スーパーマーケットの店舗は年間売上高が平均約10億円、従業員はアルバイトも含むと約100名と、ちょっとした中小企業並みの規模を持っています。

その様な店舗を統括する店長の仕事内容とはどんなものでしょうか。

スーパー店長の仕事は大きく2個の役割に分けられる

営業政策

まずは基本となる売上高と利益の管理を行います。

スーパーは肉や魚、野菜などそれぞれの部門が独立して利益管理を行う「部門別管理」制度をとっているため、店長が単品の利益まで管理することはありません。

店長は店としてのコンセプトを企画し、それに添った営業政策を行うために、各部門間の足並みを揃えて施策を実行することが求められます。

常に各部門の商品力、販売力、店コンセプトとの合致力などを確認し、問題がある場合は、その都度部門長に指示を出して改善していきます。

それぞれの商品の専門家というよりは、顧客視点に立って、店舗としての総合的な買い物の楽しさを追求し、一般的には客数を伸ばすことを営業の第一目標とします。

経費管理

営業数値だけではなく、経費管理も店長の大きな仕事です。

経費の中では人件費が最大のものですが、売上高の推移に合わせて。

アルバイトやパートタイムなどの、労働時間によって増減する「変動人件費」の管理を、シフトの調整による時間管理を中心にして行います。

商品を作ったり、接客をしたりなどのサービスを行うためには常に人的コストがかかります。

それぞれの部署の提供するサービスの質と、そのためにかかる経費を把握しながら、例えば部門間の人の異動などによる調整など、営業施策とその実現のための経費のコントロールを行います。

開店前の業務

当日の販売計画の確認

競合店のチラシや自店の販売計画を見て、今日はどんなコンセプトでどの様な商品を訴求するかの確認を行います。

広告商品の展開場所や、プライスカードなどの位置、タイムセールや試食などのスケジュールのチェックも行い、1日の業務の流れを把握します。

朝礼

本日の販売計画やその他の伝達事項を朝礼にて共有化します。

部門間の壁を超えたチームワークの醸成の為に、朝礼は重要であり、店コンセプトの唱和や、部門のオススメ商品の試食会を開くなど、一体感を出すための様々な試みを店長自身が企画して実施します。

開店時のお出迎え

開店直後は入り口でお客様に挨拶をしながら、その日のオススメ商品などの案内を行います。

お得意先との会話を通じての情報交換や、信頼関係の構築は地域に密着する店舗として重要であり、何気ない言葉のやり取りを通じてお客様との絆を深めていきます。

開店後〜お昼のピークまでの業務

売場のチェック

広告の商品や、今日のオススメの商品が売場に適量に並んでいるかのチェックを、各部門を回りながら行います。

部門長と商品の展開状況について話をしたり、その日の仕入れと在庫状況を確認するなど、開店後の状況について確認します。

お昼のピークタイム業務

特にお昼のピークタイムは惣菜部門が中心になりますので、お昼ご飯の買い物に向けて、できたての商品が十分に製造されているかのチェックを行います。

またレジの稼働状況を確認し、混雑している場合は他部署より応援を出すなど、客数に合わせた調整を行います。

売込みの声をかけて活気を出したり、試食販売により嗅覚や聴覚に訴える販売促進を行なったりなども、適宜行なっていきます。

午後~夕方のピークまでの業務

売上状態のチェックと折り返しミーティング

午後3時ごろがその日の売上高の折り返しになりますので、販売データをチェック、現時点での販売状況を確認します。

売上高の状況が悪い場合は、各部門を集めての折り返しミーティングで、タイムセールなどの企画を提案したり、残り半分での売上高を取り返す施策を検討したりします。

夕方のピークに向けての商品製造や人員の手配などの確認も合わせて行います。

夕方のピークタイム

夕方4時〜6時にかけては、1日で最も来店客数の多い時間帯です。

このピークタイムに対して、店頭での積極的な売込みを全部門一丸となって行い、売り逃がしの無い様、全力で提案をしていきます。

またレジに関してはお昼と同じく、お客様の待ち時間が長くならない様、混雑時の応援などの業務を行います。

売れ行きを確認し、次の日に欠品にならない様、発注の修正や、商品の補充などを指示し、次の日の業務に備えます

閉店まで

基本的に6時ごろに夜間シフトの代行者に業務を引き継いで、1日の仕事が終了となります。

直前の売上高の状況を確認し、値引きのタイミングや商品補充の指示を出して、退社します。

スーパーの店長の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

「自分の店を経営する」という経営の仕事に携わることが一番やりがいを感じるポイントです。

人・モノ・金の経営資源の全てを使って収益の管理を行い、年間10億の店舗を経営していくことは、責任も大きいですが、それ以上に大きな達成感をもたらす仕事と言えます。

面白いポイント

自身の企画が明確に数値で、リアルタイムで現れることが面白い点です。

店のコンセプトは店長自身が決定します。

自分が決めた企画に対して各部門が連携して動き、実行した企画の結果が、客数や売上高といった明確な数値で、しかも開店後リアルタイムで集計されて表示される事は、自分の仕事の成果が目に見える瞬間として、非常に面白く感じます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は店長のお仕事について紹介させていただきました。

店長の仕事は一言で言うと「経営者」であり、最終的に評価される数値は利益高より経費を引いた「営業利益」です。

売上や客数を伸ばすための店コンセプトの「企画力」そしてそれを部下に落とし込んで実行させる「伝達力」、チームワークを高め部下のやる気を向上させる「指導力」、そして最終的に営業利益を達成するための「経費管理力」。

その様な経営に関わる全てのスキルを駆使して店舗を経営するのが店長のお仕事です。

周囲を巻き込みながら自分自身の思いを具現化する、その様な仕事に魅力を感じる方は、ぜひ店長を目指していただければと思います。


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