病院で働く看護師にとって避けては通れない看護業務の中に「看取り看護」があります。

もちろん全ての看護師が看取りが出来るものではありません。

看取りを経験し、看護師の仕事が出来なくなってしまった看護師もたくさんいらっしゃいます。

たくさんの看取り看護をする事で、看護師として成長する事も確かです。

ここでは、看取り看護はどんな看護師が向いているのか。

また看取りの看護に向かない人はどんな看護師なのかをご紹介します。

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看取り看護師とはどんな仕事?

看取りの看護師はその名の通り、患者さんの最期を看取る看護師です。

もちろん1人で看取る事はありません。

医師や家族と共に死を迎える患者さんの病室で、人生の最期を看取る事が業務になります。

看取り看護師の大まかな仕事内容

看取り看護師のおおまかな仕事内容は、死を迎えた患者さんに体を綺麗に整えたり、近年は無くなってきましたが、斎場に患者さんを引き渡す前に死後の処置をしたりします。

もた、家族が死を迎えた家族に斎場への連絡を促したり、病衣から服を変えたりすることが看取りのおおまかな業務になります。

看取り看護師に向いている人の5個の特徴とは?

患者さんにのめり込まない人

自分の担当の患者さんには、たくさんの時間をかけて観察したり、認知症の患者さん等は、生活方面の看護も行わなければなりません。

その為自分の情が移り、家族のように接してしまう事があります。

もちろん治療中や入院中は患者さんにとっても信頼できる看護師が傍にいる事で、良い時間が過ごせる事にもなるでしょう。

しかし、その患者さんが亡くなってしまった時、喪失感に襲われる事があります。

そうなってしまうと看護が辛いものになってしまう事があります。

仕事だと割りきれる人

看護の業務を仕事だからときっぱり割りきれる人は、看取りの看護に向いている人でしょう。

理由は上記と同じになりますが、患者さんに情が移る事が無く、死後の処置にも割りきって淡々と出来るようになります。

排泄物や血の処理に抵抗が無い人

死後の処置は必ずしも綺麗な御遺体と言うわけではありません。

交通事故や、自殺者の死後の処置も看取り看護の業務になります。

もちろんその業務を引き受けている病院に限られますが、血まみれのままで死後の処置を行わなければならない事もあります。

私が1番辛かった看取り死後の処置は「心筋梗塞を起こした交通事故」の御遺体でした。

ブレーキをせずにそのまま突っ込んだ状態だった為、かなり酷い状態でした。

綺麗な状態の御遺体ばかりではない事を確信出来た出来事でした。

人の死を後に引かない人

看取りはその日その日で頻度が違ってきます。

1年間全く看取りに入らない人もいれば1週間に何度も看取りに入る看護師もいらっしゃいます。

こればかりは運です。

看取り担当の看護師等いません。

看護師全員が看取りは体験する事になるでしょう。

その人が死んだ現場を後に引かない事が大切です。

人が死ぬ事を引きずる人は、自分の中で対処しきれなくなった時に潰れてしまいます。

業務の一環として手順を早く覚えられる人

看取りの看護は特殊な業務となります。

日々行っている看護師と全く違うものです。

その為業務として手順をしっかり把握し、早く1人で看取りの看護が出来るようになる事も大切です。

看取りの看護は、時間との勝負の事もあります。

それは死後硬直が始まるまでに終了しなければならない為です。

もたもたしていると家族が希望する服が着れなくなったり、義歯が入らなくなったりしてしまいます。

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看取り看護師が向いていない人の3個の特徴とは?

自分の担当の患者さんを大切にしすぎる人

自分の担当の患者さんはもちろん大切です。

真剣に病気と向き合い、患者さんと看護師と医師で治療にあたり、退院する事が理想ですが、看取りとなると全く話しは違ってきます。

自分の担当の患者さんにのめり込みすぎてしまっては、患者さんの死に自分が耐えられなくなってしまう事も多いのです。

自分の精神状態が悪くならないように、患者さんとの距離を一定に取る事も大切ですね。

泣き上戸な人

看取りの最中は看護師が無くという事は許されません。

ただでさえ悲観的になっている家族の悲しみを助長する事になる為です。

泣き上戸な人でも涙を我慢できる人は看取りも出来るでしょうが、泣く事を我慢する事は、自分でも辛いものです。

また感情移入もしやすい為、死を受け入れる事も難しくなる人が多いです。

もちろん看取りの看護に慣れてしまえば問題は無いのですが、慣れるなでが辛くなってしまうでしょう。

自分で判断する事に時間がかかる人

看取りに入る前に患者さんの状態が数分で変化する事もあります。

どの段階で医師を呼ぶのか、家族を呼ぶのかを自分で判断する事が求められます。

もちろん1人で看護をする事はありませんが、近くに自分しかいない状況は病院では多々あります。

そんな時に医師への連絡が遅れてしまって、家族が看取りに間に合わないという事が無いように自分の判断が大切になってくる時は必ずあります。

先輩看護師の看取りの時の状況をしっかり見ていたり、どんな時に医師に伝えた方が良いのか、先輩や看護師長にしっかり指導して頂く事をおススメします。

看取り看護師のスキルを活かせる職種や仕事にはどんなものがある?

斎場の関係者

冠婚葬祭の職種には、看取りの看護の経験はもちろん役に立ちます。

病院との連絡やどのような事をするのかが一通り頭に入っている状態なので、即戦力にもなる事が出来るでしょう。

自宅での看取り

仕事でも職種でもありませんが、自分の家族が病院ではなく家で看取られたいという時に、病院で看取りを経験しているのとしていないのとでは全く違ってくるでしょう。

自分の家族や患者さんの為にもなる、家族の最適な看取りが出来る事でしょう。

最適な看取りは誰しもが出来る事ではありませんので、看取りの経験を生かすにはとても良い事でしょう。

老人ホームの看護師

基本的に老人ホームでは看取りは行っていません。

医師が在住している特別養護老人ホームは行う事がありますが、有料老人ホームでは入院の状態になれば病院に入院して頂く事が一般的です。

しかし、突然の心筋梗塞や脳梗塞が無いわけではありません。

そんな時に看取りをした事が無い看護師と看取りの経験がある看護師とでは、その後の対応や家族への対応も変わってくるでしょう。

もちろん死の宣告は医師に行って頂かなくてはなりませんが、家族への適切な対応が出来るでしょう。

これから看取りの仕事をはじめるには、どうしたらいい?

看取りの看護師の仕事は特殊ですが、看取りを専門とする病院もあります。

「ホスピス」と言う病院は治療を専門とせず、病気から来る痛みを緩和する事み赴きを置いた病院です。

その為他の病院と比較しても看取りの業務は多くなります。

病院でももちろん看取りは行いますがここでは看取りをする際にどのような事をすれば良いのかをご紹介します。

どの程度看護師の経験を積んでおいたほうがよい?

看護師の経験は1年以上積んだ方が良いでしょう。

私の経験上でしか言えませんが、看護師の経験が少ない人は人が死ぬ事が受け入れられない事が多いです。

看護師は治療を目的にして病院に勤める人がほとんどです。

まして、自分が担当した患者さんが死を迎えてしまうと、自分の看護がいけなかったのではないかと言う感情が出てきてしまいます。

その為たくさんの看護経験をするに越したことはありませんが、最低でも1年は看護経験が必要でしょう。

試験はあるの?

紙の試験や実践の試験はほとんどありません。

看取りは特殊業務ではありますが、特別な看護ではありません。

誰しもが体験し、通らなくてなならない看護業務です。

その為先輩看護師が看取り看護を行っている時に傍で、現場を見て覚える事が1番自分の為になります。

試験が無い分自分が看取りが出来るかどうかが自己判断になります。

教科書や先輩看護師を見て勉強して、何度も経験し看取りが出来る看護師になりましょう。

必要なスキルや経験は?

必要なスキルや経験は、日々の看護経験や、体を拭いたりの清拭の処置がある為、清拭の経験は合った方が良いでしょう。

スキルは看取りは特殊業務になる為スキルは先輩看護師と共に看取りそのものをする事が1番です。

しかし、血まみれの患者さんや冷たい人の体を触る事ですので、手術室の看護師の経験やスキルがあると、抵抗なくすんなりと死後の処置が出来るようになるでしょう。

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看取りの仕事をするにあたって覚えなければいけないこと

看取りの前兆を把握する

看取りの看護は死を迎える寸前と言う事ではありません。

モニターを管理しながら、患者さんの状態を把握し、分刻みで記録する事が求められます。

その為、確実に身につけておきたいことは「モニターの見かた」です。

モニターの管理が出来ないと看取りに入る事も出来なくなります。

自分の感情をコントロールする事

看取りの看護では自分の感情を出してはいけません。

悲しい感情は家族の前で出す事は許されないのです。

その為、自分の感情コントロールする事を覚えましょう。

しかし感情を撃ち殺す事ではありません。

感情をコントロールする事です。

自分の感情を撃ち殺してしまうと、感情を出す事が出来なくなり、何か他に辛い事があった時に自分んが壊れてしまうこともあります。

家族の前で感情をコントロールし家族がいない所や、1人になった時には自分の感情は思いっきり出すようにしましょう。

患者さん家族や斎場への電話連絡

家族の方に電話する事や、家族から頼まれて斎場に電話連絡する事は多々あります。

その際に電話連絡の仕方が分からないと先に進めません。

この時の電話連絡は、「簡潔明細に」を心掛けましょう。

自分が言いたい事が伝わらないと電話連絡の甲斐がありませんし、家族への連絡を慌てていて伝わらなかった場合は、家族が間に合わない自体になる事もあります。

その為、簡潔明細に自分が伝えなければならない事を確実に伝える事を覚えましょう。

「電話の連絡くらい覚えなくても出来る」と思う人が多いでしょうが、急変時に家族に連絡するという事はかなり焦るものです。

私の体験ですが、自分が焦っていると急変で今すぐ病院に来て下さいという事が、なかなか伝わらず先輩看護師が再度家族に電話連絡すると、早く来なくてはいけないなんて聞いていないと言われてしまった事もあります。

その為簡単だと思われる事もしっかり確認し、手順を覚える事は大切と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

看取りの看護は誰しもが行う事ですが、誰しもが抵抗なく簡単にできるものではありません。

看取りの看護師に向いていない人が自分の考えや気持ちを押し殺して業務にあたってしまえば、自分の精神状態を壊す事にも繋がります。

看取りの看護は、人の死に直面し、人の死を受け入れる事が出来る人ではないと、看護業務自体が嫌いになってしまう事も多々あります。

しかし、自分では大丈夫だと思っていても、実際に体験してあまりの衝撃に看取りどころか看護師の仕事ができなくなってしまった先輩もいます。

看取りはそれほどに衝撃を受けるものであり、自分の精神状態にも直結するものなのです、しかし看取りを行わないと自分のスキルも先に進む事はできません。

看取りもたくさん経験すると「人が死ぬ事に慣れてしまいます」私も人が死ぬという事に慣れてしまいました。

それが間違っているとは思いませんが、人が死んでもそこまで悲しむ事は無くなりました。

しかし、これは看護師の職業病ではないかと感じてもいます。

もちろん自分の親類が亡くなった時は悲しいですし、涙が出ない事もありません。

ふっ切る事が人よりも早いと感じています。

それでも、看護師としてたくさんの看取り看護に携わる事で自分がかなり成長していると感じています。

また人が死んでお墓に入るほんの短い時間でその人の最後の人生のお手伝いが出来る仕事だとも思っています。

もし、これから、たくさんの人の看取りをするようになるならば、自分が出来る事を最大限患者さんに看護出来る様努めて行く覚悟で行う事をおススメします。

そして、看取りを行う自分の気持ちを責めたり、自分の中にため込む事の無いように、1人の時や泣ける時に泣いてしっかり悲しむ事も大切でしょう。

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