皆さんこんにちは。

今回は管理職のお仕事についてご紹介させていただきます。

管理職とは「マネージャー」と呼ばれることもありますが、その名の通り、組織において管理を行う仕事になります。

一般的に担当職から始まって、監督職、管理職とステップアップし、どの企業にも存在する、経営層に最も近い役職と言われています。

今回はその様な管理職のお仕事について、仕事内容、必要な能力、向き不向きなどをご紹介させていただきます。

どうぞ最後までお付き合いください。

「管理職の仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

管理職はどんな仕事?

管理職とはその名の通り、管理する役職です。

「企業の経営活動の為に、その健全な発展に必要な生産性の向上を管理する」という言葉が、管理職を表現するのに適切ではないかと思われます。

管理職の大まかな仕事内容

生産性の向上を管理する為には、どの様な仕事をすればよいのでしょうか。

生産性とは収入と支出のバランスの事であり、収入が多く支出が少ない際に最も高くなります。

管理職の仕事とは、「どうすれば適正な支出で収入が最大になるか」を考え、部門間の調整をしながらその達成に向けて努力する事であり、収入を最大限にする方法、つまり顧客のニーズを掴み売り上げを伸ばすことと、支出を最低限にする方法、つまり業務のシステム化を行ったり、従業員のモチベーションを向上させて作業効率を上げたりすることをバランスよく実施し、成果を上げていきます。

仕事上の役割とは?

企業の健全な経営活動の実現の為には、生産性の向上が必要であり、その為には企業が将来に渡って進む道を決める「経営方針」と、その達成の為の具体的な「経営計画」が必要です。

管理職はこの経営計画の作成と実行に役割があるという事ができます。

船で言うなら、目的地(経営方針)を決める経営陣は「船長」であり、管理職はその場所に到達する為のコースや手段を決める「航海士」であるという事ができます。

「管理職の仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

管理職の仕事はどんな人に向いている?

管理職の仕事は前述したように経営陣に最も近い部署であり、計算能力や分析能力、部下への指導力などが求められる為、誰でもなれるという訳ではありません。

ここからは管理職に向いている人の特徴を紹介しながら、管理職になる為に必要な能力の説明をさせていただきます。

情報収集力・分析力のある人

生産性の向上の為に収入を増やすことは、管理職にとって重要な役割です。

そして収入を増やす為には、自社の製品やサービスが売れるよう、顧客ニーズを把握しそれに合わせたものに変えていかなければいけません。

マーケットの情報を適切に収集し、必要なデータをより分け、分析し、顧客のニーズがどこにあるかを適切に掴む能力は、管理職にとって必要なスキルという事ができるでしょう。

先見性のある人

現在の顧客ニーズを把握し、それに自社の製品やサービスを合わせていくことも必要ですが、顧客のニーズは刻々と変化していきます。

競合に打ち勝ち、収益力を向上させていく為には、現在の顧客ニーズに合わせるだけではなく、将来のあるべき姿を予測し、そこから新たな顧客ニーズを創造していくことも重要になります。

現状に満足せず、5年後、10年後の将来を見据えて、現在何をすればよいかを適切に導き出す、その様な先見性も、管理職になる為には必要です。

リーダーシップのある人

管理職は航海士であると前述しましたが、自分たちの船(会社)がどの方向へ向かっているか、自分のチームにしっかり伝えないと、チームワークが生まれず目的も達成しにくくなります。

管理職は自分たちの会社の目的地である「経営方針」と、その実行手段である「経営計画」を組織の末端にまで浸透させる力が必要になります。

管理職の事をマネージャーと呼びますが、管理職はマネージャーであると同時に、リーダー(導く人)でもなければいけません。

適切に自分たちの目標とその実行手段を伝え、目的地までチームを導いていくリーダーシップも、管理職の能力としては重要なものになります。

人に対する愛情がある人

組織は人で運営されており、どんなに良い目標とその実行計画を持っていても、その組織の人間がやる気にならないと物事はうまく進みません。

管理職は組織の人間に対する愛情を持ち、そのモチベーションを向上させる為に心を砕ける人でないと務まりません。

組織の人間に対して待遇面などで公正に対応し、仕事の成果を尊重し、良好で建設的な人間関係を築く為に、必要な時に必要なコミュニケーションを取れる能力も、管理職として大切であり、その根底には周囲の人間に愛着を持ち、一人一人に気配りができる気持ちの細やかさが重要になります。

「管理職の仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

管理職の仕事をするために活かせる、今までの経験は?

それでは、ここからは管理職の仕事をする為に活かせる経験について紹介させていただきます。

部下を指導した経験

管理職はリーダーであると前述しましたが、管理職の仕事は実際に実務を行うわけではなく、「達成すべきこと」と、「その為にやるべきこと」を明示し、部下に実務経験を積ませることで、育てながら、行うべき方針や仕事内容に「ずれ」がある場合は修正し、目標に向かって舵を切っていく仕事になります。

実務に対する深い知識や経験が無くても部下を指導した経験があり、部下のモチベーションを高めながら仕事を行う経験があれば、管理職としての最低限の条件はクリアしているという事ができます。

修羅場をくぐった経験

仕事をしていく上では、製品のクレームや、業務上でのミス、人間関係のこじれなど、大なり小なり、何らかのトラブルが発生します、管理職となる人は、この様なトラブルを多く経験した人でなければいけません、順風満帆の企業人生も良いですが、人はトラブルにぶつかり、それを乗り越えた時に大きく成長します。

そして、そのトラブルが大きければ大きいほど、時には「修羅場」と言えるくらい巨大なものであるほど、その成長度合いは大きくなります。

トラブルに直面しても、感情を乱したりせず、冷静にどうすれば解決するか考え、対処する力を見に着けるという事は、管理職となり更に大きな業務課題を解決する際に必ず役に立ちますし、「修羅場」になるほど大きなトラブルを解決した経験は、その人の人格的な面において大きなレベルアップを引き起こすことになります。

部下を導くリーダーとなる為には、部下が慕い、ついて行きたいと思える人物でないといけません。

そしてその様な人格的な成長は、主に修羅場をくぐったという経験によってもたらされることになります。

経営に触れた経験

管理職は経営方針という船長の目的地を、経営計画という、そこに到達する為の手段手法に落とし込んで実行しなければいけません。

その様な手段手法を自ら生み出す仕事をするにあたって、まず自身の会社がどの様な理念を持ち、どの様な場所へ到達したいのかを十分に理解していることが必要です。

企業の到達すべき目標、経営方針は、文章化されたものを読んだだけでは十分に理解できません。

実際に経営陣に触れ、理念について語り、その実現の為にどうすれば良いのかを自分の頭で考える機会が必要になります。

例えば社長秘書などの役職で1ヶ月間働いてみたり、合宿形式で衣食住を共にしながら、経営陣と直接話し合ったりしながら、その様な経験を積む必要があります。

また企業側も、セミナーやキャリア教育などで候補者に対し「経営に触れる」機会を準備していますので、積極的に活用していただければと思います。

「管理職の仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

管理職で働くメリットとは?

高い収入が見込める

当然のことですが、管理職は経営層に非常に近い立場で、企業経営に対して多くの責任を負う事になりますので、その責任の大きさに比例して、高い収入を得ることが可能になります。

やりがいのある仕事ができる

自身の判断が企業経営において大きな比重を占める仕事になりますので、責任感も非常に大きく、またそれに伴って仕事の達成感も大きくなりますので、やりがいのある仕事という事ができます。

自身の能力、経験、努力をフルに活用して、目標達成の為に自分の色を出しながら、様々な計画を立案し、実行していく。

逆境に立ち向かいそれを乗り越えた時に得られる喜びは非常に大きなものになるでしょう。

多くの人脈ができる

管理職は経営層だけではなく、多くの部下を持ち、また社外における折衝業務も多い為、社内外に大きな人脈形成を行う事ができます。

自身の上司や部下だけではなく、同じ立場で共に活躍する管理職仲間や、取引先や競合先などの社外の人物と接することで、多様な価値観に触れることができ、その様な経験を通じて自身の人格を更に高みに到達させることができると言えるでしょう。

またその様にして培った人脈は、自身がトラブルに直面した時に、必ず心強い味方として機能します。

人との縁を色濃く感じながら仕事を行うことも、管理職の特徴と言えるでしょう。

「管理職の仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

管理職を経験した後は、更にリーダーとしてその企業の高みを目指すことが一般的なキャリアです。

役職で言えば管理職の始まりともいえる「課長」を経て、「次長」「部長」などの上級管理職、更には「執行役員」「取締役」などの経営層へのステップアップを目指します。

より大きな組織で、多くの部下を持ち、大きな責任のある仕事を行う事になる為、リーダーシップやコミュニケーション、経営方針の理解力、人格形成などのスキルがより高いレベルで求められるようになります。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

管理職の行う業務に実務経験は必要ないと先ほど述べました。

管理職の仕事は目標達成の為の手段手法を考え、それを落し込み、進捗状況の管理を行う仕事ですので、専門的な技術や知識はそれほど必要でなく、業種や業態が違う会社に転職してもそれまでのスキルを活かして十分活躍できると言えます。

実際に管理職レベルでの引き抜きや人材交流も頻繁に行われており、前職と全く違う業界でも多くの管理職が力を発揮できています。

日本型企業と欧米型企業のキャリアアップの違い

管理職となる為、または管理職となった後のキャリアアップについて、日本型企業と欧米型企業ではその手段手法が異なりますので、その違いを把握しておく必要があります。

日本型企業においては、監督職、管理職、経営陣に対する人事権は企業側が持っていますので、対象となるポストが空いた場合、企業側から人事異動が発令されます。

この際はそのポスト(Ⅰ)だけではなく、そのポストに就く人がいたポスト(Ⅱ)、更にそのポスト(Ⅱ)に就く人がいたポスト(Ⅲ)に就く人などの着任者を決める「玉突き異動」が起こりやすいのも、企業側が全て異動を決めることができる日本型企業の特徴です。

対して欧米型企業は、人事権は会社ではなく、従業員個人が持っていますので、ポストが空いた場合、会社側から候補者に打診し、個人がそのポストに申し込む形を取ります。

その為、玉突き異動などは全ての確認を取る時間が無い為起こりにくく、空いたポストに対し外部からの招聘なども頻繁に行われます。

この様に、日本型企業に勤めている場合は、序列が分かりやすく自身のキャリアアップの道筋も掴みやすいですが、欧米型企業の場合は、外部も巻き込んだ競争となりますので、より自身が将来のキャリアに対するビジョンを明確に持ち、適宜アピールしていくことが必要になります。

管理職の仕事をするにあたって覚えなければいけないこと

経営方針と経営理念

経営方針と経営理念は企業が到達すべき最終目的地とも言うべきもので、その実現の為に企業活動を行っているものになります。

経営方針は売上高や利益率などの明確な数値を盛り込んだ経営評価の指針としての役割を持つもので、経営理念は従業員の行動規範を盛り込んだその企業の価値観や倫理観としての役割を持つものになります。

管理職の仕事はこの経営方針と経営理念を取り込んで咀嚼し、実行計画に落とし込み、組織の末端にまで浸透させなければいけません。

目標に対する効果を高める為にも、経営方針や経営理念に対し、可能な限り深く理解する必要があります。

経営計画の策定

経営計画は経営方針や経営理念を実現する為の手段手法になります。

管理職はより早く、より効率的に目標を達成する為に、時代背景や、組織の人員体制などに即して、その時ごとに適した手段手法を取り入れ、計画として策定しなければいけません。

現在の組織の経営資源、人、モノ、カネ、システムの状況を理解することも必要です。

つまり自身の預かる組織はどの様な人がどの様な構成で何人所属しているか、提供している商品やサービスは何か、今期は予算として幾らお金を使う事ができるか、パソコンや通信機器、アプリなど、どの様なシステムを活用しているかなどを把握し、最小の投資で最大の効果を上げる様、資源の有効活用を盛り込んで計画化していきます。

緻密な計算能力や、社外の取引先との交渉力、部下の能力の適切な把握などのスキルや、策定した経営計画を経営陣や、組織内の末端にまで好意を持って理解していただける為のプレゼンテーション能力なども必要になります。

経営計画の落し込み

経営計画が決まったら、その実行の為に計画を部下に落とし込みます。

管理職は部署を束ねており部下も多いですが、それぞれの組織の末端にまで効率よく情報を落し込むために、時、場所、機会に応じた、情報を載せる媒体の選択、伝達方法、情報を受けた際のフィードバック方法などを行い、最も適した方法での情報提供を行います。

また、情報を流して終わりではなく、進捗状況がどうなっているか確かめるために、コミュニケーションを密に行う事が重要です。

良いコミュニケーションの取り方は長さではなく回数をいかに多くするかです。

1回あたりの時間を長く取るのではなく、業務上でのちょっとした声掛けなどを有効に使い、情報の落し込みを行っていきます。

いくら良い計画を作成しても、実行されなければ意味がありません。

管理職は経営計画の策定はもちろん、その円滑な実行にも責任を負っています。

人によって手段手法を柔軟に変えながら、今何をやるべきかを伝えていく、判断の速さと順応性の高さが求められると言えるでしょう。

部下のモチベーションの維持

管理職は自ら動くというよりは、指示を出して周囲を行動させる役割を負っています。

自分の出した指示が円滑に正確に実行されるためには、部下のモチベーションを常に高い位置で維持させる必要があります。

「この人について行きたい」と思わせる管理職本人の人間性も大切ですが、組織運営においては、指導と評価という手段を使う事で更に効果を上げることができます。

自身が指示したことや、教えたことが一人ひとりの部下に理解されているか、人事考課や目標管理と言った評価基準を使用して、個人ごとに確認し、できている場合は褒め、できていない場合はどこが足りないのかを常にフィードバックすることが必要です。

人間は自身の仕事ぶりがいつも見られており、努力したことが評価される環境にあるとやりがいを感じます。

指示を出しっぱなしにするのではなく、常に状況を確認し、褒めることと、指導することを使い分けることで継続的に部下のモチベーションを高めることができます。

「管理職の仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

逆に管理職の仕事に向いていない人の特徴は?

それでは、ここからは管理職になるにあたって改めなければいけないことを、向いていない人の特徴という視点で紹介していきたいと思います。

無責任な人

管理職は周囲の人間を導いていくために、自身の預かる組織に対して責任は最終的に自分にあるという意識を持たなければいけません。

「何かあったときは自分が責任を取る」という態度を貫いてこそ、部下は不安なく新たな課題に取り組むことができます。

ミスの責任を部下に押し付けたり、判断を求められたときに部下任せにしたりなど、責任感の無い管理職には人はついてきません。

仕事を抱え込む人

優秀な人に多い特徴ですが、処理すべき仕事について、部下に任せず、何でも自身で抱え込んでしまう人がいます。

自分が一番処理スピードが速い為、部下に教えて確認するのが煩わしいと思ってしまうことが原因ですが、部下は仕事を経験しないと成長しません。

成長の機会を奪ったまま組織運営をしていると、自身の仕事がどんどん増え、従来の管理職の仕事である経営計画の策定と進行管理業務が疎かになってしまいます。

また忙しく常にイライラすることになり部署の雰囲気も悪くなりがちです。

仕事をいかに上手に部下に振れるかは、管理職の重要な能力になります。

対外折衝のできない人

管理職の主な仕事は経営計画の作成とその進行管理ですが、その業務を行う上で、同じ企業内の様々な部署と協力体制を取らなければいけません。

情報を的確に経営陣や他部署に流し、自身の部署の要望を折衝していくことも、管理職の重要な仕事になります。

また、業務を進めていく上で他部署と軋轢があった際に、双方の意見を聞きながら物事を収めるのも管理職の役割です。

上長同士で話ができており、経営陣へも伝わっていれば、部下も思い切って仕事ができます。

段取りや根回しをうまく行い、部下が働きやすい環境を作ることも大切であり、自身の組織のみに閉じこもって他部署に要望を伝えれない内弁慶な人は、管理職に向いていないという事ができるでしょう。

「管理職の仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は管理職の仕事についてご紹介させていただきました。

管理職は自ら業務を行うのではなく、目標に到達する手段を定め、部下を叱咤激励しながら、その場所に到達する役割を担います。

部下に明確なビジョンを持たせ、必要な能力を持った人材を揃え、その歩みをチェックする。

プレイヤーではなくマネージャー、そしてリーダーとして広い視野を持ち、経営陣や他部署と折衝しながら組織を前に進めていくことが必要になります。

個人の力より他人の力を発揮させることは難しく、人格的な面はもちろん、計画を策定する為の情報収集力、将来へのビジョン、そして情報を末端にまで伝える能力、モチベーションを上げる為の指導力など、様々な力が必要となりますが、企業運営における舵を握り、自ら先頭となって組織を導いていく、非常に使命感のある仕事であると言えます。

厳しさと優しさを兼ね備える優秀なリーダーを目指し、努力していただければと思います。

「管理職の仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →