看護師は、白衣の天使と評され、ドラマの設定などにも多く使われる人気の職業の一つです。

第一生命が実施する小学生向けの「大人になったらなりたいものアンケート」において、2016年は4位と毎年根強い人気を誇る憧れの存在でもありますね。

そんな看護師として私は5年働いていますが、看護師となった動機は人それぞれです。

病気の時に優しくしてくれた看護師さんに憧れてなった人。

手に職をつけるためにと安定的な給与を求めて看護師を志した人。

動機も様々ですが、実は看護師の仕事も多様で、その魅力、苦労も数多くあります。

今日は、看護師の仕事内容と、看護師の魅力、大変なことをまとめて解説します。

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看護師の大まかな仕事内容とは?

まず法的な話をします。

看護師は保健師助産師看護師法という法律で定められている国家資格です。

その業務内容は、保健師助産師看護師法(保助看法)第5条に定められ、「療養上の世話」と「診療の補助」の2つに分けられます。

分かりやすくいうと、「病人や怪我人の看病、手当をし、健康回復を助けること」と「医師が患者さんをスムーズに診察するのを助けること」の2つです。

勤務先の配属部署、病院規模により、すべての業務を担うこともあれば、分業制が進んでいることもあります。

例えば大学病院のオペ室勤務看護師であれば、手術の準備、執刀医へ器具を手渡しする業務が中心になり、病棟でのケアを行うのは病棟看護師となります。

そして看護師の活躍する場所は、医療機関の他、介護施設、保育園など様々な場所があります。

今回は働く場所によって、かわる看護師の仕事内容をみていきましょう。

医療

医療分野として、ここでは病院、クリニック、訪問看護ステーションをあげます。

病院

医師の指示のもと血圧や体温、脈拍の測定を行い、注射や点滴、採血、問診や検査を担当します。

入院病棟をもつ病院であれば、患者の食事や入浴の補助、体位交換、ナースコール対応もあります。

また患者にとって、心理的に距離が近いため、患者やその家族の心のケアなども求められる役割です。

加えて手術を行う規模の病院のオペ室勤務の看護師であれば、術の準備、執刀医へ器具を手渡しする業務などがあります。

他にもカルテへの記入、他の看護師とのミーティング、他職種とのカンファレンス等、効率的にミスなく患者をみていくための仕事もあります。

病院規模が大きいため、外来、病棟、オペ室と分業化が進んでいる傾向にあり、専門性の高さが求めれるといえます。

クリニック

イメージしてほしいのは、街の開業医です。

入院や手術の機能がなく、夜間の診療もないため、日中の外来診察が主大半を占めます。

医師の指示のもと血圧や体温、脈拍の測定を行い、注射や点滴、採血、問診や検査を担当するのが主な仕事となるでしょう。

他に、病院と違うことでいえば、心電図やレントゲンの準備、診療器具の洗浄など病院運営上の雑用もこなす必要があるということでしょう。

受付がいないような小規模クリニックでは、電話応対、患者の呼び出しなど本来の看護師の業務ではないことを任されることもあります。

病院よりさらに医師と強い信頼関係が必要になるほか、患者との距離も近いのが特徴です。

訪問看護ステーション

病院やクリニックではなく、看護師が患者の自宅などに直接出向きます。

近年は高齢化により利用者が増加しています。

主治医の指示書に基づき、必要な医療措置を行います。

例えば、呼吸状態の観察と管理、カテーテル交換、注射などがあげられます。

それらをきちんと、報告書にまとめるのも仕事です。

加えて、在宅での療養は、患者の家族にとって、時に強いストレスや懸念事項になりえます。

そのため、訪問看護師の仕事には、健康管理、日常生活に関する相談、精神的支援など、患者だけでなく、介護者の精神的ケアも大切な仕事の一つです。

多くの訪問看護師は医者を伴わず、1人で患者のもとに訪問する為、深い医療知識が必要とされるでしょう。

また、家庭という生活の場に入ることから、病院やクリニックとは違う踏み込んだ看護が求められます。

介護

介護分野として、ここでは老人ホーム、デイサービスをあげます。

病院との大きな違いは、患者ではなく、利用者に対する健康管理が主の仕事となるところです。

老人ホーム

老人ホームには医師は常駐していない為、看護師が入居者の健康管理をすることが求められます。

服薬管理などがあげられるでしょう。

他にも食事の介助などもあります。

また介護士の人手が足りない時は、介護者の支援として移動や排泄の介助を行うこともあります。

他の介護職、施設の協力医との連携、コミュニケーション力が求められます。

デイサービス

高齢者が自宅から通い、日中を過ごす場所がデイサービスです。

高齢者はそこで入浴やレクレーションなどの運動を行います。

デイサービスにも医師は常駐していない為、高齢者が入浴や運動を行うことが可能かを観察します。

デイサービスには介護士、作業療法士、理学療法士などの専門職も多く、これらの仕事の補助を行う時間も多いのが特徴です。

その他

その他として、ここでは保育園、イベント等、企業をあげます。

保育園

保育園には最低1名は看護師がいて、園児の健康管理を行います。

保育中に怪我をした子供の応急手当、体調を崩した子供への看病などがあります。

他にもアレルギーを持つ子供、内服を必要とする子供については随時健康管理を行います。

保育園も基本的には健康な子供が通園するところであるため、多くの場合日中は保育士のように添い寝や食事の補助を行うでしょう。

保護者とのコミュニケーションが必要な場面もあり、病院勤務では経験することのない保育者としての顔を求められます。

イベント等

音楽フェス、スポーツ会場、テーマパークの救護室に待機します。

けが人や急病人の応急処置を行うことが仕事です。

多くの場合、少し休憩したらよくなったり、そうでない場合は病院へ行くケースが多い為、利用者やその家族とは、表面的な付き合いになりがちです。

企業

産業保健といわれて、企業で働く人の健康管理を行うのが仕事です。

具体的には健康診断の計画を立てたり、必要に応じて指導を行ったりします。

他にも照明、換気、化学物質等、職場環境に問題がないか確認し、改善の提言を行うこともあります。

このように看護師は病院以外でも活躍するフィールドが沢山あり、自分の性格、希望勤務条件などにより自分に合う仕事内容がなにか見極めたいですね。

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看護師の仕事は魅力とはどんなところ?

では、ここで看護師の仕事の魅力をまとめます。

食いっぱぐれることがない点

現実的な話になってしまいますが、看護師の免許を一度とれば、贅沢を言わなければ就職できるでしょう。

私が働いていた病院では、子持ちのシングルマザーが、離婚後、一発発起で看護師の免許を取得し、新卒として就職してきました。

話を聞くと、最初一般企業に就職を目指したものの、落ち続け、結果看護師専門学校へ通うことに決め、免許取得後はすんなり就職先が決まったそうです。

簿記にしろ、パソコンの資格にしろ、資格を取得しただけで、就職はできる時代ではないといわれています。

その中、看護師の免許は大きな武器となります。

給与が高い点

厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は478万2700円となっています。

これは、女性労働者の平均が377万円前後であることを考えると、高い水準といってよいでしょう。

ライフスタイルにあわせて柔軟に働ける点

特に女性であれば、結婚、妊娠、出産という人生のライフステージとキャリアの両立は誰しも考えることでしょう。

大きな病院は24時間保育室を設けているところもあり、子育てと夜勤の両立も可能なところもあります。

また働き方もパート看護師として、日中だけ働くことも可能です。

また一回、子育てに専念するため、仕事を辞めたとしても、冒頭の通り、食いっぱぐれのない資格なので、再就職も比較的容易でしょう。

また、子育て中の女性に限定しなくても、自分の働く目的に合わせて、柔軟に働く人が多いように感じました。

例えば、私が働いていた病院では夜勤を中心にシフトをくみ、たまったお金で海外旅行を楽しむなんて看護師さんもいましたよ。

知識が役立つ点

子供が怪我をしたとき、家族は病気になったとき、応急処置や病名について深い知識があるため、日常生活で役にたちますね。

自分の経験でいうと、子供が1歳半の時、熱性痙攣の重責になり意識がなくなったことがありました。

緊急外来で働いた経験から、慌てず体位変更、動画撮影、痙攣確認など対応できました。

病気や怪我は、誰の身にも起きることなので、知っていて損はないなと感じました。

看護師のやりがいとはどんなところ?

上記の看護師の魅力では、現実的なものばかりをあげてしまいました。

しかし、看護師の仕事は、それを上回るやりがいを通じ、精神的な満足を得ることもできる仕事です。

今日は5年間病院で働いてきた私が、周囲の人の声も含めたやりがいをまとめました。

人に感謝される

病院に来る患者さんは、その体や心が病気により、傷ついています。

それに寄り添い、看護することを通じ、患者さんやその家族から「ありがとう」と言われます。

自分にとっては、当たり前の仕事の一つである点滴なども、感謝されます。

自分の一つ一つの仕事が、患者さんの為になるんだなということを実感できる仕事です。

自分の存在で「顔をみて元気がでた」「安心した」と言ってもらえた時は、やりがいを感じます。

患者さんの病変を一番に見抜くポジション

毎日患者さんの血圧や体温をとるほか、数値にあらわれない顔色や肌の様子から、患者さんの変化を一番感じることができます。

それらを迅速に医師に伝え、必要な措置に繋がった時は、自分の仕事の責任の大きさを感じるとともに、やりがいを感じました。

患者さんの回復や退院

自分が看護した患者さんが回復していく姿や元気に退院していく姿は、自分も頑張ろうというやりがいに繋がります。

食べることさえできなかった患者さんが自分の力でスプーンを持てた時、交通事故により損傷が激しい中、リハビリにより歩けるようになった時、その辛い場面を知ってるが故に感動を覚えます。

チームで患者を救う連帯感

医師・看護師・管理栄養士・救急救命士・言語聴覚士・作業療法士・薬剤師・理学療法士・臨床検査技師など多くのスタッフが、病院で働いています。

その共通の目的は、患者の回復です。

チームのそれぞれが各専門分野のプロであるため、甘えあう関係ではなく、高めあう関係です。

その中で仕事をすることで、知識も得られますし、自分1人では解決できないことも、チームの力で解決出来る時があります。

そのような時に達成感を感じます。

看護師としての自分の成長を感じた時

所属部署が変わった時た病院からクリニック、高齢者施設などに移った時など、今までの知識に加えて、新しい知識を獲得できます。

また個人的には、新人の頃には教科書的に患者さんに接していた気がしますが、経験とともに患者さんやその家族に自然により深く寄り添えるような気がしています。

医療は日々進歩するものなので、毎日勉強の日々ですが、自分の看護師としてのレベルがアップしていると感じる時、やりがいを感じます。

看護師のやりがいは、こちらの記事も参考に!

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看護師の仕事は大変なことも…。

ここまで、看護師の仕事の魅力ややりがいについて述べてきました。

しかし、一方で看護師は看護師は離職していく人も多い仕事です。

2017年に日本看護協会が発表した「2016病院看護実態」における離職率は、新卒7.8%、常勤10.9%となっています。

以下、経験者の私が考える看護師の大変な理由を7個記載します。

肉体的に疲れる

看護師の仕事は、基本的に立ちっぱなしです。

またナースコールや緊急の時は、走ることもあります。

病棟看護師であれば、患者の移動や体位変更に力がいる為、慢性的に腰痛や腱鞘炎を患っていることも多いです。

また、職業柄、手をよく洗い、アルコール消毒を行う為、手がボロボロになることも多いです。

慢性的にどこの職場も人手不足の為、疲れたからとって、簡単に休みはとれないので、自己の健康管理が重要です。

精神的プレッシャー

看護師の仕事は、一つのミスが重大な医療事故につながります。

どんなに忙しくても医師の指示は正確に、遅れずにやらなくてはいけません。

また患者さんの取り違え等も注意しなくてはなりません。

人の命を預かるという責任の重さから、常に気をはる必要があり大変だなと感じます。

なかには、ミスをしないか不安になり、不眠症になってしまう看護師もいるほどです。

不規則な生活がきつい

病院勤めの看護師であれば、シフトをくんで、日勤と夜勤を繰り返します。

昼夜バラバラの仕事なので、自分の体調管理が難しいなと感じます。

また土日や長期休暇でも、病院はやっている為、勤務は通常どうりあります。

勿論、他で休むことはできるのですが、一般企業で働く友人や家族とは、休みが合わず、なかなか辛いところです。

看護師はこの為、恋人と破局・・・・なんてことも多いと感じます。

患者からのクレーム

外来であれば「待ち時間が長い」の他、医師の診察態度に対するクレームを受けることも多いのが看護師です。

また入院患者であれば、看護師を召使と勘違いしたような患者、家族の要望もあります。

例えば「肩を揉め」と何回もナースコールを押されたこともあります。

また、笑顔に患者で接していたら、「自分はきついのに、ヘラヘラ笑ってバカにしてるのか」と唾をはかれたこともありました。

患者の為にという気持ちで働いているとはいえ、看護師も人間なので、あまりに度が過ぎた要望やクレームに疲弊していく看護師も多いです。

またアルコール依存やギャンブル依存、薬物依存など、人の弱い面や汚い面もみなくてはいけないのもきついですね。

職場の人間関係

最近は、男性看護師が増えてきているとはいえ、やはり看護師は女性が多い職場です。

そして、その看護師の年齢層は、新卒からベテランの60代と幅広いです。

すべての病院とはいいませんが、女性特有の悪口や陰口、うわさ話、いじめなどが起こりやすいといえるかもしれません。

加えて、命を預かる仕事ゆえ、ミスに対する上司、先輩からの指導がきつくなりがちです。

ここに新卒の離職率が高い要因もあると思います。

加えて看護師になった動機や求めるものが、多種多様なのです。

<患者の為によりよくきめ細かい看護をという看護師>と<お金のために働いているので、最低限のことを効率よくという看護師>が一つのチームで働く場合、価値観や考え方の違いから、軋轢は生じるでしょう。

また、医師の中にはセクハラをしてきたり、患者の前で恫喝のように叱ってくる人がいます。

人の生死に立ち会う

病院や高齢施設では、患者の急変による死、闘病の末の死に立ち会うことが多くなります。

自分の担当していた患者さんの死は、仕事で何回経験しても看護師もショックを受けるものです。

喪失感や感情を揺さぶられることをプロフェッショナルグリーフといい、最近では看護師のケアも必要とされていると考えられる程です。

看護師は人の死と向き合い、超えていくメンタルの強さが求められます。

文書の作成が多い

意外かもしれませんが、看護師はデスクワークが多い仕事です。

入院患者を担当する看護師であれば、入院時の記録をはじめ、家族の記録、看護計画等を作成していく必要があります。

ただでさえ、忙しい看護師の業務に膨大な記録作成で、残業が増えていく・・・なんてこともあります。

看護師の仕事をお考えの皆様へお伝えしたいこと

では、ここで看護師の仕事をお考えの皆さんにお伝えしたいことを書きますね。

自分の理想の働き方や性格にあった職場をみつけてください

看護師は上記の通り、その働く場所が沢山あり、求められる役割、性格も違ってきます。

例えば、患者とあまり接したくないと思うのであれば、オペ室などを希望する人もいます。

夜勤はしたくないという人は、クリニックで働くことをおすすめします。

大学病院では、他の職場ではないような最先端治療に関わることが可能です。

なぜそこで働きたいのかを明確にして、職場を選ぶといいかなと思います。

理想と現実を知ってください

テレビドラマでは、看護師はいつも笑顔で患者の為に飛び回っている印象をうけます。

実際は地味な仕事も多いし、患者から怒られることも多いし、泥臭い仕事でもあります。

理想だけをみて看護師になった人は、現実とのギャップからすぐに辞めてしまうように感じます。

生の看護師の声を聞いて、大変な現実もあるという覚悟を決めるほうがいいと思います。

また、看護師は排泄の介助、おむつの交換など、一般的に人がやりたくないといわれる仕事も笑顔で行う必要があります。

将来のライフスタイルを考える

結婚、妊娠、出産の時、自分は働き続けるのか、辞めるのか、働き方を変えるのかなどについて、考えるといいかなと感じます。

それにより、選ぶ病院や規模も変わってくるので、自分はどんな看護師になりたいかも含めて考えるといいかなと思います

生の声を聞く

病院を選ぶ時は、人間関係の良さも大切になります。

インターンシップや実際に働く先輩の声を通じて、リアルな職場の雰囲気を探りましょう。

体力をつけ、1人でも楽しめる趣味をみつける

看護師は体力勝負ということは書きました。

自分の健康管理は自分でしなくてはいけません。

適度な運動やバランスのよい食事を通じて、激務に耐えれる体力を身につけましょう。

また、仕事が大変であるからこそ、プライベートの充実は働く上でも重要です。

息抜きになるような趣味をみつけておきましょう。

勤務体系の違いから、なかなか学生時代の友人と・・・・というわけにはいきませんから、1人でも楽しめるような趣味があればいいですね。

まとめ

いかがでしたか。

看護師は、精神的にも肉体的にも大変な仕事だと感じます。

しかし、一方で医療従事者のなかでも、深く患者に寄り添い、感謝をされるやりがいの大きな仕事でもあります。

元気になり退院する姿は勿論、回復していく姿も見ていて、嬉しいし、看護している自分が元気をもらえる時すらあります。

また、人の生死の境界線に立ち会う仕事なので、きついですが、人間的にも大きくなれる仕事だと個人的に感じます。

看護師の仕事は、今後の高齢社会のなかでも様々な形のニーズがうまれてくるでしょう。

その意味で将来性の高い仕事だと感じます。

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