もしスマートフォンのカメラで撮った写真にアプリで手を加えるのが好きという方がいらっしゃいましたら、本格的な写真加工の仕事はいかがでしょうか?

レストランのメニューに載せる料理を一層美味しそうに演出したり、思い出の写真をより鮮明に仕上げることがお客様の喜びにつながったとしたら、やりがいを感じることができるのではないでしょうか。

こちらでは、写真加工の仕事をご紹介します。

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写真加工とはどんな仕事?

写真加工は、カメラマンや依頼主が撮影した写真等をPCソフトウェアを使用して加工し、記念写真を作成したり、広告や書籍、ウェブ上などの媒体に掲載できるような状態に仕上げる仕事です。

加工の内容としては、写真のサイズ変更を行ったり、必要な部分を切り抜いたり、商品を魅力的に見せるために色調やコントラストを補正したり、複数の写真から切り取った画像を合成したりという作業を行います。

写真などの画像加工に使用する代表的なソフトウェアにはPhotoshop、Illustratorなどがあります。

写真加工の大まかな仕事内容

サイズ変更

写真を必要部分だけ切り抜いたり、画像はそのままで縮小をかけたりしてサイズを変更する作業です。

拡大もできますが、絵柄によっては拡大すると粗さが目立ったりして難しい場合がありますので、実物を見てから判断を行ったほうが無難です。

画像データを保存するファイル形式はいくつかあり、圧縮率が高かったり、サイズはそれほど小さくできなくても色を鮮明に保てたりと、それぞれに特徴があります。

中には上書き保存を行う度に圧縮されて画質が劣化してしまうものもありますので、代表的なファイル形式については事前に知っておき、作業前データや作業途中データはバックアップしておくなどの注意が必要です。

角度修正、ごみ取り

斜めに写ってしまった人や建物の角度を修正したり、写りこんだほこりなどを消す作業です。

あまりにも画像が歪んでいたり、汚れがひどい写真ですと大変です。

建物が真っ直ぐ見えるように角度を修正すると大切な部分が切れてしまったり、何とか汚れを消そうと頑張り過ぎると、写真の印象が変わってしまうことがあります。

色調補正

カラー写真をグレーに変更したり、写真に写っているものの線をはっきりさせたり、暗い印象があるときには全体を明るくすることができます。

写真の中の特定の人や物だけを範囲指定し、加工することも出来ます。

写真の用途に応じ、料理につや感を出したり、写真撮影時には存在しなかった湯気を追加して美味しそうに見せたり、写真をセピア調に補正して懐かしさを出したりと、加工前とは印象の異なる写真を作成することができます。

しかし補正にも限度がありますので、やりすぎると不自然になります。

合成

亡くなった方の生前の良いお顔の写真を、フォーマルな服装の別の写真と組み合わせ遺影を作成するような技術です。

写真上の写っていては不都合な物の上に別の物を重ねたり、その場にいない人の姿を持ってきて陰を加えたりもできます。

見た人に合成であることを知られたくない場合もあれば、空にたくさんの流れ星を出現させるなど、芸術的、非現実的に仕上げることもできます。

画像に文字やイラストを組み合わせる作業

広告等の制作では、文字やイラストを上から被せる作業も多く発生します。

文字は既存のフォントを使用するだけではなく、依頼主から渡された過去の宣伝物からスキャナで画像を取り込み、文字部分だけを切り抜いて色等を変更し、それを写真に被せるという手の込んだ加工を行なうこともあります。

文字が大きすぎると背後の写真が見えにくくなったりするので、配置や比率にも気を使います。

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写真加工の仕事をするために活かせる、今までの経験は?

写真加工の仕事に少しでも早く慣れるためには、どのような経験があれば有利でしょうか。

写真撮影の経験

趣味で写真撮影をしている方にとっては、写真加工は既に経験のある分野かも知れません。

これまでの経験に、更に仕事としての写真加工の技術を加えることにより、自分から提案を行ったり、顧客から要望を聞き取ったりできるようにと成長していくことができます。

デザインの経験

PCでイラストを描いたりしている方にとって、写真加工の仕事内容はイメージしやすい分野ではないかと思います。

普段のデザインにPCを使用しない方でも、練習すればこれまでに覚えた技法を写真編集ソフトで再現できるようになります。

IT系の経験

PC操作だけに留まらず、スペックや機器類について知識があると、画像データの取り扱いも適切にできますし、周囲から機器類に関する相談をもちかけられることもあるでしょう。

プログラミングの経験があれば、デザインや写真加工に対する理解を深め、ウェブクリエイターとして活躍することも可能です。

写真加工の仕事はどんな人に向いている?

実のところカメラもデザインもPC操作も詳しくなくて、写真加工の仕事は難しいかもしれないと不安に思っている人もいるかも知れません。

熱意や適性があれば、これから取り組む人でも心配無用です。

写真や絵が好きな人

写真加工というくらいなので、もちろん写真を撮ったり見たりするのが好きな人にお勧めの仕事です。

視覚からの情報に敏感な方であれば、次々と渡される写真を見て、自分ならこう撮ったのにとか、こういう要素があればより魅力的になると考えられることでしょう。

仕事を通してセンスを磨き、是非顧客やカメラマンとのコミュニケーションにも役立てて下さい。

地道な作業が好きな人

写真加工は、画面に向かって目を凝らし、地道な修正を繰り返す仕事です。

やり直しをお願いされることもあるでしょうし、時には難しい依頼や急な変更もあるかも知れず、それらにも粘り強く対応しなくてはなりません。

地道な作業に時間を忘れてのめり込めるという人にも、お勧めです。

人とコミュニケーションを取ることが好きな人

写真を指示通りに加工する技術が身についたら、次は顧客と直接話をし、要望を聞き取るというステップに進む人もいらっしゃるかも知れません。

同じ写真でも、加工を誤ってしまうと要望とは異なる雰囲気に仕上がってしまいますので、写真の用途や顧客のイメージを聞き出す力は重要です。

どうも不特定多数の方とのコミュニケーションに苦手意識のあるという人には、在宅でできる写真加工の仕事もあります。

勤勉な人

初心者から成長し、顧客とイメージを共有でき、期待に沿う提案を行えるような人材になるためには、デザインや写真に関する知識が必要です。

様々なデザインや写真に触れる熱意があったり、流行している写真加工のイメージに意識を向けられる人であれは、写真加工の仕事を長く続けることができるでしょう。

逆に写真加工の仕事に向いていない人の特徴は?

せっかく念願の写真加工の仕事に就くことができても、こんなはずではなかったと感じてしまっては辛いですね。

でも、すぐにあきらめる必要はありません。

どのようなことで問題が起こるかを想定し、対策を考えておきましょう。

裏方作業が苦手な人

写真加工の仕事は、例えやり遂げるために大きな苦労をしたとしても、作業者の顔や名前が表に出ることはありません。

そのため、お客様と直接繋がりたいと思っている方や、自分の名前で作品を発表したいと思っている方には物足りない面があるかも知れません。

そのような方は、写真家やクリエイターになることを目標にし、写真加工技術を身につける傍ら、デザインなどの勉強を行ってはいかがでしょうか。

単純作業が苦手な人

写真加工の仕事も様々ですが、同じような商品の写真で、写り込んだごみを消し続けるだけの仕事だとしたら、何度か繰り返すうちに飽きてしまうかもしれません。

このような仕事には向き不向きがあり、同じような作業の繰り返しが得意な人もいれば、変化のない作業では逆にミスを連発してしまう人もいます。

自分がどちらのタイプなのかを見極め、就職活動の際には仕事の内容に接客などの要素もある方が望ましいなど、興味を持てる仕事内容を追求してみましょう。

写真加工の仕事で身に付く力とは?

プレゼンテーション資料作成力

写真やイラストは、どのような仕事でも、他人に何かを説明しなくてはならない限り扱わなくてはならないものです。

例えば写真加工の仕事を辞めて営業の仕事に就いたとしても、プレゼンテーション資料の写真を自力で加工できると、より完成度の高い資料を顧客に見せることができます。

事務職でも、社内に向けて機器の取り扱い説明書を作成しなくてはならないかも知れません。

危機管理を行なう部門では、社員にどのようなケースがハラスメントに該当するかを説明するため、ポスターを作成しなくてはならないかも知れません。

趣味の写真も編集できる

写真撮影が好きな人やSNSに写真をアップしたい人にとって、もちろん写真加工で身に付く力は役立つものです。

そして元々写真撮影に興味がない人でも、旅行に行ったり、家庭を持つことなどを機に写真を撮りたいと思うようになるかもしれません。

そのような時に写真加工の技術があれば、機能が限定されているフリーソフトでもかなり使いこなすことができます。

自分にあった写真加工の求人の選び方や注意点

写真加工の求人は、インターネットで検索すれば比較的簡単に探すことが出来ます。

作業環境を整えれば自宅で作業することもできますので、ご自分に合う働き方を探してみましょう。

【選び方①】雇用形態から探す

仕事の雇用形態は正社員、契約社員、派遣社員、パート、アルバイトなど様々あり、それぞれに特徴があります。

正社員は職種や勤務地が変更になる可能性はありますが、雇用は安定しています。

契約社員や派遣社員といった有期雇用契約ですと、長期的な生活設計が難しくなりがちですが、希望する仕事内容や勤務地を見つけることは正社員よりも容易です。

経験を積んだ後、技術力や人脈があれば個人事業主として開業することもできますが、自身で営業や経費処理を行う必要があります。

【選び方②】職種から探す

写真加工は、カメラマンはもちろんのこと、紙媒体での出版物を制作するDTPデザイナー、ウェブページやウェブシステムを制作するウェブデザイナー、デザインやカメラ技術を学ぶことでポスターや雑誌、ゲームソフト制作やメーカーの製品開発にも関わるようなグラフィックデザイナー、レタッチャーなど、様々な職種で必要な技術です。

将来目指したいものがあるという方は、条件を絞り込んで検索してみたり、写真加工の案件を多く抱える人材紹介会社に問い合わせてみると、ご希望の職種を見つけ易くなります。

注意点

写真加工は初心者でも始めやすい仕事ですが、アルバイトのような非正規での雇用形態で単純作業が続き、正社員化など生活の安定が見込めないものも多くあります。

自宅で作業をするため環境を整える場合には、どの程度で機材などの費用を回収できるのかを意識してみてください。

数年後にどうなりたいかという着地点をイメージしながら、技術を磨かれることをお勧めします。

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

印刷会社であればDTPデザイナー、写真スタジオであれば写真家、IT系であればウェブクリエイターなど、ある程度はっきりとした目標を持って始めることもできる仕事です。

顧客向けの高品質なプレゼンテーション資料作成を受注することもありますし、ファッション雑誌の表紙やCDジャケットに作品が載るようなレタッチャーになったり、人に教えるインストラクターになることもできます。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

写真加工の技術は、写真を扱う専門職に限らず多くの仕事で活かすことができます。

筆者は印刷会社で働いた後、IT系の企業に就職したのですが、写真加工の経験がシステム開発には勿論、プレゼンテーション資料や各種資料を作成する際にも大変役立ちました。

他の職種でも、ポスター作成や資産リスト作成など、写真や画像の処理技術が役立つ場面には事欠かないのではないでしょうか。

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まとめ

写真加工の技術は幅広く役に立てることができる上に、多様な働き方も実現できる仕事です。

希望する働き方で夢を叶えられますように、陰ながら祈っております。