可愛い子どもたちと毎日一緒に遊んだり、お世話をしたり…保育士の仕事はとても楽しくてやりがいのあるイメージですよね。

しかし、経験者だからこそ感じる大変さも沢山あります。

保育士として働いている人の中には、保育士の仕事に疲れてしまった…という人も多いのではないでしょうか。

今回は保育士疲れたと感じる瞬間や保育士の本音など、元保育士の私が経験に基づいてお話します。

経験者の私が思う、保育士の仕事が大変な理由とは?

保育士の仕事が大変な一番の理由は、やはり「子どもの命を預かる」という点にあると思います。

保護者の方から預かる、大切な命です。

保育士は朝元気に登園した子どもたちを、無事に元気な姿で夕方保護者の元へ帰すことが何よりの使命です。

更に今の時代は、ほんの僅かな怪我ですら保護者との信用問題に繋がってしまいます。

赤ちゃんのクラスではまだ寝転んで過ごす子、ハイハイをしている子、つかまり立ちを始めた子など、様々な動きをする子たちを複数人同じ部屋で安全に生活させなければなりません。

少しの動きも危険に繋がるのに、そんな赤ちゃんを何人も一度に見なければならないのです。

また、お昼寝のときには10分おきに呼吸をチェックしたり、うつ伏せ寝にならないように見守ったりと、気の休まる瞬間はありません。

大きい子のクラスでは動きが活発になり、より大きな怪我に繋がりやすくなります。

そんな子どもたちを一人で20人~30人見なければならないので、常に気を張っている状態です。

更に、現代では発達に障害を持つ子や食物アレルギーを持つ子など、様々な子がいます。

一人一人が安全に一日を過ごして無事に保護者の元へ帰すことは、本当に大変なことなのです。

そして、子どもたちの保育園での生活の裏には、保育士の沢山の準備があります。

保育の計画をし活動の準備をし、反省をしてまた次の保育の準備をする…保育士は子どもたちのために沢山の仕事をこなしています。

クラス懇談会のおしらせのお便りなど、保護者に向けた仕事も沢山あります。

日中は、何十人もの子どもたちの安全を守りながら過ごし、その他の時間で膨大な仕事量をこなす。

そんな保育士の仕事は、本当に責任が重く大変なのです。

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保育士の仕事に疲れた…と思う6個の瞬間

子どもたちが大好きで始めたはずの保育士の仕事。

それなのに保育士の仕事に対して「疲れた…」と感じてしまう人も多いのが事実です。

保育士はどんな瞬間に「疲れた」と感じてしまうのでしょうか?私の経験をもとにご紹介します。

一日の仕事を終えたとき

これは身体的な疲れです。

当たり前ですが、朝から夜まで何十人もの子どもの相手をしているのですから、一日の疲労感は相当なものです。

元々体力に自信があった私ですが、赤ちゃんクラスの時には慣れないおんぶや抱っこで、初めは筋肉痛の毎日でした。

大きい子のクラスを見る時は子どもと一緒に走り回って遊び、かなりの体力を使い毎日疲労感でいっぱいでした。

また、一日中気を張って子どもたちを見守っているので、体力+精神力の消耗で一日が終わったころにはぐったりでした。

子どもが怪我をしたとき

保育士にとって、子どもたちが安全に過ごすことは、何よりも大切なことです。

しかし、どんなに慎重に見守っていても怪我をしてしまう子は必ずいます。

まだ歩き始めの赤ちゃんが転んで頭をぶつけてしまったり、活発な子は園庭を元気に走り回っていて怪我をしたり。

中には、子ども同士のトラブルで喧嘩になり怪我をしてしまうこともあります。

そんなことがないように保育士は常に気を張っていますが、全てを防ぐことはどんなに頑張っても不可能です。

子どもが怪我をしてしまったとき、園長に報告をし保護者に頭を下げ…そんな日はいつも以上に「疲れた」と感じてしまいます。

大きな怪我になればなるほど、保育士のショックも大きいのです。

仕事の拘束時間がとにかく長い

私が勤めていた園は7:30~18:30まで子どもを預かっており、職員はその時間内で早番や遅番などのシフトを組んで勤務していました。

しかし、勤務時間内はほとんど子どもの保育をする時間で、保護者への毎日の連絡帳は午睡中に行えても、保育準備や記録類、書類の作成などの業務は勤務時間内に行うことができませんでした。

結果的に毎日のように残業。

しかも残業代なんか1円も出ません。

日中何十人もの子どもたちと過ごし、バタバタと時間が過ぎていき、気づけばもう夕方。

今日中の記録類は何もできていない。

明日の活動の準備もしなければならない。

そうこうしている内にもう夜です。

そんな拘束時間の長さに「疲れた」と感じることも多くありました。

持ち帰り仕事が多い

上記にも述べましたが、保育士の仕事量はとにかく多く保育園にいる時間内では終わらないことがほとんどです。

どんなに職場に残って仕事をしても残業代が出るわけでもなく、仕事も終わらない。

そんな保育士は仕事を家に持ち帰り、平日の夜や休日も仕事に追われています。

私も実際1ヶ月の土日の内、予め「家にこもって仕事を片付ける日」を決めて過ごしていました。

会社勤めの友人たちが楽しそうにランチしたりお出かけしたりしている中、保育士は休日も家で仕事に追われる…そんな生活は誰でも疲れてしまいますよね。

保護者との関係作り

保育士をしている限り、避けて通れないのが保護者との関係です。

保護者との信頼関係を築くために、保護者への対応も一つ一つ気を遣って行っています。

中には苦手だと感じる保護者もいますが、保育士はどんな時も笑顔で明るく保護者と関わろうとします。

子どもの様子を細かに伝え、問題が起きたときには頭を下げ、保護者の顔色を伺いながら接し、本当に疲れる毎日です。

職場の人間関係が上手くいかないとき

保育士の職場は女性が多く人間関係も複雑ですから、職場の人間関係に疲れてしまうことも多々あります。

ただでさえ大変な仕事をこなしている保育士なので、どの職員も疲れていますし、ピリピリした雰囲気の時もあります。

嫌でも聞こえてくる悪口、派閥、先輩や上司の顔色を伺う毎日には、精神的に疲れてしまいますね。

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疲れることも多いけど、やりがいもたくさんあるのがこの仕事!

保育士の仕事に対してネガティブなお話ばかりでしたが、根本にはやっぱり子どもが好きで子どもたちと過ごしている時間が楽しい!と感じているのが保育士です。

保育士の仕事がどんなに大変でも、それでも続けている人が沢山いるのは、保育士の仕事にやりがいを感じているからなのです。

子どもたちの成長を見られたとき

入園したてで毎日泣いてばかりの子どもたち。

子どもたちとの信頼関係も、0からのスタートで毎日大変だった4月。

そんな子どもたちが、多くの経験をしながら大きくなっていく姿には、本当に感動します。

お友だちに「ありがとう」が言えた。

嫌なことがあっても、手を出さずにグッと我慢することができた。

苦手なことができるようになった。

子どもたちの一つ一つの成長を見ていけるのは、保育士ならではのやりがいです。

入園したころは赤ちゃんだった子どもたちが大きくなって卒園していく姿は、涙なしには見られません。

「先生だいすき!」と言ってもらえたとき

保育士は、子どもたちとの関わり方に日々悩み、工夫して実践して反省して…を繰り返しています。

どう関わるのが良いのか、正解のない問いに試行錯誤する毎日です。

そんな中で子どもたちから「先生好き!」なんて言ってもらえたら、「頑張ってきて良かった」と心の底から思うのです。

イヤイヤ期真っ只中で、園でも関わり方を悩んでいた子の保護者から、「先生のことが好きで、先生のところ行くよ!と言うと、朝の支度もイヤイヤ言わずにスムーズに行くんです!」なんて話を聞いたときは本当に嬉しくて、「保育士をしていて良かった!」と心から思いました。

行事を成功させたとき

一つの行事を作り上げるまでには、本当に沢山の時間と労力が必要です。

会議を重ね、衣装づくりや小道具作りなどの準備をし、子どもたちと練習をして、沢山の時間をかけて準備してきた運動会や発表会などの行事を成功させたときの達成感は、本当に大きなものです。

クラスの子どもたちと一緒に作り上げたものを成功させたとき、子どもたちの楽しそうな表情や嬉しそうな様子を見ることができると、保育士はやりがいを感じ、「次も頑張ろう!」と思えるのです。

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経験者が本音で語ります

共働きが多い今の時代。

保育士は結婚して子育てをしながらでも働きやすい仕事なの?

保育の現場はほとんどが女性なので比較的産休や育休も取りやすく、育休後も復帰しやすい仕事です。

しかし、子どもを産み復帰した後も、独身の頃と仕事量は変わりません。

むしろ立場が上になっていくにつれ、増えていく仕事もあります。

私の周りでは、産後も復帰して共働きしている家庭は両親の助けを受けていることが多いです。

子どもの保育園へのお迎えを実家にお願いしたり、遅番の日や会議で遅くなる日は実家で子どもを見ていてもらったりと、両親の助けがあって保育士を続けている人は多くいます。

拘束時間が長く仕事量も膨大なので、実家が遠くて普段助けてくれる人が身近にいないという人は、夫の支えがなければ正規職員として保育士を続けていくのは難しいかもしれません。

しかし、臨時職員やパート職員など様々な働き方を選ぶことができるのも、保育士の仕事のメリットです。

自分の生活に合わせた働き方を選べば、共働きでも充分働いていくことはできます。

この仕事で、いちばん改善を望む点は?

仕事量が多くかなりの体力と精神力を使う仕事なので、やはり一番望むのはより多くの人材の確保と給与の改善です。

保育士の人手不足が深刻なのは、仕事の大変さに給与が見合っていないことが一番の原因だと思います。

保育士にとって働きやすく長く続けていける職場環境になるために、まずは国が保育士の働き方を見直さなければならないと感じています。

保育士にとって良い職場の見極めポイント

保育士にとって良い職場とは「働きやすい職場であるかどうか」だと思います。

仕事量や園児の人数など保育園の規模に対して充分な人数の職員が配置されているか、給与は市や町などその地域の基準に相応か、そして園の保育方針や指導内容が自分の理想や能力と合ってるか、また行き過ぎていないかなどが見極めのポイントになります。

また、職員の年齢層が若手とベテランに偏りがないかも、自分にとって良い職場かどうかを見極めるポイントの一つです。

こんな職場なら要注意!応募前にチェックしたいポイント

上記の「良い職場の見極めポイント」で挙げた内容を、応募前に必ず求人サイトや園のホームページでチェックしてみましょう。

例えば保育園の規模に対して職員が少ない園は、一人一人に割り振られる仕事量も膨大です。

一見職員数が足りているように見えても、パートが多く正規職員が少ない状態では、正規職員への負担は大きなものになります。

また、園の方針や指導内容が特殊なもの(例えば早期教育や音楽、体育などに力を入れている等)であると、自分の理想とする保育とかけ離れていたり、自分自身の能力と見合っていなくて苦労する場合もあります。

また、行事が必要以上に多かったり行き過ぎたサービスがアピールポイントになっている園は、保護者にとっては良い園でも、保育士にとっては負担が多いだけです。

さらに、保育士の年齢層も重要なポイントです。

ベテランと若手が万遍なく在籍していて様々な年齢の保育士がいる園は比較的離職率が低い職場と言えますが、例えばベテラン保育士ばかりだったり、逆に若手ばかりが揃っている保育園は要注意です。

ベテランばかりの園は若手の離職率が高い可能性があり、若手ばかりの園は結婚や出産後も続けていくことが難しい園である可能性があります。

そして、求人サイトやハローワークで職場を探す場合、その園が長い期間募集をしていたり、頻繁に募集の掲載をしていないか確認してみてください。

頻繁に職員募集の掲載をしている園は、離職率が高い=働きにくい園である可能性があるので注意しましょう。

まとめ

いかがでしたか?保育士は大変なことも沢山ありますが、それ以上にやりがいのある仕事です。

子どもたちと毎日笑顔で楽しく過ごすために、自分に合う職場を選び、素敵な保育士生活を過ごしてくださいね!



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