保育士不足が深刻化している原因として給料が安い、休憩時間がないなどが挙げられています。

一方でそのような環境でも保育士の仕事に誇りを持って働いている人もいます。

私自身も一度は保育現場から離れて違う職に就きましたが、再び保育の仕事をして10年経ちます。

そこで今回は保育士のやりがいや大変なことについて紹介したいと思います。

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保育士の仕事でやりがいを感じる4つのこと

子どもとの信頼関係ができた時

子どもは初めてかかわる大人に対して警戒します。

保育士も初めてかかわる子どもの性格や好きな遊びなどを把握しているわけではなく、一緒に遊びながらその子どものことを知っていきます。

子どもは大人に対してわざとごねてみたり甘えてみたいして、大人の反応を見ながらその大人がどういう人かを確かめます。

子どもが喜ぶからといって子どもの好き放題ににさせたり、何でもいうことをきいているだけでは本当の意味での信頼関係を築くことはできません。

子どもは自分のことをきちんと見て良いことや頑張ったことを褒め、悪いことをしたら叱ったり正しい行いを示したりしてくれる大人を信頼します。

保育士はそのような子どもの気持ちを受け止め一緒に笑ったり困ったり、褒めたり叱ったりしながら時間をかけて子どもとの信頼関係を築いていきます。

子ども自身が困ったことや嬉しいことがあった時に一番最初に自分のところに来てくれた時は頼られている・信頼されていると実感することができ、やりがいを感じることができます。

保育の援助方法や声掛けがその子どもに合った時

子どもひとりひとり性格や生まれ育った環境が違います。

ガヤガヤした場でも保育士の指示を聞いて素早く行動できる子どももいれば、個別に声掛けをしないと保育士が話したことが理解できない子どももいます。

単に話しを聞いていなかっただけなのか、話しが理解できなくて行動しないのかによって援助方法や声掛けの仕方は違ってきます。

集中力が散漫で話しを聞かない子どもは、話しをする前に手遊びをしたり、話しを聞いててねと伝えたりして注意を引きます。

話しの内容が理解できない子どもには、全体に話した後にそばに行き噛み砕いて説明したり、どうしたらいいかわからないことを一緒にやってみたりします。

最後までできた時にはその子どもなりに達成感を味わえますし、その子どもに合った援助ができることで保育のスキルが上がったような気がします。

手作りしたペープサートやエプロンシアターをして子どもの反応が良かった時

ペープサートやエプロンシアターは本屋や保育用品販売業者で販売されていますが、子どもたちの興味・関心があるものに合わせて手作りすることがあります。

既製品は作る手間が省けるので手軽ですが、必ずしも子どもが好きなおはなしがあるとは限りません。

おはなしの場面を自分でイメージすると動きやセリフがするすると出てきて演じやすいので子どもたちも夢中になっておはなしを聞きます。

一緒に「うんとこしょ、どっこいしょ」と言ったり「後ろに隠れてるよー」と子ども自身もおはなしの中に入り込んで主人公と一緒にドキドキ感やワクワク感を味わったりします。

時間をかけて手作りしたペープサートやエプロンシアターは自分の財産にもなりますし子どもたちの反応が良ければ、大変だった分やりがいがあると感じることができます。

子どもの成長を感じることができた時

赤ちゃんクラスでは4月に寝返りをうっていた子どもが2月にはよちよち歩けるようになっていたり、2歳児クラスでは上手に話せなかった子どもがペラペラと上手に話せるようになったりするなど、子どもは一年でかなり成長をします。

できなかったことができるようになった瞬間を目の当たりにするのは嬉しいですし感動します。

身体の発達を促すためにベビーマッサージをして体の動きを良くしたり、向き癖(寝返りを打つときに左右どちらか一方にだけ寝返りを打つ)を直して体の軸のバランスを良くしたりします。

また絵本の読み聞かせをして言葉の発達を促します。

このように子どもの発達段階に合わせた援助を繰り返し行っていく中で子どもが成長していく姿を見たときにはやりがいを感じます。

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やりがいはあるけども....知っておいて欲しい大変なこと

休憩時間がない

休憩時間とは業務を離れて休む時間とされています。

しかし保育現場では給食を食べている時も子どもが食べ物をこぼしたら拭いたり、苦手な食べ物も少しだけ頑張って食べてみようと励ましたりして、ゆっくり食べることができません。

また子どもたちがお昼寝している間も子どものそばにいて様子を見ながら保育日誌や子どもの記録・おたより帳等を書いたりしています。

午睡中に子どもが熱を出したりひきつけを起こしたりした場合にはその対応もしなければならないので休む暇がありません。

休憩時間であっても子どもたちの様子を見て何かがあった時にすぐに対応できるように、常に子どものそばにいるのはどこの保育現場でも共通していることです。

保育士が休憩時間がないのは保育業界では仕方がないこととされています。

サービス残業

行事が近い、製作活動の準備をしなければならないという時は休憩時間もなく働いているのに、就業時間内に仕事が終わらないというのはよくあります。

保育現場では残業手当を出している園はあまりないので、基本的にサービス残業になります。

行事が多い園やクラスでの製作活動の回数を指定している園では、サービス残業や家に仕事を持ち帰ることが多くなってしまいます。

一日中仕事をしていてもそれに見合うだけの給料ではないので、保育現場から離れてしまう人が少なくないのが現状です。

給料が安い

先にも述べたように保育士は休憩時間もなくサービス残業をしなければならないほど忙しく働いています。

しかしその仕事量に見合うくらいのお給料がもらえず、同年代の収入よりも低いというのが現状です。

家賃手当てを出してくれる園もありますが、そうでない場合は生活していくだけで精一杯になります。

子どもが好きで子どもが喜ぶ顔が見たいから自分の時間を製作に費やすのも苦にならないと思う人でなければ、続けていくのが難しいかと思います。

まとめ

冒頭でも述べましたが、私も一度は保育現場から離れて別な仕事をしました。

その理由は内臓の病気に罹り仕事をするのが難しい状態でもなかなか休めなかったからです。

手術して1か月休まないといけない状態にまでなり、園長に相談すると退職させられました。

保育士は体が資本なので、退院しても保育現場で働く自信がなく体調が戻るまではスーパーのレジのバイトをしていました。

お客様が小さい子どもを連れていると話しかけていました。

そして早く保育の仕事に戻りたいと思っていました。

保育士の仕事は大変なことが多いけれど、やりがいがある仕事です。

私が紹介したことはほんの一部にすぎませんので、これを読んでくださった方がご自分なりのやりがいを見つけて誇りを持ってお仕事に励んでいただけたら幸いです。


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