
みなさんはフリーアコモデーションという働き方をご存知でしょうか?
海外では多かった働き方ですが、最近では日本でもホテルやゲストハウスなどでアルバイトではなくフリーアコモデーションとしての採用が目立っています。
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目次
- フリーアコモデーションってどんな仕事?
- フリーアコモデーションのおおまかな仕事内容
- フリーアコモデーションの働き方
- フリーアコモデーションの見つけ方
- フリーアコモデーションに向いている人
- フリーアコモデーションのメリット
- フリーアコモデーションのデメリット
- フリーアコモデーションのやりがい
- まとめ
フリーアコモデーションってどんな仕事?
ホテルやゲストハウスなどで宿泊者が宿泊施設の仕事を1日決められた時間行う代わりに、宿泊料無料で寝泊まり・場合によっては食事が支給されるという仕組みのことです。
ゲストと一緒に共同で生活をするようなイメージです。
食事はスタッフ同士で料理し、一緒に食事をします。
仕事内容は一般的には施設の清掃、チェックイン・アウトなどのフロント業務を任されます。
ゲストとの交流や店番も大事な仕事です。
フリーアコモデーションのおおまかな仕事内容
フリーアコモデーションの仕事内容を説明していきます。
施設の清掃
施設の清掃も、大事な仕事の1つです。
チェックアウトをしたゲストのベットのシーツ交換をしたり、館内の掃除機がけを行います。
水回りの清潔さは誰もが気にするところなので特に念入りに行う必要があります。
私が働いていたゲストハウスは掃除に関してはかなり厳しく、掃除後に必ず支配人が確認を行い、まだ汚い場合はもう1度掃除をしていました。
チェックイン・アウトなどのフロント業務
ゲストのチェックイン手続きは最も大切です。
チェックイン時にホテルの印象が決まります。
館内や周辺の説明、鍵渡しを行います。
この時にゲストからの質問に答えます。
チェックアウト時は鍵の返却を確認し、ゲストを出口まで送ります。
ゲストとの交流

ゲストハウスには交流スペースがあります。
「交流」を目的にゲストハウスに宿泊することが多いので、交流スペースでゲストと話すこともとても重要です。
お酒やフードを出しているゲストハウスもあるので、場合によってはお酒を作ったりすることもあります。
ゲストが楽しい宿泊の思い出を作れるように、お手伝いします。
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フリーアコモデーションの働き方
フリーアコモデーションという働き方は、ゲストハウスにもよりますが「1日5時間働く。あとはフリー。」というような形をとっているところが多いです。
それ以外の時間はフリーで、別の場所に働きに出ても大丈夫です。
シフトは朝、昼、夜で別れており、朝シフトの場合は7時から12時、昼シフトは12時から17時、夜シフトの場合は17時から22時まででした。
働く期間
働く期間が長ければ長いほど喜ばれますが、1ヶ月くらいから、長くても1年ほどでしょう。
休日について
私が働いていたところは週に2日休みがありました。
そのため、平日はゲストハウスにいない数時間で別のアルバイトをし、週末は1日ガッツリ稼いでいました。
朝シフト
朝は、基本的に朝食の準備と、館内の清掃を行います。
また、チェックアウトをするゲストも多いので、出口で写真を撮ってお見送りもします。
昼シフト
基本的に店番です。
お店に誰か訪ねて来たら対応し、15時を過ぎたらチェックイン対応も行います。
空いている時間は予約の管理などを行います。
また、SNSの投稿も重要です。
更新頻度が高ければ高いほど、ゲストからの印象も良くなります。
毎日、昼シフトに入ったスタッフがその日の様子や出来事を写真とともにアップしていました。
夜シフト
フロント業務と締め作業を行います。
また、夜にはゲストが観光から帰ってくるのでゲストと話をします。
チェックインが遅れるゲストもいるので、22時に終わらず待つこともあります。
その点は、海外のゲストも多いので時間に間に合わない人も多いです。
広い心を持って働く必要があります。
フリーアコモデーションの見つけ方
フリーアコモデーションの募集方法は主に以下の3つです。
ゲストハウスのホームページに直接応募する

フリーアコモデーションの募集は、基本的に有名なアルバイト求人サイトへは載らない場合が多いので、募集しているかどうかを確かめるには気になるゲストハウスのホームページを直接訪問しましょう。
ほとんどのゲストハウスはホームページを持っています。
フリーアコモデーション用の求人サイトから応募する
あまり頻度高く更新されていませんが、ゲストハウス用の求人サイトがいくつかあるのでそちらから応募するのも手です。
しかし更新されたのがかなり前の募集も多いので、やはり1度直接ホームページを訪問することをおすすめします。
直接ゲストハウスに行って、聞く
フリーアコモデーションを募集しているかわからなければ、直接ゲストハウスまで行ってしまいましょう。
話を聞いてくれる場合もありますし、次回の面接の約束をしてくれることもあります。
また、やはり実際に働く場所や働いている人を見ることはとても大切です。
特にフリーアコモデーションは、普通のアルバイトとは違い一緒にいる時間が長くなります。
事前に確認することが大切です。
フリーアコモデーションに向いている人
では、こんなフリーアコモデーションの仕事、どんな人に向いているのでしょうか?
幾つかご紹介したいと思います。
共同生活が大丈夫な人
フリーアコモデーションは、寝る場所と食事を他のスタッフやゲストと共にします。
部屋も、個人の部屋がもらえる場合も稀にありますが、ほとんどの場合はベットを1つもらい、他のゲストと同じように住みます。
トイレやシャワーも共同なので混んでいれば使えないこともありますし、常に部屋には人がいることが多いです。
私はよくひとりの時間を確保するために1人でカフェへ行っていましたが、ずっと共同生活が厳しいという人には向いていないと思います。
貯金をしたい人
フリーアコモデーションは給料は出ませんが、通常かかる家賃や光熱費、食費がかかりません。
そのため空いた時間でアルバイトをしてお金を貯めていけば出費なしにどんどん貯金をすることができます。
世界各国の人と交流しながら、お金をどんどん貯めることができます。
将来ゲストハウスを経営したい人
フリーアコモデーションは、ゲストハウス運営のほとんどすべての業務を任されます。
私はフリーアコモデーションとして3ヶ月間働きましたが、ゲストハウスのオペレーション方法をかなり理解することができました。
一緒にフリーアコモデーションをしていた仲間の中には、将来自分でゲストハウスを経営したいという人もいて、学んだノウハウを生かして今は自分でゲストハウスを経営している人もいます。
明るく元気で人との交流が好きな人
人との出会いを大切にできる人は、ゲストハウスで働くことは天職と言えるでしょう。
毎日新しい出会いがあり、日本人とだけでなく、海外から来る人にも出会えます。
色々な人の人生の話を聞くことができたり、世界のことを知れたり、とてもワクワクする毎日が待っています。
人との出会いにワクワクする人にはゲストハウスで働くことが向いていると言えるでしょう。
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フリーアコモデーションのメリット
フリーアコモデーションで働くと、こんないいことがあります。
お金が貯まる
上記でも述べましたが、かなりお金が貯まります。
生活費がかからないので、別でアルバイトをした収入をそのまま貯金することができます。
節約したい人にはかなりおすすめの働き方です。
料理が上達する
フリーアコモデーションでは、料理当番がいました。
自分が当番の時は携帯サイトを駆使してみんなに料理を振る舞っていました。
私は料理が苦手なので最初は毎回億劫でしたが、慣れるうちに料理が好きになりました。
食材も多く、キッチンも広いので家で料理するより何倍も楽しかったです。
世界中の友達ができる
ゲストハウスには日本全国、世界各国からたくさんのゲストが集まります。
ゲストハウスにいるだけで世界一周をした気分になれるくらい、様々な出会いがあります。
毎晩ゲストとお酒を飲みながらお互いの国の話や旅の話、時には仕事の話をしたりもします。
英語の練習ができる
外国からのゲストも多いので、英語を話す練習ができます。
日本で普通に生活をしていてもあまり英語を話す機会はありません。
ゲストハウスでは毎晩ゲストと英語で話し、学んだ英語を実践できる環境があります。
そもそも日本であまり英語を話せる人がいないため、少し話せるだけでもかなり重宝され、驚かれます。
私は以前英語留学をしていて、流暢ではなくとも英語が少し話せるのですがよくゲストから「なぜ君は日本人なのに英語が話せるんだ?!」と、驚かれていた記憶があります。
共同生活なので、寂しくない
1人暮らしに寂しくなった人にはおすすめです。
いつも帰るたびに「おかえり」と言ってもらえる環境があります。
人との共同生活は大変なこともありますが、困った時は助け合うこともできますし、慣れると楽しいです。
やはり毎日をともにしているスタッフとはかなり仲良くなることができます。
辞めるときにはアルバムをもらったり、お別れ会を開いてくれました。
辞めた今でも、何かあると連絡を取り合ったり、遊んだりもします。
フリーアコモデーションのデメリット
いいところもたくさんありますが、こんなデメリットもあります。
共同生活をしなければならない
フリーアコモデーションではゲストとともに生活をします。
共同生活に慣れている方はいいですが、慣れていないと1人になれる時間がとれず疲れてしまう可能性もあります。
部屋も一人部屋ではないので、夜遅くに帰宅した場合、周りの人に迷惑をかけないように静かにする必要があります。
逆に早く寝たいのに観光から遅く帰ってきたゲストに起こされることもあります。
どこでも、誰とでも寝られるというタフさがなければ大変かもしれません。
お給料が出ない
もちろんお給料が出ないのがフリーアコモデーションなので、これと別に仕事を持っていない人は貯金をすることができず、生活が大変かもしれません。
フリーアコモデーションをうまく利用して別の仕事を持ち、生活を充実させる努力をすることが大切です。
水回りが共同
シャワーの個数も限られているので、ときには順番待ちをしなければならない時もあります。
好きなときに自分のやりたいことができないというのは共同生活の大変なところです。
慣れて来ると空いている時間帯がわかるようになるので毎日時間を決めて入っていました。
フリーアコモデーションのやりがい
私がフリーアコモデーションとして働いたのは3ヶ月間でしたが、とても充実していました。
楽しく働けていたのは、こんなやりがいがあったからです。
ゲストの特別な思い出に携われる
旅というのは、誰にとっても特別なものです。
日本国内ももちろんですし、海外旅行ともなれば大イベントになります。
私は自分が海外旅行に行く時、1番楽しみにしているのはその国の人との出会いです。
なるべく多くの人と関わりたいのでゲストハウスに泊まることが多いです。
その際にやはり関わる時間が多いのはゲストハウスのスタッフです。
スタッフがいいと、旅が何倍も楽しくなります。
日本に帰ってきて思い出すのは、やはり人と交流した思い出です。
世界中の旅人のそんな特別な時間に関われるのはとても光栄に感じます。
日本のことが好きになる
海外からのゲストが多いので、日本についての質問をたくさんされます。
また、旅行に来るということはもともと日本に興味があってきているということなので日本を好きだと主張してくれるゲストも多くいます。
ゲストに日本のことを説明するために日本のことを勉強したりゲストと会話する中で、改めて日本の良さに気づくことができます。
私はゲストハウスで働く前は、日本の悪い部分ばかりが目に入っていましたが、ゲストハウスで働いて海外の人と接するようになってからは日本のことが大好きになりました。
任せてもらえる仕事が多い
ゲストハウスのバイトの場合は、掃除をやる人・受付業務をやる人、などそもそもの役割が決まっていることが多いです。
フリーアコモデーションの場合、様々な仕事の役割を任せてもらえることが多いです。
そのため、どんどんゲストハウスのオペレーションを勉強することができます。
まとめ
いかがでしたか?
ゲストハウスで働くには、正社員・バイト・フリーアコモデーションと、様々な方法があります。
その中でもフリーアコモデーションは今までの働き方とはまた違った方法で最近になり注目を集めています。
皆さんも、自分にあった働き方でゲストハウスで働いてみませんか?