットがあります。勿論、転職エージェントサイトは幾つかあり、その選び方が重要です。また転職エージェント利用にあたり、幾つか注意をしたい点もあります。大切なの

転職が多い人が転職時に気を付けたい6つのこととは?こうすれば面接はうまくいきます

転職の回数が多かったとしても、しっかりとした理由があったり、目的をもった転職であれば印象が悪くなることはありません。しかしきちんと相手に伝えることができなければ、マイナスの印象となってしまいます。転職が多い人の特徴とは?ここでは大きく二つに分けてみたいと思います。それは能動的か、受動的かどうか。能動的な人は、自ら選択して動きます。現状からより良い環境に身を置きたい。新しいことを学びたい。自ら目的を持って転職を行う人です。明確な目的や、理由を持って転職を選択しているので面接の際の受け答えにも濁ることなく、自らの希望を伝えることができます。企業側としては、欲しい人材としてマッチすれば採用に向けて動

転職がうまくいかない9つのシチュエーションとこんな時はどうすればいい?

社会人をしている中で何かをきっかけに転職したいと思う時があります。例えば、今の仕事が思い描いたものとは異なっていたり、元々やりたい仕事ではないため、他の仕事をしたくなったり、理由は様々です。ただ、社会人になって就職活動、つまり、転職活動をするとスムーズにいかないことがあります。なぜなら仕事をしながら転職活動なので履歴書に時間をさいたり、面接対策に時間をさいたりできなかったりします。そのため、転職活動がうまくいかない人が少なくありません。今回は、転職がうまくいかない原因と転職を成功させるためのポイントについて紹介していきます。転職がうまくいかない9つのシチュエーションとは?社会人をしながらの転職

転職が不安でいっぱいになってしまったら!不安を取り除く7つの方法を紹介します

有効求人倍率が1倍を大きく上回り、慢性的な人手不足ともいえる昨今。転職活動にはもってこいの状況と言えそうです。それでも、いざ実際に転職活動に取り組んだとき、必ずうまくいくかどうかはわからないですよね。これから転職活動を始めようという人も、すでに始めている人も、不安を感じている人はたくさんいることでしょう。なぜ不安になってしまうのか、不安になってしまうのは一体どんなときなのかを見ていきましょう。不安になる原因がわかれば、その不安を取り除くこともきっとできるはずです。転職で不安でいっぱいになるときってどんな時?転職をしようと思い立ったときから、様々な場面で不安を覚えることが多々あります。そもそも転