看護師の働く場として、病院や施設、訪問看護や保育園など、ざまざまな場所が挙げられますが、その病院の中でも、科によっては雰囲気だったり仕事内容が変わってきます。

ここではその病院の診療科にスポットを当てたいと思います。

そして「看護師」と一言で言っても、皆一人の人間です。

テキパキサバサバした人もいれば、おっとりと温厚な人もいます。

医師の指示でバリバリと処置や診療介助を行いたい人もいれば、ベッドサイドでじっくりと患者さんに向き合いたい人もいます。

筆者は完全に前者であり、テキパキと処置や診療介助をしたい人間です。

内科系も外科系も経験した上で、あくまで個人的な意見ですが、ご紹介したいと思います。

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「仕事のしやすさ」おすすめ「科」ランキング

まずは「仕事のしやすさ」に焦点を当ててみていきたいと思います。

一般的にきつく忙しいイメージのある看護師の仕事ですが、その中でもどういったところが仕事がしやすいのでしょうか。

3位 手術室

仕事の「しやすさ」で手術室を挙げることに対して、疑問に思う方も少なくないでしょう。

筆者個人は手術室勤務の経験はないのですが、実際に手術室で勤務している看護師の意見を聞いてなるほどと思ったので、上位にランクインさせていただきました。

理由

その理由は「意識のない患者さんが相手」だということです。

もちろん術前訪問、術後訪問などで、実際に患者さんとお話する時間もありますが、メインの仕事は手術中です。

患者さんが意識がないということは、患者さんとトラブルになることも少ないということです。

これは賛否両論ある意見だと思いますが、あまり患者さんとのコミュニケーションが得意でない人にとっては、とてもおすすめしたい現場だと感じました。

手術室の仕事を探すときは、こちらの記事を参考に!

2位 眼科

外来のイメージが強い眼科ですが、もちろん病棟勤務もあります。

ただし、眼科単一の病棟は少なく、大抵の場合は他の科との混合病棟となっていることが多いです。

理由

眼科は、生命の危機に瀕している患者さんが少なく、身体的にも精神的にも負担なく働くことができます。

自立している患者さんがほとんどですので、オムツ交換や体位交換などといった重労働もほとんどありません。

目の構造という、専門的な知識を身に付ける必要はありますが、手術や処置、検査などの知識と技術も習得しながらも、負担が少なく働けるので、とても働きやすい環境であるといえます。

眼科の仕事を探すときは、こちらの記事を参考に!

1位 外来処置室

一般外来を受診している患者さんに対して、採血や点滴を行う場所です。

「科」ではないですが、ひとつの部署として挙げさせていただきました。

理由

まず第一に、そこに医師はいません。

不機嫌な医師に怒鳴られたり、訳のわからない指示を出されたりすることがないのです。

それだけで気持ちがとても楽に働けます。

そして第二に、主な仕事内容は、ひたすら採血や点滴を行うことです。

看護師としての知識や経験が足りなくても、まず務まります。

ということは、出産、育児などで長い間現場を離れていた人でも、比較的楽に仕事復帰することができるといえます。

1日に何十人もの患者さんに針を刺すわけですから、注射のスキルも確実に上がります。

中には強敵(血管の見えにくい患者さん)もいらっしゃいますが、そんな患者さんに成功すると「やった!」という気持ちが味わえますよ。

その他 内科系クリニックの外来

理由

「診療科」ではないのですが、少しご紹介させてください。

内科系クリニックの外来の仕事のしやすさとしては、基本的には患者さんの誘導のみ、必要なスキルも採血や点滴などができればオーケーです。

放射線技師がいないところが多いので、レントゲンについて覚えなくてはいけなかったり、検査技師がいないので自分で心電図を撮らなくてはならなかったりはしますが、重症な患者さんについては大きな病院へ紹介しますし、特殊な検査もないので、ゆったりと働くことができるのが特徴です。

記録物もほとんどないので、診療が終われば後片付けをして帰れます。

あまり看護師としての経験がない人や、長い間現場を離れていた人にとっても、あまりハードルを感じることなく働くことができるでしょう。

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「やりがい」おすすめ「科」ランキング

では今度は「やりがい」についてみていきたいと思います。

この記事を書くにあたり「仕事のしやすさ」と「やりがい」で考えたときに、違う科が浮かんでくるのがおもしろいなと感じました。

3位 産科

看護学校での授業でも、「成人看護」ではなく「母性看護」として独立して扱われる、特殊な科になります。

理由

  • ①生命の誕生という喜びを感じられる
  • ②一つの科にいながら成人の看護と新生児の看護が学べる
  • ③専門的な知識や技術を身に付けることができる

人を見送ることの多い看護師ですが、そんな中で唯一、生命の誕生に立ち会えるのが産科です。

他の科に比べるととても特殊性、専門性の高い科ですが、その分喜びや幸せを感じる瞬間がとても多いのが特徴です。

筆者は産科勤務の経験はありませんが、学生の頃に分娩に立ち会う機会がありました。

初めは「分娩に知らない人が立ち会うなんて嫌じゃないだろうか」とネガティブな気持ちを持っていましたが、出産後「ありがとうございます」と言われて記念に写真まで撮らせていただきました。

生命の誕生という、この世で一番の喜びの瞬間に立ち会うことができたときの感動は、いまだに忘れることができません。

2位 整形外科

整形外科は生命に関わる患者さんが少ないこと、しかしトイレ介助など身体的には重労働な業務が多いのが特徴です。

理由

  • ①術前、術後の看護が学べる
  • ②回復の過程が目に見えてわかるので、看護のしがいがある
  • ③その患部以外は健康な患者さんが多いので、患者さんとコミュニケーションを取りやすい
  • ④処置の介助も多いのでバリバリ働ける

などが整形外科をおすすめする理由です。

生命に関わる患者さんが少なく、若い患者さんが多いので、全体的な雰囲気としては明るいです。

術前術後は患者さんが一人で動けないことが多く、体位交換や搬送介助などといった重労働もしなければなりませんが、身体を動かすことが苦でなければ、逆にやりがいを感じられるのではないでしょうか。

つまり、身体的負担はあっても精神的な負担が少なく、明るく元気に働くことができます。

周手術期の看護も学べますし、処置の介助もあるので、スキルアップをしながらバリバリ働ける整形外科は、体育会系なあなたにぴったりです。

1位 救急外来

こちらも「診療科」ではありませんが(むしろ全ての診療科になってしまいますが)、個人的には一番やりがいを感じられる現場だと思ったので、1位に挙げさせていただきました。

理由

  • ①全ての診療科の患者さんが対象なため、あらゆる知識と技術を身に付けることができる
  • ②救急医療の実際を学べるので、その後どこの現場に行っても強みになる
  • ③病棟に比べて受け持つ患者数が少ないので、記録物などの業務が少ない(つまり勤務のほとんどを「実労」に充てることができ充実感がある)
  • ④基本的にはその患者さんとはその勤務時間内だけでの関わりになるので、気持ちを切り替えやすい(つまり仕事とプライベートを分けやすい)

などが救急外来をおすすめする理由です。

状況によっては休憩が取れなかったり、ずっと走り回っていなければならないこともあるかもしれませんが、個人的にはそういう日のほうが燃えます。

そんな日は仕事が終わるとやりきった感があり、お酒も進みます。

バリバリと働いてやりがいを感じたいのであれば、絶対に救急外来はおすすめですよ!

救急外来看護師の求人を探す時は、こちらの記事を参考に!

その他 小児科

理由

こちらについて、ランク外にしたのにも関わらず、あえてご紹介させていただくのには理由があります。

まずランキングに入れなかったのは、筆者個人的に子どもと関わるのが苦手だから。

それでもおすすめしたいのは、逆に子どもと接するのが好きな人にとってはとてもやりがいが感じられる科だと思うのです。

というのも、対象は小児に限られますが、扱う疾患は多岐に及びます。

つまり成人であれば「循環器内科」であったり「消化器内科」であったり受診する科が異なるところを、救急外来のように全ての診療科が対象となるので、幅広い知識を身に付けることができます。

そして小さなお子さんは自分で訴えを適切に伝えることが難しいので、観察力を養うこともできます。

中には深刻な病気を抱えるお子さんやそのご家族に向き合わなくてはならず、とても困難な状況に遭遇するかもしれませんが、子どもの無邪気な笑顔に癒されたりすることも少なくありません。

特殊性がある「科」となりますが、その分学べることも多く、子どもが好きな人にとってはとてもやりがいを得られる科だと言えます。

~番外編~ 看護師のタイプ別おすすめの診療科

「仕事のしやすさ」と「やりがい」で個人的なランキングをご紹介しましたが、次は看護師のタイプ別にまたも個人的なおすすめをご紹介します。

テキパキと仕事をこなしたい人

テキパキと仕事をこなしたい人は、やはり外科病棟でしょうか。

手術治療を行うので、周手術期の看護が学べます。

患者さんの大半は、短い日数で退院もしくは内科転科となるので、患者さんの入れ替わりも激しく、常に忙しいイメージです。

入院の対応から手術室からの受け入れ、また術後は動けない患者さんが多いので必然的にナースコールも多くなります。

医師の回診の介助もありますし、清拭などの身体的な援助も必要です。

限られた時間の中でいかに効率よく仕事を組み立てて動けるかがカギとなります。

じっくり患者さんに寄り添った看護がしたい人

ベッドサイドでじっくりと患者さんに寄り添いたい人には、ホスピス病棟はいかがでしょうか。

ホスピスとは緩和ケア、つまり一般の病棟では対応できないような苦痛を持っている患者さんへのケア、最期を穏やかに迎えるためのケアを行います。

そう聞くとかなり難しいのではと思われるかもしれませんね。

確かにホスピスでは、その性質上、患者さんの「死」と向き合わなくてはなりません。

患者さん本人、そしてご家族の苦しみ、悲しみと向き合わなくてはなりません。

しかし、ホスピスでは、他職種と連携してチームを作り、患者さんごとにケアプランを立てるため、幅広い意見交換や専門性の高いケアの提供、喜びの共有ができます。

そして、患者さんの最期までサポートをするということは、他の一般病棟よりも患者さんやそのご家族との時間も長くなるため、より密接に関わることになります。

回復を手助けするのではなく、死を迎える準備をするという、極めて特殊で専門性のある分野ではありますが、そのやりがいもとても大きなものとなるでしょう。

看護技術を磨きたい方

科によって特徴がありますので、そこで使う看護技術にもそれぞれ特徴が出てきますが、基本的な看護技術を幅広く行うのは内科系の病棟でしょうか。

寝たきりの患者さんには体位交換やオムツ交換、全身清拭などのケアを行いますし、酸素療法や人工呼吸器を使わなければならない患者さんもいるでしょう。

経管栄養や中心静脈栄養、吸引、導尿や浣腸、褥瘡の処置、などなど。

内科系の病棟では、実に幅広い看護技術を求められるでしょう。

基礎的な看護技術は、もちろん他のどの科に行っても重要になりますので、ここで学んでおいて絶対に損はありません。

ライフワークバランスを充実させたい方

これはかなりの番外編になってしまいますが・・・保育園勤務がおすすめです。

保育園看護師は、園児の健康管理が主な仕事です。

感染症の流行する時期にはその対応に追われますし、受診や救急要請の有無を判断しなければなりませんが、日勤のみ、日曜祝日は休み、残業もほとんどないのが特徴です。

病院などに比べ求人数も圧倒的に少ないですが、勤務時間や休日のことを考えるととても好条件の職場であるといえます。

実は、「病院」以外にも看護師の資格を活かして働ける職場はいろいろあるんです。

もし病院勤務に拘らないのであれば、一度他にも目を向けてみるのもいいかもしれません。

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自分にとって働きやすい「科」が見つかりますように

こうしてみると、完全に外科系に偏っていますね。

冒頭で述べたように、人それぞれ向いている科、働きたい科は異なります。

今回は外科系の紹介になりましたが、もちろん内科系の働きやすさや、やりがいもありますので、是非じっくりと検討してみてくださいね。

あなたにとって働きやすい科が見つかりますように。

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