皆さんこんにちは。

今回はスーパーマーケットのお仕事紹介として、今や完全に1つの業態として定着した感のある「業務スーパー」のお仕事について紹介させていただければと思います。

そもそも業務スーパーとは株式会社神戸物産様の商標登録であり、「プロの品質とプロの価格」をうたい文句に、当初は飲食店などの業務での利用目的で購買する層をターゲットに店舗展開をしていたものが、一般の消費者にも広がっていったものであり、一般的に大容量、低価格での商品販売をその販売形態の中心にしています。

また、広い意味で言うのであればコストコなどのMWC(メンバーシップ・ホールセール・クラブ)などの業態もこのカテゴリに入ると思いますので、今回は合わせて仕事内容のご紹介をさせていただこうと思います。

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業務スーパーとはどんな仕事?

業務スーパーの取り扱う商品は冷凍食品・加工食品などが主力であり、肉や魚、野菜などのいわゆる生鮮食品は取り扱いがあまり多くありません。

その為スーパーマーケットの主なお仕事である「商品手配」と「売場管理」のうち、どちらかと言えば売場管理の仕事が主となり、商品手配は発注業務などの仕入管理のお仕事が中心で、魚を三枚におろしたり、刺身を作ったり、お肉をスライスしたりなどの商品加工やお惣菜の調理など、包丁を使って行う作業は少なめになっています。

また商品1種類あたりのパック容量は大容量となっており、一般的に四人家族の世帯が通常の食生活の中で使い切るには多すぎる量が販売されています。

その為、冷凍食品などの形態にして長期保存を可能にしたり、複数家族で買い物に来てシェアしたりなど、業務スーパー独自の買い物方法が産まれてきています。

業務スーパーの具体的な仕事内容とは?

商品手配

発注業務

あらかじめ決めてある商品の発注台帳や品揃えリストに従って、売場で販売する商品を発注します。

業務スーパーは什器が簡素化されており、陳列などの工夫をすることはあまりありません。

その為商品ごとの発注数量も平均化しており、発注数量を予測すること自体もそれほど難しくありません。

また販売する商品の種類も、一般的なスーパーと比較すると絞り込まれており、覚えやすくなっています。

賞味期限の長い冷凍食品や加工食品が中心ですので、生鮮食品などが多いスーパーと違って商品が劣化することも少なく、在庫管理も容易になっています。

この様に、業務スーパーでは品揃えや陳列、在庫などにおいてコストをかけない管理体制が徹底されており、それが商品の低価格化に繋がっています。

また作業効率を追求した結果、人手をそれほどかけなくても店舗が運営できるオペレーションが確立されているので、店舗の規模に対して驚くほど少ない人数で運営する事が可能になっています。

加工業務

業務スーパーでは生鮮食品の取り扱いはあまりありませんので、店内での商品加工業務はほとんどありません。

肉や魚など品揃え上必要なものは、プロセスセンターなどの施設で集中的に加工され、パッケージされて冷凍または冷蔵状態で出荷されます。

店舗ではその様にして運ばれてきたものを陳列する業務だけになる事が多く、食品スーパーと比較して特徴的な点と言える事ができます。

商品開発業務

業務スーパーの大きな特徴はそこでしか買えないオリジナリティのある商品群であると言えます、価格や容量は勿論、味や品質も魅力的な独自開発商品が多く販売されています。

この様な商品は本部で試行錯誤を繰り返されながら開発されていきます。

店舗の業務ではないですが、業務スーパーに入社しキャリアを積んでいくうえで、本部におけるこの様な商品開発の業務に携わる機会もあります。

一般的に商品開発は商品部という部署で行われ、バイヤーと呼ばれる買い付け担当者が、全世界を回って調達してきた原材料を、管理栄養士や栄養士などの専門的な資格を有している開発担当者がカロリーやアレルギーの計算をしながらレシピ作成し、試作品を作り上げます。

そして見た目や味、パッケージや商品名などの検討を経た後に、初めて新商品として製造され店舗に並ぶこととなります。

この様にして苦労して開発される新商品ですが、店舗においてヒット商品となり定着する確率は非常に低く、業界用語で「千三つ」という言葉がある様に、1000回新商品を開発して残るのは3つ程度と言われています。

その為商品の改廃のスピードも非常に早く、売れない商品は短期間で売り場から姿を消してしまいます。

この様に商品開発の仕事は苦労の割にはなかなか成果が出ませんが、一旦ヒットすると、何年も長く支持される商品となる事が多い為、企業に対する貢献度も高く、やり甲斐のある仕事という事ができます。

売場管理

陳列業務

発注した商品を売場に陳列しますが、先ほど述べましたように什器はシンプルですので、陳列も梱包された段ボールごと積み上げたり、大きなカゴにそのまま投げ入れた状態で陳列したりなど、作業にかかる手間を極力省く工夫がなされています。

接客・販売業務

お客様に対してコミュニケーションを取りながら商品を販売します。

その商品自体の提案を行う事が多く、一般的なスーパーと違って料理提案などはあまり行いません、またレジもお客様が自分で商品を清算するセルフレジである場合が多いので、お客様と従業員が接する機会はさほど多くありません。

業務スーパーは少ない人数で作業効率を上げることが大前提の為、店舗を歩いていても従業員がほとんどいない状態に維持されており、逆にその事が過剰なサービスを好まないお客様に支持を受けていたりします。

試食販売

業務スーパーの商品提案業務の中で大きな比重を占めるのが試食販売の業務です。

商品自体の提案をするときに、やはり一番購買意欲を高めるのは実際に食べて味を確認した時です。

売り場の様々な部門で調理台を設置し、焼きたて、揚げたての状態にした商品を試食販売します。

ただ商品を食べてもらうより、調理台を使用して実際に調理も同時に行うことにより、味だけではなく、調理の際に生じる音や匂いなど、五感に訴えかける提案をする事ができる為、調理後の出来立てを試食していただく手法が一般的になっています。

もちろん試食中には積極的にお客様とコミュニケーションを取り、商品の魅力についてセールストークをする必要があります。

業務スーパーは通常業務であまりお客様と接する機会は少ないですが、試食販売は業務スーパーにおける接客力を発揮できる貴重な機会として重要視されています。

仕事の流れ

開店前までのお仕事

その日に販売する商品の陳列を行います。

生鮮食品が少なく賞味期限の短いデイリー商品も少ないので、商品陳列は前日など時間のある時に行う事が多く、当日朝に並べる商品はパンなど、あまり種類は多くありませんが、売場が広い為、ある程度の時間と人数をかけて行う必要があります。

商品加工や調理の仕事も少ないので、あまり熟練の技術を必要とする仕事ではなく、アルバイトなどの単純労働力を多く投入して業務をこなしていきます。

商品陳列と合わせてレジの設定と、広告の商品や日替わり商品などのある場合はコンピューターにその日の売価を登録する売価変更の業務が生じますが、業務スーパーは一般的なスーパーと比較して広告などによりある特定の期間、特定の商品を安く販売する「ハイ&ロー方式」の販売促進を行うことは少なく、どちらかと言えば最低でも1ヶ月間、長い場合は1年以上商品の価格を安く販売し続ける「エブリデー・ロー・プライス」方式をとる事が多く、その為1日の売価変更の量はそれほど多くはありません。

開店後のお仕事

店舗が開店しお客様が来店されると、商品提案を行いながら商品を販売していきます。

商品提案の仕事は、前述した様に試食の実施による、その商品単体での提案がほとんどであり、一般的なスーパーの様に、複数の商品を組み合わせた料理提案などは、ほとんど行いません。

また業務スーパーは販売している商品の種類が少なく、陳列量が多いので、売れ行きに合わせて、営業時間中に商品の補充を行うこともほぼありません。

その為店内に従業員の姿を見かけることはあまりなく、接客業務は先ほどの試食販売とレジ部門のみとなる事が多いです。

またレジ部門も稼働台数は多いですが、最近は殆どお客様が金銭の受け渡しを行うセミセルフや、商品の清算全てをお客様が行うセルフ形式のものが多く、レジからも従業員の姿が減りつつあります。

閉店後のお仕事

営業時間中に商品補充の仕事はほとんどありませんが、閉店後にまとめて商品を補充する作業が生じる場合があります。

全ての売場ではなく、1日ごとに売場を区切って、それぞれの売り場における数日〜1週間分の陳列を行なっていきます。

冷凍食品や加工食品など、1ヶ月以上賞味期限のある商品が多い業務スーパーの強みを活かして、大量陳列を行なっていくことにより、作業効率をアップさせ経費節減を行なっていきます。

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業務スーパーはどういう人と仕事で関わるの?

それではここから業務スーパーのお仕事をしていく上で、どの様な業界の人たちと関わっていくか、紹介させていただきたいと思います。

食品メーカー

商品は自社開発することも多いですが、食品メーカーと共同開発する機会も多いです。

例えばカルビーのポテトチップスなど、一般的によく知られている商品の増量パックなどは、知名度が高くお客様の支持を得やすい商品であり、増量というキーワードで射幸心を煽りやすくなります。

様々な有名メーカー様と「増量」という視点でコラボすることは、最も簡単で効果を生み出しやすい商品開発という事ができると思います。

商社

冷凍食品の商品開発には、原材料の大量仕入れが欠かせません。

世界中より多くの原材料を商社を通じて仕入れ、冷凍により大量のストックを可能にすることによってスケールメリットを出し、価格に転嫁させていきます。

このような大量販売と大量在庫により、常に安定した低価格を実現する事が業務スーパーの大きな強みであり、その為には商品を大量に手配することのできる商社とは常に連携していく必要があります。

卸売業者

業務スーパーは大量仕入れ、大量販売を行うことが主であることから、自社の倉庫などを活用し商品在庫を大量に持つことが多いです。

倉庫から店舗への物流も自社で行うことも多いですが、規模が大きくなればなるほど、物流コストがかかり、自社での運営に限界が生じてきます。

卸売業者は商品の在庫管理と店舗への運搬を専門的に行う業者であり、企業の規模に合わせて商品の流通に伴う様々なサービスを提供していますので、取引先として接する場合も多い業界になります。

業務スーパーと普通のスーパーはここが違う

それでは、ここからは混同しやすい業務スーパーと普通のスーパー(食品スーパーと呼びます)の違いについて、より詳しく述べていきたいと思います。

商品カテゴリの違い

食品スーパーは生鮮食品中心、業務スーパーは冷凍食品中心という特徴があります。

販売方法も食品スーパーが旬の食材を中心にしたその日の天候、気温に合わせた「晩御飯のおかず」の提案を中心に行うのに対して、業務スーパーは試食を中心としたその商品単体の魅力をアピールする手法を取ります。

食品スーパーが料理を切り口とし、その日ごとに変化するお客様のニーズに細かく対応しようとするのに対し、業務スーパーは商品を切り口とし、低価格を打ち出しながらお客様に変化を求める点が大きく違います。

その為、食品スーパーは地方に存在する食文化や地方ごとの調味料の嗜好、更に突き詰めるとお客様一人一人の嗜好に合わせる必要があり、店舗ごとの商品の品揃えや提案方法が違ってくる為、店舗の規模もあまり大きくできず、1000坪程度が最大になります。

またお客様が店舗に来られる範囲を指す「商圏」も狭く、1店舗あたりお店を中心とした半径2kmの地域から来るお客様に限られています。

それに対し、業務スーパーは商品単体を訴求する為、料理提案にこだわる必要が無く、地域ごとの食文化に対しても対応する必要がありません。

その為小品目、大数量の販売をすることが可能となり、店舗の規模も最大で5000坪程度とかなり大きくできます。

商圏も広域であり、半径50km、車で約2時間程度の距離から来るお客様を対象としている大型店舗も存在します。

食品スーパーが「狭く深く」顧客に対してアプローチしていることと比較して、業務スーパーは「広く浅く」お客様に対応する業態であると言うことができるでしょう。

作業効率とサービスの違い

食品スーパーは生鮮食品など、商品になるべく手をかけることによって魅力を上げ、なるべく単価を高く販売して利益率を上げようとするのに対して、業務スーパーは冷凍食品や加工食品など、すでにパッケージ化されている商品を、可能な限り簡便な陳列で販売することにより、商品になるべく手をかけないことにより、経費効率を下げ、なるべく低価格で販売しようとします。

企業が存続する以上利益を取らないといけませんが、その利益の取り方が、食品スーパーは商品の単価を上げる、つまり収入を増やそうとするのに対して、業務スーパーは経費の単価を下げる、つまり支出を減らそうとする政策を取ります。

その為、店舗におけるサービスの質という点では、食品スーパーに軍配が上がり、商品のみならず陳列の美しさ、提案の多さ、レジなどでの従業員の接客の心地よさなどが、業務スーパーは劣っているという事ができます。

価格の違い

サービス力で劣っている反面、経費効率が良くなりその分を価格に転嫁する事ができるので、商品の価格の安さに関しては業務スーパーに軍配が上がります。

この様な政策を業務スーパーは取っていますが、デメリットとなるサービス力の低さをフォローするキャッチフレーズが「業務スーパー」という店名であると言う事ができます。

つまり元々飲食業などに携わる方々向けの「ビジネスt oビジネス」の販売方法であり、一般的な消費者に対するサービスは元々無いというメッセージを届けることによって、一般顧客がサービスに対して不満を持たない様に誘導しているのです。

この様に、買い物に来る一般顧客も、飲食業の携わる方の様に、あくまで良い商品を安く、大量に買えれば良いというスタイルで来る様になった為、強みである価格の安さが最大限に発揮できる状況になっています。

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業務スーパーの仕事で大変なこと

食品スーパーと比較して様々な違いがある業務スーパーですが、実際に仕事をする上で、他の業界と比較して大変なことはなんでしょうか。

紹介させていただきたいと思います。

売場管理における一人当たりの守備範囲が広い

業務スーパーは食品スーパーと比較して店舗の面積が大きい場合が多く、また作業効率化を進めている都合上、売場面積あたりの従業員数も少なくなる為、1人の従業員が担当する売場が広大になります。

大量販売、大量陳列であり、商品の種類は少なく、また陳列もシンプルで手間はかかりませんが、移動距離が長くなり、体力的に負担が大きくなる事と、清掃や陳列などのメンテナンスが十分に行えないといった従業員に対する負担も大きくなります。

陳列量、在庫量が多い

業務スーパーは大量陳列、大量販売の為、商品の種類は少ないですが、1つの商品あたりの仕入量、陳列量は非常に大きくなります。

また賞味期限が長く、売場面積やバックヤードの在庫スペースも広く取ることができる為、商品の回転率は悪く、陳列や在庫整理の回数は少ないですが、1回あたりに陳列、在庫として保管することにかかる作業量は大きくなります。

食品スーパーの様に装飾や手書きの価格ポスターなど、売場のデコレーションを行う細かな業務は少ないですが、陳列そのものにかかる肉体的な負担は大きくなります。

商品1個あたりの容量が多い

業務スーパーは商品の価格は安いですが、売上高を上げるために、商品1個あたりの容量を増やし単価を上げる政策をとっています。

その為商品1個あたりの容量は食品スーパーと比較して大きく、その為1個あたりの重量も重くなる為、陳列や搬送、在庫整理などで商品を移動する際に、食品スーパーより体力を必要とすることになります。

業務スーパーの将来性は?

この様に食品スーパーと比較しても、独自の業態として成長してきている業務スーパーですが、今後の将来性はどの様に予測できるでしょうか、成長か、衰退か。

業務スーパーの特徴である、いくつかの視点から考察してみたいと思います。

価格の安さ

食品という毎日消費するものに対して価格の安さという利点は絶対的なものであり、今後も多くの顧客に受け入れられる、業務スーパーの1番のストロングポイントだと思います。

一般的に子育て世代は支出が多くなる為食品は低価格のものを選び、子供の手が離れるシニア世代は価格が高くても品質の良いものを選ぶと言われてきましたが、最近では少子高齢化の進行や年金制度に対する不安感などから、シニア世代においても食品は低価格のものを選ぶ嗜好が増えてきています。

定年延長などにより高齢になっても仕事を持つ人が多くなってきていますが、まだ少子高齢化による負担を解消する所まで到達していません。

今後も食品の低価格化に対するニーズは増え続けていくと思います。

容量の多さ

業務スーパーの商品のもう1つの特徴である商品の容量の多さについては、今後は縮小していくと思われます。

少子高齢化、核家族化が進み1食あたりの消費量が減っていくことと、食べ残しなどを極力減らそうとするエコ意識の高まりが進んでいくことにより、冷蔵庫や冷凍庫にストックする商品の量は今後は減少していくことが予測されます。

また大容量商品を複数人数でシェアする動きは現在では一般的ですが、こちらも人口減少により地域のコミュニティやグループなどが減ってきますので、この様な動きも少なくなってきます。

今後は大容量商品が減少し、使い切り商品、小分け商品などが増えて来るのではないでしょうか。

店舗の大きさ

郊外に広大な売り場スペースを持つ店舗の出店は、今後は全く無くなっていくと思われます。

地方の過疎化と人口の一極集中により、交通インフラの整備され、様々な公共サービスを受けることのできる都市部に住む人が多くなります。

また高齢化や若者たちの車離れにより、自身で車を運転して買い物をするというスタイルも今後減っていくと思われます。

その為、現在の様に広域商圏での大型店舗による販売という手法は、時代にそぐわないものになっていくでしょう。

また高齢者にとって広い店舗を歩いて商品を探すという買い物方法も、身体への負担が大きくなります。

今後の小売業は、買い物に行きやすい都会での出店が中心になり、土地価格の違いからあまり大きな販売スペースを取る事ができない為、150坪程度の小規模な店舗が中心となっていくでしょう。

品揃えの少なさ

大量陳列、大量販売のスタイルは食生活の多様化、個人のライフスタイルを重視する価値観の増加により、低所得層と高所得層の間で完全に二極化していくこととなりそうです。

その為、業務スーパーの低価格で商品の種類が少ないというスタイルも、一定の支持を得ることができそうです。

多くの小売業が乱立し、それぞれの店舗において特色のある販売方法がなされている現在では、お客様が複数店舗を買い回りすることが可能ですので、低価格、少量品目のスタイルと、高価格、多量品目のスタイルのどちらかに特化した店舗となることが求められ、中途半端に両方を求めようとする店舗は淘汰されていくでしょう。

商品を提案するスタイル

食品スーパーは「料理提案」、業務スーパーは「商品提案」というスタイルだと述べましたが、現在はクックパッドやDELISH KITCHENなど、インターネットにより個人でも料理レシピを大量に検索できる時代である為、食品スーパーにおける料理提案というサービスは、あまり必要とされなくなってくると予測されます。

業務スーパーの特徴である商品提案というスタイルは今後も顧客にとって必要とされると思いますが、アピールするポイントが、味や品質に加えて、「健康」「美容」といった視点も重要になってくるでしょう。

原材料に関しても国産か海外産か、身体に対する効能の有無、アレルギーの有無などの情報提供は必要になるでしょう。

また料理用途に関してはお客様が決めるケースが多くなると述べましたが、先程のインターネットサイトで検索できるレシピとコラボした商品の提供など、お客様が欲している情報とリンクした商品提供を行うことが、より商品提案において効果的になるでしょう。

業務スーパーの仕事がおすすめな理由

仕事が覚えやすい

業務スーパーは食品スーパーと比較して生鮮食品の販売が少なく、魚や肉の様に包丁を使用して商品を加工する機会も少ない為、熟練の技術を身につけてからでないと仕事ができないと言った様なことはなく、また商品の種類が少なく在庫をある程度持てるものが多い為、発注精度もあまり高くする必要がないなど、業務内容は食品スーパーと比べて簡便化されています。

元々スーパーマーケット業界はオペレーションが業界全体で統一されており、熟練度が比較的必要とされない業界ですが、業務スーパーはその中でも特に初心者でも仕事を覚えやすく、早く仕事に慣れやすい業界ということができます。

あまり時間をかけずに、下積み時代が少なく重要な仕事を行いたい場合にはオススメの業界ということができます。

商品知識が身につきやすい

業務スーパーは食品スーパーの様に料理提案ではなく、商品自体の魅力を提案する手法を取っています。

その為、1つ1つの商品に対して、原材料や添加物などの含有量、見た目や味などの深い知識を身につけることができます。

例えば調味料やお菓子、冷凍食品などの商品に対して深い知識を持つことによって、仕事上の成果を上げやすくなるだけではなく、自身のプライベートの食生活も充実させることができます。

スケールの大きい商売ができる

業務スーパーは大量陳列、大量販売という手法を取っています。

その為商品1種類あたりの陳列量は非常に多く、発注ロットも通常の食品スーパーと比較して非常に大きくなります。

また月間奉仕品など特に力を入れて販売したい商品に対しては、広大な売り場スペースに多くの販促資材を投入して、ダイナミックな売り場を製作することができます。

この様に通常の店舗ではスペースや在庫の都合上決してできないスケールの大きい商売を、いち企業の従業員としてリスクが少なく挑戦することができるのも、業務スーパーの大きな魅力の1つということができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は業務スーパーについて、その特徴や食品スーパーとの違いを紹介させていただきました。

業務スーパーによく似た業態に「ディスカウントスーパー」があり、こちらも商品数量を絞り込み、陳列や接客などのサービスを可能な限り簡便化することによって、商品の低価格での販売を実現化している業態ですが、このディスカウントスーパーと業務スーパーの違いは、やはり商品1個当りの容量と陳列量という事ができると思います。

つまり業務スーパーは低価格という一つの武器に頼って経営をするのではなく、大容量や大量陳列、あるいはプロの食材といったキャッチフレーズの投入などにより、お客様に「買い物の楽しさ」を感じる事ができる施策を店舗の中に取り入れることによって、商品を低価格で販売するために犠牲となっている「サービス力」を補う努力をしているという事ができます。

大量に陳列された商品や、パックに山盛りに詰められた商品を見ることは、それだけでも買い物をしていてワクワクしてきますし、その様な商品が低価格で買えるということは、接客や店舗の高級感などといったサービスを感じなくても、非常にその店舗に対して魅力を感じる事ができると思います。

時代の趨勢により大量陳列や大容量の商品が無くなっていくとしても、この業務スーパーの取り組みの様な、買い物に来ていただいたお客様を楽しませる努力は、全ての小売業が必ず行わなければいけないものであり、その気持ちを忘れて、低価格路線のみでものを売ろうとする小売業に未来はありません。

業務スーパーは低価格という非常に強い販売方法を主として行いながらも、それのみに頼ることなく、お客様を楽しませるという小売業の使命に忠実に従い、様々な努力を行なっている業界という事ができるでしょう。


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