キャリアカウンセラーの仕事はどんな人に向いているのでしょう。

ここではキャリアカウンセラーに向いている人、得意なタイプの人の4個の特徴やキャリアについて解説します。

キャリアカウンセラーの仕事はどんな仕事?

キャリアカウンセラーとは個人のキャリア形成の相談に乗り、アドバイスをする仕事です。

大学生の就職相談、社会人の転職相談、企業内キャリア形成のアドバイス、再就職相談等、活躍の場は多岐に渡ります。

キャリアカウンセラーの仕事の大まかな内容

カウンセリング

「今の会社に不満がある」「年収を上げたい」「ワークライフバランスが整った環境で働きたい」等、カウンセリング希望者の悩みを聞き、その問題を解決する為のアドバイスをします。

現在の仕事内容、悩み、それに対する課題、自分の希望する方向性、その実現の為に現在の環境では何が足りないのか、転職で叶えるべきなのか、異動等社内で叶えられそうなのか、等一人ひとりの状況や思いを深くヒアリングし、状況整理と問題解決の道筋を立て、アドバイスをします。

カウンセリングではカウンセラーが道筋を決めるのではなく、状況を整理した上で、カウンセラーとしての知識を活かしてアドバイスをし、求職者の方がどうするのかは自己判断してもらい、納得した上で進めていきます。

カウンセリングを行った結果、転職しない方が良いと希望者が判断した場合は終了ですが、転職すべきだと判断した場合は実際の求人の紹介をし、応募する求人や今後の段取りを決めます。

面接サポート

面接の日程調整、面接前に知っておいた方が良い企業情報や面接のポイントを伝える等、面接を受ける為の準備のサポートを行います。

新規プロジェクト等、まだ世に出ていない情報に関する求人は1個人での情報収集は困難な場合があるので、カウンセラーからの企業情報が面接の合否を大きく左右する事もあります。

また、面接が初めての方や面接慣れしていない、面接でいつも落ちてしまうといった場合は面接対策も行います。

内容は主に模擬面接で、カウンセラーが面接官役となり、面接でこんな事を聞かれたらどうするのかというシュミレーションを行い、フィードバックして面接の準備を再度行ってもらい、本番に挑んでもらいます。

面接時には面接同行する場合もあります。

求人の内容や雇用形態によって同行しない場合も勿論ありますが、同行する場合は求職者が面接で伝えきれなかった自身のアピールポイントを補足したり、カウンセラーの立場から見て何故この方が企業に合っているかを伝えて魅力を押し出したりと、一人では企業に伝えきれない部分をプッシュします。

面接後は面接の感想と志望度を求職者からヒアリングし、企業へのフォローをします。

うまくいかなかった点があればフォローをし、志望度が高ければ、高い旨を伝えて最後の一押しをします。

条件交渉

面接が上手く進んで行くとに必ずと言っていい程出てくる悩みが条件交渉になります。

条件交渉もカウンセラーが行う場合が多いです。

特に、年収や入社時期については内定になるまで求職者側から交渉しにくい点であり、内定後の交渉では既に年収も入社時期も提示される場合が多く、そこからの交渉は通らない場合があったりとトラブルになりやすいです。

そのため事前にカウンセラーがヒアリングをし、折を見て人事担当者と交渉を行います。

志望度と企業側の評価必ずしも交渉が成立するとは限りませんが、志望度と条件と企業側の採用熱度、会社の給与テーブルが折り合えば、当初の想定よりも良い条件で内定が出ることもあります。

また、入社までをサポートするカウンセラーが殆どですので、内定後も入社までの間に不明点や相談点があればサポートします。

退職交渉が難航している場合の進め方や、転職先の人事に直接聞きにくいけれど気になっている事等、どんな些細な事でも話を聞いて必要に応じて企業とコンタクトを取り、スムーズに入社まで進められるようにします。

求人案件の為の営業活動の補佐

所属する企業によっては求人獲得の為の法人営業やその補佐も行います。

法人営業担当と共に企業の人事担当者の元へ訪問し、求職者動向やカウンセラーから見た現在の市況感を伝えたり、預かっている求人についてカウンセラー目線からのヒアリングをしたりします。

法人営業担当だけのヒアリングだと個人目線での情報収集力に欠ける場合がある為、キャリアカウンセラーが行うという事が多いです。

また、実際に日々求職者と接しているキャリアカウンセラーから企業担当者に伝える方が説得力があるからという意味合いもあります。

セミナーや講演会の講師

この業務は一定の経験を積んだコンサルタントが行う事が殆どですが、需要があれば講師を行う事もあります。

公的なセミナーだけではなく、企業主催や学校主催のセミナー等種類は様々あり、現在の転職市場や働き方、就職活動のポイント、面接の受け方等その時々に応じて内容は変わります。

キャリアカウンセラーの仕事が得意な人の4個の特徴

キャリアカウンセラーの仕事に向いている人、得意なタイプの人の特徴を4つにまとめてみました。

話を聞くことが上手な人

キャリアカウンセラーは求職者の話を聞きアドバイスを行う事が仕事です。

なので話すことが得意な人よりも、話を聞くことが得意な人の方が向いています。

1対1での長時間のコミュニケーションなので一見話す事が得意でないと出来ないのではないかという印象を受けますが、いかに求職者から決まった時間内に本音を聞き出せるか、信頼して悩みや相談を話してもらえるかの方が話す力よりも大切です。

カウンセリング時にどれだけしっかり話を聞けるかで納得のいく転職活動のサポートができるかどうかが左右されます。

リスクを察知する事ができる人

転職活動をする上ではポジティブに行動できる方が良いですが、サポートする側はネガティブな方が向いています。

面接を受ける側にはポジティブにどんどん行動してもらい、その行動を見ながら事前にリスクを潰しこむというやり方の方が良いと言われているからです。

この内容だと人事担当者からマイナスの印象を受けるのではないか、こんな情報を知らないともしかしたら面接の時に回答に困るのではないか、等想定し得るリスクを洗い出し、その点を事前に潰しこみながらサポートをする事で、より面接の成功の可能性が上がります。

精神的にタフな人

キャリアカウンセリングを希望する人の中では現在の仕事で精神的につらい思いをしている人もいらっしゃいます。

そういった方の話を何時間も聞き、転職活動において励ましながらサポートをしなければなりません。

また、人生を左右する大切な場面なので、一つの小さなミスが大きなトラブルに発展し、結果的に求職者や企業から大変なお叱りを受ける事もあります。

そういった時に精神的なタフさがないと乗り越えられず、自分自身がつらくなってしまうので精神的にタフな人の方が向いていると言えます。

人のために行動できる人

キャリアコンサルタントは人の人生を良い方向にするための手伝いをしているので、その人のためになる事をどれだけ考えられるか、どれだけ行動ができるかがとても大切です。

1通の励ましのメールや、1本のお電話が内定の合否を左右する事もあります。

そういったプラスアルファの行動をする事を厭わない人が向いていると言えます。

逆にキャリアカウンセラーの仕事に向いていない人の特徴は?

先程はキャリアカウンセラーに向いている人の特徴を挙げてみましたが、逆に向いていない人の特徴も3つまとめてみましょう。

自分の話をするのが好きな人

話をする事が得意なのでキャリアカウンセラーに向いていると言う人の中で、しばしばいるパターンです。

話をするのが好きなのではなく、自分の話をするのが好きな人。

カウンセリングではカウンセラーの話を聞く事がメインではなく、カウンセリングを受ける側の人間の話を聞く事がメインです。

時と場合によってはカウンセラー自身の話をする事もありますが、メインではありません。

その点を理解し、自分が当てはまっていないかを知る必要があるでしょう。

自分の意見を押し付ける人

働く事に関する価値観は人それぞれです。

正解はありません。

なので「こうあるべき」「こうするべき」という自分の価値観を押し付けてしまう人はキャリアカウンセラーには向いていません。

勿論、話を聞く上でどう考えてもこっちの選択肢の方が希望に合っているという場合にはその旨は伝えるべきですが、押し付けたり断定する事は良くありません。

カウンセラーの人生ではなく、求職者の人生なので、カウンセラーが意見を押し付けて決めさせた転職だと後々後悔して転職を繰り返す事になってしまっては意味がありません。

その人の話を聞き、カウンセラーとしての意見をアドバイスとして伝えられる人の方が向いています。

新しい物事や知識を吸収するのが苦手な人

日々社会の状況は変わっていき、それに合わせて仕事の種類や状況も変わります。

そんなトレンドをキャッチし、知識を吸収していこうという気持ちを常に持ちながら働かないと時代についていけず求職者に提案やアドバイスをする事は困難になります。

キャリアカウンセラーの仕事をするメリットとは?

色々な仕事を知ることができる

キャリアカウンセラーの仕事をするメリットは何といっても幅広い業界の仕事に関する知識を習得する事が出来る事です。

カウンセリングを行い、転職サポートをする中で今までの経験の中では出会う事がなかった職種の人や、関わる事がなかった年代の人と関わり、仕事や人となりを知る事ができます。

それにより、今までの固定概念を覆されたり、視野が広くなる事があります。

社会人としても1個人としても広い知見を持てることはメリットですよね。

国家資格取得ができる

平成28年4月よりキャリアコンサルタントの国家資格が誕生しました。

受験資格は厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方、技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方、平成28年3月までに実施されていたキャリア・コンサルタント能力評価試験の受験資格である養成講座を修了した方で、実務経験が必要な場合がほとんどです。

国家資格を取得する事のメリットとしては、民間企業だけではなく、ハローワークや大学等の職業選択の際に選択肢が広がる可能性が高く、且つ国家資格を保有しているという事は一定レベルの能力を証明出来るため、求職者からも企業側からも信頼される可能性が上がります。

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

キャリアカウンセラーとして就職した後のキャリアアップの道は多岐に渡ります。

キャリアカウンセラーとして担当出来る職種や業種を増やす事はもちろんですが、エグゼクティブ層といわれる管理職、役員、経営陣等の層の求職者へのカウンセリングが出来るのは知識と経験が豊富なカウンセラーだけなので、そういったレベルのカウンセラーになるというキャリアの方向性もあります。

また、キャリアカウンセラーの経験を生かして人事職に就き、採用業務や人材育成を行う人もいます。

人材派遣会社だけではなく、企業内でキャリア開発を行う企業内キャリアカウンセラーも近年増えつつあります。

選択肢は民間企業だけに留まらず、大学内にキャリアカウンセラーを置き、学生の就職相談や支援を行う事もあります。

一口にキャリアカウンセラーといっても様々なキャリアップの道がありますね。

働き方が多様化しているので、今後どんどん活躍の場は増えていくでしょう。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

キャリアカウンセラーの経験を活かして他の仕事に転職するとしたら選択肢は何があるでしょう。

結論として、様々な職業に対応出来ます。

無形商材の営業職や個人向けの営業では、今まで求職者向けに対応していた経験や転職という無形サービスを提供していた経験が活かせます。

また、営業以外では人材コンサルタントや企業内育成コンサルタントという道もあります。

転職が当たり前になっている世の中ですので、企業側も社内でいかに優秀な人材に残ってもらい活躍してもらえるか試行錯誤しています。

そういった状況なので、人材育成に関しては特に力を入れています。

そこでキャリアカウンセラーとしての経験を活かし、社員教育やモチベーションアップ、社内でのキャリアップ方法等のコンサルティングや講習を行う人材育成コンサルタントという道もあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

キャリアカウンセラーに向いている人の特徴をいくつか上げましたが、1番大切な事は人の為を思って出来るかどうかだと思います。

定年の年数がどんどん延びており、人が働き続ける年数も長くなっています。

長い人生の中で大きな割合を占める働くという事をより良い方向に導く手伝いが出来るキャリアカウンセラーの仕事は面白味もやりがいもあるので、気になった方は是非一度キャリアの相談をしてみてはいかがでしょうか。