居酒屋の年収はどれくらい？相場感や給料を上げるための転職術・キャリアアップ術を教えます

大手居酒屋チェーン企業に就職というともしかしたら「給料が安そう」という印象を持っている方もいるかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか？

飲食の現場に15年以上のキャリアを持ち、自身でも飲食関連会社を経営しています筆者が詳しく解説していきますのでどうぞご覧になっていってください。

居酒屋の年収や相場、さらには転職やキャリアアップの方法までを一挙ご紹介していきます。

それではさっそく見ていきましょう。

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居酒屋の給料の相場はどのくらい？

正社員で新卒入社した場合

月給￥175,000～￥230,000

年収￥3,000,000前後

正社員で転職した場合

月給￥210,000～￥270,000

年収￥4,000,000前後

パート・アルバイト

時給￥1,000～￥1,300

月給￥30,000～￥200,000

年収にも響いてくる基本給以外のものは、どうなっているの？

賞与

大手居酒屋チェーンであれば、年間通して月給の3ヶ月分程度。

その他中堅どころの居酒屋であれば、月給の1ヶ月分程度が支給されるところもある。

昇給

大手居酒屋チェーンの場合、昇給査定は年に一度。

他の居酒屋系飲食店であれば売り上げや出来高に応じて昇給は随時行われる。

給料が高い人は何が違うの？

居酒屋に就職した際の平均的な月給をご紹介しましたが、その金額の差にはなかなか開きがありましたよね。

そういった給料の違いとはどういったところから生まれるのか、具体的な例を挙げて見ていきたいと思います。

スキル

こちらは主に調理スタッフに多い差だと思いますね。

やはり安価でたくさんの料理を提供することが多い居酒屋ですので、手際が良くてより多くの料理を作れる調理スタッフには高い報酬を支払うのは当然といった形だと思います。

また、ホールスタッフであればドリンカーとしての役割や各種ポジションの仕事理解度が高ければ高いほど、他の仕事をサポートできたりもしますのでそういった人材は重宝されます。

結果として給料も高くなっていくというわけですね。

役職

店長や料理長といった店内での役職もそうですが、やはり居酒屋企業の本部で部長や地域の店舗をいくつか統括するエリアマネージャーなどは必然的に給料が高くなっていきます。

また、全国的に展開されるような居酒屋チェーンでは商品開発部などがあり、そこでの商品開発部長や宣伝部での役職といったものが付くとさらに昇給していくことになります。

居酒屋店長の年収はどれくらい？相場感や給料を上げるための転職術を教えます

勤続年数

日本的なシステムですが、勤続年数によって昇給していくというパターンもあります。

また、転職する際には居酒屋経験年数もかなり重要視されますね。

どういったところで何年働いていたのかというのは査定の上で重要な項目のひとつです。

地域

地域差によって給料が異なるケースももちろん存在します。

やはり東京都と沖縄県ではまず労働における最低賃金が違いますから、同じ就職するにしても東京なのかその他の地域なのかによっても最初の給料は変わってきます。

もちろん東京の最低賃金が一番高く設定されています。

資格

調理スタッフなどは調理師の資格などを持っていると比較的給料の設定が高くなる傾向にあります。

また、最近では民間資格である野菜ソムリエや日本酒検定などの資格も少し重要視されてきていますので、それぞれに特化した居酒屋であれば給料にプラスのポイントが加算されることになるかと思います。

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居酒屋の給料の決まり方

基本給

基本的には他の企業と同じで基本給が設定されています。

それに対して多少の残業代が出るところもありますが、基本的には残業がないように仕事を回していくことによってその後の評価にも繋がります。

お店によってはインセンティブがつくところも

居酒屋の形態によっては歩合給がつくところもあります。

これはどういうことかといいますと、前年比や先月比など比較対象として設定されている月の売り上げの○○％以上の売り上げを計上したら、社員に対して月給の○％もしくは○万円付与されるといった形です。

これはボーナスの査定にも関係する重要項目ですので、そういったところの社員の人たちは目標を達成するようかなり気合いが入っていますね。

年間での店舗の売り上げ実績

ある程度の規模の大きさがある居酒屋ですと、前年比の売り上げや前任の担当社員の成績を越すように目標値が設定されています。

こうした目に見える実績を上げていくと、昇給や昇格といったものに繋がっていくわけですね。

居酒屋で給料をあげるためにやるべき3個のこと

現状の勤め先である居酒屋で、与えられる給料に納得できていないという方にはいくつかの方法をご紹介していきます。

こちらの方法は会社としての規模感が小さい方がより有効かと思います。

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今の勤務先でできること

給料アップの交渉をしてみる

現在の給料に納得していないということは、自分自身の仕事量に対して給料が低いということですよね。

でしたらまずは給料アップを直接経営者に交渉してみるのもひとつの手だと思います。

もちろんいきなり給料を上げて欲しい、と伝えても難しいと思いますので「月の売り上げを○○％上げるので、その分○○万円給料に反映して欲しい」といった形で伝えるとスマートかもしれません。

スキルアップを図る

調理スタッフでまだ調理師の免許を持っていない方であれば、調理師免許を取得してみるというのもひとつの方法です。

これにより、店舗の食品衛生責任者にもなれますから企業としては抱えておきたい人材として判断してくれるはずです。

そうなると多少給料を上げてでも人材の流出を抑えたいという本音がありますので、給料アップへの近道になるのではないでしょうか。

思い切って転職する

給料を上げるには自分の力とキャリアを積んで、他の居酒屋チェーンなどに転職するというのも業界では常套手段です。

もちろんどこに行っても給料が上がるわけではありませんので、リサーチは必要となります。

居酒屋の転職を成功させるために！狙い目な会社の3個の特徴と上手に転職するための3個の注意点

給料をアップさせるための求人の選び方

さて、そんな転職を考え始めたあなたに対して「給料がちゃんと上がるための求人選び」のポイントをご紹介していきたいと思います。

当然のようなことから、意外と知られていないことまで見ていきたいと思いますのでぜひチェックしていってください。

給与相場が今よりも高いところを探そう

居酒屋の給料相場というのは実は街によってかなり変動するものです。

先ほどは東京と沖縄で比較しましたが、同じ都道府県内でも地域によってかなり差が出るのでチェックしてみましょう。

たとえば東京の場合で具体的な例であげますと、JR中央線で乗降率2位の「立川」の居酒屋で働いているよりも実は神楽坂や西麻布といった地域の居酒屋で働いている方が給料相場は高く設定されています。

やはり人口の多さよりも都心に近い方が給料の設定は高い、そういったところが圧倒的に多いのが現状です。

また、同じ地域だとしても取り扱う食材のランクによっても給料は変わってきます。

これはそのまま客単価に反映されますからその分売り上げや利益率に還元され、それが給料へと付与される形といえるでしょう。

賞与や昇給制度をチェック

現状働いているところでボーナスとしての賞与がしっかりと与えられていないのであれば、賞与が必ず出るところに転職したほうがいいでしょう。

それだけで年収は50万円前後変わってきますからね。

また、昇給の頻度や度合いを見直すのも大切です。

必ず年に1回昇給の査定があったとしてもそれが￥5,000なのか￥10,000なのかによって、数年後の給料の差がかなり開きますからね。

残業代はちゃんと出る？

基本的にはあまり残業代という概念がないのが居酒屋業界ですが、母体がしっかりしている企業ならその残業代もしっかり出るところがあります。

実際に筆者がかつて勤めていた会社では、高級レストランとしての飲食店からリーズナブルな居酒屋まで幅広く展開していて、たとえ居酒屋であろうと会社の基準に沿って残業代が支払われていました。

それまで残業代という概念がなかったのですが、そういったものを支払われた結果年収が格段に上がったのを覚えています。

交通費や福利厚生は？

交通費はどこの居酒屋企業でも支払われているとは思いますが、福利厚生に関してはかなりバラバラだと思います。

こうした福利厚生がちゃんと支払われるところに転職すれば、もしかしたら手取りは変わらずといった形でも年収ベースで考えると、給料がそれなりに上がっているというケースにもなりますね。

これまでと違う雇用形態で探す

居酒屋などの場合、店舗によっては正社員で働いたほうが稼げるケースとアルバイトの方が収入がいいケースと2つあります。

将来的に考えるともちろん正社員の方が安定感がありますが、短期的に見て稼ぎたい場合はそういった雇用形態を見直すというのもひとつの手かもしれません。

他の転職先を探すにしても現在の雇用形態より収入面で優れた働き方のお店もあると思いますよ。

経験者が教える、実際に給料がアップしたのはこんなとき

地域を変えて働いてみたら給料が上がったケース

筆者が20代のころの話しですが・・・。

それまでは東京・新宿で働いていて手取り20万円程度(残業代込み、福利厚生なし)だったところから、丸の内へと紹介されて移ったら手取り25万円(残業代込み、福利厚生あり)という条件へと変わりました。

ちなみにこれは額面で見ればほぼ「10万円」近くアップしたことになりますよね。

年収にして100万円違うとなるとかなり転職としては成功している方だと思います。

雇用形態ごとに違いは出てくる？

月給や年収

やはり雇用形態が違うと年収には差が出てきますよね。

まず一番は福利厚生の有無、正社員であれば福利厚生が支払われますがアルバイトにはありません。

たとえば手取り20万円のアルバイトと手取り18万円の正社員だと一見アルバイトの方が稼いでいるように見えますが、実際は正社員は額面上これに5万円ほどは加算されていますから。

もちろん手元には入ってきていませんが、年金や保険料という形で享受することになります。

アルバイトの場合は結局手取りの20万円の中から国民年金や健康保険を支払うとなると正社員の手取り18万円よりも下回ってしまいますよね。

さらにボーナスというのが正社員の場合は年収に加算されますので、これだけで数十万円の差になってきます。

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給料以外における良い点と悪い点

正社員

基本的に正社員は働く時間が決まっていますから、あまり多くの残業などはありません。

しかし、その分給料は一定で急激に収入が増える月があるということもないですね。

そんな正社員のいいところは社会的な信用が確保できるところです。

やはり家のローンなどを組むときには正社員かどうかを見られますからね。

派遣

居酒屋などでも高級なところであれば派遣スタッフが働いているところもあります。

月給であれば正社員より手取りはいい人が多いでしょうね。

これはその店舗の福利厚生に入っていないからですが、その分いつ仕事がなくなるかという不安定さがあります。

派遣の場合は気に入ったらそのまま同じところで、気に入らなかったら次の場所を紹介してもらうというフットワークの軽い働き方が出来るというのが最大のメリットですね。

アルバイト

居酒屋チェーンなどでは多くのアルバイトが活躍していますが、短期的に集中して稼ぎたいならかなりの額まで稼げるというのがアルバイトのいいところ。

しかし、やはり社会的信用度が低いので職歴としてはあまり活躍しないというデメリットが大きいかと思います。

若いうちに経験と実績を積んである程度の年齢になったら正社員としての採用を求めて転職していくというのがベストの方法かもしれません。

まとめ

居酒屋で働くことによって得られる年収の相場や、キャリアアップの方法などを具体的な例と共に挙げてきました。

やはり年収を上げるためにはよりよい場所に転職していくのが一番かと思います。

また、大手居酒屋チェーンなどであれば本社勤務へとステップアップしていくのもひとつの方法ですね。

調理スタッフであれば色々な資格を取得するのも給料アップへの近道です。

地域によってもかなり差が出ることが分かっていただけたかと思いますので、転職をする際の目安にしてもらえればと思います。

もちろん東京だけでなく、各都道府県で主要な繁華街などがあるはずですからそういったところを狙っていくのもいいのではないでしょうか。

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