営業事務は女性に向いている?向いている点、できること・大変なことなどを解説します
営業事務と言えば、どのようなイメージがありますか?
「裏方」「派遣がやる仕事」「地味」など、何となくそのようなイメージがあるものの、実は営業事務について詳しくないという方も多いのではないでしょうか。
しかし、近年では営業事務の需要は高まっており、正社員としての募集も多くあります。
そこで今回は、営業事務が人気な仕事の理由や、向いている人の具体的な特徴、そして仕事の面白さも紹介していきます!
営業事務はどのような仕事?
営業事務は、一般的にはその名の通り「営業担当者の補佐として、事務作業を行う仕事」という定義になります。
しかし、会社や職種により、任される範囲は大きく異なります。
契約書作成、顧客とのメールや電話でのやり取りまでを任される営業事務もいますし、データ入力や売上管理のみという営業事務もいます。
また、部署や支社などの営業マン数人~十数人に対し、1人の営業事務が付くこともあれば、営業マン1人ずつに営業事務1人が付き、ペアで仕事をすることもあります。
仕事内容で多いものとしては、書類作成、売上管理、データ入力、プレゼン資料作成、スケジュール管理、契約書や社内資料の作成、データベース更新など多岐にわたり、「営業マンの秘書」というイメージが合っているかもしれません。
営業事務が人気な5つの理由とは?
そんな営業事務が人気な理由には、どのようなものが挙げられるのでしょうか。
以前であれば「派遣社員や営業になれない人がやる仕事」といったマイナスなイメージがあった営業事務ですが、近年人気が高まったことには時代背景も大きく関係しています。
特に、20代〜50代まで年代を問わず、女性からの「営業事務で働きたい」という声が増えているように感じます。
その理由について見ていきましょう。
女性の社会進出に伴い、事務職の人気が高まっている
「女性も働くのが当たり前」という風潮が高まっています。
結婚しても共働きで働いているという方は多いのではないでしょうか。
しかし、いくら女性も働く時代とは言え、肉体労働や長時間労働は難しいという女性も多くいます。
そこで、女性でも能力を発揮することが可能な事務職へのニーズが高まっています。
細かい作業や営業マンの管理をしつつ作業をするマルチタスクが求められる営業事務は、女性に向いているとも言えます。
ワークライフバランスを重視する方にとって、営業事務は理想
子供を産んだ後も職場復帰をして働く女性が増え、ワークライフバランスを重視しながら働く女性が多く存在します。
そんな「働くママ」達は、時間の読めない営業の仕事にはあまり就きたいと思いませんし、実際不可能なことが多くあります。
そこで、しっかりと定時で退社することが可能な営業事務は、理想的な働き方であると言えます。
勿論、「働くママ」でない女性たちも、結婚したので仕事をセーブして残業のな仕事がしたい既婚女性や、仕事以外の趣味や副業に力を入れたい女性など、ワークライフバランスを重視したい方には、営業事務の仕事はとても人気があります。
転勤の心配がない
営業マンや開発担当は、全国に支社や工場を保有する企業であれば転勤の心配があります。
しかし、営業事務は基本的に転勤の心配がなく、男性でも転勤はしたくないという方からの人気が高まっています。
勿論、営業事務も異動や別支社での営業事務の仕事を行う可能性などがないとは言い切れないのですが、大きな企業程「事務の女性は転勤がない」「派遣社員だから転勤はない」という昔からの名残が残っていることも多く、ほぼ転勤はありません。
小さな会社であれば、そもそも転勤自体がありません。
ノルマを課せられることがない
営業マンや事業部など予算やノルマを抱える職種であれば、切っても切れないのが「毎月ノルマに追われる」というストレスです。
営業に関わる仕事はしたいけど、自分自身がノルマに追われることは嫌だと考えている方にとって、営業事務は自分自身への数字を課せられることがなく、ストレスフリーなところが魅力です。
パソコンスキルの高い人が増えている
事務の仕事は、以前であればパソコンが得意な人にしかできない仕事でした。
「優秀な派遣社員を見つけた」「たまたま社員の中にパソコンスキルが高い人がいた」というような形で配属されることも多く、それ以外は「営業として勤務していたけど、体調を崩した間の業務として割り当てられている」などが多かったです。
しかし近年ではパソコンに慣れ親しんだ世代も増えてきており、元々のパソコンスキルが高い人が増えています。
そこで、そのパソコンスキルを活かして働きたいと考えている方も多く、単純に事務仕事の人気が高まってます。
それに加え、景気が良くなり営業の人数を増やす企業が増えたため、そのサポートとなる営業事務の求人も増えており、注目が集まっている背景もあります。
営業事務に向いている人はどんな人?
そんな人気の営業事務に向いている人とは、どういう人のことを言うのでしょうか。
具体的なタイプでご紹介します。
先回りして物事を考えることができる人
営業事務は、ただオフィスで指示や依頼をされるのを待っていれば良いような仕事ではありません。
最初はそういう方も多いのですが、徐々に慣れてくると「きっと営業マンのAさんは今日契約を決めてくるから、帰社次第すぐに渡せるように契約書の作成準備を進めておこう」など、ある程度先回りして仕事をしておくことが求められます。
そうすることで、営業マンの仕事を迅速にする手助けもできますし、自分自身の残業を減らし、効率良く働くことにも繋がります。
指示をされて動くことに抵抗がない人
とは言え、営業事務は営業マンからの「あれをやっておいて」「これをやっておいて」といった指示が多いのは事実です。
特に業務の線引きはありませんが、営業マン自身が社内にいる日なのにも関わらず「コピーを取って」と言われると「今日は貴方も社内にいるのだから、自分でやってほしい」と思う方もいるかもしれません。
そのような人は営業事務としてはストレスを抱えてしまうことも多く、あまり適していないかもしれません。
指示をされて動くことにあまり抵抗がない方が、営業事務としての業務は円滑に進みます。
地味な単純作業が苦にならない人
営業事務は、同じような資料作成や事務作業、資料を100部ひたすらホッチキスで止めるといった単純作業を行うことがあります。
そればかりではありませんが、やはり単純作業や似たような業務が多いので、そういった仕事を楽しんでできる方であると望ましいでしょう。
デスクワークが苦にならず、淡々とこなせる人
デスクワークは眠くなってしまうため苦手で、外回りなどの方が性に合っているという人がいます。
一方で、ひたすら社内のデスクで淡々と仕事をこなすデスクワークの方が好きで、性に合っているというタイプの人もいます。
そんなデスクワークが好きな方であれば、営業事務に向いていると言えるでしょう。
細かいことでも確認を怠らず、ミスのない人
営業事務には、細かい確認作業や、営業マンの見落としのチェックなども必要とされます。
特に契約書や売上管理などの場合、細かな条件や数値などが間違っていないかの確認はとても重要です。
更に、ミスをしない正確性も求められるため、素早くダブルチェックするスキルなども必要とされます。
細かいものもしっかりとミスなく確認することができる人は、営業事務に適していると言えます。
営業事務の仕事の面白さとは?
それでは、営業事務の仕事の面白さはどこにあるのでしょうか。
人によっては毎日同じようなルーティンワークをこなすことが面白くないのでは、と疑問に思うかもしれません。
しかし、イメージとは異なり、営業事務はそこまでルーティンワークでもなく、言われたことをやるだけというわけでもないのです。
具体的に営業事務の面白さについて説明していきましょう。
営業マンの個性に応じて対応を分ける必要がある
営業事務にとって、営業マンが最大限その能力を発揮し、売上の最大化を図ることができるためのサポートはとても大切な仕事です。
しかし、営業マンによって、仕事の仕方やスタイル、指示の出し方、資料のデザイン、書式の好みが異なることもあります。
会社でフォーマット、やり方が決まっていないのであれば、営業マンそれぞれのスタイルや性格、個性などに合わせて、対応方法や作成するアウトプットを作り分けることができれば、より多くの営業マンから感謝されます。
更に「Aさんが契約できると言って出て行った日は、絶対に契約してくるから、契約書を作成しておこう」「Bさんは、15時以降に急な業務を依頼してくるから、午前中にできるだけ急ぎの仕事を終わらせておこう」など、それぞれのやり方に合わせて行動することで、その読みが当たった時には「よし!」という密かな達成感があります。
やる気があると先が読めるようになり、先回りして動くことができる
上記のように、慣れるまでは営業マンそれぞれの個性、やり方などが分からず苦労することもありますが、慣れてきたら対応を変えることで、より効率を上げることができます。
更に、やる気をもって常に周囲を観察していれば、業務自体の先読みが可能となります。
例えば「このペースであれば、今月中にあと100枚営業先に持参する資料が必要になるから、余裕がある今日の内に100枚印刷して、ホッチキスで留めておこう」といったように、先回りして動くことができると、周囲からも一目置かれるようになります。
何となく言われたことだけをやっていると、忙しいときに限って「営業先に持参する資料がもうないから、急いで印刷してホッチキスで留めて!」と言われて、着手していた急ぎの仕事の手を止めて対応するはめに……というようなことになってしまいます。
やる気を持ってガッツリと本気で取り組めば、かなり優秀な営業事務として重宝される存在になれるのです。
先回りして用意しておいたことが感謝されると嬉しい
自分の経験や観察を基に、先回りして動いておいたり、用意しておいたことに営業マンが気付いてくれることがあります。
「やっぱり○○さんがいてくれて良かった!いつもありがとう!」と感謝の言葉をかけてもらうことができると、とても嬉しいものです。
これは何となく事務をやっていては、なかなか感じることのできない達成感と喜びです。
営業ツールの改善を行い、営業マンが仕事がしやすくなるとやりがいを感じる
営業事務は、営業マンが営業先に持参するツールの作成、新人営業マンの教育資料の作成、教育自体を行うこともあります。
一定期間ごとに、より営業マンが仕事をしやすいように、営業マンの使い方や動きなどを基に、ツールの見直しと改善を行う業務にはかなりやりがいがあります。
自分はただの裏方ではなく、営業マンのニーズに合わせて売上が上がりやすい仕組み作りをしているという使命感や、実際にその改善をしたツールで仕事がしやすくなったと営業マンから言ってもらえると、とてもやりがいが感じられます。
より効率の良い働き方を考え、仕事が早くなっていくと達成感がある
営業事務は、営業ツールの改善などのように変えることができるものと、ツール自体を変えることができないものがあります。
しかし、ツール自体を変えることができないものであっても、効率良く対応する方法を考えたり、やり方に工夫をすることで自分自身のこなすスピードがより速くなれば、かなりの達成感があります。
そのように自分で工夫し、働き方を良くすることが可能なのは、営業事務の醍醐味と言えるでしょう。
まとめ
今回は、営業事務が人気な仕事の理由や、向いている人はどんな人かどうかの具体的な特徴、そして営業事務の仕事の面白さについて紹介しました。
地味で単調なイメージの営業事務が、実は営業マン達を陰ながら支えていたということがご理解いただけたでしょうか?
先回りして物事を考えることができる、指示をされて動くことに抵抗がない、地味な単純作業が苦にならない、デスクワークが苦にならずこなせる、細かいことでも確認を怠らずミスがないなどの適性に当てはまった方は、是非営業事務を目指してみてはいかがでしょうか?
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