「コンサルタント」と聞くと、皆さんはどんな仕事を思い浮かべるでしょうか?

なんとなく、かっこいい、忙しそう、難しそうなど、いろいろなイメージがあるかもしれません。

しかし、「コンサルタントとはこんな人」とはっきりと説明できない方も多いのではないでしょうか。

本日は、わかっているようでよくわからない、コンサルタントの仕事内容についてご紹介します。

コンサルタントの仕事とは

コンサルタントとは?

まず、コンサルタントとは具体的に何をする人なのでしょうか?

シンプルに説明すると、「顧客が抱える何かしらの課題を解決するための手段・方法を提供する人」となります。

つまり、何かの分野で困っているときに、今の課題が何で、どうやって解決すればいいのかを提案し、その手段を提供してくれるわけです。

ということは、その分野ごとにスペシャリストがいて、●●コンサルタントという名前がついているということになります。

お金であれば「ファイナンシャルコンサルタント」IT分野であれば「ITコンサルタント」会社経営であれば「経営コンサルタント」というふうになるわけです。

コンサルタントの仕事とは?

コンサルタントの仕事とは、各分野において、顧客が抱えている課題を解決することです。

ということは、課題を見つけ、課題になっている問題を特定し、特定した問題を解決する方法を提案する、というのがシンプルな仕事のプロセスとなります。

このように考えると、コンサルタントの仕事とは、

  • 1,課題を見つける 
  • 2,課題の妨げになっている問題を特定する 
  • 3,問題の解決方法を提案する 

の3つであると考えて良さそうです。

しかし、このように考えても、まだ具体的にどのような仕事をしているかよくわかりませんね。

例を出して、「インターネット販売の課題を解決するコンサルタント」(Eコマースコンサルタント)の仕事を見てみましょう。

コンサルタントの仕事が向いている人は、こちらの記事を参考に!

Eコマースコンサルタントの3個の業務

Eコマースコンサルタントの業務1:課題を見つける

どうやって課題を見つけるのか?

課題を見つけるということは、ゴールを決めなければなりません。

つまり、何に向かってより良くなっていくかをクライアントと一緒に設定することで、目標を明確にし、方向性を定め、その後の改善施策がぶれないようにしていきます。

Eコマースコンサルタントの場合、ゴールとなる課題は、クライアントの希望によりいくつかのパターンがあります。

売上を上げたい

一番多い課題は、「もっと売上を上げたい」です。

商売を行う以上、Eコマースでもリアル店舗でも、だいたい一番多い悩みだと言えるでしょう。

この場合、コンサルタントは、「いつまでにいくらの売上を作るのか」「どの時点でどれくらいの売上が必要なのか」という、「売上を上げたい」という漠然としたゴールを、より具体的にすることが必要です。

利益を出したい

次に多い課題は、「もっと利益を出したい」です。

売上が上がっていても、利益が売上の1%しかない場合、ビジネスとしては大変な思いをしてもほんの少ししか利益が出ず効率が悪いということになります。

このような場合、コンサルタントは、「もっと利益を出したい」という漠然としたゴールを、「いつのタイミングで利益を○%改善する」という具体的にすることが必要です。

世の中に新しい商品を認知させたい

さらに、実際にお店を出すよりも手軽に情報発信をできるインターネット販売において、Eコマースコンサルタントに求められがちなのが、「まだ知られていない新しい商品を世の中に認知させたい」という課題です。

この場合、具体的な目標を設定しづらいので、「どのような状態になれば世の中に認知されたと言えるのか」とクライアントと話しながら課題を出来る限り具体的に設定していきます。

課題を見つけるときのポイント

クライアントがコンサルタントに仕事を依頼するということは、何かしらの課題を感じており、解決できないからコンサルタントに頼るということになります。

しかし、クライアント本人も、自分の目標が本当は何で、具体的にどんな課題があるのかはよくわからないケースがほとんどです。

コンサルタントは、まず、クライアントからしっかりとヒアリングを行い、課題を具体的かつ明確に設定して、クライアントと同じ目標を持てるようになるまで、話し合うことが重要です。

Eコマースコンサルタントの業務2:課題になっている問題を特定する

課題が見つかったら、問題を特定します。

今自分が抱えている課題はなぜ解決できないのか、この「なぜ」をとことん突き詰めて考えていくことが重要です。

話し合いを重ねて特定することもありますが、コンサルタントは各分野のプロフェッショナルですから、仮説を立てる推論だけではなく数値の裏付けを元により確実性の高い問題特定を行っていきます。

仮説を立てる

課題が明確になった段階で、いくつか想定される問題が出て来る場合がほとんどです。

例えば、先程のEコマースコンサルタントの場合、課題が「今年の売上を去年の○倍にしたい」であれば、その課題を解決するためにどのような問題があるのかを考えていきます。

商品を作っているのであれば、目標の売上に達するだけの製造が問題かもしれません。

仕入れをして販売しているのであれば、資金が足りないのかもしれません。

サービス業であれば、必要なスタッフの数が足りないのかもしれません。

仮説を立て、仮定した問題を解決すれば、明確になった課題が達成できるのかどうか、一つ一つ検討していきます。

数字の裏付けを取る

仮説を立てたら、その仮説がある程度正しいと思われるのかどうか、数字の裏付けを取っていきます。

製造業の売上を○倍にするための問題が現在の製造量にあるのであれば、必要な製造量を確保するためにどのような設備や稼働条件が必要なのか、数字を組み込んで実際に計算していきます。

仕入れをしていて資金が足りないのであれば、どれくらいの資金があればどれくらいの仕入れができ、売上があるのかを実際に計算してみます。

その際に、どこまで現実の話に近いところで仮説を立てて裏付けを取ることができるのかが、コンサルタントの腕の見せどころです。

例えば、生産効率を上げたいからといって、1日8時間の労働を24時間労働にするわけにはいきません。

具体的な仮説を作り、数字で実行可能であることを裏付けることが必要です。

Eコマースコンサルタントの業務3:問題の解決方法を提案する

仮説+事例で問題解決プランを提案

さて、課題を見つけ、問題を特定したら、いよいよ問題を解決する方法をクライアントに提案していきます。

ここでは、仮説に加えて事例も出していきます。

つまり、この問題を解決するとこのような変化がもたらされるので、あなたが抱えている課題は解決し、目標が達成できるでしょう、という仮説をまず作ります。

しかも、この仮説が成り立つのは、過去に他の人が同じような、もしくは正反対の課題解決に取り組んでおり、このような結果が出たからです、という「仮説+事例」をセットで提案していきます。

この「仮説+事例」のパターンが多ければ多いほど、解決策が多岐にわたり、より様々な課題解決に対応できるということになります。

コンサルタントが分野ごとに別れている訳

上記のように考えてみると、コンサルタントが各分野ごとに別れている訳がよくわかります。

課題は深く考えていくとより専門的になるケースが多いため、広く浅い知識をインターネット上で自分で調べ、自分にできる範囲の工夫では、知識も経験も足りないことが多いのです。

最終的に自分で解決できない課題はよりその分野のプロフェッショナルが、過去に経験したよく似た課題解決を活かして対応していく方がよほど効率が良く、成功事例も失敗事例も活かしながら、目標までの最短の時間・金銭・労力の負担で、問題解決を行うことが好ましいのです。

このためコンサルタントは、専門分野をそれぞれ持ち、同じ分野同士で情報交換を行いながら、さらに専門的な知識をつけていきます。

様々な問解決方法の知識を持ったスペシャリスト

コンサルタントはさらに、クライアントが抱えている現在の課題に対して、最大限に効率的な数々の問題解決方法を提案します。

例えばEコマースコンサルタントであれば、インターネット上で販売するにあたり、そもそも購入してくれるお客様が少ないのであれば、どのようなツールや方法を使えば、一番コストパフォーマンスが良い状態でお客様を最大限に増やせるのか、ツールやサービスなどを紹介し、それらを利用できるようにしてくれます。

問題解決の方法がわかっても、実際に利用できなければ解決はできないでしょう。

コンサルタントはあくまでクライアントの課題を解決するのがゴールなので、その手段に関しても、クライアントの希望を叶えられるよう、力を貸してくれることが多いのです。

コンサルタントの仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

良質なパートナーシップ

コンサルタントのやりがいは、クライアントと一緒に協力して課題解決に取り組めるため、達成の喜びを共有できるところにあります。

クライアントとコンサルタントは非常に親密かつ同じ方向を向くパートナーであるため、利害関係が一致しており、自分の喜びが相手の喜びになるというところで、やりがいを感じるという方が多いようです。

自分の仮説が正しいことが検証できる

また、自分が立てた仮説が正しいことをしっかりと検証できるという部分も面白さの一つです。

経験を積むごとに、「こうすればきっとこうなる」という仮説の当たる確率は上がっていきます。

しかし、思いがけない要因で結果が良くも悪くも外れることもあります。

自分の立てた仮説が正しいかどうか、間違っている場合はなぜ間違ったのか、探求が好きな方にはたまらない面白さのようです。

コンサルタントの仕事をするにあたって覚えなければいけないこと

コンサルタントの仕事をするにあたって覚えなければいけないこと1:コンサルタントは各分野のスペシャリスト

コンサルタントの領域は各分野で非常に多岐にわたっており、クライアントは自分自身ではカバー出来ないレベルで、プロフェッショナルでありスペシャリストであるコンサルタントにアドバイスを求め、課題解決の切り札として依頼を行います。

コンサルタントは、受けた依頼に対して非常に質の高い結果を出すことで、報酬をもらっています。

コンサルタントは、どれほど初心者であっても、仕事を受ける以上はその分野のスペシャリストであり、期待された結果を出すということに対して常にプロフェッショナルでなければなりません。

もちろん、コンサルティング会社ごとに、プロフェッショナル育成のプログラムを組んでいますが、どれだけ学んでも初めての経験はあるもの。

その「初めて」に対して、仕事を引き受けたプロとして、納得の行く準備をし、クライアントの期待に応える責務があるのです。

コンサルタントの仕事をするにあたって覚えなければいけないこと2:経験の不足は知識で補う

何でも経験できればそれが一番良いのですが、いかにプロフェッショナリズムを求められるコンサルタントとはいえ、初めのうちは経験なんてないもの。

そんなときは、とにかく知識をしっかりと見につけて経験の不足を補いましょう。

どこまで調べてプロフェッショナルに近づけるのか、クライアントは意外とちゃんとわかるものです。

コンサルタントの仕事をするにあたって覚えなければいけないこと3:先輩から盗む

コンサルタントは知識だけではなく、身につけた知識を活かす高いコミュニケーション能力も必要です。

どれほど十分な知識を身に着けていても、クライアントから情報を引き出したり、説得したり、合意を得たりするコミュニケーション能力がなければ、コンサルタントとしては厳しいと言えるでしょう。

クライアントとのコミュニケーションのとり方は、ぜひ先輩のコツを盗んでみましょう。

先輩方は自分の経験から、クライアントとの駆け引きについて様々なやり方を身につけているはずです。

複数の先輩のコミュニケーションを見て、2~3種類のパターンを身につけておくと良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

コンサルタントとは、クライアントと良いパートナーシップを築き、クライアントの課題を見つけ、問題を特定し、解決方法を提案・提供する、各分野のプロフェッショナルであるということがおわかりいただけたかと思います。

コンサルタントを目指される方は、ぜひ、クライアントと同じ目標を目指し、良いパートナーとして、信頼されるよう心がけてみてくださいね。