スーパーでは、アルバイトやパート求人をよく募集していますよね。

レジ打ちはイメージできるけど、その他のコーナーについては、仕事のイメージが想像できない、という方も多いと思います。

そこで今回は、スーパーの求人の中から、「水産部門」コーナーの仕事内容についてお話していきたいと思います。

スーパーの水産部門の仕事は大きく4個の役割に分けられる

水産部門の役割は大きく、「主任」、「調理」、「品出し」、「掃除」の4つに分けられます。

水産部門だけではこの4つの役割に分けられますが、これとは別に、スーパーの店長が水産部門に指示を出しています。

主任の役割

主任というのは、水産部門のコーナーのリーダーです。

通常、スーパーでは、惣菜コーナーや精肉コーナー等、各コーナーに主任を一人ずつ配置しています。

主任の役割は、アルバイトやパート従業員に的確に指示を出すことです。

店長と逐一連絡を取ることで、「今月の売り上げ目標はいくら」、「近所のスーパーでは今このようなセールをしているから集客は厳しい」、「今日は天気が悪いから早めに値引きを開始しなければならない」等指示を出しています。

また、調理の下準備も行っており、魚介類の仕入れを行い、自分で捌いてアルバイトやパート従業員の仕事を楽にするようにしています。

翌日の売り上げ目標やそれに必要なパックの数等も前日に決め、清掃に来たアルバイトに備品を用意をさせるのも大きな仕事です。

調理

調理は文字通り、調理をします。

事前に主任が準備をしてくれた素材を、マニュアル通りにてきぱきと調理していきます。

米を精米したり炊いたり、すし酢を混ぜたりすることや、海苔巻きを作ったりする等、豊富なジャンルがあります。

調理をする上で重要になるのは、「丁寧さ」、「速さ」、「無駄にしない」ということです。

お客様がたくさん水産部門に押し寄せてきた際には、あっという間に商品は売れていきます。

そのため、その波が来た際に商品が無いと、せっかくの売り上げチャンスがなくなるので、常に補充をしなければなりません。

そこで、品出しにいく人に逐一「どの商品が足りなくて、どの商品が多く売れ残っているのか」の情報をもらい、それにあわせて優先順位を決めて調理を行います。

また、一日に調理する数量は主任から事前に伝達されているので、お客様がいない時間帯でも黙々と調理をします。

朝の開店前の時間帯は、開店までのわずかな時間内に大量に調理をしなければなりません。

開店と同時に来られるお客様は意外と多く、水産部門のコーナーにも多く来られるからです。

調理部門としては、総力を挙げて調理に集中します。

その間に主任は店長と打ち合わせをしたり、値札を貼ったり、品出しに向かいます。

調理が落ち着く時間帯は大体、閉店4時間前なので、それまでは常に忙しいです。

ですがその分やりがいは大きいので、充実感はかなりあります。

品出し

品出しとは、お客様の手の届くところに厨房から商品を運ぶ仕事です。

品出しは一見楽そうな仕事に見えますが、実はそうではありません。

常にお客様の来店具合を把握し、商品の売れている状況を逐一厨房に伝達しなければならず、品出し担当自体も調理を行います。

品出しの具体的な仕事としては、作られた時間を目安に、逐一置き場所を変えていきます。

というのも、水産物は痛みが激しく、調理してから4時間以内に売っていかないと、お客様が食される際には傷んでしまう可能性があるからです。

そのため、作り立ての商品はなるべく奥に置き、時間が経っているものはなるべ手前の手の届きやすいところに置きます。

また、それとは別に、品出し担当はそのコーナーの看板ともなります。

つまり、お客様に質問されることが多いです。

そのたびに主任に確認をしたり、無線で店長に確認をしますので、接客力もかなり必要となります。

意外と難しい業務なのです。

清掃

清掃は、厨房やお客様のいるコーナーの床を清掃する仕事です。

これも一見楽そうに見えますが、かなり重労働です。

清掃のスタートは大体閉店4時間前で、そこから閉店までの4時間以内に清掃を完了しなければならなく、それと同時に値引きの方もやらなければならないからです。

もちろんその間にお客様対応もありますので、思っているよりも時間がありません。

また清掃が完了したら、翌日使うパックや米等を用意します。

かなり重労働ですが、清掃をした後はかなり綺麗になっているので、やりがいはあります。

水産物を取り扱っているので、臭いや色が凄いですが、清掃完了時には新品同様に輝いています。

「翌日の調理担当が気持ちよく仕事できるように」することが必要なので、もちろん手抜きはできません。

時間別の具体的な業務

開店前

筆者が働いていたスーパーは、朝9時の開店に対し、水産部門の仕事は朝8時30分から始まります。

厨房に入る前にコックコートを着用し、アルコール消毒、ビニール手袋装着、身だしなみなど整え、厨房に入る時間などを記載するチェックシートにチェックをつけます。

これらが完了してから厨房に入ります。

そして、わずか30分間の間でコーナーを商品でいっぱいにすることが目標となります。

調理専任は二人ほどしかいなく、しかも寿司は、寿司を担当するものと海苔巻きを担当するものとに分かれます。

もちろん人数的に足りないので、主任や品出し担当を含めて総出で調理に取り組みます。

この間に、店長や副店長が本日のスーパーの状況や目標を伝えるべく訪れるので、主任はそれに対応する仕事もあります。

また、寿司は、事前にネタは用意されているので、解凍や精米にかける時間は無く、調理のみに専念できます。

開店直後には、主任が挨拶をしながら品を並べていくので、一日が始まったという意識が芽生えます。

開店中

開店後はひたすら、主任に指示された量を調理していきます。

もし開店までに作り切れなかった商品があれば、それを優先して調理していきます。

それでも開店後30分経つまでには作り終えないと、その後の調理に影響を与えますので、早い行動が求められます。

また品出し担当も、ただ商品を品出しするだけでなく、商品が完成するまでは時間があるので、調理を手伝います。

調理する商品もかなり多く、寿司だけでも基本150商品、寿司一つずつに換算すると、約1500個にもなります。

調理している間に米やネタ等が不足する事態が起こるので、そういう場合は不足しそうな時点で、ネタの解凍や米の精米等を開始します。

解凍したり米を炊くのにかなり時間を要するので、これはかなり重要なポイントです。

逆に事前に準備をしておくと、かなり速いペースで調理ができ、予定よりも早く終えることができます。

その場合は休むのではなく、余り物でまた商品を調理するので、その商品を決める作業が少し面白みがあります。

また、お客様の多く来られる時間帯があり、朝はご年配の方が多く来店され、昼から夜にかけては主婦とみられる方が多く来店されます。

そして夕方になると、子連れのお客様が多く見受けられるので、お子様が怪我をされないよう床を掃除します。

全般的にお客様が多く来られるピークは、夕方から夜にかけてです。

そのため売れ残りが無いよう、経験とお客様の状況を見て、値引きの確認をするのが重要となります。

まだ18時だからこれからピークが来るだろうと思っていると全然来なかったり、逆に早い段階から値引きをすると開店中なのに商品を完売してしまう事態があったりします。

なるべく値引きをしないで販売をしなければならないのですが、見極めるのがかなり難しいので経験が必要です。

また、清掃作業は一人で行うことが多く割と負担が大きいです。

誰も手伝ってもらえないので頼るのは自分のみとなります。

そのため時間配分が重要となり、これが行えないと閉店してからも残業という形で働くことになってしまうので、この配分はかなり重要です。

惣菜との仕事内容の違い

基本、調理場は二つのコーナーで行っています。

寿司部門であれば、惣菜と一緒に調理をしています。

もちろん一緒のフライパンで調理をするものではなく、同じような設備がそれぞれに与えられています。

寿司に関してのお客様の要望に、惣菜の品出し担当の方が対応してくれて寿司部門に伝えてくれたり、その逆もあります。

ただ値引きに関しては非常に難しいです。

どちらか片方が値引きをすると、残された方があまり売れない状況になるからです。

寿司は惣菜と比べて痛みが激しいので、早めに値引きをしなければなりませんが、お互いの状況を見て値引きをしなければならないので、そこが大変難しいです。

ですが、先述のようにお互いに助け合って仕事をしているので、雰囲気はいいです。

スーパーの水産部門の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

さて、つぎはスーパーの水産部門での仕事での良いところ、やりがいを感じるポイントをお話していきます。

販売コーナーで実際に自分が調理した商品が販売、購入されているのを見たとき

自分が調理した商品がコーナーに並べられていると、とてもやりがいを感じます。

また、お客様が手に取って購入されているのを見ると、さらに仕事意欲が湧いてもっと働こうと思うようになります。

商品を完成した時

調理をするのが調理部門の主な仕事ですが、一つの商品を完成させるごとに、お客様が食されるのかと思うと感慨深いです。

もちろん膨大な商品を調理するので、1つ1ついちいち思いにふけっている時間はありませんが、ふとそういう状況になります。

そのため、速さ重視で雑に作ることは絶対しません。

そういうことを一度した時点で、これからの調理がどうでもよく思えてしまう恐れがあるからです。

また休憩中に値引いている寿司を買うこともあり、買う側からの視点も体感します。

値引きの際のお客様の対応

清掃時に値引きをしなければならないので、時間にかなり制約がかかります。

そのため時間に追われることが多いのですが、唯一お客様との対応が心の支えとなります。

基本的にクレーマーはいません。

「この商品は値下げするのか」「この商品は子どもの好物なんですよ」と会話をする際に、お客様の喜ぶ顔をみてやりがいを感じ、もっと頑張っていこうと思うようになります。

清掃の人数は大抵は少ないので、清掃自体は大変なこともあり、こういう励みが大きいです。

面白さを感じるポイント

面白さを感じるポイントもいくつか挙げてみましょう。

お客様の好みがわかる

面白いポイントとしては、たまにお客様からの要望で玉子を10個購入したいとの要望があることです。

厨房内でも「この商品は人気がある」という感じで、笑みがこぼれることがあります。

期間限定商品の売り上げ

時期によって、期間限定の商品があります。

期間限定商品の売れ具合はよく変動するので、それが品出しや調理担当からすると面白く、売れ具合によっては、そのまま期間限定商品のみではなくなることもあるのが、仕事が面白いと感じるひとつです。

スーパーの仕組みがわかる

夜になると、清掃担当者は一度事務所に集められ、これからのお客様のピークについてや、他のスーパーについての連絡を受けることがあります。

例えば、「天候によりお客様の人数が少なくなることが見込まれる」、「近隣のスーパーではセールを行っているので、売り上げがかなり落ち込む可能性がある」、「近隣のスーパーが潰れた」、等の情報が入ります。

また、ほかのコーナーで起きた事故についても情報共有することにより、日々の対応に注意をするようになります。

消費者としての目が肥える

プライベートで他のスーパーに行っても、調理時間や期間限定商品をついついチェックするようになります。

もちろん値引き時間を狙ってお得にお買い物ができたりもします。

まとめ

一般的には、「スーパーのアルバイトやパートは簡単そう」と思われる方が多いのではないかと思いますが、この記事を読んでいただいて、実際はスーパーの仕事もかなり手のかかる仕事だと、わかっていただけたかと思います。

少ない人数で、短時間でたくさんの商品を作っていくので、大変な部分もありますが、難しさの中に面白さもあり、やりがい・面白さは十分あります。

スーパーの水産部門の仕事が気になった方はぜひ、求人に応募してみてください。


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