仕事を探そうと思ったら情報収集にどんなものを使えばよいのでしょうか。

民間のエージェントに求人情報誌、そしてハローワーク。

ここでは、ハローワークを利用して正社員の仕事を探す方法について、そのコツをじっくり解説していきます。

ハローワークってそもそもどんなところ?

国の機関であるハローワークの正式名称は公共職業安定所。

ハローワークというのは公共職業安定所の愛称になります。

厚生労働省が設置していて、公共の施設ですので当然すべてのサービスを誰でも無料で受けられます。

職業に関して、転職や再就職についての相談、職業紹介、失業時の雇用保険受給の手続き、スキルアップのための職業訓練についての手続きなどを行っています。

就職困難者の就職支援のための最後のセーフティネットとしての役割も担っています。

正社員の仕事をハローワークで探す場合の流れとは?

まずは求職登録から。

そして窓口での支援を受けましょう。

求人の状況についてしっかり把握することも大切です。

ハローワークインターネットサービスや窓口、制度などをフルに活用していきましょう。

1.求職登録

初めて利用する場合には、求職登録をします。

受付で、登録がしたい旨を伝えます。

求職申込書への記載をしますが、詳しく書き込むことで、より条件にマッチした支援を受けることが可能になります。

職務経歴や、仕事に活かせる免許や資格など、できるだけ詳細に記入するようにしましょう。

受付に求職申込書を渡したら、窓口に案内されます。

窓口では、求職申込書に記入したことをもとに、さらに詳しく聞き取りをして、システムへの登録を行います。

希望する就職の時期や、就職にあたって優先することなどを伝えておくと、今後の就職活動がスムーズになります。

登録自体はしてあるという人も、条件の再確認などをして、優先事項等伝えておくとよいでしょう。

登録が完了すれば、求職番号の印刷されたハローワークカードが発行してもらえます。

このカードは窓口での相談や、求人への応募(職業紹介)の際に必要になります。

2.求人検索

ハローワークインターネットを使って、求人の検索ができます。

また、ハローワーク内の自己検索機を利用して検索することもできます。

自己検索機には利用の制限時間が設けられていることも多いですので、まずは自宅等でハローワークインターネットサービスを使って検索をしておくとよいでしょう。

気になる求人があれば、画面の印刷をするか、求人番号を控えておきます。

窓口で印刷したものを渡すか、求人番号を伝えれば、応募の状況やその他情報(あれば)等を教えてもらうことができます。

求人票に記載の内容について、疑問に思うことがあれば、窓口で訊いてみましょう。

3.情報提供

自分で探すということがもちろん基本になりますが、ハローワークにマッチングをお願いすることもできます。

特定の職種の求人が出た場合に知らせてもらえるように依頼しておきましょう。

求職登録時に、求職申込書の公開希望欄へのチェックをつけておけば、事業所に対して求職者の情報が公開されて、事業所側から応募してほしいという連絡が来ることがあります。

もちろん氏名等の個人情報は公開されません。

希望職種や職歴、資格等の情報のみが公開されます。

頻度はそう多く望めるものではないですが、利用できるものはすべて利用するつもりで公開希望にしておきましょう。

4.職業相談

窓口で、職業・就職についての相談をします。

内容は限定的なものではなく、就職に関してのことなら何でも聞いてもらえます。

就きたい仕事があるのであれば、その仕事について、必要なスキルや経験などを聞いたり、求人がどの程度あるかといった市場の状況などを質問したりしてみましょう。

現状の職歴やスキルでその職業に就けるかどうか、また足りないとすれば何が足りないのか、その足りないものをどう補えばいいのかといったことも訊いてみるとよいでしょう。

必要があれば、職業訓練についての案内もあると思います。

経験職種への転職を希望する場合と、経験がない仕事をしようとするときでは就職活動の進め方は変わってきます。

当然支援の内容も変わってきます。

窓口の積極利用で、希望にかなった就職を実現しましょう。

5.専門窓口

正社員を希望するとき、特に、年齢等で専門の援助が受けられる窓口を利用したほうが早期に、希望に近い仕事が見つかることがあります。

早期就職支援コーナーでは、実践的に就職活動を進める支援ができます。

45歳以下の若年者が利用できる「わかもの支援コーナー」「わかもの支援窓口」では正規雇用を目指す若年者の支援をしています。

「学卒コーナー」「新卒応援ハローワーク」を利用できるのは、大学や専門学校等の新規学校卒業者および、学校卒業3年以内の既卒者となります。

また、希望する職種が福祉関連の職種(介護・看護・保育等)であれば、「福祉人材コーナー」が利用できます。

専門の相談員やサポーターが配置された窓口・コーナーをうまく活用すれば、正社員での就職活動を有利にスムーズに進めていくことができるでしょう。

6.職業紹介

求人票の要件を満たしていて、かつ自身の求職の条件が合致したら、いよいよ求人への応募です。

窓口で紹介状を発行してもらいます。

まずは求人票の条件の確認をします。

事業所名、就業場所、職種、仕事の内容、雇用形態、雇用期間の定めの有無(雇用期間の定めがある場合その期間)、必要な経験・免許・資格、年齢要件、賃金、手当、保険、就業時間、休日、そして必要な応募書類や選考方法等について、きちんと要件を満たしているか、思い違いはないか確認をしたうえで、応募ということになります。

事業所にはハローワークから応募の連絡をします(連絡不要求人もあります)。

紹介状の氏名や事業所名等に間違いがないかを確認したうえで、指定の方法で応募をします。

7.応募にあたって

正社員への応募ですので、よりアピール力の強い書類を作成したいものです。

最低でも履歴書と職務経歴書は準備するようにします。

求人票に指定がある場合は当然指定のものをそろえるようにしてください。

職務経歴は、いつからいつまでどこの会社に勤めたということが核になる情報ではありますが、その核だけを書いたのではずいぶんもったいない記載になってしまいます。

せっかくですので、その仕事に就いていた間にどんな実績を上げたのか、どんなことができるようになったのか、どんなことにやりがいを感じていたのかといった内容をしっかりと書き込んでいきます。

この時重要になるのが、応募する求人をしっかりと分析して、その求人に合った内容になるように組み立てていくということです。

自分一人でそういった書類を作るのは、慣れないと難しいかもしれませんので、窓口での支援を受けましょう。

窓口で書類の添削をしてほしいということを伝えます。

場合によっては1時間ほど時間がかかることもありますので、電話で予約をするようにしましょう。

ハローワークで効率的に正社員の仕事を探すコツとは?

ピッタリくる求人がすぐに見つかればいいですが、カンタンには探せないかもしれません。

検索のしかたや、窓口の有効な利用のしかたなど、正社員の仕事を探せるコツをご紹介します。

ハローワークインターネットサービスを利用する

自宅等でいつでも見られるハローワークインターネットサービス。

求人情報検索を選択したら、求人の条件を入力していきます。

労働条件等→雇用形態から正社員を選択します。

その他就業場所や職種、その他の条件を選択したら、結果を見てみましょう。

これはと思う求人があったでしょうか?

件数が思いのほか少なくなったという場合は、いくつかの条件を順に緩和していってみましょう。

まずは雇用形態。

有期雇用派遣にもチェックをつけて探してみるのも手です。

というのも、紹介予定派遣求人は有期雇用派遣のカテゴリーに含まれるからです。

1か月、や3か月といった有期で派遣という形態で働いた後、正社員として採用されるという求人があります。

紹介予定派遣求人以外でも、「正社員登用あり」という求人がありますので、検索の時点では正社員にのみ絞るのではなくそれ以外の雇用形態でも見てみましょう。

職種や休日等でも、いくらか緩和した条件で検索します。

事業所が設定している職種が、求職者の思っている職種とずれていることがあります。

細かく絞りすぎると、実際にはマッチする求人がヒットしない可能性があります。

多少網の目を大きめに設定することで、検索結果に幅を持たせて、探すべき求人を検索し抜かるのを避けられるでしょう。

ハローワークの自己検索機を使う

ハローワークインターネットサービスの検索だけでは不十分なのは、事業所の中にはインターネットでの公開をしない意向を持っているところがあるからです。

実際にハローワークに足を運ばないと、求人を見ることができないということですね。

検索のしかたは、ハローワークインターネットサービスを使うときとほぼ同じで、各条件について、詳細に絞り込んだり緩和したりしながらということになります。

気になる求人があったら、求人票を印刷して、受付に持っていきましょう。

ハローワークカードと一緒に預けて、窓口へ案内してもらいます。

トライアル雇用にチャレンジする

正社員求人の中には、トライアル雇用求人という記載のあるものがあります。

トライアル雇用助成金という、主に若年者の雇用を拡充しようとする趣旨で設けられている国の制度があります。

経験やスキルが乏しく、就職が難しいという求職者のための制度で、この制度を利用して応募して採用になった場合、一定の期間が経過した後に適性があると判断がされれば常用雇用に移行するという制度になっています。

最長3か月間がトライアル期間として、適性や勤務態度などを“お試しで“雇われることになります。

その期間中、雇い主である事業者に対して助成金が支払われることになることもあり、採用自体がされやすくなることを期待しての制度になっています。

応募の要件として、経験のない職種への就業を希望していることや、安定した職についていないこと、離職している期間が長いことなどがありますが、要件を満たしているのであれば、このトライアル雇用の制度を利用して応募してみるのもいいのではないでしょうか。

職業訓練にトライする

正社員として、事業所からはやはりある程度の経験や能力、技術などが期待されるのは否定できません。

しかし職務経験上プラスしていけるものには限りがあります。

そこで、利用したいのが職業訓練です。

訓練の内容も実に多岐にわたっており、基本的な事務的なPCスキルや簿記などをはじめ、ニーズの多い介護関連の資格の取得も可能なもの、機械加工や建築などの工業系のもの、ペット関連、美容関連など、興味のあるものが何か一つはあるのではないでしょうか。

職業訓練を受講するには、条件があります。

失業中であることが必要です(在職中でも受けられる訓練もありますが、ここでは取り上げません)。

ただし訓練が始まるまでに離職していることが確実であれば受講可能です。

現在在職中で、訓練の受講を希望する場合、窓口で在職中であることも含めて相談してみましょう。

なお、職業訓練の受講の申し込みは、管轄のハローワークにて行わなくてはなりません。

相談はどこのハローワークでも構いませんが、お申し込みの際には管轄のハローワークへ行ってください。

職業訓練にかかる費用ですが、基本的には無料です。

基本的に、というのは、受講料・授業料については無料なのですが、教科書代等が実費になることがあるからです。

訓練によって、金額は異なりますので、ハローワークで訊いてみましょう。

ただし、外部に委託して開催される訓練も多いので、細かい金額等についてハローワークで把握しているとは限りません。

まとめ

ハローワークを利用して正社員の仕事を探す際のコツを述べてきました。

また、正社員求人に応募する際に、採用されやすくするためのハローワークの利用のしかたも掘り下げてみました。

利用できる窓口もいろいろあります。

条件に合いさえすれば専門的な援助を受けることができ、正社員としての就職のための支援を受けられます。

書類作成支援を受けたり、職業訓練を受けてスキルアップをはかったり、トライアル雇用の制度を活用して応募したり、と一見遠回りをしているように見えても正社員としての採用を目指すのに有効な手段はいろいろです。

効率的に正社員の仕事を探すために有効なことには、ハローワークインターネットや自己検索機での検索のコツを活かすこと、ハローワークからの情報提供を受けることなどがあります。

求人を探すことと並行して、同時に窓口を積極的に利用して、安定して長く勤められる正社員求人に採用されるように上手に支援を受けたいですね。