夜勤や残業の多い病院勤務は、心身ともに負担が大きく、疲れてしまう看護師さんも多いと思います。

その為、クリニックでゆっくり、楽に働きたいなぁ…と思うのは良くある話ですよね。

クリニックは、夜勤のない日勤勤務で残業も少なく、業務に慣れればルーティーン化できるなど、病院勤務より負担が少なく働くことができます。

その反面、クリニックならではのデメリットが存在するのも、また事実です。

今回は、実際にクリニックでの看護師業務を経験した私が、クリニック看護師の仕事内容、やりがい、メリット・デメリットなどをご紹介したいと思います!

クリニックは地域密着型で、地域の皆様にとっても身近な欠かせない存在です。

そんなクリニックでの看護師の役割や、働く利点・欠点などを理解して、今後の転職の参考にしてみてください。

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クリニック看護師の仕事は大きく6つに分けられる!

1.診察の介助

医師がスムーズに診察を行えるように、診察の介助を行います。

また、基本的に医師は、一人の患者さんに付きっ切りで説明する訳にはいかないので、治療の詳しい説明や、病状・病気の説明、検査内容の説明など、医師の説明の補助を看護師が行う場合があります。

また薬の服用方法や、帰宅後に注意することなどを患者さんに指導することも、クリニック看護師の大切な役割の一つです。

2.処置

医師に指示された内容の医療処置を行います。

クリニックによって様々ではありますが、主な医療処置としては、注射・点滴・創傷の処置などがあります。

処置の内容は診療科目によって異なってくるので、働く際は、科目別の処置の内容などを事前に調べておき、手技の確認などをしておくと安心です。

3.検査

医師に指示された内容の検査を行います。

検査の内容も診療科目やクリニックによって様々ですが、血液検査はどの科のクリニックでもありますので、採血の技術が必要になってきます。

また、レントゲン撮影のできる設備があるクリニックでは、レントゲン時、患者さんの体勢の補助などを行います。

4.器具の滅菌・備品管理

診察や検査で使用した器具を、次回使う時にも清潔に使用できる様に滅菌します。

また、処置・検査の時に使用する備品の補充を行います。

その為、日々の在庫の確認作業が大切になってきます。

5.掃除・洗濯

清潔を保持するため、また患者さんに気持ちよく過ごして頂くために、清掃を行います。

クリニックが始まる前と受付終了後に、処置室を含めたクリニック全体を清掃します。

これは看護師だけでなく、受付のスタッフさんなども同様に行います。

大きな病院などでは、清掃する業者の方などが清掃業務を担ってくれている場合も多いので、職場環境の清掃は、クリニックならではの業務ではないでしょうか。

同等の理由で、患者さんに使用したタオル類、シーツ類の洗濯も行います。

6.電話対応

電話対応は、基本的には受付の方がしてくれますが、電話で患者さんから医療的な質問があれば、受付の方から引き継ぎ、看護師が対応します。

クリニック看護師に求められるもの

次はクリニックの看護師に求められるものについて書いていきます。

一人でも対応できる能力(看護技術)

クリニックでは看護師の数も限られており、一人で患者さんへの処置や対応などを任せられることもあります。

その為、ある程度の看護技術や医療処置などが身についていないと対応出来ず、周りに迷惑をかけてしまうこともあります。

看護師として、一人でも患者さんに対応できる技術や知識が求められます。

広い視野

上記でも述べたようにスタッフの数は限られているので、周りにいるスタッフの状況によっては、ヘルプに入るなど臨機応変に対応する能力が必要になります。

なので、自分の業務をしながらも、周りを見渡せる広い視野を持つことが求められます。

コミュニケーション能力

診察を円滑にまわすためには、スタッフとの連携が必要不可欠です。

その為、ある程度のコミュニケーション能力が必要になってきます。

上司に報告・連絡・相談するのはもちろんのこと、相手の状況を把握するための声かけなども大切です。

またクリニックでは患者さんとの距離が近く、患者さんと話す機会も多いので、患者さんとのコミュニケーション能力も求められます。

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クリニック看護師のやりがい

ここまではクリニックの看護師の仕事や求められる能力について書いてきましたが、それではクリニックの看護師のやりがいにはどんなものがあるのでしょうか?

いくつか書いてみます。

患者さんとの距離が近く、信頼関係が生まれやすい

クリニックでは継続して通院される方も多く、見慣れた患者さんと顔を合わせることが多いです。

そのため患者さんとも親密になりやすく、信頼関係も築きやすくなります。

そんな患者さんが元気になり、笑顔を見せてくれた時は、看護師として患者さんの健康に貢献できた喜びや、やりがいを感じます。

地域の医療に貢献できる

クリニックは地域密着型の医療施設ですので、身近な存在である地域の皆さんの健康に、看護師として貢献することができます。

また、予防接種や健康診断などを担うこともあり、病気になる前の予防的観点からも、看護師として携わることが出来るので、病院とは違った観点でのやりがいを感じられます。

クリニック看護師のメリット

次に、クリニックで看護師として働くメリットを挙げてみましょう。

看護師としての技術が生かせる

クリニックでは、採血や点滴、注射などの医療処置を行います。

なので、今まで経験してきた医療処置を十分に発揮することが出来ます。

また、基本的な技術が出来ていれば対応出来ることが多いので、ブランクや経験が少なくても挑戦できる可能性があります!

自分の時間を作りやすい

クリニックでは、決まった時間に受付を終了しますので、無理な残業が少ない場合が多いです。

その為、自分の時間を確保しやすく、計画的に過ごすことができます。

また日勤だけの勤務になるので、カラダに負担なく働くことができます。

病院勤務のようにシフト制ではなく、給与も固定給なので、予定を決めやすいなどの魅力もあります。

時間に追われることが少ない

クリニックにも忙しい時期はあり、時間に追われることはありますが、あらかじめ終了時間が決まっているので、終わる目途が立ちやすいです。

また、クリニックの業務は繰り返し行う業務が多く、慣れれば忙しくても、精神的に追い詰められるようなことはありません。

またクリニックには、忙しい時期の他に比較的空いている時間帯や季節もありますので、その際はのんびりと業務をすることもできます。

病院勤務よりも比較的、ゆっくり穏やかな時間を過ごすことが出来る傾向にあります。

その分自分に余裕が出来ますので、患者さんにも寄り添った対応や看護が出来ます。

クリニック看護師のデメリット

就業してから「こんなはずじゃなかった…」とならないために、デメリットもご紹介します。

人間関係が大変

クリニックでは、大きな病院と違って看護師の数も少ないです。

少ない人間の中で関係を作っていかなくてはならないので、例え苦手な人がいても関わりを持たなくてはならず、気疲れしてしまうこともあります。

また同期入職した人がいないと、出来上がっている人間関係に一人で飛び込んでいく必要がありますので、ある程度の社交性も必要になってきます。

クリニックは看護師同士の連携が不可欠です。

効率よく作業を行っていくには、コミュニケーションを取りながら業務に当たる必要があります。

人間関係が上手くいっていないと仕事に支障が出てくる可能性がありますので、無視出来ない問題です。

医師との関係に気を遣う

基本的にクリニックの一番の権力者は医師です。

ですので、医師との関係は友好に保つ必要があります。

万が一医師との相性が悪いと、診察の介助の際に息が合わないこともありますし、何よりストレスが溜まります。

医師と相性が合わないからすぐやめる、という訳にもいきませんし、もし相性が悪くても我慢して仕事を行わなければならず、そうなると精神的に大変です。

事前に医師の性格などを把握してから入職するのが安心ですが、クリニックに入る前の面接時と、実際に入ってからの医師の印象が違う場合があります。

また最初は優しくても、慣れてくると本性が出てくる可能性がありますので、注意が必要です。

使わない看護技術がある

大きな病院と違い、基本的にクリニックは行う看護技術は多くなく、また看護技術の内容も、固定されているものが多いです。

なので、今まで学校や病院で身につけてきた看護技術を使う機会も減ってきます。

将来、病院に転職したい時などに、看護技術にブランクや不安を感じてしまうことがあるかも知れないので、この点は注意が必要です。

もしスキルアップを望むのであれば、病院などの大きな医療機関で働くことを検討した方がいい場合もある、と覚えておきましょう。

クリニック看護師になる上での注意点

クリニックで看護師として働くに当たって、他にも注意したいことをまとめました。

福利厚生の待遇

小規模経営のクリニックの場合、産休や育休などの制度が整っていなかったり、住民税や年金は自分で払う必要があるなど、福利厚生が整っていないケースがあります。

入職してから、福利厚生が充実していないために困ることにならない為にも、面接時にきちんと確認を行いましょう。

人員不足の可能性

少数のスタッフで勤務を回すことが多いので、急な休みなどが取りづらい傾向にあります。

また人手不足が理由で中々辞められないなど、のちのち退職にあたり、トラブルになる可能性もありますので、注意が必要です。

昼休みが長い

だいたい2時間近い昼休みができてしまいます。

家が近ければ一旦帰宅することもできるため、主婦の方であれば家事など行えるメリットもありますが、自宅が遠い場合などは帰宅することが出来ず、時間を持て余してしまいます。

働く時間こそは病院勤務より短いかもしれませんが、拘束される時間は、クリニック勤務の方が長くなってしまう可能性があります。

クリニック看護師の給料について

正社員の場合

経験年数なども加算されますが、新卒であっても19万~23万程はもらえることが多いそうです。

パート・アルバイト

地域によっても異なりますが、時給で1200円~始まるところが多いようです。

後悔しない職場の選び方

クリニックの数は今や病院よりも多いです。

なのでクリニックに転職しようとした場合、転職先に悩んでしまうと思います。

昼休憩があるので、自宅から近い所に…と安易に転職してしまうと、職場探しに失敗してしまう可能性もあります。

事実、クリニック看護師の定着率はそこまで高くありません。

オススメしたい、後悔しない職場の選び方としては、事前にそのクリニックに患者さんとして受診してみることです!

とはいっても、受診する理由がない場合も多いと思いますので、冬の期間であればインフルエンザの予防接種など、受診できるキッカケを見つけてみて下さい。

付き添いという形でも、問題ないと思います。

事前に職場の環境を確認することで、在籍しているスタッフの雰囲気、医師のスタッフに対する態度などを知ることが出来ると思います。

そして、そのクリニックで自分が働けるかどうか、よく考えてみて下さい。

また、地域の評判などをネットの口コミなどで確認することも、おすすめです。

クリニックは人数が少なく、入ってからでは辞めにくい傾向にあります。

せっかく自分にあった働き方を選んでクリニックに転職したのに…と後悔しないためにも、クリニック選びは慎重に行いましょう。

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まとめ

クリニック看護師を実際に経験した私から見た、仕事内容ややりがい、メリット、デメリットなどをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

クリニック看護師は、身体的負担も軽く働けて、患者さんとの距離が近いところがポイントです。

また、地域の健康医療に携わるやりがいを感じることが出来ます。

看護師の働く場所は今では、病院だけではなくなり、老人施設、企業、保育園、クリニックなど多種多様になってきました。

自分で働き方を選択できる職業なので、楽に仕事したい!とかのんびりとした仕事がしたい!など、自分の希望を実現しやすいです。

「3年間は病院で勤務しないといけない」「経験を積まないと転職後やっていけない」という話をよく耳にしましたが、実際にはそんなことはありません。

クリニックでも、基本的な技術ができれば、雇ってくれるところは沢山あります。

無理をして働くと、体だけでなく心までも壊すことになりかねません。

あくまで働くのは自分自身なので、職場を選択する自由は貴方にあるのです。

今回の記事を読み、クリニック看護師について少しでも参考になれば幸いです。

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