子どもに将来なりたい職業を尋ねたランキングでは、常に女児の上位にランクインしている「保育士」。

子どものときから保育士に憧れていたという人も多いようです。

確かに、子どもと毎日関われる、全国的に働ける資格職である、常に求人が出ていて採用されやすい、などメリットの多いお仕事に見えますね。

しかし、実際の保育の現場は甘くはありません・・・。

ここでは、保育士パートの悩みについて紹介します。

私が悩んだ保育士のパートの4つの悩みとは

保育園や託児所で、0歳児から就学前の子どもたちに対して保育を行う保育士。

実際には、正規採用とパート採用に分けられます。

園によって待遇や仕事内容は異なりますが、正規採用の保育士は主に特定のクラスを受け持ち、「○○クラスの担任の先生」と呼ばれる立場になります。

パート採用の保育士は、保育園が多忙になる送迎の時間帯や昼食の時間帯に合わせて出勤する場合もあれば、フルタイムで雇用される場合もあります。

フルタイムであっても一人で担任を受け持つということはほとんどなく、支援が必要な園児のいるクラスに補助として入ったり、人手が必要なクラスに臨時で入ったりと、フレキシブルな動きを求められます。

正規採用ではなくパート採用だからこそ感じる悩みについて、以下にまとめました。

正規の保育士からの当たりがキツイ!

保育士の先生方は、皆それぞれ”理想の保育”を抱えています。

それは子どもの動かし方や食事の指導の仕方など、様々な生活場面にあらわれます。

パート保育士は、先生方の保育の仕方に合わせた補助をしなければなりません。

例えば、集団から遅れている園児がいるので着替えを介助しようとすると、「○○先生、手伝わないで!」と言われてしまいます。

その先生は、園児が自分のペースで生活行動を行うことで自立を促そうと考えていたのです。

しかし、別の保育士の先生は違う考え方をしている場合もあります。

ゆっくりした園児に対しても、周囲のペースに合わせることで集団行動を学ばせる方が良い、というように。

パート保育士が、先生方の保育方針と違った行動をすることが続くと、厳しく指導されてしまい、ひどい場合は人間関係が壊れてしまいます。

そんな時どうすれば良いの?

最初の内は、空いている時間を見つけて「あのとき○○くんを手助けした方が良かったでしょうか?」「さっきの支援はどうすれば良かったですか?」など、素直に質問しましょう。

もともとは正規で働いていて担任を持っていたようなパート保育士だと自分のやり方に固執してしまう場合がありますが、あくまでクラス担任の先生の考え方に沿うのがパートの役割だと思います。

園児と関わらせてもらえない!

勤務する園によっては、パート保育士が園児と関われないということもあります。

掃除や洗濯、壁面掲示用の飾り作りや除草作業など、雑用のような仕事ばかり任せられる園もあると聞きます。

せっかく子どもと関わりたいという気持ちから保育園に勤め出したのに、だんだんとモチベーションが下がってしまうことがあるそうです。

そんな時どうすればいいの?

応募する際に、どのような仕事を行うのかよく確認してからエントリーしましょう。

また、勤務し始めてから雑用が多いことが分かった場合には、園長先生などに相談してみましょう。

どうしても勤務内容が自分の求めているものと一致しないと感じたら、違う仕事先を探すのもアリだと思います。

それがパート保育士の身軽さですから。

クラスの流れが分からない!

保育士の先生は、日案(園によって呼び方は異なります)というスケジュールシートのようなものを作成していて、1日の保育の流れやねらいを記しています。

日案をもとに、他の保育士や園長などとスケジュールを打ち合わせています。

しかし、パート保育士がその日案を見られることはほとんどありません。

勤務形態や立場が違うため、打合せに参加できない場合も多いです。

そのため、パート保育士は1日の流れを知らされないままクラスに入るということがよくあります。

園児と同じように、先生の指示を聞いてから行動することになります。

次に何をやるのか分からないまま仕事をするというのは、結構ストレスを感じるものです。

そんな時どうすればいいの?

担任の先生に、日案を見せてもらえるように聞いてみるのも良いかもしれません。

もしくは勤務が始まる前に担任の先生と簡単に打合せの時間が持てるとスムーズに仕事に入れるでしょう。

しかし、園児の対応で忙しく担任の先生とほとんど話ができないまま1日がスタートするということも、保育園では珍しいことではありません。

保護者との関係が大変!

パートの保育士であっても、保護者や園児からしたら「先生」の一人です。

送迎の際に、保護者からクレームめいたご意見をいただいて落ち込むことも少なくありません。

また、私が地味に嫌だなーと感じていたのは、園の外で保護者や子どもと遭遇してしまったときです。

プライベートでも子どもから見れば先生なので、子どもや保護者の目が気になり気を遣うのは、とても疲れるものでした。

そんな時どうすればいいの?

保護者からいただいたご意見は、自分だけで処理せず、必ず担任の先生や園長先生に報告しましょう。

パートであっても組織の一員であるという自覚を持つことが大切です。

プライベートで子どもと会うのは珍しいことではありません。

しかし、あまり気負わずに保護者目線で会話をしてみると意外な発見があるかもしれません。

大変だけどメリットも!あえてパートで働く理由

大変なことも多いパート保育士ですが、メリットもあります。

それは書類作成業務から解放されることです。

保育士は、子どもと関わっていない時間は沢山の事務作業に追われています。

前述の日案や週案の作成もそうですし、行事の実施計画や指導案、要録の作成などを行います。

しかし、パートの保育士にそういった書類作成を行わせる園はほとんどないと思います。

子育てのために保育士を一度辞めた後にパート保育士として働いていた先輩は、「今の立場のほうがいい。子どもと関わりたくて保育士になったのに、担任持つと書類で忙しくなるんだもん」と語っていました。

まとめ

保育の現場は、昨今の共働き家庭の増加により常に人手不足の売り手市場です。

保育士資格を持っているだけで、経験がなくても採用されやすいのも事実です。

パート勤務から始めることで職場の雰囲気を知ることができ、将来正職になりたいと思えるかもしれません。

 求人も沢山出ていますので、自分の望む待遇でお仕事ができると良いですね。

この記事が少しでも皆様の参考になれば幸いです。




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保育士求人でよくある募集内容 雇用形態による違いも教えます!

保育士求人が気になっている方は必見です。保育士の求人は、専門職ならではの用語や手当が沢山あり、一見すると内容が分からない場合もあります。保育所によって、給料を始め手当のつけ方や福利厚生は様々なので、一概にどこが良いとは言えません。保育士として長く、そして楽しく働いていくために保育士の雇用形態ごとの働き方の違いを分かりやすく解説します。保育士求人でよくある募集内容とは?保育士求人の情報で『人気の社会福祉法人経営!』『おすすめ求人!賞与4ヶ月!』といった謳い文句を見たことがあるかと思いますがが、実際の相場はどうなのでしょうか?しっかりと確認して、良い保育士求人を見極めるコツを教えます。給与相場保育

保育士バイト求人の時給や募集内容にはどんなものがある?向き不向きややりがいなどを解説!

小さい頃保育園の先生に憧れて保育園の先生になりたいと思ったり、子どもが好きだから子どもに関わる仕事をしたいと思っている人は沢山いると思います。私もその一人で、10年程前に普通の会社員から保育士に転職しました。以来ずっと保育園や幼稚園などで子どもたちと楽しく過ごしています。では、保育士とは具体的にどんな仕事をするのか、保育士バイトはどんな人が向いているのかなど、私の経験からまとめてみました。保育士のバイトはどんな仕事?0歳から小学校就学前までの乳幼児を保育する保育園での仕事や、児童養護施設など児童福祉施設において児童の保育をする仕事があります。保育士の大まかな仕事内容おむつ交換や見守り・食事の補

保育士の仕事はどんな人に向いているの?仕事内容やメリット・デメリットや向き不向きについて解説します

保育士の仕事は子どもと遊ぶ以外にも多くの業務があります。今回は、私が「保育士」として働いてきた経験から、この職業に向いている人の特徴をご紹介したいと思います。また、保育士のメリットとデメリットを具体的にお教えしますので、将来は保育士の仕事に就きたいという方にはぜひ読んでいただきたいと思います。良いところや大変なところをを知っていただき、この職業をより理解していただければと思います!保育士はどんな仕事?保育士の仕事は、就労・病気等で家庭での保育が困難な子どもを預かり、社会性や集団生活マナーやルールを伝えながら心身の安定や成長を促す仕事です。一緒に遊ぶだけではなく、遊びの中から一人一人子どもが成長

保育士の仕事内容をご紹介!公立保育所と私立保育所の違いについてもお話しします!

保育士の仕事内容って具体的にどんなことをするのでしょうか?「保育園の先生って子どもと遊んでいるだけでしょ?」なんて思っている方はここで様々な業務を知るいい機会になればと思います。憧れだった保育士の資格を取得し、いざ仕事を始めたときに「こんなはずじゃなかった!」と思わないように、保育士の公立私立の違いについてや、この職業の魅力について分かりやすくお伝えします。公立の保育所と私立の保育所 働く側にとっての違いとは?公立保育所公立保育所は各自治体が経営している保育所です。そのため、公立保育所で働く保育士は公務員の扱いになります。公務員なので自治体が行う公務員試験に合格して初めて公立保育所で勤務するこ

保育士転職で知っておくべき6個のこと

保育士へ転職したい方はこの記事の内容を参考に成功させましょう。そもそも皆さんは保育士の就職先は保育所だけだとは思っていませんか?保育士資格で働ける場所は保育所の種類も様々ですが、他にも多岐に渡ります。保育士転職を考えている方は、施設の概要を知って自分に合った転職先を見つけましょう。また、保育士の知っておくべきことについても6個に分けて詳しくお話しさせていただきますね!保育所の種類認可保育所認可保育所は、児童福祉法に基づいた児童福祉施設になります。施設の広さや保育士の人数、給食設備や施設の設備管理といった国が定めた設置基準をクリアし、各都道府県知事に認可された施設のことを言います。自治体が管理し

保育士募集を見極める前に!こんな良い条件の保育園・幼稚園もあるんです

保育所は、園によって方針も様々で考え方も違います。自分に合った方針や特徴を持つ園だと、自分のやる気にも繋がり、更に保育が楽しくなりますね。また、新しく作られた園には設備も最新のものが多く、デザインも有名デザイナーが手掛けている場所もあります。おしゃれなカフェのような空間で仕事ができたら、自分のモチベーションアップにも繋がりますよね。この記事では、保育士募集を見極める前に、様々な保育所の中で特に多い方針や特徴を説明し、様々な活動や工夫を取り入れた保育所を紹介します。園の方針や保育内容は、保育園・幼稚園によって様々な特徴があります方針に共感できる園なら、働きがいもアップ勉強やしつけに力を入れている

保育士は「誰にでも出来る仕事か」議論に対して、現役保育士として異議を唱えたい

「保育園落ちた、日本死ね」「待機児童ゼロは嘘だった」待機児童や保育園の問題がクローズアップされる中「保育士の給料が低いのは誰にでもできる仕事だから」という発言が最近話題になりました。本当に保育士は誰にでもできる仕事でしょうか?現役の保育士の立場から、保育士の仕事が誰にでもできるものなのか考えてみました。保育士の仕事内容についても細かく書いているので、保育士以外の方は議論の参考のためにも是非見ていただけたら幸いです。誤解されがち、子供と遊ぶのが保育士の仕事ではない保育士の仕事は子どもと遊ぶだけ、一緒にお昼寝ができる、取引先に頭を下げたりしないから楽で良いわね、なんてイメージを保育士に対して持って