病棟・クリニック・訪問看護など、看護師さんの仕事はさまざまです。

多くの現場で看護師さんは活躍していますよね。

その中でもクリニック外来は私たちの日常生活で身近な存在の一つです。

何かあった時にすぐに受診できる病院です。

今回はクリニックの外来の看護師の業務に視点を当ててご紹介していきたいと思います。

例えば、「虫に刺されてて腫れて痛い!」「体にぶつぶつができてかゆみが止まらない!」などと日常生活で体に異変が起こることってありますよね。

皮膚に異常が出た時にかかる皮膚科。

そんな皮膚科看護師の仕事内容や役割りについてお話していきたいと思います。

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皮膚科看護師の仕事内容

皮膚科にやってくる患者さんはどんな患者さんが受診されると思いますか?

想像しやすいと思いますが、皮膚に何らかの異常や症状が起きた患者さんが病院に受診されています。

皮膚症状といってもさまざまで、蕁麻疹やアレルギー性のもの、火傷や虫刺されなど幅広い症状を起こし受診されます。

病院に受診された患者さんの対応・問診や医師の診療介助、処置などが主な仕事となってきます。

その役割について詳しくご紹介していきます。

皮膚科看護師の仕事は大きく4個の役割に分けられる

皮膚科外来の看護師の仕事は大きく分けて4つあります。

診察前、診察中、診察後に看護師が患者さんと関わり業務を行っていきます。

診察前の問診

まず、患者さんが受診された時に一番最初に行うのが、問診です。

問診とは、患者さんがどのような症状で受診されたかを聞き、内容を把握することを言います。

この問診を元に、症状と疾患を結び付けて診察に必要な準備をおこなっていきます。

医師の診察介助

医師が問診を元に診察を行います。

看護師は医師がスムーズに診察を行えるよう介助することも仕事内容に含まれます。

その際、患者さんに負担がかからないよう介助したり、羞恥心などにも配慮しフォローを行います。

処置や検査があれば患者さんへ説明し、不安を軽減するなども看護師の業務です。

また、処置や注射、レーザー治療の医師の介助も看護師の仕事です。

医師と患者さんの橋渡しのような存在です。

医師の指示の基に処置を行う

処置は医師がすべて行うわけではありません。

医師の指示の基、看護師のみで患者さんに処置を行うことも多くあります。

薬を塗ること、傷の消毒や固定、光線療法など色々な治療を看護師が中心となって行っていきます。

診察後の患者さんへのケアやフォロー

医師の診察の後には患者さんに薬の塗り方、薬の飲み方の方法を説明します。

自宅に帰ってひとりでもきちんとできるように指導していきます。

ご高齢の患者さん、学生の患者さん、社会人の患者さんなどその人に合わせた説明や指導が必要になってきます。

外来の看護師さんに共通して求められるのは患者さんとのコミュニケーション能力です。

人の立場に立ちどのような説明をしたらわかりやすいのか、帰宅しても困らず治療を継続していけるのかなど考えながら接することが必要です。

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診察前の問診 3個の業務

問診を行う時は5w1H形式を意識して行う

通常の5W1HはWho(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)というのが基本です。

看護での問診もこれを元に行うと状況や症状を把握しやすくなります。

「だれが」「いつから」「どこが」「何をして(原因)」「どのくらい(程度)」「どのような症状」など症状を聞くようにしています。

例えば、蕁麻疹がでる患者さんが受診された場合の問診についてです。

患者さんは「2日前から体に痒みがでるんです。蕁麻疹ではないかと思うのですが・・・」というような症状を話されます。

患者さんは自分が感じたままを話されることが多いので、曖昧な情報を話されます。

このままだと状況が把握できませんよね。

看護師は必要な情報をできるだけ簡潔的に情報収集する能力を求めらえます。

患者さんは体に異常を持ち受診されます。

健康な状態ではないので話すことや問診を記入することが辛い場合もあります。

そのことを意識し、配慮しながらも必要な情報収集を行っていくことが求められます。

医師が診察する前に足りない部分を補足して、問診を行うのも看護師の仕事なのです。

先ほどの患者さんの場合は蕁麻疹かどうかの判断も必要なので、「体のどの部分ですか?」「痒みがあるだけですか?ぶつぶつなどの湿疹はありますか?」「湿疹は消えますか?残ったままですか?」などの質問を行い、必要な内容を深めていきます。

そうすると、「2日前から上半身に皮疹が出る。朝方に痒みや皮疹が出たあと3時間くらいで治まる。原因は自分では思い当たらない。症状は昨日が一番強く、今は少し落ち着いてきた。」というような具体的に症状について知ることができます。

この情報から、蕁麻疹であると推測や予測ができるようになります。

電子カルテへの入力

最近のクリニックや病棟などあらゆる機関や施設で電子カルテの導入が増えてきています。

そのため、看護師も問診の内容や記録、コストなどを入力する作業があります。

問診を電子カルテに入力することも看護師の業務のひとつです。

病院や施設によって入力方法は違いますが、その病院のやり方で内容を入力し、みんなで情報を共有していく必要があります。

パソコンの操作が得意な人は優良ですよね。

患者さんがどのような意図や意思を持って受診されたかを引き出し、伝える役割。

問診で大切なのは、患者さんがどのような意図をもって受診しているかを引き出すことも看護師の役割りです。

症状を治してほしいというシンプルな思いを持ってきている患者さんばかりではありません。

受診内容は患者さんひとりひとりによって違います。

出来物(ほくろ)ひとつでも、「ほくろを取ってほしい」という人もいれば「ほくろが悪い物か良いのもなのか判断してほしい」という思いをもって受診されます。

ほくろを取ってほしいという思いがある患者さんに、医療従事者側が「このほくろは悪い物ではないのでそのままにしていても問題ありませんよ。経過をみましょう。」と説明すると患者さんは不満を持ってしまうことになります。

病院に来た理由は「ほくろを取ること」なのに「悪い物ではないとそのままにしておきましょうと言われた。自分はそんなつもりではなかったのに・・・病院にきた意味がない。」と、診察終了後に患者さんから伝えられることもあります。

クリニックという身近な存在の病院は、このようなことは多くあります。

患者さんがどのような思いで受診し、満足して帰宅されるかということもクリニック外来では求められる業務なのです。

医師の診察介助 3個の業務

医師がスムーズに診察を行うための診察介助

医師は1日に何人もの患者さんを診察します。

診察をいかにスムーズに行うよう配慮するかも看護師に求められてきます。

医師によっての診察方法が違うので、流れや必要な物品をを把握し準備します。

検査に必要なものを事前に準備しておくことや説明に必要なパンフレット・本の準備などをしておくことも重要です。

医師が診察するときに患部を見やすく介助することや患者さんへの声かけや誘導を行うことで患者さんにも負担なく診察を行うことができるように関わります。

また、患者さんが伝えたいことを医師に伝えることや医師が患者さんに説明したことを分かりやすく伝えるなども看護師の役割りです。

医師と患者さんの橋渡しのような役割です。

患者さんの羞恥心への配慮

皮膚の症状は全身のあらゆる部分に異常が現れます。

医師はその部分を確認し、病気を判断していきます。

症状が出ている部分によっては患者さんは恥ずかしいと感じたり、あまり見せたくないと感じる方も少なくありません。

そんな時は看護師がフォローを行い、なるべく診察を苦痛なく受けて頂く配慮を行います。

処置や治療を行う時の配慮

処置や治療には時に痛みを伴うことも多いです。

私達医療従事者にとっては日常茶飯事の業務でも、患者さんにとっては初めてで不安なことも多いのです。

処置を行う前は説明をきちんと行い、不安を軽減するよう関わること。

処置を行っているときに声をかけ不安や痛みの軽減ができるように関わることも看護師の大切な役割です。

患者さんの立場に立って考えるという気持ちが大切です。

処置(医師の指示の元)3個の業務

軟膏処置

皮膚科の看護師の主な処置内容は薬を塗ることです。

この処置業務を軟膏処置と呼びます。

医師が患部に診察時に薬を塗ることが必要と判断した場合に薬を塗ります。

薬はステロイド外用薬、非ステロイド外用薬、抗生剤、皮膚保護剤(保湿剤)などの薬品を扱います。

患者さんに必要な量や薬の効果、薬を塗るタイミングについて細かく説明しながら治療をしていきます。

創傷処置

傷がある部分に対して消毒や薬の塗布、ガーゼ等での保護・固定を行う治療のことを創傷処置といいます。

医師から傷に対してどのような治療をしていくか指示を受け、処置を行います。

処置を行う時は自宅に帰って気を付けること、次回はいつ受診する必要があるかなどを患者さんに伝えながら行います。

光線療法などの機械作業

皮膚科では機械を使って治療することも多くあります。

脱毛症や水虫、白斑症などは機械による治療が必要となってきます。

医師に支持された内容を看護師が実際に行っていくこともあります。

機械を扱う際にはどのような効果があるのか、副作用等も把握しながら実施を行います。

患者さんへのケアやフォローの業務

患者さんは病院へ受診するだけでも緊張しています。

何か症状が出ていると体が辛いことや心配になり、精神的にも普段より不安定ですよね。

そして、診察になり医師と話しているとさらに緊張していることも多いようです。

診察で医師から病気の説明や薬の使い方について説明していてもなかなか頭に入ってこず理解できていないことが多くあります。

医師から医療用語で説明を受けるとさらに普段聞きなれない言葉で理解できないこともあります。

診察の時は「分かりました。」や「はい。」と言ってうなずいていても、診察が終わったあとに「先生の言っていたことってどういうことですか?」など聞かれることも多いです。

看護師は診察後に病気についての特徴や薬の飲み方、塗り方についてもう一度説明を行います。

患者さんの反応をみて必要な所を補うことも看護師の大切な役割です。

そして、一番のポイントは分かりやすく話すことです。

長々と説明しても患者さんはなかなか理解できないことも多いので、分かりやすく簡潔的に説明することを私は心がけます。

たくさん色々教えてあげたいと思うのですが、なかなか初めは難しいのが実際のところです。

患者さんが通院し、徐々に病気に理解を持てるようになって説明内容を増やすなどの工夫も必要となってくるのです。

皮膚科看護師の仕事の良いところ

皮膚科というと命に直接的に繋がる疾患は少ないです。

しかし、日常的に異常が起こりやすい部分でもあります。

たかが皮膚と感じやすい部分ではあるようですが、そのケアの大切さについても患者さんと一緒に考えるきっかけになります。

そんな関わりでやりがいを感じることや皮膚科の興味ポイントについて私なりに感じたことをお話していきます。

やりがいを感じるポイント

皮膚科は患者さんの症状が目に見えて良くなってくるのが分かります。

治療を行うことで皮膚症状が徐々に改善していくのでわかりやすいのが特徴です。

皮膚が綺麗になるだけではなく、患者さんの表情も明るくなります。

痒みや皮膚症状というのは心理的ストレスも多く、受診されてこられるときは辛そうな表情の方も少なくありません。

症状が改善することで患者さんの精神面も余裕が生まれ、笑顔が増える姿をみると看護師としての関わりに喜びを感じます。

その人の生活や日常というと大げさですが、その関わりをもち手助けをできたと思うと嬉しい気持ちになります。

また、スキンケアのアドバイスを行って行く中で、患者さんとの信頼関係もうまれます。

皮膚症状は人によっては長く付き合いながらケアを行う方も少なくありません。

症状ひとつひとつの悩みに向き合い、不安の軽減やアドバイスを行い人間関係を築くことができるという仕事にはやりがいを感じます。

興味を持てるポイント

内科疾患など目に見えない疾患は良くなっているのか判断がつかず、分かりづらいこともあります。

皮膚科疾患は基本的に単純な疾患が多いです。

目に見えて症状が悪化したり、改善したりと分かりやすいです。

目で見て判断することが得意な人は皮膚科の仕事に向いていると思います!

命に直接的な症状も少ないので、緊急的な治療が苦手な方にもおすすめです。

また、さまざまな疾患があるので勉強になり、向上心や興味を持って業務を行うことができます。

皮膚疾患、アレルギー性疾患、美容的疾患など多くの症例があります。

幅広く業務を行えることも、ポイントのひとつです。

私は皮膚科で働く前までは、皮膚についてあまり関心を持っていませんでした。

しかし、皮膚の特徴や役割を知って行く中で皮膚の大切さを感じます。

皮膚は実は奥が深いのです。

人の体を守る一番最初のバリアです。

この皮膚をケアしていくことで多くの外的刺激やアレルギー物質から体を守ることができるのです。

人にとって皮膚はとても大切な細胞のひとつなんです。

そのことを知るきっかけにもなりますよ。

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まとめ

今回は外来クリニック 皮膚科の看護業務についてご紹介していきました。

皮膚は体を守る大切な細胞のひとつです。

皮膚科についてやクリニック外来という業務について少しでも興味を持つきっかけに慣れたら嬉しいです。


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