多くの診療科がある中で内科は体の中で起こる病気に関わり、幅広い分野を学ぶことができます。

内科の患者さんは外科と比べ病気の経過も長く、日々大きな変化はないため小さな変化や症状から疾患の経過を観察していく必要があります。

今回は実際に内科で経験を積み、患者さんと関わり、業務を行う中で感じたやりがいについてお話していきたいと思います。

内科の専門分野の種類

以前は体の中(臓器)の病気を診る診療科のことを内科といっていました。

しかし、ここ数十年で内科にも専門分野ができました。

呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、腎臓内科、神経内科、糖尿病内科など多くの専門医や病院があります。

「内科に受診するときは、どんな時だろう?」と思い浮かべると、お腹が痛くなったときや熱が出て風邪をひいた時に受診する病院ですよね!

1番身近に感じる診療科のひとつだと思います。

しかし、内科にも専門分野があると聞くと「風邪をひいた時にはどこに受診したら良いのだろう?循環器内科に受診してはいけないの?」と不安に思うかもしれませんがそんなことはありません!

循環器内科では心疾患を得意とする医師がいる病院という意味なので、内科と記載してあれば風邪症状で熱がある時にも受診しても大丈夫なのです。

内科看護師の大まかな仕事内容について理解しておこう

内科での仕事は、全身状態の把握です。

体の中の内臓・血液などの異常により受診される患者さんを対応する仕事です。

バイタルサインの測定、点滴・採血などの業務を日常的にこなしています。

内科の病気は慢性的な症状を伴っている患者さんが多いです。

治療は長引き、病気と付き合いながら生活を送っていく必要のある人も多いのです。

そのため生活習慣や栄養管理などの指導、こころ(精神的)のケアなども行っていきます。

またソーシャルワーカーさんとの連携も看護師の仕事に含まれます。

内科看護師の仕事のやりがいってどんなもの?

内科の患者さんは外科の患者さんと違い、目に見えて状態が回復したりという変化が分かりにくい部分があります。

慢性疾患の場合は、治癒することないため病気と付き合いながら生活していく必要があります。

病気の進行をおくらせてなるべく臓器に負担がかからないように治療していきます。

患者さんが自分の病気を理解し、治療に向き合えるような関わりを看護師には求められます。

看護師としてやりがいを感じる瞬間は、患者さんから感謝の言葉をかけられたときや患者さんとの信頼関係を確立できたときが多いです。

また、治療に専念できない患者さんが少しずつでも病気を理解し向き合ったときにもやりがいを感じます。

経験者の私が内科看護師の仕事でやりがいを感じた瞬間

実際に内科外来で患者さんと関わる中で感じた看護師としてのやりがいについて実例をもとに詳しくご紹介していきたいと思います。

慢性疾患にて通院を続ける80代の女性

心臓や腎臓に疾患を持ち入退院を繰り返す80代の女性の患者さん。

私は外来で働いており、彼女が通院の際に関わることが多くありました。

80代後半と高齢で体のあらゆるところに痛みや疾患を持ちながらもいつも明るく接してくれる方でした。

心臓や腎臓の疾患が原因で臓器の機能も低下しており、在宅での酸素治療が必要となってしまいました。

医師から酸素治療を勧めるも、彼女は在宅酸素の治療を拒否し続けました。

私はなぜ在宅での酸素治療を拒まれるのかが分からずにいました。

いつも明るく元気な人でしたがその時ばかりは元気がなく少し精神的にも弱っていました。

ある日、外来通院日に彼女が話してくれたことがありました。

「もう少しで90歳になるでしょ。お父さん(夫)も亡くなってしまっていつお迎えがきてもいいの。もう十分長生きをさせてもらった。子供たちにも迷惑かけたくないし。胸(心臓)も息するのもしんどいの。だからこれ以上治療をするのもつらい。」彼女は医師の前でも弱音をあまり吐かない人でした。

どこにもぶつけようのない気持ちを素直に話してくれたとき、看護師として話を聞くことしかできないかもしれないが少しでも心のケアに関われたのではと感じました。

彼女はその後毎回会う度に「いつもありがとうね。」といって手を握ってくれます。

彼女はそれから半年後亡くなりましたが、彼女なりの人生を最期まで生きていてそこに関われた気がしました。

看護師という仕事は人の人生の一部に関われる仕事です。

日々近くで関わることで患者さんの思いを聞く機会があり、大切な話をしてくださったときや感謝の言葉をかけられたときにはやりがいを感じます。

自分の病気を理解できない患者さん

糖尿病の病気を抱えながら働く50代男性。

この患者さんは血糖コントロールができずに、受診時いつも先生に怒られていました。

血糖値の数値が高すぎていつ合併症を起こしてもおかしくない状態です。

患者さん本人は仕事が忙しく、また自分の体や病気について興味がないように見えました。

いつも病院に受診した際には、「また今日も先生に怒られてしまうね。血糖値の手帳もちゃんと記入できてないし、薬がなくなってもう1週間も飲んでないから。」と苦笑いで話していました。

あまりにも自分の病気への関心がないことや糖尿病という病気について理解していないようなので、私は月に1度患者さんに会う度に糖尿病や血糖値を毎日測定する必要性などについて話をしていくことにしました。

すると初めは迷惑そうな顔でしたが、少しずつですが変化が見られました。

今までは予約日に受診することはなく、受診日より遅れて来ることが多かった患者さんが予定日通り受診するようになりました。

その後は服薬もきちんとすること、血糖値を1日3回測定し記入することができるようになりました。

自分からもすすんで糖尿病の話や自宅での生活についても話しをしてくれるようになり、少しずつコントロールができるようになりました。

患者さんがこのように変化していく姿を間近でみて、体験すること看護師としての関わりの必要性について実感します。

内科の患者さんは長年の生活スタイルがあるため、日々の生活を変えることはなかなか難しく、ストレスにも感じやすいです。

看護師としてどのように関わり、指導を行うかで患者さんがきちんと病気への理解を示し、改善しようと努力する姿をみてやりがいを感じます。

採血を痛みなく実施する

私は小児科での経験も少しあったことから注射や採血などは得意でした。

内科外来で働き始めたときに、数名の患者さんから「あなたは採血が上手だね!全然痛くないよ!」や「すごい全然痛くない!ベテランさんだね。」などとお褒めの言葉をいただくことがありました。

自分では得意な方というくらいの感覚でしたが、実際に患者さんに「採血が痛くないから嬉しい。」という言葉を聞くと嬉しくなります。

医療行為は患者さんに採血や検査など痛みや苦痛を感じる行為が多いのです。

その苦痛をいかに与えずに済むかを考えながら日々業務を行っています。

患者さんに実際に自分の看護師としての技術や接し方を褒められたり、感謝されることで励みになり、やりがいを実感しました。

もっと上手にできるようになろうという向上心を持つきっかけのひとつですね。

知識を深めることで成長

医療現場では日々勉強です。

診療科が変われば一から知識を付け直さないといけないことも多いです。

看護師として感じるのはひとつの診療科で極めることも大切ですが、より多くのことを経験することで看護師としての知識がつき、看護師としての自信にも繋がります。

はじめて体験することは不安や恐怖もありますが、経験することで必ず成長すると実感しています。

たまに、現場で自分が苦手なことから逃げている人をみかけます。

確かにその場はやり過ごすことができます。

しかし、その場だけでの仕事をすると自分は成長しないし、いつまでたっても出来ないことがあり不安なままです。

看護師として経験を重ねると知らないということが恥ずかしいと感じることもあるようです。

それは恥ずかしいことではないと私は思います。

診療科が違えば経験することも違います。

なので、分からないことは分からないと自覚し、経験していく勇気が大切だと感じます。

私も初めは上手くできないことが多かったのですが、先輩方の指導やフォローをして頂き、今では自信をもって看護師として働いています!

上司からの信頼

人は誰かから認められると嬉しくなったりやりがいを感じますよね。

それが自分の上司から信頼され、認められると嬉しいです。

看護師という仕事は、患者さんと関わることもですが、看護師や医師など医療現場では多くの人と関わりながら業務を行っていきます。

毎日やりがいがあり、楽しい職場というのは難しいのが現実です。

辛いこともありますし、嫌なこともたくさんあります。

それでも看護師として自分が頑張っていることを評価されるとちゃんと見ていてくれていると感じやりがいを感じます。

私が内科外来に勤め始めて半年経ったころ、主任さんに言われたことは今でも覚えています。

働き始めて不慣れなこともありましたが、毎日一生懸命に仕事をこなしていました。

そんな中でも私が業務で意識していたのは、患者さんにかける言葉には注意を払いながら関わるようにしていました。

内科の患者さんだけでなく、患者さんは色々な方がいます。

待ち時間が長くてイライラしている人もいれば、病気によってはとても神経質になっている方もいます。

患者さんの立場や受け取る側の気持ちになって言葉を選びながら接することを心がけていました。

ある日、主任さんと面接する機会があった時に「あなたはスッタフの中で一番患者さんとのトラブルが少ないわよね。すごいなと思ってみていたのよ。」と言われました。

普段褒めたりすることが少ない主任さんだったので、とっても驚きました。

でも、きちんと見ていてくれているんだなと嬉しく思いました。

自分が努力したり心がけていることは誰かがみてくれています。

誰かに評価をされたいと思ってしていることではありませんが、それがきちんと自分に見についていると思うと嬉しいと実感します。

後輩の成長

3年目を過ぎてると後輩の指導なども行うようになってきます。

私も先輩に認められることが嬉しいと感じましたが、自分が受け持っている後輩が成長しているのもやりがいのひとつです。

看護師の後輩を指導をすることはなかなか大変で難しいことばかりです。

患者さんを指導するのとは訳が違うといつも感じます。

しかし、悩みがあれば相談してくれて一緒に解決していくことや看護技術や業務をひとつひとつできるようになってくる姿をみていると成長を嬉しく感じます。

後輩それぞれによって成長するペースは違いますが、必ず人は成長していくものだと思います。

頼って信頼してくれる人がいることや成長をみると自分も頑張らないといけないという気持ちになり、元気を貰います。

内科看護師の仕事でやりがいを感じるために私がやったこと

私が実際に実践していくことでやりがいに繋がった経験をご紹介していきたいと思います。

特に難しいことはなく日々意識することでできることばかりです。

向上心を持って仕事を行うこと!

仕事に慣れてくると毎日の仕事に新鮮さはなくなってきます。

仕事を覚えて慣れるということは良いことなのですが、淡々と業務を行うようになるとやる気がなかったり向上心なく仕事をしてしまいがちになります。

内科の患者さんは慢性疾患の方も多く、変化は目に見えず分かりにくいのが特徴です。

このような環境で緊張感なく過ごすと、患者さんの小さな変化にも気づけないことやアクシデントなどにも繋がることもあります。

仕事へ意欲的になれるように自分が何か興味を持ったり、向上心を持ち仕事をすることは大切なことだと感じます。

挑戦するチャレンジ精神を持つ

向上心を持って仕事をすることが大切と話しましたが、それと同様に色々チャレンジすることも大切です。

内科では外科的処置はすくないですが、病気の解剖や症状・治療など多くのことを覚える必要があります。

その他、検査介助や点滴などの看護技術も多いです。

出来ないことや失敗かったり、医師に注意されたりすると「もうやりたくない。苦手だ。」と思い、避けてしまいたくなることもあります。

逃げるのではなく失敗は成長の過程だと思いチャレンジするようにします。

出来ないことはできるだけ早く経験し、失敗しても何度もチャレンジすることで自分の物にできるようになります。

いつの間にか出来るようになるとその業務への不安もなくなり、看護師として業務を自信を持って行えるようになります。

出来ることが多いと自信にも繋がるためやりがいに繋がりやすいと感じます。

いかに仕事を楽しく行うか!

仕事では楽しくないことが多いのが現実です。

内科の業務は毎日同じことの繰り返しで、点滴・採血を行い、バイタルサインを確認など同様のことを行います。

嫌なことや失敗すると凹みますし、体力的にも辛いことも多いです。

でも、「面白くない。辛い。帰りたい。辞めたい。」などマイナスなことを考えていると辛いばかりです。

仕事は嫌なことが多いですが、何か楽しみをみつけながら仕事をすると笑顔が増えます。

ちなみに私が感じる日々の楽しみは、「可愛い患者さん(おばあちゃん)に癒された。」「同期や仲の良い先輩・後輩と少し仕事の愚痴を言って励まし合う。」など自分の心に何か楽しいことやゆとりを持てる時間を作ります。

そうすることで心に余裕ができ、仕事も頑張ろうと思えるようになります。

自分をコントロールするように心がけています。

まとめ

今回は実際に内科で働き、経験したことを元にお話をしてみました。

看護師として働くことで多くの人と関わりを持つことができます。

やりがいを感じる瞬間は自分自身が成長するときや自身を持つことができた時、また患者さんとの関わりの中で得られることが多いと思います。

日々の業務に新鮮さを感じない時には一度振り返り、新しい視野で仕事をしてみてください。

日々の業務や関わりの中にやりがいがみつかるかもしれません。

やりがいを感じることで仕事への意欲も高めることができます。

私が感じた経験を元にやりがいをみつけるきっかけに繋がるといいなと感じています。


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