経営企画室の仕事と聞いて皆さんはどんな仕事をイメージするでしょうか?

実際には経営企画室の基本的な業務は大体決まっているものの、どのような機能を持たせるかによって経営企画室の仕事内容も変わってきます。

企業によっては経営企画室内に広報機能・IR機能や秘書機能を持つところもあります。

従って、企業の考え方により、経営企画室の仕事は主要業務のみならず多岐にわたるケースもあり得ます。

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経営企画室はどんな仕事?

経営企画室には、通常3つの主管業務があります。

1.中期経営計画・ビジョンの策定・管理業務

2.単年度予算の編成・管理業務

3.特命プロジェクト推進業務

これらの主管業務に加えて、企業によっては、広報機能・IR機能・秘書機能などの業務を担うところもありますし、小規模な企業の場合には、総務機能や人事機能までも業務範囲に含めるところがあります。

また企業の成長目標を達成する為の手腕や方法などについて企画を立てそれを実行していくなども経営企画室で実施することがあります。

セクション名に企画や戦略と名前がつく部門は企業によってその役割が大きく異なることが多々ありますので、その企業が経営企画部門にどのような仕事をして欲しいと考えているのかによって仕事の内容も変化してくると言えます。

また時には経営層からの特命ミッションなどが与えられることもあります。

経営企画室の大まかな仕事内容

先に述べたように、経営企画室には3つの主管業務があります。

仕事上の役割とは?

改めて経営企画室の仕事上の役割は何?と聞かれたら、会社が事業を展開する為の舵取りを行う部門ということが言えるのではないでしょうか?

企業の将来を担う重要な役割を持った部門とも言えます。

経営全体を最適化しマネージメントを行うことや会社の方向性をビジョン化し、それを最適化し効果的に現場に落とし込むこと、経営者の意思をサポートすること、社外の外的変化や内的変化を予測し企業の機会や脅威などを把握すること、自社の強みや弱みを正確に把握して戦略を立案し推進すること、財務的な視点から収益構造を理解しこれらをコントロールすること、などが仕事上の役割となってきます。

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経営企画室の仕事はどんな人に向いている?

ここまで経営企画室の仕事の内容や役割について見てきました。

それでは経営企画室のメンバーにはどの様な人が向いていると言えるのでしょうか?

ここではそれを見ていきたいと思います。

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サポートをするのが好きな人

経営企画室の仕事は基本的に経営陣のサポートになります。

自分がお客様に物を販売したり、何かを作り上げたりする仕事ではありません。

また自分が前に出て目立つような業務でもありません。

データと日々戦い、その結果を経営層に報告し、問題点を明らかにし、それを解決していくことが求められます。

また会議の際や社長が忙しい時などには弁当の買い出しや手配などを頼まれることなどもあります。

こうした仕事に対しても嫌がらずに自ら進んで対応できる人が、経営企画室には必要です。

従って、自分が前に出るようなことが好きな人ではなく、人をサポートしそれで喜ばれることにやりがいを見い出せるような人に向いている仕事と言えます。

コミュニケーション能力の高い人

社内の改善案件や新規の事業の立ち上げ、時には他社の買収案件など経営の根幹に関わる業務を担うのが経営企画室の仕事となります。

時には他部署に出向いてその部署の問題をヒアリングするなど、成果が出ない理由などについて調査するなどの業務も発生してきます。

こういう時、社内に広いネットワークを持っている人は有利です。

部署の部門長は勿論ですが、他部門のキーパーソンやムードメーカーとも気軽なコミュニケーションを取ることができ、様子などを聞き出したりできるような社内ネットワークを持っている人は経営企画室の業務に向いている人と言えるでしょう。

また上層部の決定に向けて新しいカルチャーを浸透させていくなどの業務を経営企画室が担う事もあります。

トップダウンだけではなく社内カルチャーを円滑に浸透させて行くためには現場の協力も不可欠です。

そうした協力者を社内に常に持ち、ネットワークを維持できるコミュニケーション能力の高い人は経営企画室に向いている人だと言えるでしょう。

臨機応変に物事に向かえる人

経営企画室では時折経営層からのオーダーとして、特命ミッションが与えられることがあります。

例えば期中に上場準備を進め来期に上場をしたいと考えているなどの場合具体的なアクションなどを想定しその準備を行っていかなければなりません。

またより一層の企業成長を図ろうとする場合に、買収などに関する調査を進めてほしいなどのオーダーがあれば、M&Aのコンサルタント企業と会って準備を進めるなど、具体的な買収先のイメージを作り上げるなどの仕事が発生してきます。

このような業務はルーティンワークというよりはプロジェクト制となりますので、そうした業務に臨機応変に対応できる人は経営企画室に向いていると言えるのではないでしょうか。

逆に、経営企画室の仕事が向いていない人ってどんな人?

ここまで、経営企画室に向いている人について見てきました。

それでは逆に、経営企画室に向いていない人というのはいるのでしょうか?

どのような人が経営企画室に不向きなタイプと言えるのでしょうか?

自分が主役になりたい人

時々、現場の仕事が好きだ!という人がいます。

現場の仕事は経営企画室とはまた違った醍醐味を味わうことができる仕事でもあります。

営業であれば客先の反応をダイレクトに感じたり聞くことができたりしますし、製造であれば自分が日々丹精を込めて作りあげていくものが日々洗練されより優れていくことに喜びを感じられます。

研究職にある人であれば日々の研究を突き詰めていくことにやりがいを見出すことができます。

しかし経営企画室の仕事は、そうしたメインの仕事があるというよりは社内の営業や研究や製造などの作り上げるものを俯瞰的に見て戦略を作り出すのが仕事となりますので、現場が好きな人にはあまり向かない仕事かもしれません。

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経営企画室の仕事で活かせる経験

経営企画室の仕事で活かせる経験は経理、財務経験、広報、IR経験などでしょうか?

経営企画室では各部署から上がってくる営業情報や生産情報などをもとに適切に数値化し、企業全体の収益や事業部門ごとの利益などを分かりやすく経営層に伝える業務なども発生してきます。

まず数字に強いこと、それも企業を経営する為の数値に強いことが求められます。

また会社の舵取りと前段でも述べましたが、会社のミッションやビジョンを明確化し、それを社員に伝え舵取りをしていく業務は企業内広報部門と業務が似ていると言えます。

また、企業の置かれた環境や状況を社外に伝える広報機能やIR機能に対する経験は、経営企画室においても役に立つと言えます。

財務の能力

経営企画室では財務分析能力を使うことが多くあります。

企業内の収益の問題を見極めその原因を突き止め改善へと結び付けていくことで、より生産性をアップするようにマネジメントしていくのが経営企画室の仕事の一つです。

従って、こうした数値分析の能力は非常に高く評価されます。

また日々多忙と言える経営陣に対して、一目見て問題点を理解できるような数値の可視化やレポート作成などができることは、経営陣のサポートとして充分に活かせるスキルと言えます。

行政書士や司法書士、弁護士などの法務知識を持っている人

企業とは公のものであり、法を遵守する役割を持っています。

日本国の定める法律を守りそれを破らないように活動する事が求められますが、その規定も常に進化しています。

法を守りつつ生産性を上げ、収益を上げ続けていく企業になる為には法律に関心がありそれをよく理解していることが重要です。

特に企業は「金融商品取引法」という法律を守ることが求められていますので、そうした細かい法令などに詳しい人が経営企画室の業務を行うことにより法令遵守がより高まると言えるでしょう。

また上場企業では自社の売上や決算期の報告をするにしても守るべき締切や日数などが定められています。

こうした細かい法律に対する理解のある人は、その経験や知識を経営企画室で活かすことができると言えます。

英語の能力

世界中で今やIT化が進み、企業の市場もグローバリゼーションで飛躍的に広がりました。

そうした時代に英語ができることは海外の市場や競合他社の動きなどを監視する上でも非常に有効な手段になります。

日本には無いノウハウを持つ企業や提携企業の相手として海外を選択するなどが昔よりもたやすくなっている今、世界で使われている共通語とも言える英語が話せることは企業にとって非常に大きなメリットがあります。

何かの計画や施策を講ずる時に海外の事例などを示せることは、説得力が増す上に企業の可能性をより広げることになります。

今後経営企画室で仕事をしていくことを考えると、海外情報の収集に有利と言える英語やその他の外国語ができる人は、その必要性がますます高まっていくと言えるでしょう。

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経営企画室として働くメリットとは?

会社の成長に大きく関わることができる

多くの企業において、経営企画室は社長直轄の位置づけにあります。

そのため、大きな裁量権が与えられていることも多いようです。

この裁量権を、社長の参謀役として会社のマネジメントに行使できることで、他の部署以上に会社に成長に大きく関与できる機会が数多くあると言えます。

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その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

経営企画室の仕事に就いた後のキャリアアップの道としてはいくつかの選択肢がありますが、経営サイドで企画業務を担ってきた経験がありますので、自分で起業するというケースもあると思います。

またそのままその企業で経営企画室のマネージメント及びその部長から取締役などへのキャリアアップなどを目指すことも可能です。

一方、転職して企業コンサルなどの職種に就き、他社の経営企画室業務などを経験しながらより自分の経験を積み上げていくことも可能と言えます。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

経営企画室での経験は他の仕事にも充分に活かせるものであると言えます。

経営サイドにいて俯瞰的な視点で企業を見ることが可能になる上、経営方針をもとに、与えられた裁量権の範囲で事業運営を担う経験を積むことがますので、どのような部門であっても、マネジメントに関わる仕事を中心に、その経験は充分活かすことが可能です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

各部門が企業によって担っている業務や職務が異なるのは当然なのですが、経営企画室の核となるのはやはり現状の企業活動の状況の把握、各部門から寄せられた情報を元に作成する次年度の計画、中長期計画の作成というところになるのではないかと思います。

これに加え企業が経営企画室に期待する業務を業務分掌にて作成されていますので、それを踏まえて経営企画室の業務に従事し、こなしていくことが必要とされます。

この文章を読んだ皆さんが経営企画室の業務をより把握し、理解をお持ちいただき、経営企画室の業務について理解いただければ幸いです。

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経営企画室の1番目の仕事としては、経営計画の取りまとめ並びに立案・進捗管理が一般的にイメージされる仕事ではないでしょうか?

そして、企業には中期経営計画の中核を成す中長期戦略というものがあります。

これは特に株主や投資家・金融機関などに向けて自社がどのように成長しどのように発展し、どのような方向を目指していくのかということを伝える中長期の戦略となります。

また、中長期戦略を検討する前提として、企業のビジョンを決める必要があります。

この中期経営計画立案の際に検討する中長期戦略・企業ビジョンの策定にあたっては、まず、現状をしっかりと把握する必要があります。

具体的には、現状の企業における資産状況や負債状況並びに各営業部門の売上状況、人件費や経費の状況、そして、何かものを作っている企業であれば製造原価の主な要素となる原材料や設備稼働にかかるコストの推移などを把握します。

また、企業が置かれた環境として、業界動向や為替動向、世界の政治・経済の動き、国の政策などの現状も把握するように努めます。

そして、こうした現状を踏まえた上で半年後、一年後、三年後、五年後に自社がどうなって行くのかをざっくりと伝えられるような資料を作成し、その計画を基に統制業務を行うのが経営企画室の仕事となります。

1.中期経営計画・ビジョンの策定・管理業務

2.単年度予算の編成・管理業務

経営企画室の2番目の仕事としては、中期経営計画の立案や見直しと併せて単年度予算の編成を行います。

経営層の考え方をしっかりと理解した上で営業部門や開発部門・製造部門などの現場に対するヒアリングを実施しながら、全部門が同じ方向を向いた目標を掲げ、その目標達成に向けて動機づけを図りながら、全社一丸となって力を発揮できるようリードしていくのが経営企画室の重要な仕事の一つです。

3.特命プロジェクト推進業務

経営企画室の3番目の仕事しては、社長をはじめとした経営層から、成長性や効率性をより追求したりするために、時に特命プロジェクトを設け、経営企画室がその推進役を担うことがあります。

従って、社内から集められたプロジェクトメンバーを束ね、プロジェクト目標達成のために、マネージメント能力が求められます。

その他に、経営企画室の業務分掌にない業務であっても、社内で業務が上手く進まない、問題が発生してもなかなか解決しないといった場合には、率先して介入し問題解決を担うことが必要になります。

経営企画室の仕事は、自分が前に出て目立つような業務ではなく、優秀な黒子でなければなりません。

経営企画室がどれだけ努力してプロジェクトを成功させたとしても、評価されるのは現場の営業部門や開発部門・製造部門となります。

そのため、自分が主役で輝きたいという人には向いていないかもしれません。

現場仕事が好きな人

コミュニケーションが苦手な人

経営企画室の仕事は、営業部門や開発部門・製造部門などの他部門を巻き込んで進められることが多いため、コミュニケーションが苦手な人は向いていないかもしれません。

経営企画室のメンバーは、優秀なプレイヤーというよりは優秀な調整役としてマネジメント能力が求められ、しかも、様々な立場の人達とコミュニケーションをとることが求められます。

細かい作業が苦手な人

経営企画室の作業ほど細かく緻密な仕事はないと言えます。

特に予算編成時などは、Excelを多用して各部門から寄せられる予算数字をもとにシミュレーションを行ったり、クロス集計を使って経営層が理解しやすいサマリ情報としてまとめたりすることもあります。

このような数字の管理をはじめ細かな資料の作成をすることが苦手な人は、経営企画室の仕事に向いていない可能性があります。

能力の高い人に囲まれているため成長機会が多い

経営企画室のメンバーは「能力」や「人間力」ともに優れている人が多いと言えます。

そのため、このような優れているメンバーと共に仕事をすることで、自分自身も大きく成長する機会が用意されています。

社内の様々な人と関わりながら仕事ができる

経営企画室のメンバーは、様々な人たちと関わって仕事をする機会が多いと言えます。


このため、社長や役員などの経営層から、営業部門や開発部門・製造部門の従業員までを巻き込んで仕事を進めることになることから、社内でよく知られた存在になり得ます。


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